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姿見せる三銃士
魔王にて
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「あ~あもったいない~ せっかく第二ラウンドで決着つけようと思ったのにさ~」
「それは魔王様への文句として受け取って良いですかツヴァイ?」
「文句じゃなくて正直な感想だよ」
「どちらにしても同じです」
ツヴァイは魔王の間へと向かう途中で、リン達との戦いの不満を口にする。
ドライもトドメを刺さなかったことに対して気にしていないわけではないが、魔王様の命令であればと自らを納得させていた。
「それに……最初からアナタが全力で挑めば苦もなく勝てていたでしょう」
「それじゃあ楽しくないじゃん」
「戦いに楽しみを覚えないでください そのせいで聖剣使いは土の聖剣『ガイアペイン』を使いこなせるようになり……あまつさえ別形態まで扱えるようにしてしまった」
「あれいいよな~ 全然切れないし身体も硬くて硬くて……」
「なぜ嬉しそうな顔で話すんですかまったく……」
戦うことしか考えていない人、いや『悪魔』に呆れていると、別の通路からアインが現れた。
「オンヤァ? これはこれはツヴァイ殿にドライ殿 お久しぶりでございまス」
「アインおひさ!」
「アイン……アナタは今までどこにいたのですか」
「守秘義務を行使しまス」
「だってさ?」
「どいつもこいつも……」
ドライの頭が痛む。物理的ではなく精神的に。
三銃士とまで呼ばれる二人は、どうしてこうも忠誠心が低いのかと、頭を悩ませる。
「……まあいいでしょう あなた方がいつもこの調子なのは存じてますから それにしても珍しいですね アインも魔王様に呼ばれたのでしょ?」
「ほんとほんと! 天地がひっくり返るかト」
「少しは呼ばれることも想定してください」
「でもなんだろうね? わざわざこの三人を呼ぶなんてさ」
「魔王様の考えです なんであれ我々は従うのみです」
「忠義がお厚いことデ」
「馬鹿にしているのですかアイン?」
「とんでもなイ 魔王様第一の部下としてはアインとても嬉しいでス」
「それが事実ということがとても腹ただしいですね」
「ケンカしないの 糖分足りてる?」
「余計なお世話です」
頭だけでなく今度は胃も痛み始めてしまう。ドライ。こんな状態であって良いのか本気で不安になってきていた。
「お呼び出しをするのであれば私だけで十分ですのに……」
「それだけ大事なんでしょ 考えるより会ってみたほうが早いって」
ツヴァイからとんでもなく正論を言われたとこに若干納得したくないドライだが、実際その通りであった。
理由を聞きたいのであれば、今から直接魔王に内容を聞くしかない。
「ではくれぐれも無礼のないように 久しぶりだからといってツヴァイははしゃぎ過ぎないように」
「はーい」
「アインは普段の失礼な態度を慎むように」
「ハーイ」
二人の気の抜けた返事に、怒りを覚えているが、我慢してドライは扉を開けた。
魔王の間への扉が開かれる。玉座へ続く階段の先、その玉座に座っていたのは先ほどまで話していた『魔王サタン』だった。
「久しいな アイン ツヴァイ ドライ」
「ご無沙汰しております 魔王様」
「オッス! ひさしぶり!」
「ドーモ」
「お前たちは……」
「構わん 楽にしていろ」
ドライは片膝をつき頭を下げるが、残り二人はそのそぶりを見せない。
その態度にドライは怒りを通り越して呆れてしまっていたが、魔王の寛大な態度にドライは感銘を受ける。
「流石は魔王様 その心はこの魔界よりも広いのでしょう」
「ホ~トホント さすがは魔王サマ」
「お前達に太鼓持ちをさせるために呼んだわけではない 勘違いするな」
「はっ! 申し訳ございません」
「それでなんなのさ? オレたち呼んだのって会いたかったからじゃないんだよね」
「その通りだ」
ここへの招集は目的あってこそのもの。
魔王軍の精鋭である『魔王三銃士』を招集した理由。誰もが知らされていなかった。
「お前達は『トールプリズン』を知っているだろう」
「トールプリズン……ですか?」
「あの人間界の奴らが大罪を犯したら入れられるっていウ」
「そうだ そこにある『聖剣』を探し出して欲しい」
「聖剣……ですか?」
「正確にはその付近の『洞窟内』にある聖剣だ」
「ア~アレ……」
「お言葉ですが魔王様 わざわざ我々がその洞窟内の調査をする意味は?」
洞窟内の調査など他の者にやらせれば良い。魔王三銃士が揃って調査する必要性を感じなかった。
「すでに何人ものを斥候を行かせた だが連絡がつかなくなった」
「だろうーネ」
「何か知っているのかアイン」
「あの洞窟は何千年何万年と昔から存在する古の洞窟 そこに住み着く魔物はそこいらのとは大違いさ」
「何故それを魔王様に……!」
「だって聞かれてないシ」
「良いドライ お前たちに話していなかった我の責任だ」
「魔王様……」
「それに予想はしていたさ……だがこんな事に態々お前達を使うのは少々忍びなくてな」
「何をおっしゃる魔王様」
ドライは立ち上がる。なんと心やさしき魔王なのかと、もっと我々を頼っても良いのだと。
その気持ちが抑えられず勢いよく立ち上がったのだ。
「我々は貴方様に感銘を受けここに集まりし僕 貴方が望むのであればたとえ地の果てからでもその望みを叶えましょう」
「大げさだなドライは」
「だまらっしゃいツヴァイ」
「自分はあくまで同盟関係なだけだから勘違いしないでよネ!」
「さっさと出て行けアイン」
「いちいち構うなドライ そいつはそうやって楽しんだらんだからな」
三銃士のまとまりのなさに若干呆れつつも魔王はドライを制止する。
魔王の招集の理由はわかった。が、ドライにはまだ解決していない疑問があった。
「魔王様 我々にその命を与えた理由はわかりました ……ですが何故聖剣使いを見逃してまでここに集めたのですか?」
それが一番聞きたかった事だ。聖剣使いをあの場で殺すことは容易かっただろう。
なのに何故見逃したのか、それにたる理由とは思えなかった。
「解らぬかドライ……? 見逃した理由が」
「私は軽視していました 聖剣使い達のことを ですがそれを改めねばならなくなりました」
それは最初から本気で戦っていた訳では無かったのだが、ツヴァイを一度倒してしまったせいだ。
今のうちに倒しておかなければ、いずれ強大な敵になってしまうだろう。
「殺さなかった理由それは……いずれ殺すためだ」
「いずれ……殺す?」
魔王は玉座から立ち上がる。玉座へと続く階段の下には三銃士、それを見下ろすようにして話す。
「我々の軍は確実に人界を追い込めている だがそれでも人間界の勢力は勢いを落とさない」
「私の目から見ても確かに 人界の連中はまだ諦めてはいないようです」
「……それは何故か? それは『希望』があるからだ」
「希望……ですか」
「『希望がある だから何とかなる』 そう錯覚させている存在がいるのだ」
「『聖剣使い』のことぉ?」
「その通りだ ツヴァイ」
魔王は拳に力を込める。普段感情をあまり見せない魔王が確かに感情を込めて三銃士に語る。
「『絶望』は『希望』と表裏一体 希望が消えた失せた時に人は初めて絶望する」
魔王の思惑。それは単純な事。
「強くなった聖剣使いを『魔王の手』で殺す 人間の希望を絶望に変えるのために」
聖剣使いを、魔王が直接殺す事であった。
「それは魔王様への文句として受け取って良いですかツヴァイ?」
「文句じゃなくて正直な感想だよ」
「どちらにしても同じです」
ツヴァイは魔王の間へと向かう途中で、リン達との戦いの不満を口にする。
ドライもトドメを刺さなかったことに対して気にしていないわけではないが、魔王様の命令であればと自らを納得させていた。
「それに……最初からアナタが全力で挑めば苦もなく勝てていたでしょう」
「それじゃあ楽しくないじゃん」
「戦いに楽しみを覚えないでください そのせいで聖剣使いは土の聖剣『ガイアペイン』を使いこなせるようになり……あまつさえ別形態まで扱えるようにしてしまった」
「あれいいよな~ 全然切れないし身体も硬くて硬くて……」
「なぜ嬉しそうな顔で話すんですかまったく……」
戦うことしか考えていない人、いや『悪魔』に呆れていると、別の通路からアインが現れた。
「オンヤァ? これはこれはツヴァイ殿にドライ殿 お久しぶりでございまス」
「アインおひさ!」
「アイン……アナタは今までどこにいたのですか」
「守秘義務を行使しまス」
「だってさ?」
「どいつもこいつも……」
ドライの頭が痛む。物理的ではなく精神的に。
三銃士とまで呼ばれる二人は、どうしてこうも忠誠心が低いのかと、頭を悩ませる。
「……まあいいでしょう あなた方がいつもこの調子なのは存じてますから それにしても珍しいですね アインも魔王様に呼ばれたのでしょ?」
「ほんとほんと! 天地がひっくり返るかト」
「少しは呼ばれることも想定してください」
「でもなんだろうね? わざわざこの三人を呼ぶなんてさ」
「魔王様の考えです なんであれ我々は従うのみです」
「忠義がお厚いことデ」
「馬鹿にしているのですかアイン?」
「とんでもなイ 魔王様第一の部下としてはアインとても嬉しいでス」
「それが事実ということがとても腹ただしいですね」
「ケンカしないの 糖分足りてる?」
「余計なお世話です」
頭だけでなく今度は胃も痛み始めてしまう。ドライ。こんな状態であって良いのか本気で不安になってきていた。
「お呼び出しをするのであれば私だけで十分ですのに……」
「それだけ大事なんでしょ 考えるより会ってみたほうが早いって」
ツヴァイからとんでもなく正論を言われたとこに若干納得したくないドライだが、実際その通りであった。
理由を聞きたいのであれば、今から直接魔王に内容を聞くしかない。
「ではくれぐれも無礼のないように 久しぶりだからといってツヴァイははしゃぎ過ぎないように」
「はーい」
「アインは普段の失礼な態度を慎むように」
「ハーイ」
二人の気の抜けた返事に、怒りを覚えているが、我慢してドライは扉を開けた。
魔王の間への扉が開かれる。玉座へ続く階段の先、その玉座に座っていたのは先ほどまで話していた『魔王サタン』だった。
「久しいな アイン ツヴァイ ドライ」
「ご無沙汰しております 魔王様」
「オッス! ひさしぶり!」
「ドーモ」
「お前たちは……」
「構わん 楽にしていろ」
ドライは片膝をつき頭を下げるが、残り二人はそのそぶりを見せない。
その態度にドライは怒りを通り越して呆れてしまっていたが、魔王の寛大な態度にドライは感銘を受ける。
「流石は魔王様 その心はこの魔界よりも広いのでしょう」
「ホ~トホント さすがは魔王サマ」
「お前達に太鼓持ちをさせるために呼んだわけではない 勘違いするな」
「はっ! 申し訳ございません」
「それでなんなのさ? オレたち呼んだのって会いたかったからじゃないんだよね」
「その通りだ」
ここへの招集は目的あってこそのもの。
魔王軍の精鋭である『魔王三銃士』を招集した理由。誰もが知らされていなかった。
「お前達は『トールプリズン』を知っているだろう」
「トールプリズン……ですか?」
「あの人間界の奴らが大罪を犯したら入れられるっていウ」
「そうだ そこにある『聖剣』を探し出して欲しい」
「聖剣……ですか?」
「正確にはその付近の『洞窟内』にある聖剣だ」
「ア~アレ……」
「お言葉ですが魔王様 わざわざ我々がその洞窟内の調査をする意味は?」
洞窟内の調査など他の者にやらせれば良い。魔王三銃士が揃って調査する必要性を感じなかった。
「すでに何人ものを斥候を行かせた だが連絡がつかなくなった」
「だろうーネ」
「何か知っているのかアイン」
「あの洞窟は何千年何万年と昔から存在する古の洞窟 そこに住み着く魔物はそこいらのとは大違いさ」
「何故それを魔王様に……!」
「だって聞かれてないシ」
「良いドライ お前たちに話していなかった我の責任だ」
「魔王様……」
「それに予想はしていたさ……だがこんな事に態々お前達を使うのは少々忍びなくてな」
「何をおっしゃる魔王様」
ドライは立ち上がる。なんと心やさしき魔王なのかと、もっと我々を頼っても良いのだと。
その気持ちが抑えられず勢いよく立ち上がったのだ。
「我々は貴方様に感銘を受けここに集まりし僕 貴方が望むのであればたとえ地の果てからでもその望みを叶えましょう」
「大げさだなドライは」
「だまらっしゃいツヴァイ」
「自分はあくまで同盟関係なだけだから勘違いしないでよネ!」
「さっさと出て行けアイン」
「いちいち構うなドライ そいつはそうやって楽しんだらんだからな」
三銃士のまとまりのなさに若干呆れつつも魔王はドライを制止する。
魔王の招集の理由はわかった。が、ドライにはまだ解決していない疑問があった。
「魔王様 我々にその命を与えた理由はわかりました ……ですが何故聖剣使いを見逃してまでここに集めたのですか?」
それが一番聞きたかった事だ。聖剣使いをあの場で殺すことは容易かっただろう。
なのに何故見逃したのか、それにたる理由とは思えなかった。
「解らぬかドライ……? 見逃した理由が」
「私は軽視していました 聖剣使い達のことを ですがそれを改めねばならなくなりました」
それは最初から本気で戦っていた訳では無かったのだが、ツヴァイを一度倒してしまったせいだ。
今のうちに倒しておかなければ、いずれ強大な敵になってしまうだろう。
「殺さなかった理由それは……いずれ殺すためだ」
「いずれ……殺す?」
魔王は玉座から立ち上がる。玉座へと続く階段の下には三銃士、それを見下ろすようにして話す。
「我々の軍は確実に人界を追い込めている だがそれでも人間界の勢力は勢いを落とさない」
「私の目から見ても確かに 人界の連中はまだ諦めてはいないようです」
「……それは何故か? それは『希望』があるからだ」
「希望……ですか」
「『希望がある だから何とかなる』 そう錯覚させている存在がいるのだ」
「『聖剣使い』のことぉ?」
「その通りだ ツヴァイ」
魔王は拳に力を込める。普段感情をあまり見せない魔王が確かに感情を込めて三銃士に語る。
「『絶望』は『希望』と表裏一体 希望が消えた失せた時に人は初めて絶望する」
魔王の思惑。それは単純な事。
「強くなった聖剣使いを『魔王の手』で殺す 人間の希望を絶望に変えるのために」
聖剣使いを、魔王が直接殺す事であった。
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