11 / 18
第十一話 それぞれの活躍
しおりを挟む
~~イルエマ視点~~
私が所属している萬ギルド【狸の 腹鼓】は、王都を囲っている魔法壁の修復依頼を受けました。
これは以前、聖女ギルド【女神の光輝】が受けていたモノです。
アーシャちゃんが担当していたのでが、失敗したのでしょうか?
とにかく、私たちは現場に行きました。
担当するのは私とレギさんとエジィナちゃんの3人です。
「ま! 僕がいるからイルエマくんの出番はないと思うけどね」
「ええ。エジィナちゃんの頭脳なら魔力方程式は簡単でしょうしね。私はほんの付き添いですよ」
エジィナちゃんはコンパスと計量器を使って計算を始めます。
「よし。天空の女神に550。豊穣の精霊に440。風の精霊に180だな」
あれ?
「魔力湿度の係数を足しましか?」
「いや。必要ないだろ?」
「ええ。通常の 修復なら必要ありません。でもそれでは耐久性が弱くなってしまうんですよ」
「本当かい!?」
「ええ。ここの土地は少しクセがあるんですね。ですから、ここの計算式をですね……」
「うは。ありがと。助かったよ」
「いえいえ」
「じゃあ、レギくん。これが正式な数値だ」
エジィナちゃんの計算式は完璧でした。
レギさんは魔力を解放します。
「 修復!」
強烈な光が魔法壁を包ます。
同時に、弱まっていた壁が完全に修復されました。
兵士長は大喜び。
「おお! 流石だ! これからは【狸の 腹鼓】に頼むとしよう」
王都新聞の記者さんたちも現場に来ていました。
「この件を新聞に載せますので、状況をお聞かせください」
「私はただの付き添いですから。この2人だけを載せてください」
「何を言うんだ。君がいなかったらこんな立派な修復はできなかったさ」
「そうよ。嬢ちゃんも大活躍だったわ」
ああ、こんな私が新聞なんかに載ってもいいのでしょうか?
本当に単なる付き添いなんだけど……。
ギルドに帰るとナナハさんが報酬をくれます。
「じゃあ、3等分でいいわね?」
「異存なし」
「 私も」
いやいや。
「わ、私は異存がありますよ! 3等分は貰いすぎですって!」
「そんなことはないと思うぞ。君の助言がなければあんな立派な修復はできなかったんだ」
「そうそう。嬢ちゃんのおかげよ」
ああ、なんて優しいみなさんなのでしょう。
少々、お人好しすぎるような気もしますが……。
「ナナハくん。今日の夕食はなんだい?」
「 私もお腹が減ったよ」
「直ぐに作るわね。イルエマはチョコちゃんを呼んできてよ。みんなで夕食を食べましょう」
収入は満たされてお腹も満腹ですね。
優しい人たちに囲まれて、物凄く幸せです。
《ありがたい。仲間がいるって嬉しいな》
☆☆☆
~~キアーラ視点~~
『狸の 腹鼓、王都を救う! 魔法壁の劣化をポンポコポンとすっきり解決!』
何よ、この記事ぃいいいい!
あの地味子が載ってるじゃない!!
本当は私たちが載ってる記事なのにぃいいい!!
悔しいわ。
この記事の内容からして、地味子が魔力方程式を解いたのね。
うう……。私の勉強は限界だし、解雇にしたのは失敗だったわ。
やっぱりあの子に戻ってきてもらった方がいいわね。
そんな時。私の前にアーシャが立った。
背中に大きな荷物を背負って。
「私。辞める」
「はぁあ? 何よ急に!?」
「仕事して怒られるなんて我慢の限界だもん」
「ちょ! 待ってよ!」
彼女はこの前の修復依頼を失敗して怒っているのね。
あの時は兵士長にドヤされたからな。
アーシャが抜けるのはまずいわ。
この子の魔力量はギルド一なんだから。
「あなた、このままでいいの? 地味子が新聞に載っているのよ!?」
「うん。読んだよ。大活躍だよね。地味エマの癖に」
「そうよ! 本来ならあなたがこの記事に載っていたんだから!」
「でも、地味エマがいないと魔力方程式の数値がわからないよ?」
「じゃあ、連れ戻しましょう!」
「できるの?」
「できるに決まっているじゃない。【女神の光輝】は聖女が憧れるギルドなんだから」
「でもさ。あんな地味な子には、このギルドは似合わないんじゃない?」
「だから裏方に徹底させるのよ」
そうよ。目立たせずにこき使ってやればいいんだわ。
魔法壁の修復依頼は失敗。ポーション事業は撤退、相談客の足は遠のき、今や、このギルドの収入源は聖女のグッズのみとなってしまったわ。
なんとしても地味子に戻ってきてもらわないと困る。
見た目だけでは聖女ギルドとしての威厳が保てないわ!
ネルミが血相を変えてやってきた。
「大変ですキアーラさま! 地味子のグッズの問い合わせが殺到しております」
「なんでよ?」
「王都新聞に載って知名度が上がったからですよ! 元女神の光輝のメンバーだったことが知れ渡ってうちに問い合わせが来ているんです!」
あの子の 小型肖像画は倉庫に在庫が溜まっていたわね。
「在庫はどうなっているの?」
「全て売れました」
「えええええええええええ!?」
「どうします? こんなに人気の出る聖女は初めてですよ!?」
ああ、これはなんとしても戻ってもらわないと困るわ!
「狸の 腹鼓に行くわよ!」
☆☆☆
~~イルエマ視点~~
狸の 腹鼓は本部が改装されました。
外見は綺麗になり、入り口にはしっかりと狸のエンブレムが飾られています。
内装も一新。そんな壁に飾られているのが、私の 小型肖像画です。
どういうこと?
「イルエマ。可愛い♡」
バーバダさんが露店で購入して来た私のグッズ。
コップにタオル。人形。私が女神の光輝に属している時に作ったグッズの数々。
それらが改装されたギルドの中に飾られます。
「あの……。恥ずかしいからやめてくれませんか?」
「ダメ。イルエマ。可愛い♡」
はぁ。ダメだこりゃ。
レギさんは化粧品を並べながら言いました。
「今ね、王都に買い物に行って来たんだけどさ。嬢ちゃんのグッズがプレミアがついて売っていたわよ」
ええ!?
「物好きな方がいるもんですねぇ。女神の光輝に所属している時は在庫の山だったんですけどね」
「嬢ちゃんは王都新聞に載っているからね。女神の光輝には在庫はないだろうから、値段が高騰しているんでしょ。本当にね。困ったもんだわ」
そう言って隠したのは私の似顔絵が描かれたコップでした。レギさん?
ナナハさんは台所から顔を出す。
「これは新しいビジネスチャンスかもしれないわ!」
はい?
「イルエマのグッズを狸の 腹鼓から出すんだよ! そうすれば大儲けができるわ!」
いやいや。
「勘弁してください。私は目立ちたくないですよ」
「あん! 良いアイデアだと思ったんだけどな」
「ははは。しかし意外よね。嬢ちゃんみたいな地味な子がさ」
「本当ですよ。私なんかのどこがいいんだか」
「意外とその地味な見た目が男を狂わすのかもね?」
どうせ、ペットか珍しい動物でも見てるような感覚ですよ。
「イルエマくんは男にモテるのかもしれないね」
「んもう。エジィナちゃんまでぇ。揶揄わないでくださいよ」
やれやれ。
所詮、私は地味な女なのです。たまたま今は注目が集まっているだけ。謂わばレアモンスターみたいなもんですよね。
ため息をついたら眼鏡が曇ってしまいました。
ちょっと拭きましょうか。
フキフキ。
「「「 !? 」」」
あれ?
急に静かになりましたね。
「……ほえ? みなさん、どうしたんです?」
なぜか、真っ赤な顔ですよ?
私を見つめているみたいですが??
私の後ろに誰かいるのでしょうか?
「……」
えーーと。
……後ろには誰もいないですけど??
「はぁ……。イルエマくん……。き、君は……」
はい?
「じょ、嬢ちゃん……」
レギさんまで?
「イ、イルエマ……」
ナナハさん?
「イルエマ♡♡♡」
バーバダさんはいつもより一層、熱った視線をこちらに向けていますね。
眼鏡を外した私の顔がそんなに珍しいのでしょうか?
「「「 美少女!! 」」」
はい!?
みなさん、お気を確かに!
私は地味子ですからね!
《眼鏡かけ、冴えない女はイルエマ・ジミィーナ》
────
次回、キアーラが狸の 腹鼓に行きます!
私が所属している萬ギルド【狸の 腹鼓】は、王都を囲っている魔法壁の修復依頼を受けました。
これは以前、聖女ギルド【女神の光輝】が受けていたモノです。
アーシャちゃんが担当していたのでが、失敗したのでしょうか?
とにかく、私たちは現場に行きました。
担当するのは私とレギさんとエジィナちゃんの3人です。
「ま! 僕がいるからイルエマくんの出番はないと思うけどね」
「ええ。エジィナちゃんの頭脳なら魔力方程式は簡単でしょうしね。私はほんの付き添いですよ」
エジィナちゃんはコンパスと計量器を使って計算を始めます。
「よし。天空の女神に550。豊穣の精霊に440。風の精霊に180だな」
あれ?
「魔力湿度の係数を足しましか?」
「いや。必要ないだろ?」
「ええ。通常の 修復なら必要ありません。でもそれでは耐久性が弱くなってしまうんですよ」
「本当かい!?」
「ええ。ここの土地は少しクセがあるんですね。ですから、ここの計算式をですね……」
「うは。ありがと。助かったよ」
「いえいえ」
「じゃあ、レギくん。これが正式な数値だ」
エジィナちゃんの計算式は完璧でした。
レギさんは魔力を解放します。
「 修復!」
強烈な光が魔法壁を包ます。
同時に、弱まっていた壁が完全に修復されました。
兵士長は大喜び。
「おお! 流石だ! これからは【狸の 腹鼓】に頼むとしよう」
王都新聞の記者さんたちも現場に来ていました。
「この件を新聞に載せますので、状況をお聞かせください」
「私はただの付き添いですから。この2人だけを載せてください」
「何を言うんだ。君がいなかったらこんな立派な修復はできなかったさ」
「そうよ。嬢ちゃんも大活躍だったわ」
ああ、こんな私が新聞なんかに載ってもいいのでしょうか?
本当に単なる付き添いなんだけど……。
ギルドに帰るとナナハさんが報酬をくれます。
「じゃあ、3等分でいいわね?」
「異存なし」
「 私も」
いやいや。
「わ、私は異存がありますよ! 3等分は貰いすぎですって!」
「そんなことはないと思うぞ。君の助言がなければあんな立派な修復はできなかったんだ」
「そうそう。嬢ちゃんのおかげよ」
ああ、なんて優しいみなさんなのでしょう。
少々、お人好しすぎるような気もしますが……。
「ナナハくん。今日の夕食はなんだい?」
「 私もお腹が減ったよ」
「直ぐに作るわね。イルエマはチョコちゃんを呼んできてよ。みんなで夕食を食べましょう」
収入は満たされてお腹も満腹ですね。
優しい人たちに囲まれて、物凄く幸せです。
《ありがたい。仲間がいるって嬉しいな》
☆☆☆
~~キアーラ視点~~
『狸の 腹鼓、王都を救う! 魔法壁の劣化をポンポコポンとすっきり解決!』
何よ、この記事ぃいいいい!
あの地味子が載ってるじゃない!!
本当は私たちが載ってる記事なのにぃいいい!!
悔しいわ。
この記事の内容からして、地味子が魔力方程式を解いたのね。
うう……。私の勉強は限界だし、解雇にしたのは失敗だったわ。
やっぱりあの子に戻ってきてもらった方がいいわね。
そんな時。私の前にアーシャが立った。
背中に大きな荷物を背負って。
「私。辞める」
「はぁあ? 何よ急に!?」
「仕事して怒られるなんて我慢の限界だもん」
「ちょ! 待ってよ!」
彼女はこの前の修復依頼を失敗して怒っているのね。
あの時は兵士長にドヤされたからな。
アーシャが抜けるのはまずいわ。
この子の魔力量はギルド一なんだから。
「あなた、このままでいいの? 地味子が新聞に載っているのよ!?」
「うん。読んだよ。大活躍だよね。地味エマの癖に」
「そうよ! 本来ならあなたがこの記事に載っていたんだから!」
「でも、地味エマがいないと魔力方程式の数値がわからないよ?」
「じゃあ、連れ戻しましょう!」
「できるの?」
「できるに決まっているじゃない。【女神の光輝】は聖女が憧れるギルドなんだから」
「でもさ。あんな地味な子には、このギルドは似合わないんじゃない?」
「だから裏方に徹底させるのよ」
そうよ。目立たせずにこき使ってやればいいんだわ。
魔法壁の修復依頼は失敗。ポーション事業は撤退、相談客の足は遠のき、今や、このギルドの収入源は聖女のグッズのみとなってしまったわ。
なんとしても地味子に戻ってきてもらわないと困る。
見た目だけでは聖女ギルドとしての威厳が保てないわ!
ネルミが血相を変えてやってきた。
「大変ですキアーラさま! 地味子のグッズの問い合わせが殺到しております」
「なんでよ?」
「王都新聞に載って知名度が上がったからですよ! 元女神の光輝のメンバーだったことが知れ渡ってうちに問い合わせが来ているんです!」
あの子の 小型肖像画は倉庫に在庫が溜まっていたわね。
「在庫はどうなっているの?」
「全て売れました」
「えええええええええええ!?」
「どうします? こんなに人気の出る聖女は初めてですよ!?」
ああ、これはなんとしても戻ってもらわないと困るわ!
「狸の 腹鼓に行くわよ!」
☆☆☆
~~イルエマ視点~~
狸の 腹鼓は本部が改装されました。
外見は綺麗になり、入り口にはしっかりと狸のエンブレムが飾られています。
内装も一新。そんな壁に飾られているのが、私の 小型肖像画です。
どういうこと?
「イルエマ。可愛い♡」
バーバダさんが露店で購入して来た私のグッズ。
コップにタオル。人形。私が女神の光輝に属している時に作ったグッズの数々。
それらが改装されたギルドの中に飾られます。
「あの……。恥ずかしいからやめてくれませんか?」
「ダメ。イルエマ。可愛い♡」
はぁ。ダメだこりゃ。
レギさんは化粧品を並べながら言いました。
「今ね、王都に買い物に行って来たんだけどさ。嬢ちゃんのグッズがプレミアがついて売っていたわよ」
ええ!?
「物好きな方がいるもんですねぇ。女神の光輝に所属している時は在庫の山だったんですけどね」
「嬢ちゃんは王都新聞に載っているからね。女神の光輝には在庫はないだろうから、値段が高騰しているんでしょ。本当にね。困ったもんだわ」
そう言って隠したのは私の似顔絵が描かれたコップでした。レギさん?
ナナハさんは台所から顔を出す。
「これは新しいビジネスチャンスかもしれないわ!」
はい?
「イルエマのグッズを狸の 腹鼓から出すんだよ! そうすれば大儲けができるわ!」
いやいや。
「勘弁してください。私は目立ちたくないですよ」
「あん! 良いアイデアだと思ったんだけどな」
「ははは。しかし意外よね。嬢ちゃんみたいな地味な子がさ」
「本当ですよ。私なんかのどこがいいんだか」
「意外とその地味な見た目が男を狂わすのかもね?」
どうせ、ペットか珍しい動物でも見てるような感覚ですよ。
「イルエマくんは男にモテるのかもしれないね」
「んもう。エジィナちゃんまでぇ。揶揄わないでくださいよ」
やれやれ。
所詮、私は地味な女なのです。たまたま今は注目が集まっているだけ。謂わばレアモンスターみたいなもんですよね。
ため息をついたら眼鏡が曇ってしまいました。
ちょっと拭きましょうか。
フキフキ。
「「「 !? 」」」
あれ?
急に静かになりましたね。
「……ほえ? みなさん、どうしたんです?」
なぜか、真っ赤な顔ですよ?
私を見つめているみたいですが??
私の後ろに誰かいるのでしょうか?
「……」
えーーと。
……後ろには誰もいないですけど??
「はぁ……。イルエマくん……。き、君は……」
はい?
「じょ、嬢ちゃん……」
レギさんまで?
「イ、イルエマ……」
ナナハさん?
「イルエマ♡♡♡」
バーバダさんはいつもより一層、熱った視線をこちらに向けていますね。
眼鏡を外した私の顔がそんなに珍しいのでしょうか?
「「「 美少女!! 」」」
はい!?
みなさん、お気を確かに!
私は地味子ですからね!
《眼鏡かけ、冴えない女はイルエマ・ジミィーナ》
────
次回、キアーラが狸の 腹鼓に行きます!
1,304
お気に入りに追加
1,373
あなたにおすすめの小説

ロザムンドの復讐 – 聖女を追放した愚か者たちへ
ゆる
恋愛
聖女ロザムンド・エステルは、神聖な力で人々を癒し、王国の希望として崇められていた。だが、王太子レオナルドの誤った決断と陰謀によって、彼女は「偽りの聖女」と断じられ、無慈悲にも追放される。信頼していた人々からの裏切りに絶望しながらも、ロザムンドは静かに決意する――この手で、真実の奇跡を取り戻すのだと。
一方、ロザムンドを失った王国は、偽りの聖女カトリーナを迎えたことで、次第に荒廃していく。民衆の不満は募り、疫病と飢饉が国を蝕く。王太子レオナルドは、やがて自らの過ちを悟り、真実の聖女を取り戻すために旅立つ。彼が再会したロザムンドは、かつての純粋な少女ではなく、自らの運命を受け入れ、覚悟を決めた強き聖女へと生まれ変わっていた――。
「私は、もう二度と誰にも裏切られない――!」
これは、追放された聖女が奇跡を取り戻し、かつての王国に復讐する物語。
後悔と贖罪に苦しむ王太子、かつて彼女を見捨てた貴族たち、偽りの聖女を操る陰謀者たち――彼らすべてが、ロザムンドの復活を前に震え上がる!
果たして、彼女は王国に真実の光を取り戻し、民衆の信頼を再び得ることができるのか?
そして、彼女を追放した王太子レオナルドの想いは届くのか――?
お前など家族ではない!と叩き出されましたが、家族になってくれという奇特な騎士に拾われました
蒼衣翼
恋愛
アイメリアは今年十五歳になる少女だ。
家族に虐げられて召使いのように働かされて育ったアイメリアは、ある日突然、父親であった存在に「お前など家族ではない!」と追い出されてしまう。
アイメリアは養子であり、家族とは血の繋がりはなかったのだ。
閉じ込められたまま外を知らずに育ったアイメリアは窮地に陥るが、救ってくれた騎士の身の回りの世話をする仕事を得る。
養父母と義姉が自らの企みによって窮地に陥り、落ちぶれていく一方で、アイメリアはその秘められた才能を開花させ、救い主の騎士と心を通わせ、自らの居場所を作っていくのだった。
※小説家になろうさま・カクヨムさまにも掲載しています。
【完結】間違えたなら謝ってよね! ~悔しいので羨ましがられるほど幸せになります~
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
「こんな役立たずは要らん! 捨ててこい!!」
何が起きたのか分からず、茫然とする。要らない? 捨てる? きょとんとしたまま捨てられた私は、なぜか幼くなっていた。ハイキングに行って少し道に迷っただけなのに?
後に聖女召喚で間違われたと知るが、だったら責任取って育てるなり、元に戻すなりしてよ! 謝罪のひとつもないのは、納得できない!!
負けん気の強いサラは、見返すために幸せになることを誓う。途端に幸せが舞い込み続けて? いつも笑顔のサラの周りには、聖獣達が集った。
やっぱり聖女だから戻ってくれ? 絶対にお断りします(*´艸`*)
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2022/06/22……完結
2022/03/26……アルファポリス、HOT女性向け 11位
2022/03/19……小説家になろう、異世界転生/転移(ファンタジー)日間 26位
2022/03/18……エブリスタ、トレンド(ファンタジー)1位
婚約破棄されましたが、帝国皇女なので元婚約者は投獄します
けんゆう
ファンタジー
「お前のような下級貴族の養女など、もう不要だ!」
五年間、婚約者として尽くしてきたフィリップに、冷たく告げられたソフィア。
他の貴族たちからも嘲笑と罵倒を浴び、社交界から追放されかける。
だが、彼らは知らなかった――。
ソフィアは、ただの下級貴族の養女ではない。
そんな彼女の元に届いたのは、隣国からお兄様が、貿易利権を手土産にやってくる知らせ。
「フィリップ様、あなたが何を捨てたのかーー思い知らせて差し上げますわ!」
逆襲を決意し、華麗に着飾ってパーティーに乗り込んだソフィア。
「妹を侮辱しただと? 極刑にすべきはお前たちだ!」
ブチギレるお兄様。
貴族たちは青ざめ、王国は崩壊寸前!?
「ざまぁ」どころか 国家存亡の危機 に!?
果たしてソフィアはお兄様の暴走を止め、自由な未来を手に入れられるか?
「私の未来は、私が決めます!」
皇女の誇りをかけた逆転劇、ここに開幕!

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!
古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。
そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は?
*カクヨム様で先行掲載しております

ひめさまはおうちにかえりたい
あかね
ファンタジー
政略結婚と言えど、これはない。帰ろう。とヴァージニアは決めた。故郷の兄に気に入らなかったら潰して帰ってこいと言われ嫁いだお姫様が、王冠を手にするまでのお話。(おうちにかえりたい編)

【完結】偽物聖女として追放される予定ですが、続編の知識を活かして仕返しします
ユユ
ファンタジー
聖女と認定され 王子妃になったのに
11年後、もう一人 聖女認定された。
王子は同じ聖女なら美人がいいと
元の聖女を偽物として追放した。
後に二人に天罰が降る。
これが この体に入る前の世界で読んだ
Web小説の本編。
だけど、読者からの激しいクレームに遭い
救済続編が書かれた。
その激しいクレームを入れた
読者の一人が私だった。
異世界の追放予定の聖女の中に
入り込んだ私は小説の知識を
活用して対策をした。
大人しく追放なんてさせない!
* 作り話です。
* 長くはしないつもりなのでサクサクいきます。
* 短編にしましたが、うっかり長くなったらごめんなさい。
* 掲載は3日に一度。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる