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大海の海賊たち
心境変化
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それはリンが目覚める数時間前の事だった。
「はあ~」
そのため息は、男勝りなレイのものだ。普段のレイからは想像もできない、心ここに在らずといった感じだ。
「な~にやってんだいレイ?」
「姉ちゃん……」
部屋に入ってきたのはその姉クレアだ。彼女は普段は男らしく振舞っているが、実際にはちゃんと女性らしい人で、普段から男っぽいレイとは反対だ。
「安静にしてなよ姉ちゃん そんなに動いてたら塞がる傷も塞がらないよ」
「臓器も傷ついてなかったみたいだし治療が早かったから大丈夫だって」
「もう……」
「そんな事よりため息ついてるなんて珍しいじゃん リンのことでも考えてたのか?」
「……ハァ~」
「……え? 図星なの?」
からかったつもりだったのだが予想外の反応に戸惑ってしまうクレア。
もしかして重症なのかもしれないと、本気で心配する。
「姉ちゃん……オレあんなこと言われたの初めて」
「なっ何を言われたの?」
「『嫌がっても何度だって助ける』だってさ……ハァ~」
(レイが『女の顔』してる!?)
生まれた頃から知っているが妹の顔が、こんな乙女な顔を見たのは初めての事であった。
そもそもレイが、男の事を考えて悩んでいるなどありえない。
「どうしよ……こんなこと初めてだよ」
「だろうね」
「『何度だってたすける』だってさ」
「さっき聞いたよ」
「ハァ~」
(ダメだこりゃ)
もう手遅れだった。初めての感情におそらくまだよく理解できていないのだろう。
「なあ姉ちゃん……どうすればいいんだろう?」
「へ!?」
「頭ん中あいつの事でいっぱいなんだよ……どうすればいい?」
可愛い妹が目を潤ませて聞いてくる。普段と違い男らしさなくなった今の姿の破壊力は、姉としては凄まじかった。
(どうしよう……生まれてこの二十年は恋なんてしてなかったから自分でもわかんないんだけど)
「姉ちゃん?」
「そっそりゃアレだよアレ」
「アレ?」
「え~とその……『アタック』だアタック!」
「アタック……」
「そうアタック! アプローチする事が大切だ!」
「アプローチ……」
(自分もそんなできてないのに何を偉そうにしてるんだアタシは!?)
自分もうまくできなかった事を棚に上げて言ってしまうが、可愛い妹のために自分も考えなくてはならないという使命感からのアドバイスだった。
「もうこれでもかってくらい自分を主張しろ! それで万事解決だ!」
間違っては無い筈と、自信は無くはないのでそのままクレアの考えを言う。
「わかったよ! オレやってみる!」
「頑張れ妹よ! 私は部屋で休むからな!」
そう言ってレイの部屋を後にする。クレアは痛みを堪えているが、傷口は勿論痛む。
だがどちらかと言えば、慣れない事を考えて頭が痛くなった痛みの方が痛い。
「……私も何かした方がいいのかな」
頭は痛かったがもう少し考えてみることにした。
「……レア……クレア!」
そして肝心の問題対象は目覚めた。
「ハヒィ!?」
妹と、目の前の存在に頭を悩ませていると、声をかけられて、クレアは声をあげてしまう。
「どうした? 傷口でも開いたか?」
「大丈夫 つづけて」
必死に真面目モードに顔を引き締める。憧れの存在にということに加え、一人の男性としてほんの少し意識し始め出してしまい、以前のように気楽にできなくなってしまっていた。
「? ああまあ何だ この賢者の石『ガイアペイン』は俺が受け取っていいのか? 大事なものだろう」
「ああそれなら大丈夫だよ そっちよりこっちのペンダントの方が大切だから」
「そうか……」
「まあ何より海賊は宝の持ち腐れが一番嫌いなんだよ 使えるやつが持っておきな」
「お前らしい」
「何よそれ?」
だが会話をしているうちに次第に会話が弾み笑顔になる。本当は別れたくがないが、リンの目的を知っている以上、無理やり海賊団に入れるわけにいかなかった。
(本当に欲しいものほど手に入らないものよね)
「どうした?」
「何でも ただ船長辞めたいな~て」
「それだいぶ重症だぞ」
笑顔でそう答えると本気で心配されてしまった。
普段はどこかそっけなく、皮肉が多いリンであるが、本当はこっちが本当なのだろう。
だからこそリンの背負う心の闇が何なのかが気になる。
(でもそれを聞き出すのは私じゃない)
ここで別れる自分には関係のない事だと。だからこそ『誰か』に任せるしかない。
「なあリン 頼みがあるんだけど」
「海賊にはなれないぞ」
「そうじゃないよ 今はリンとチビルの二人旅だろ? この先も多分魔王軍はお前たちを潰しに来る」
「だろうな」
「だからうちの海賊の中から一人連れてってもらおうと思って」
「いいのか?」
「お土産としてもらってくれってことさ 今回のことは本当に感謝してる 賢者の石だけじゃ足りないくらいに」
「最初に助けてもらったのは俺とチビルの方だ そんなことはないさ」
「ここまで一緒に居たんだ 船を降りても仲間なのは変わらないよ」
「……そういう事なら有り難く受け取っておこうかな」
リンは顔を背ける。よく見ると顔が少し赤くなっていた。珍しく照れていた。
「あれ? もしかして照れてる?」
「うるさい」
普段なら皮肉で帰って来るのだろうが、その余裕はないようだ。
「それじゃあ元気でね」
目的の場所に着いた。これでお別れとなる。
「アンタも海賊から足洗ってお姫様に戻ってもいいんじゃないか?」
「余計なお世話!」
最後なのに皮肉を言われる。
夜の仕返しのつもりだろうが、以外に負けず嫌いだったのだなとクレアは新たな発見をした。
「なあそれよりそろそろ出ようぜ~? いつまで待つんだよ」
「まあ待っててくれよ 多分恥ずかしがってるから」
「一体誰なんだ? 旅に同行する奴は?」
「まあ来てのお楽しみってことで」
直後、船の上から誰か飛び降りてきた。
「なっなんだぁ!?」
「……レイ?」
「やっと来たかレイ」
腕にガントレットを装着し、肩とへそを出したミニスカートにロングブーツ姿だ。
これはリンの勝負服という奴なのだが、いかんせん露出度が高すぎるのではないかと姉は思っていた。
「心の準備はできたかレイ?」
「……」
「まさか連れてく海賊ってのは……」
「レイか!?」
まさかといった表情を浮かべる二人。
「その通り じゃあレイ」
さっきのから無言のレイの背中を叩いてエールを送る。
(頑張れレイ!)
レイはずかずかとリンに近づく。目の前で止まるとレイは深呼吸してこう言った。
「……あなたに惚れました!」
「はああ!?」
「……え?」
(スッストレート……!?)
予想以上にストレートだったがその後の言葉で台無しになった。
「これからは……アニキと呼ばせてください!」
「……は?」
満面の笑みでレイはそう言い切った。
「違うそうじゃない」
満足そうなレイとは裏腹に、クレアはどうしてそっちの惚れたなのかと頭を抱えていた。
「はあ~」
そのため息は、男勝りなレイのものだ。普段のレイからは想像もできない、心ここに在らずといった感じだ。
「な~にやってんだいレイ?」
「姉ちゃん……」
部屋に入ってきたのはその姉クレアだ。彼女は普段は男らしく振舞っているが、実際にはちゃんと女性らしい人で、普段から男っぽいレイとは反対だ。
「安静にしてなよ姉ちゃん そんなに動いてたら塞がる傷も塞がらないよ」
「臓器も傷ついてなかったみたいだし治療が早かったから大丈夫だって」
「もう……」
「そんな事よりため息ついてるなんて珍しいじゃん リンのことでも考えてたのか?」
「……ハァ~」
「……え? 図星なの?」
からかったつもりだったのだが予想外の反応に戸惑ってしまうクレア。
もしかして重症なのかもしれないと、本気で心配する。
「姉ちゃん……オレあんなこと言われたの初めて」
「なっ何を言われたの?」
「『嫌がっても何度だって助ける』だってさ……ハァ~」
(レイが『女の顔』してる!?)
生まれた頃から知っているが妹の顔が、こんな乙女な顔を見たのは初めての事であった。
そもそもレイが、男の事を考えて悩んでいるなどありえない。
「どうしよ……こんなこと初めてだよ」
「だろうね」
「『何度だってたすける』だってさ」
「さっき聞いたよ」
「ハァ~」
(ダメだこりゃ)
もう手遅れだった。初めての感情におそらくまだよく理解できていないのだろう。
「なあ姉ちゃん……どうすればいいんだろう?」
「へ!?」
「頭ん中あいつの事でいっぱいなんだよ……どうすればいい?」
可愛い妹が目を潤ませて聞いてくる。普段と違い男らしさなくなった今の姿の破壊力は、姉としては凄まじかった。
(どうしよう……生まれてこの二十年は恋なんてしてなかったから自分でもわかんないんだけど)
「姉ちゃん?」
「そっそりゃアレだよアレ」
「アレ?」
「え~とその……『アタック』だアタック!」
「アタック……」
「そうアタック! アプローチする事が大切だ!」
「アプローチ……」
(自分もそんなできてないのに何を偉そうにしてるんだアタシは!?)
自分もうまくできなかった事を棚に上げて言ってしまうが、可愛い妹のために自分も考えなくてはならないという使命感からのアドバイスだった。
「もうこれでもかってくらい自分を主張しろ! それで万事解決だ!」
間違っては無い筈と、自信は無くはないのでそのままクレアの考えを言う。
「わかったよ! オレやってみる!」
「頑張れ妹よ! 私は部屋で休むからな!」
そう言ってレイの部屋を後にする。クレアは痛みを堪えているが、傷口は勿論痛む。
だがどちらかと言えば、慣れない事を考えて頭が痛くなった痛みの方が痛い。
「……私も何かした方がいいのかな」
頭は痛かったがもう少し考えてみることにした。
「……レア……クレア!」
そして肝心の問題対象は目覚めた。
「ハヒィ!?」
妹と、目の前の存在に頭を悩ませていると、声をかけられて、クレアは声をあげてしまう。
「どうした? 傷口でも開いたか?」
「大丈夫 つづけて」
必死に真面目モードに顔を引き締める。憧れの存在にということに加え、一人の男性としてほんの少し意識し始め出してしまい、以前のように気楽にできなくなってしまっていた。
「? ああまあ何だ この賢者の石『ガイアペイン』は俺が受け取っていいのか? 大事なものだろう」
「ああそれなら大丈夫だよ そっちよりこっちのペンダントの方が大切だから」
「そうか……」
「まあ何より海賊は宝の持ち腐れが一番嫌いなんだよ 使えるやつが持っておきな」
「お前らしい」
「何よそれ?」
だが会話をしているうちに次第に会話が弾み笑顔になる。本当は別れたくがないが、リンの目的を知っている以上、無理やり海賊団に入れるわけにいかなかった。
(本当に欲しいものほど手に入らないものよね)
「どうした?」
「何でも ただ船長辞めたいな~て」
「それだいぶ重症だぞ」
笑顔でそう答えると本気で心配されてしまった。
普段はどこかそっけなく、皮肉が多いリンであるが、本当はこっちが本当なのだろう。
だからこそリンの背負う心の闇が何なのかが気になる。
(でもそれを聞き出すのは私じゃない)
ここで別れる自分には関係のない事だと。だからこそ『誰か』に任せるしかない。
「なあリン 頼みがあるんだけど」
「海賊にはなれないぞ」
「そうじゃないよ 今はリンとチビルの二人旅だろ? この先も多分魔王軍はお前たちを潰しに来る」
「だろうな」
「だからうちの海賊の中から一人連れてってもらおうと思って」
「いいのか?」
「お土産としてもらってくれってことさ 今回のことは本当に感謝してる 賢者の石だけじゃ足りないくらいに」
「最初に助けてもらったのは俺とチビルの方だ そんなことはないさ」
「ここまで一緒に居たんだ 船を降りても仲間なのは変わらないよ」
「……そういう事なら有り難く受け取っておこうかな」
リンは顔を背ける。よく見ると顔が少し赤くなっていた。珍しく照れていた。
「あれ? もしかして照れてる?」
「うるさい」
普段なら皮肉で帰って来るのだろうが、その余裕はないようだ。
「それじゃあ元気でね」
目的の場所に着いた。これでお別れとなる。
「アンタも海賊から足洗ってお姫様に戻ってもいいんじゃないか?」
「余計なお世話!」
最後なのに皮肉を言われる。
夜の仕返しのつもりだろうが、以外に負けず嫌いだったのだなとクレアは新たな発見をした。
「なあそれよりそろそろ出ようぜ~? いつまで待つんだよ」
「まあ待っててくれよ 多分恥ずかしがってるから」
「一体誰なんだ? 旅に同行する奴は?」
「まあ来てのお楽しみってことで」
直後、船の上から誰か飛び降りてきた。
「なっなんだぁ!?」
「……レイ?」
「やっと来たかレイ」
腕にガントレットを装着し、肩とへそを出したミニスカートにロングブーツ姿だ。
これはリンの勝負服という奴なのだが、いかんせん露出度が高すぎるのではないかと姉は思っていた。
「心の準備はできたかレイ?」
「……」
「まさか連れてく海賊ってのは……」
「レイか!?」
まさかといった表情を浮かべる二人。
「その通り じゃあレイ」
さっきのから無言のレイの背中を叩いてエールを送る。
(頑張れレイ!)
レイはずかずかとリンに近づく。目の前で止まるとレイは深呼吸してこう言った。
「……あなたに惚れました!」
「はああ!?」
「……え?」
(スッストレート……!?)
予想以上にストレートだったがその後の言葉で台無しになった。
「これからは……アニキと呼ばせてください!」
「……は?」
満面の笑みでレイはそう言い切った。
「違うそうじゃない」
満足そうなレイとは裏腹に、クレアはどうしてそっちの惚れたなのかと頭を抱えていた。
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