197 / 201
決着の始まり
かつて過ごした日々を想って
しおりを挟む
「なんだって主役の聖剣使い様がこんな人気の無いところにいるのかなぁ?」
「……クレアか」
世界を脅かした魔王を倒し、最後の戦いの舞台となったここ『ギアズエンパイア』にて祝賀会が開かれている。
「帰ってきて早々祭り そこから朝から晩まで祭りが続いて……インドア派の俺には眩しくて仕方がない」
朝も昼も宴は行われ、今も夜を思わせないほど明かりと人で賑わっていた。
「何を根暗みたいなこと言ってんのさ! 二代目聖剣使いは見事魔王を倒してみせた! 漸く訪れた平和と『アンタ』を祝って楽しんでんだぜ?」
「別に祝われることに文句なんて無いさ ただ俺は静かな方が性に合ってるってだけだ」
当然街だけの騒ぎではなく、ギアズの中央に存在する司令部本部である『旧ギアズ城』も例外では無い。
ギアズはこの世界の中でも珍しい『民主主義』の場所であり、君主制を取りやめてからは、なんらかの祝事の際にここはパーティー会場として機能しているのだった。
「アハハッ! そういうとこは変わってないね」
豪華な食事が並び、煌びやかなダンス会場の場から離れたテラスから、夜空を見上げていたリンに対しグラスと共に現れたクレア。
リンの分のグラスを渡し、二人だけで掲げて乾杯をする。
「……酒じゃ無いよな?」
「飲めるかわかんないからジュースにしといた」
「助かる」
久しぶりの再会に、これまでの事をお互い話し始めた。
「大変だったね」
「想像以上にな」
会話は弾んだ。
リンとしては残り少ない時間を使って、お世話になった人達とこうして話しをしたかった。
「今回も世話になったな 来てくれた時は本当に嬉しかった」
「やめてよ照れるじゃん? それにお世話になってるのは『妹』さ」
海賊『ナイトメア』のキャプテン。少しの間ではあるが海の上で旅をした仲間であり、これまで一緒に旅をして来たレイの姉。それが『クレア・アレクサンドラ』である。
「どう? うるさかったでしょう?」
「ご存知の通り」
「アハハッ! 許してあげてね?」
「でもまあ……もう慣れたな」
初めて会った時は何かと噛み付いて来たというのに、いつのまにか慕ってくれるようになっていた。
「今更アイツがいないことなんて考えらない 沢山助けられた……世話になったのは俺も同じだ」
「……へぇ~?」
予想外だったといった反応で、クレアはニヤニヤとリンを見る。
「アタシと離れてから変わったんだね~?」
「そういうアンタはどうなんだ?」
「見ての通り」
「……隠す必要が無くなったのか」
初めにあった頃はクレアは『アレク』と名乗り、性別を『男』と装って暮らしていた。
キャプテンが舐められないようにと、今までは秘密を背負っていたのだが、今では隠すことは無い。
「性別なんて関係ない 実力で捻じ伏せようって決めたの」
「これはまた……漢らしいな?」
「ありがとう」
改めてお礼を言う。
偽っていた自分と、素の自分も分け隔てなく接してくれた事に対して、クレアは嬉しく思っていた。
「流石に一緒にお風呂入るのはどうかと思うけど?」
「アレは事故だ……って入れさせたのアンタだろ」
「アレ? そうだっけ?」
「コイツ……」
「冗談さ 恥ずかしかったけどね」
「じゃあなんで入れたんだよ」
「いや……混乱してて」
咄嗟の事で暴走してしまったと、当時の自分を振り返って遠い目をしている。
あの日の旅の日々を想いながら、楽しい時間は過ぎていく。
「リンは変わったよ 前よりずっと良くなった」
「だと嬉しいがな」
「アタシの知ってるリンはもっと『厳しかった』と思う 誰かに対してじゃなくて『自分』にね?」
自分に厳しい人間は幾らでもいるだろう。
だが、リンは自分を決して赦さなかった。
「自分を拒絶してた……けどちゃんと受け入れたんだね」
「良く見てるんだな」
「当然! なんたってアタシは海賊ナイトメアの船長なんだからね!」
自信に満ちた表情で、クレアは胸を張る。
僅かの間ではあったが、苦楽を共にした仲間。
たとえ船を降りても、リンはクレアにとって今でも船員のままだったのだ。
「さてと……アタシは戻るとするよ」
「ああ またな」
「またな……か そうなると良いね」
笑顔で手を振ってクレアはこの場から離れていく。
「……で? お前はいつまでそうしてるつもりだ?」
「エヘヘ……バレてました?」
物陰からずっとリン達を眺めていたのは、先程話していたクレアの妹。
「なんで隠れてたんだ?」
「だって! 姉ちゃんとアニキが並んでる尊い空間に入り込むだなんて! オレにはできません!」
(なんかオタクみたいなこと言ってる)
コレが『レイ』である。
言っている事が少々アレではあるが、これがいつもとなんら変わらないレイなのである。
「ええとまずは魔王を倒しておめでとうございます……って挨拶から?」
「なんだってそんな他人行儀なんだよ」
「ですよね! イヤ~! なんだか実感湧かなくて!」
これまでの旅は魔王を倒す事だった。
そんな魔王を倒しても、突然世界が変わる訳では無い。
「これからどうなるんですかね~」
「さあな とりあえ共通の敵を倒したのは間違いないんだ あとは国の体制やら国同士の確執なんかの問題と向き合っていくんだろ」
「まあオレには関係ないですけどね!」
「いや関係あるだろ お前一応『姫』だし」
こう見えてもレイは、砂漠大国『アレキサンドラ』の姫である。
男尊女卑が未だ根付くアレキサンドラでは、国を担う王の子供がどちらも『女』だったという理由から、国王の弟であり海賊となった当時のキャプテンにクレアとレイは預けられたのだ。
「え? 覚えてたんすか?」
「いやまあ……衝撃的だったし」
「っても今更国に戻ってもな~ オレらを捨てたのは国の方なんだから」
「決めるのはお前だ お前の選ぶ道なら間違いはないだろう」
「アニキ~……」
感動したレイがリンに抱きつく。
普段のリンであれば、無理矢理引き剥がそうとするのだろうが、今回ばかりはレイの好きにさせる事にしていた。
「……帰っちゃうですよね」
「ああ……俺の役目は終わった」
「止めても無駄なんですよね」
「お前が一番わかってくれるはずだ」
元の世界に帰る。
今まで向き合えなかった事と向き合う為に、本来の帰るべき場所へと帰ると決めたのだ。
「その言い方は卑怯です……」
顔をリンに埋めたままレイは言う。
「俺の背中を押してくれたのはお前だろ?」
「押さなきゃよかった」
「そんなこと言わないでくれ」
「アニキと……ずっと一緒にいたいです」
切実な願いだった。
離れ離れになどなりたくない。今までのように旅をして、楽しい日々を過ごしたい。
「楽しかった……みんなと旅をするのが楽しかった もう魔王はいないけどずっと……続けてたい」
リンからはレイの表情を見る事は出来ない。
だが、その声は震えていた。
「……前にお前は言ってたな『手を伸ばしてくれた』って」
船の上でレイが全てを諦めかけた時、リンは手を差し伸べた。
自分の目の前でもう二度と、誰かを失いたくない。
思うように扱えない力に抗いながら、ただその一心で差し伸ばした。
「オレはアニキに救われたんです……だからこの人について行こうって決めたんです」
だから慕う。誰よりも救ってくれた人だから。
あの日助けられなければ、ここに居る事は無かっただろうから。
「今までずっと……お前には言えてなかったな」
抱きついたまま離れないレイの頭に、リンはそっと手を添える。
「初めてだったんだ……『誰かを救えた』のは」
大切な人が目の前から消える事に怯えていた。
だからなるべく人と距離を置いていた。必要最低の関わりさえ有れば良いのだと、自分に言い聞かせて耳を塞いでいた。
「嬉しかったんだ……こんな俺でも誰かが救えた事が」
手を伸ばす事が出来なかった過去。
そんな自分が嫌いで、己の無力さを嘆いていた。
「俺は──お前に救われてたんだよ」
手を伸ばした時、その手を握り返してくれた。
気付かされのだ。こんな自分でも『手を伸ばしさえすれば』届くのだと、教えられたのだ。
「ありがとう……レイ 俺に救われてくれて……俺を救ってくれて……本当にありがとう」
ずっと言い出せなかった気持ちを、やっと言えた。
優しくレイの頭を撫でる。これまでの労いと感謝を込めて、レイを元気づける為に。
「……えへへ」
顔を埋めていたレイが、漸くリンに顔を見せる。
精一杯の笑顔を向けられる。赤くなっていた目元に対し、リンは何も言わない。
「機嫌直したか?」
「はい 直りました」
満足そうな表情で、顔を上げるレイ。
リンも安心したと、表情を緩ませる。
「オレ決めてたんです アニキを笑顔で送り出すって」
「泣いて止めても良いんだぞ?」
「しませんよ アニキを困らせたくないですから」
辛くもあったが、幸せだった旅の時のように。
最後の時まで、幸せで終わらせたいから。
「頑張ってみます! アニキが帰って来た時の為にも! 胸を張って『守ってよかった』って思わせる世界にしてみせます!」
「お前なら出来るさ」
「その為には……国に戻ってお姫様になるのも良いかもしれないですね!」
「無理だと思う」
「アニキ!?」
暖かだったいつもの旅のように、最後は笑顔でいたいのだ。
「……クレアか」
世界を脅かした魔王を倒し、最後の戦いの舞台となったここ『ギアズエンパイア』にて祝賀会が開かれている。
「帰ってきて早々祭り そこから朝から晩まで祭りが続いて……インドア派の俺には眩しくて仕方がない」
朝も昼も宴は行われ、今も夜を思わせないほど明かりと人で賑わっていた。
「何を根暗みたいなこと言ってんのさ! 二代目聖剣使いは見事魔王を倒してみせた! 漸く訪れた平和と『アンタ』を祝って楽しんでんだぜ?」
「別に祝われることに文句なんて無いさ ただ俺は静かな方が性に合ってるってだけだ」
当然街だけの騒ぎではなく、ギアズの中央に存在する司令部本部である『旧ギアズ城』も例外では無い。
ギアズはこの世界の中でも珍しい『民主主義』の場所であり、君主制を取りやめてからは、なんらかの祝事の際にここはパーティー会場として機能しているのだった。
「アハハッ! そういうとこは変わってないね」
豪華な食事が並び、煌びやかなダンス会場の場から離れたテラスから、夜空を見上げていたリンに対しグラスと共に現れたクレア。
リンの分のグラスを渡し、二人だけで掲げて乾杯をする。
「……酒じゃ無いよな?」
「飲めるかわかんないからジュースにしといた」
「助かる」
久しぶりの再会に、これまでの事をお互い話し始めた。
「大変だったね」
「想像以上にな」
会話は弾んだ。
リンとしては残り少ない時間を使って、お世話になった人達とこうして話しをしたかった。
「今回も世話になったな 来てくれた時は本当に嬉しかった」
「やめてよ照れるじゃん? それにお世話になってるのは『妹』さ」
海賊『ナイトメア』のキャプテン。少しの間ではあるが海の上で旅をした仲間であり、これまで一緒に旅をして来たレイの姉。それが『クレア・アレクサンドラ』である。
「どう? うるさかったでしょう?」
「ご存知の通り」
「アハハッ! 許してあげてね?」
「でもまあ……もう慣れたな」
初めて会った時は何かと噛み付いて来たというのに、いつのまにか慕ってくれるようになっていた。
「今更アイツがいないことなんて考えらない 沢山助けられた……世話になったのは俺も同じだ」
「……へぇ~?」
予想外だったといった反応で、クレアはニヤニヤとリンを見る。
「アタシと離れてから変わったんだね~?」
「そういうアンタはどうなんだ?」
「見ての通り」
「……隠す必要が無くなったのか」
初めにあった頃はクレアは『アレク』と名乗り、性別を『男』と装って暮らしていた。
キャプテンが舐められないようにと、今までは秘密を背負っていたのだが、今では隠すことは無い。
「性別なんて関係ない 実力で捻じ伏せようって決めたの」
「これはまた……漢らしいな?」
「ありがとう」
改めてお礼を言う。
偽っていた自分と、素の自分も分け隔てなく接してくれた事に対して、クレアは嬉しく思っていた。
「流石に一緒にお風呂入るのはどうかと思うけど?」
「アレは事故だ……って入れさせたのアンタだろ」
「アレ? そうだっけ?」
「コイツ……」
「冗談さ 恥ずかしかったけどね」
「じゃあなんで入れたんだよ」
「いや……混乱してて」
咄嗟の事で暴走してしまったと、当時の自分を振り返って遠い目をしている。
あの日の旅の日々を想いながら、楽しい時間は過ぎていく。
「リンは変わったよ 前よりずっと良くなった」
「だと嬉しいがな」
「アタシの知ってるリンはもっと『厳しかった』と思う 誰かに対してじゃなくて『自分』にね?」
自分に厳しい人間は幾らでもいるだろう。
だが、リンは自分を決して赦さなかった。
「自分を拒絶してた……けどちゃんと受け入れたんだね」
「良く見てるんだな」
「当然! なんたってアタシは海賊ナイトメアの船長なんだからね!」
自信に満ちた表情で、クレアは胸を張る。
僅かの間ではあったが、苦楽を共にした仲間。
たとえ船を降りても、リンはクレアにとって今でも船員のままだったのだ。
「さてと……アタシは戻るとするよ」
「ああ またな」
「またな……か そうなると良いね」
笑顔で手を振ってクレアはこの場から離れていく。
「……で? お前はいつまでそうしてるつもりだ?」
「エヘヘ……バレてました?」
物陰からずっとリン達を眺めていたのは、先程話していたクレアの妹。
「なんで隠れてたんだ?」
「だって! 姉ちゃんとアニキが並んでる尊い空間に入り込むだなんて! オレにはできません!」
(なんかオタクみたいなこと言ってる)
コレが『レイ』である。
言っている事が少々アレではあるが、これがいつもとなんら変わらないレイなのである。
「ええとまずは魔王を倒しておめでとうございます……って挨拶から?」
「なんだってそんな他人行儀なんだよ」
「ですよね! イヤ~! なんだか実感湧かなくて!」
これまでの旅は魔王を倒す事だった。
そんな魔王を倒しても、突然世界が変わる訳では無い。
「これからどうなるんですかね~」
「さあな とりあえ共通の敵を倒したのは間違いないんだ あとは国の体制やら国同士の確執なんかの問題と向き合っていくんだろ」
「まあオレには関係ないですけどね!」
「いや関係あるだろ お前一応『姫』だし」
こう見えてもレイは、砂漠大国『アレキサンドラ』の姫である。
男尊女卑が未だ根付くアレキサンドラでは、国を担う王の子供がどちらも『女』だったという理由から、国王の弟であり海賊となった当時のキャプテンにクレアとレイは預けられたのだ。
「え? 覚えてたんすか?」
「いやまあ……衝撃的だったし」
「っても今更国に戻ってもな~ オレらを捨てたのは国の方なんだから」
「決めるのはお前だ お前の選ぶ道なら間違いはないだろう」
「アニキ~……」
感動したレイがリンに抱きつく。
普段のリンであれば、無理矢理引き剥がそうとするのだろうが、今回ばかりはレイの好きにさせる事にしていた。
「……帰っちゃうですよね」
「ああ……俺の役目は終わった」
「止めても無駄なんですよね」
「お前が一番わかってくれるはずだ」
元の世界に帰る。
今まで向き合えなかった事と向き合う為に、本来の帰るべき場所へと帰ると決めたのだ。
「その言い方は卑怯です……」
顔をリンに埋めたままレイは言う。
「俺の背中を押してくれたのはお前だろ?」
「押さなきゃよかった」
「そんなこと言わないでくれ」
「アニキと……ずっと一緒にいたいです」
切実な願いだった。
離れ離れになどなりたくない。今までのように旅をして、楽しい日々を過ごしたい。
「楽しかった……みんなと旅をするのが楽しかった もう魔王はいないけどずっと……続けてたい」
リンからはレイの表情を見る事は出来ない。
だが、その声は震えていた。
「……前にお前は言ってたな『手を伸ばしてくれた』って」
船の上でレイが全てを諦めかけた時、リンは手を差し伸べた。
自分の目の前でもう二度と、誰かを失いたくない。
思うように扱えない力に抗いながら、ただその一心で差し伸ばした。
「オレはアニキに救われたんです……だからこの人について行こうって決めたんです」
だから慕う。誰よりも救ってくれた人だから。
あの日助けられなければ、ここに居る事は無かっただろうから。
「今までずっと……お前には言えてなかったな」
抱きついたまま離れないレイの頭に、リンはそっと手を添える。
「初めてだったんだ……『誰かを救えた』のは」
大切な人が目の前から消える事に怯えていた。
だからなるべく人と距離を置いていた。必要最低の関わりさえ有れば良いのだと、自分に言い聞かせて耳を塞いでいた。
「嬉しかったんだ……こんな俺でも誰かが救えた事が」
手を伸ばす事が出来なかった過去。
そんな自分が嫌いで、己の無力さを嘆いていた。
「俺は──お前に救われてたんだよ」
手を伸ばした時、その手を握り返してくれた。
気付かされのだ。こんな自分でも『手を伸ばしさえすれば』届くのだと、教えられたのだ。
「ありがとう……レイ 俺に救われてくれて……俺を救ってくれて……本当にありがとう」
ずっと言い出せなかった気持ちを、やっと言えた。
優しくレイの頭を撫でる。これまでの労いと感謝を込めて、レイを元気づける為に。
「……えへへ」
顔を埋めていたレイが、漸くリンに顔を見せる。
精一杯の笑顔を向けられる。赤くなっていた目元に対し、リンは何も言わない。
「機嫌直したか?」
「はい 直りました」
満足そうな表情で、顔を上げるレイ。
リンも安心したと、表情を緩ませる。
「オレ決めてたんです アニキを笑顔で送り出すって」
「泣いて止めても良いんだぞ?」
「しませんよ アニキを困らせたくないですから」
辛くもあったが、幸せだった旅の時のように。
最後の時まで、幸せで終わらせたいから。
「頑張ってみます! アニキが帰って来た時の為にも! 胸を張って『守ってよかった』って思わせる世界にしてみせます!」
「お前なら出来るさ」
「その為には……国に戻ってお姫様になるのも良いかもしれないですね!」
「無理だと思う」
「アニキ!?」
暖かだったいつもの旅のように、最後は笑顔でいたいのだ。
0
お気に入りに追加
72
あなたにおすすめの小説
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
【現行世界ヒーロー達→異世界で集結】『×クロスワールドエンカウンター』
喜太郎
ファンタジー
【×クロスワールドエンカウンター】・あらすじ
現行世界のヒーローたちが、異世界へ 転移,憑依,転生,帰省 する――?
複数の主人公たちが入れ代わり立ち代わりで活躍し、そして異世界で出会い集う。やがて二つの世界が交錯していく。
ラノベの定番(主人公が異世界へ転移・転生する)要素と、アメコミの定番(ヒーローたちが同一世界観で活躍する)要素の融合を試みました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【第一章・概要】
宇宙から飛来したエネルギー生命体『ミュウ』を偶然その身に宿すことになった男、『アルトラセイバー』こと今田剛太郎。彼は襲来する宇宙怪人たちと戦う日々の中、突如『異世界』へと転移してしまう。
「どこだここ……」
(剛太郎)
《さあ? 少なくとも私の知る宇宙ではないわね》
(剛太郎の頭の中に宿るミュウ)
元世界でのヒーローたる任を全うするため、帰らなければならない。その手がかりを求めて旅を開始する。しかし、彼はとある事件に巻き込まれる……。
「怪しいやつだな……。詳しく話を聞かせてもらおう」
(森の教会で出会った女騎士)
「あなたを見たとき、なんだか胸がぽっとして……」
(町で出会ったメイド)
「その剣を、我々に譲り渡してもらいたい」
(裏切った警備兵長)
「あなたを護衛として雇わせてほしいの!」
(警備兵に追われていた少女)
「ほう。俺の攻撃を避けるとは……お前、何者だ?」
(魔人の傭兵)
魔剣を巡る戦い。
ファンタジー世界の力を前に、アルトラセイバーは苦戦する。そして――、
《今までありがとう。あなたの頭の中にいられて、楽しかったわ》
――第一章、『ロームルスの秘剣』。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第二章途中まで公開中。
現在はストック作成中・・
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
さればこそ無敵のルーメン
宗園やや
ファンタジー
数年前に突如現れた魔物は人々の生活に害を与えていた。
魔物が現れた原因は世界を見守るはずの女神側に有るので、女神は特別に魔物を倒せる潜在能力と言う希望を人々に与えた。
そんな潜在能力の中でも特に異質な能力を持った若者達が、魔物を殲滅すべく魔物ハンターとなった。
目立ちたくない召喚勇者の、スローライフな(こっそり)恩返し
gari
ファンタジー
突然、異世界の村に転移したカズキは、村長父娘に保護された。
知らない間に脳内に寄生していた自称大魔法使いから、自分が召喚勇者であることを知るが、庶民の彼は勇者として生きるつもりはない。
正体がバレないようギルドには登録せず一般人としてひっそり生活を始めたら、固有スキル『蚊奪取』で得た規格外の能力と(この世界の)常識に疎い行動で逆に目立ったり、村長の娘と徐々に親しくなったり。
過疎化に悩む村の窮状を知り、恩返しのために温泉を開発すると見事大当たり! でも、その弊害で恩人父娘が窮地に陥ってしまう。
一方、とある国では、召喚した勇者(カズキ)の捜索が密かに行われていた。
父娘と村を守るため、武闘大会に出場しよう!
地域限定土産の開発や冒険者ギルドの誘致等々、召喚勇者の村おこしは、従魔や息子(?)や役人や騎士や冒険者も加わり順調に進んでいたが……
ついに、居場所が特定されて大ピンチ!!
どうする? どうなる? 召喚勇者。
※ 基本は主人公視点。時折、第三者視点が入ります。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる