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五人の採点官のうちのひとり、魔導師科主任サトリアーニは実技試験が始まる前に、手前の細長い机にほおづえをついて、考え事をしていた。
(国から新たな補助金がうちの学校に下りた。そうとう焦っているらしいな、上のお偉方は。戦争はまだ長引くとみて間違いない。魔導師の数が十分確保できていないから、代わりに教育で質を上げろということだ。とくにうちは最高学府の高等部ときている、ぜひ逸材を見いだしたいものだ)
採点基準は基本的に魔法の完成度と持続時間だ。しかし採点官はそれぞれ独自の価値観を持っているから、個別の採点基準がある。
サトリアーニは先の二点に重点を置くが、たとえば隣に座っている魔法デザイン科の女教官だったら、間違いなく魔法の芸術性やら見せ方やらに注目していることだろう。じっさい、デザイン科を志望する学生は魔法の発動の仕方を見れば一目で分かる。
(いま、国が求めているのは確実に魔導師だ。ゆえにうちの科の最高倍率はここ五年で、常に前年比を上回り、更新し続けてきた。補助金のおかげで、こちらとしても学生にサポートがしやすくなっている。そろそろイイのが入ってきてもいいはずだ)
優秀な魔導師の卵は、自分に才能があると分かると、大国に渡ってよりよい待遇を求めに行ってしまうことが多かった。予備校から他国のスカウトが引き抜いていく極端な事例もあり、人材の流出がたびたび起こっていた。サトリアーニはそのことでイライラしていた。
「先生方、準備はよろしいですかー?」
受験生の誘導係が扉の向こうから顔を出して声をかけてきた。他の四人がむすっとしているので、サトリアーニは元気よく返事をした。
「いつでもかまわん、受験生を待たせるな」
そして最初の受験生が入ってきた。手元の資料を見る。受験番号121番 ベイリーくん、16歳。今年の冬の本試験に不合格している、夏の編入試験に賭けてきたわけだな。当初は魔法生物科を志願していたが、今年は魔法建築科を希望している。なーんだ、弱腰のへなちょこが。倍率の低いところに流れただけじゃねぇか。あほたれ。
サトリアーニは相手の面構えや経歴などを重視するタイプだ。考え方としては若干体育会系で、それは見た目にも表れている。筋骨隆々というわけではないが、それなりに体が締まっていて、背が高い。自慢のあごひげがワイルドさを演出していて、うねりのある黒髪が丁寧にセットされている。
(……こいつはダメだな、温室育ちの甘えん坊の顔をしている。経歴を見ればいいとこの坊ちゃんなのは分かるが、それでえこひいきにはしないぜ、少なくとも俺は……)
実技が始まる前から、長年の勘で、その学生がどの魔法学科に向いているか、なんとなく分かるようになっていた。サトリアーニは若干32歳で魔導師科の主任にまで上り詰めたエリートだが、貧しい村の出身で、たたき上げである。指導能力の高さを買われて本校の魔導師科を卒業後、教官職に就職している。
試験開始の前に、採点官はそれぞれ安全に配慮して魔法結界を自分の周りに張り巡らせた。受験生の魔法が暴発する事例が、まれにあるからだ。
「――はい、次」
マジックミラー越しに見てくる受験生たちに何らのヒントも与えないよう、採点官たちはポーカーフェイスにつとめる。次々と試験は続いていく。
「――はい、どうも」
「……ありがとうございましたっ!」
サトリアーニは受験生が小物ばかりで飽き飽きしていた。合格したいがあまり無駄に長く魔法を持続させ、魔力が途中で底をついてしまう奴もいれば、持続時間より完成度を重視して、さっさと3分くらいで終わらせてしまう受験思想丸出しのアホもいた。
「次、どうぞー」
中等部でなにを学んできたんだよ、とサトリアーニは心の中で悪態をついた。
「……失礼します」
入ってきたのは丸眼鏡をかけた金髪の少年だった。資料によれば17歳、名前はルカ、実年齢よりずいぶん幼く見える。細身だが……意外に鍛えてあるな。――ああ、なるほど、剣士学校に在籍していたのか。それにしても、剣士から魔法使いとは、大胆な方向転換だな。あれか、例の再検査で適合判定っていう、そういう奴かな?
少年はたどたどしい手つきで杖を振るうと、四大属性の課題魔法を火魔法から順に繰り出していった。
「螺旋の火柱Wendeltreppe……」
かなり緊張している様子だったが、しっかり魔法が発動した。最初の火魔法を見た瞬間にサトリアーニは目を見開いた。火柱の元気がやたら良いな、と思ったのだ。
コントロールは、まぁ、ちょっと荒削りな感じで、完成度は高くない。他の採点官の目から見たら、点数は低いだろう。
(……コントロールは燃費だ。荒っぽく魔力の無駄遣いをする奴はすぐにガス欠を起こしちまう。最初からこんなので、最後まで持つのか、この子は)
――しかし少年は上限一杯10分間、火の柱を不器用ながら出現させ続けた。サトリアーニはまた驚いた。あの燃費の悪さで、疲労の色が見えないのだ。いままでの受験生のようにやせ我慢で耐えているような感じではない。
サトリアーニはだらけた姿勢を正して、彼に注目した。彼の強みは持続時間なんだな、と思ったのだ。つまり魔力量が豊富で、燃費の悪さを上回っているのだ。
少年はサトリアーニの読み通り、次の水魔法も上限一杯までやり抜いた。小さな湖の中で水の妖精が泳いだり、湖面の上を飛び回って、それが薄まらず、クオリティが一度も落ちることなく10分。古来からある観賞用の水魔法で、やりなれない魔法のはずだが、そんなことはお構いなしだった。
「ふぅぅむ」
二つ隣で座っている魔法科学科のジェイソンが小さくうなった。他の採点官も、少年が他とは毛並みが違うことを察しているようだった。しかしこれは公平な試験であって、逸脱した自分勝手な採点はできない。完成度が低い以上、あまり高い点数はつけられない。
少年は四大属性の課題魔法を終了した。オール10分。どの属性にも苦手意識を感じない。こんな奴は初めて見た。サトリアーニは静かに驚愕していた。自分が受験生だった頃、神童と呼ばれた自分でさえ7分ずつが限界だったところを、彼は涼しい顔をして40分、踏破してしまったのだ。
「ぼ、僕は、フリー・アピールに、光魔法をやりたいと思います」
「なんだと、光魔法だって?」
「え、ダメですか」
「……いや、続けて」
サトリアーニは思わず声を出してしまった。いらないことを言ったと後悔したが、それよりも驚きの方が勝った。光魔法は繊細な感性が必要で、学生で扱えるのは全国でもほんの一握りなのだ。
少年はおずおずと、自信なさげに詠唱した。
「闇を切り開く光の輪――Heiligenschein」
採点官の目の前に、大きな光の輪が出現した。彼はちゃんと光の輪の形を維持していた。そして相変わらず燃費の悪そうな魔力の使い方をしていた。――彼は疲れを最後まで見せなかった。歴代まれに見る魔力量である。
十分後、少年が退出した後で、サトリアーニは考えを巡らせた。彼が学科試験でどれほど得点しているか分からないが、魔導師科を志望している時点で、配点は実技が八割だ。完成度のせいで他の採点官が高い点をつけていない可能性も十分ある。
(……あの子を不合格にするわけにはいかないな)
サトリアーニは採点用紙の隅に用意された特待生枠にすかさずチェックを入れた。そして落ち着いた声で指示を出した。
「はい、次……」
(国から新たな補助金がうちの学校に下りた。そうとう焦っているらしいな、上のお偉方は。戦争はまだ長引くとみて間違いない。魔導師の数が十分確保できていないから、代わりに教育で質を上げろということだ。とくにうちは最高学府の高等部ときている、ぜひ逸材を見いだしたいものだ)
採点基準は基本的に魔法の完成度と持続時間だ。しかし採点官はそれぞれ独自の価値観を持っているから、個別の採点基準がある。
サトリアーニは先の二点に重点を置くが、たとえば隣に座っている魔法デザイン科の女教官だったら、間違いなく魔法の芸術性やら見せ方やらに注目していることだろう。じっさい、デザイン科を志望する学生は魔法の発動の仕方を見れば一目で分かる。
(いま、国が求めているのは確実に魔導師だ。ゆえにうちの科の最高倍率はここ五年で、常に前年比を上回り、更新し続けてきた。補助金のおかげで、こちらとしても学生にサポートがしやすくなっている。そろそろイイのが入ってきてもいいはずだ)
優秀な魔導師の卵は、自分に才能があると分かると、大国に渡ってよりよい待遇を求めに行ってしまうことが多かった。予備校から他国のスカウトが引き抜いていく極端な事例もあり、人材の流出がたびたび起こっていた。サトリアーニはそのことでイライラしていた。
「先生方、準備はよろしいですかー?」
受験生の誘導係が扉の向こうから顔を出して声をかけてきた。他の四人がむすっとしているので、サトリアーニは元気よく返事をした。
「いつでもかまわん、受験生を待たせるな」
そして最初の受験生が入ってきた。手元の資料を見る。受験番号121番 ベイリーくん、16歳。今年の冬の本試験に不合格している、夏の編入試験に賭けてきたわけだな。当初は魔法生物科を志願していたが、今年は魔法建築科を希望している。なーんだ、弱腰のへなちょこが。倍率の低いところに流れただけじゃねぇか。あほたれ。
サトリアーニは相手の面構えや経歴などを重視するタイプだ。考え方としては若干体育会系で、それは見た目にも表れている。筋骨隆々というわけではないが、それなりに体が締まっていて、背が高い。自慢のあごひげがワイルドさを演出していて、うねりのある黒髪が丁寧にセットされている。
(……こいつはダメだな、温室育ちの甘えん坊の顔をしている。経歴を見ればいいとこの坊ちゃんなのは分かるが、それでえこひいきにはしないぜ、少なくとも俺は……)
実技が始まる前から、長年の勘で、その学生がどの魔法学科に向いているか、なんとなく分かるようになっていた。サトリアーニは若干32歳で魔導師科の主任にまで上り詰めたエリートだが、貧しい村の出身で、たたき上げである。指導能力の高さを買われて本校の魔導師科を卒業後、教官職に就職している。
試験開始の前に、採点官はそれぞれ安全に配慮して魔法結界を自分の周りに張り巡らせた。受験生の魔法が暴発する事例が、まれにあるからだ。
「――はい、次」
マジックミラー越しに見てくる受験生たちに何らのヒントも与えないよう、採点官たちはポーカーフェイスにつとめる。次々と試験は続いていく。
「――はい、どうも」
「……ありがとうございましたっ!」
サトリアーニは受験生が小物ばかりで飽き飽きしていた。合格したいがあまり無駄に長く魔法を持続させ、魔力が途中で底をついてしまう奴もいれば、持続時間より完成度を重視して、さっさと3分くらいで終わらせてしまう受験思想丸出しのアホもいた。
「次、どうぞー」
中等部でなにを学んできたんだよ、とサトリアーニは心の中で悪態をついた。
「……失礼します」
入ってきたのは丸眼鏡をかけた金髪の少年だった。資料によれば17歳、名前はルカ、実年齢よりずいぶん幼く見える。細身だが……意外に鍛えてあるな。――ああ、なるほど、剣士学校に在籍していたのか。それにしても、剣士から魔法使いとは、大胆な方向転換だな。あれか、例の再検査で適合判定っていう、そういう奴かな?
少年はたどたどしい手つきで杖を振るうと、四大属性の課題魔法を火魔法から順に繰り出していった。
「螺旋の火柱Wendeltreppe……」
かなり緊張している様子だったが、しっかり魔法が発動した。最初の火魔法を見た瞬間にサトリアーニは目を見開いた。火柱の元気がやたら良いな、と思ったのだ。
コントロールは、まぁ、ちょっと荒削りな感じで、完成度は高くない。他の採点官の目から見たら、点数は低いだろう。
(……コントロールは燃費だ。荒っぽく魔力の無駄遣いをする奴はすぐにガス欠を起こしちまう。最初からこんなので、最後まで持つのか、この子は)
――しかし少年は上限一杯10分間、火の柱を不器用ながら出現させ続けた。サトリアーニはまた驚いた。あの燃費の悪さで、疲労の色が見えないのだ。いままでの受験生のようにやせ我慢で耐えているような感じではない。
サトリアーニはだらけた姿勢を正して、彼に注目した。彼の強みは持続時間なんだな、と思ったのだ。つまり魔力量が豊富で、燃費の悪さを上回っているのだ。
少年はサトリアーニの読み通り、次の水魔法も上限一杯までやり抜いた。小さな湖の中で水の妖精が泳いだり、湖面の上を飛び回って、それが薄まらず、クオリティが一度も落ちることなく10分。古来からある観賞用の水魔法で、やりなれない魔法のはずだが、そんなことはお構いなしだった。
「ふぅぅむ」
二つ隣で座っている魔法科学科のジェイソンが小さくうなった。他の採点官も、少年が他とは毛並みが違うことを察しているようだった。しかしこれは公平な試験であって、逸脱した自分勝手な採点はできない。完成度が低い以上、あまり高い点数はつけられない。
少年は四大属性の課題魔法を終了した。オール10分。どの属性にも苦手意識を感じない。こんな奴は初めて見た。サトリアーニは静かに驚愕していた。自分が受験生だった頃、神童と呼ばれた自分でさえ7分ずつが限界だったところを、彼は涼しい顔をして40分、踏破してしまったのだ。
「ぼ、僕は、フリー・アピールに、光魔法をやりたいと思います」
「なんだと、光魔法だって?」
「え、ダメですか」
「……いや、続けて」
サトリアーニは思わず声を出してしまった。いらないことを言ったと後悔したが、それよりも驚きの方が勝った。光魔法は繊細な感性が必要で、学生で扱えるのは全国でもほんの一握りなのだ。
少年はおずおずと、自信なさげに詠唱した。
「闇を切り開く光の輪――Heiligenschein」
採点官の目の前に、大きな光の輪が出現した。彼はちゃんと光の輪の形を維持していた。そして相変わらず燃費の悪そうな魔力の使い方をしていた。――彼は疲れを最後まで見せなかった。歴代まれに見る魔力量である。
十分後、少年が退出した後で、サトリアーニは考えを巡らせた。彼が学科試験でどれほど得点しているか分からないが、魔導師科を志望している時点で、配点は実技が八割だ。完成度のせいで他の採点官が高い点をつけていない可能性も十分ある。
(……あの子を不合格にするわけにはいかないな)
サトリアーニは採点用紙の隅に用意された特待生枠にすかさずチェックを入れた。そして落ち着いた声で指示を出した。
「はい、次……」
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