32 / 129
応援したい!
役者になるんだ!
しおりを挟む
カレンダホテルの噴水広場で、彼女を待つ新井。
ランチの時間に近いのだが、暮れのオフィス周辺は、静まり返り、歩道を歩く人が少ない。
噴水広場にいる人は、いつもよりは少ないが、待ち合わせをしていると思われる人が数名いた。
男性が3名、女性が4名ほどいるが、ここにいる男性も自分と同じで、今からプロポーズをするのではないかと、勝手に仲間にしている新井なのだった。
(男達よ、気合いを入れて、頑張ろうぜ!)
「新井さん、こんにちは。
随分と早く来たんですね?お待たせして、すみません」
新井の彼女、青木 静香がやって来た。
彼女は小柄で、可愛らしくて、おとなしそうな女性に見えた。
肩まで伸びた ゆるいウエーブ髪の両サイドを後ろに束ねて、バレッタで留めている。
「いや、今さっき来たところだよ。
休みに入って早々、呼び出してごめん。
ここのレストランの今月限定ランチメニューが、すっごく美味しくてお得だと、先輩から聞いたから、終了前に君と来たかったんだ。
じゃあ、行こうか」
「はい、楽しみです」
2人は、ホテルの中へ入って行った。
よし!入った!
それを噴水広場にある木に隠れ見ているのは、丸山 柚花なのだった。
現在、ホテルに来ているお客様が少ないので、不審者にならずに済んでいるのである。
…………………
柚花が“星の里レストラン”を覗いてみたら、仕込みの3チームと新井さん達以外のお客様は、いなかった。
レストランには、事情を話してあり、少し協力をお願いしてあるが、他のお客様がいない方が迷惑をかけなくて済むので、都合がいいのだ。
柚花は、3チームに指令を出すために、携帯電話を握りしめている。
新井さんと静香さんのテーブルに今月限定ランチが運ばれてきた。
「えー、すごーい、オムライスと ひと口ステーキ、サラダにスープ、食べきれるかしら?」
静香さんが驚いていると、新井さんが言う。
「これに、デザートとコーヒーまで付くんだよ。
凄いでしょう?」
あ、新井さん、緊張はしていないみたいだ。
実に自然体でいいですね。
倉田チーム、軽米チーム、野村チームも今月限定ランチを食べていて、普通にカップルの食事という光景になっているように見えた。
「倉田さん、ひと口ステーキが美味しかったね。
いつも社員食堂だから、たまには、お店で食べるのもいいなぁ。
それにしても、2人で食事なんて、何年ぶりなんだろうな?」
支配人が言うと、以前を思い出すように倉田チーフが答える。
「そうね……私の結婚をお祝いしてくれた時だったから、かなり前になるわね。
それなのに、私は離婚しちゃった……ごめんね。
あっ、このアイスクリームにかけてある苺ソースが、美味しい!
食べてみて!ねっ?美味しいでしょう?」
「うん、本当だ。美味しいな。
かなり、お腹がいっぱいになったな」
そう言いながら、支配人は昔を懐かしんでいた。
(結婚祝いという事で、2人で食事をした時……本当は、結婚を辞めてくれと言うつもりだったんだよな……。
まあ、友人関係を壊したくなかったから、言わなかったけど……)
おお、倉田チーフと支配人、なんだかいいムードで話しているなぁ。
で、軽米チームは、どうかな?
うん、うん、こっちもいい感じに演じているねぇ……って、軽米さん、おい、食べ過ぎでしょっ!
前沢さんのステーキまで、食べるな!
動けなくなるよ!こらっ、軽米!
それで、野村チームはどうかな?
ふーん、仲良く話しているわね!
お花屋さんは、誰とでも親しくなれるんだね!
一体、何を話しているのやら?
あっ、野村さんが笑った。
と、智也さんも笑っている!
何よ、誰にでも優しいのねっ!
「丸山さん、そろそろ、1組、外に出しましょうか?」
いつの間にか、外崎さんが隣に来て、中の様子を見ながら言ったのだ。
「そうね……じゃあ、くら……」
言いかけたところで、外崎が電話を掛けた。
「野村さん、レジにお願いします」
えっ?外崎さん、勝手な事をするな!と注意をしたかったけれど、智也さんと野村さんが仲良しなのを見るのが嫌だったから、これでいいと思ったのだった。
……………………
智也が会計を済ませ、店から出ようとしたところで、外崎が新井さんの彼女に聞こえるように、大きな声で言う。
「本日、こちらでお食事の方、先着4組様に年末フェアーに御招待します。
カレンダホテル商品券など貰えるチャンスです。
どうぞ、ご参加下さい」
そう言った外崎が野村に参加券を渡した。
それから、続けて柚花が言う。
「会場にご案内致します。こちらへどうぞ」
新井さん、彼女は気がつきましたよね?
さあ、あなたの番ですよ。
彼女を誘って下さい。
「静香ちゃん、年末フェアーだってよ。
何か貰えるみたいだね。
先着順みたいだから、このデザートを早く食べよう。コーヒーも飲んで……」
新井さんが手筈通り誘ったのだった。
軽米チームと倉田チームも会計を済ませ、誘導されて、ブライダルサロンへ集合していた。
遅れて、新井さんカップルが合流したのだった。
ふぅ。ようやくスタート地点に立ったところだ。
………………
「本日は、カレンダホテルにお越し下さいまして、誠にありがとうございます。
年末に、日頃の感謝を込めまして、宝探しゲームを開催致します。
賞品もございます。是非、ご参加下さい」
「はい、参加します」
支配人が即答すると、続けて、西崎 智也と前沢 和希も同意したのだった。
「静香ちゃん、参加しようね」
新井が同意を求めると、静香が頷いた。
よしっ!
柚花は、左手で小さくガッツポーズをした。
次、緑川さん、行け!
「それでは、皆様、宝探しの説明を致します。
こちらの小さな箱をご覧下さい。
まずは、この お部屋に隠してありますので、カップルで力を合わせて、探して下さい。
見つけましたら、中をご覧下さい。
その中に指令が入っていますから、指示に従って下さい。
ホテルの中をあちこち移動しますので、我々、スタッフが近くにいるように致します。ご安心下さい」
緑川さん、長台詞ご苦労さま。
次、外崎さんの番だ。
「では、これより宝探しゲーム開始でーす」
リーン、リーン……
外崎は、ハンドベルを振った。
4組のカップルは、めいめい箱を探し始めたのだった。
カップルの皆さん、活躍して下さいね!
ランチの時間に近いのだが、暮れのオフィス周辺は、静まり返り、歩道を歩く人が少ない。
噴水広場にいる人は、いつもよりは少ないが、待ち合わせをしていると思われる人が数名いた。
男性が3名、女性が4名ほどいるが、ここにいる男性も自分と同じで、今からプロポーズをするのではないかと、勝手に仲間にしている新井なのだった。
(男達よ、気合いを入れて、頑張ろうぜ!)
「新井さん、こんにちは。
随分と早く来たんですね?お待たせして、すみません」
新井の彼女、青木 静香がやって来た。
彼女は小柄で、可愛らしくて、おとなしそうな女性に見えた。
肩まで伸びた ゆるいウエーブ髪の両サイドを後ろに束ねて、バレッタで留めている。
「いや、今さっき来たところだよ。
休みに入って早々、呼び出してごめん。
ここのレストランの今月限定ランチメニューが、すっごく美味しくてお得だと、先輩から聞いたから、終了前に君と来たかったんだ。
じゃあ、行こうか」
「はい、楽しみです」
2人は、ホテルの中へ入って行った。
よし!入った!
それを噴水広場にある木に隠れ見ているのは、丸山 柚花なのだった。
現在、ホテルに来ているお客様が少ないので、不審者にならずに済んでいるのである。
…………………
柚花が“星の里レストラン”を覗いてみたら、仕込みの3チームと新井さん達以外のお客様は、いなかった。
レストランには、事情を話してあり、少し協力をお願いしてあるが、他のお客様がいない方が迷惑をかけなくて済むので、都合がいいのだ。
柚花は、3チームに指令を出すために、携帯電話を握りしめている。
新井さんと静香さんのテーブルに今月限定ランチが運ばれてきた。
「えー、すごーい、オムライスと ひと口ステーキ、サラダにスープ、食べきれるかしら?」
静香さんが驚いていると、新井さんが言う。
「これに、デザートとコーヒーまで付くんだよ。
凄いでしょう?」
あ、新井さん、緊張はしていないみたいだ。
実に自然体でいいですね。
倉田チーム、軽米チーム、野村チームも今月限定ランチを食べていて、普通にカップルの食事という光景になっているように見えた。
「倉田さん、ひと口ステーキが美味しかったね。
いつも社員食堂だから、たまには、お店で食べるのもいいなぁ。
それにしても、2人で食事なんて、何年ぶりなんだろうな?」
支配人が言うと、以前を思い出すように倉田チーフが答える。
「そうね……私の結婚をお祝いしてくれた時だったから、かなり前になるわね。
それなのに、私は離婚しちゃった……ごめんね。
あっ、このアイスクリームにかけてある苺ソースが、美味しい!
食べてみて!ねっ?美味しいでしょう?」
「うん、本当だ。美味しいな。
かなり、お腹がいっぱいになったな」
そう言いながら、支配人は昔を懐かしんでいた。
(結婚祝いという事で、2人で食事をした時……本当は、結婚を辞めてくれと言うつもりだったんだよな……。
まあ、友人関係を壊したくなかったから、言わなかったけど……)
おお、倉田チーフと支配人、なんだかいいムードで話しているなぁ。
で、軽米チームは、どうかな?
うん、うん、こっちもいい感じに演じているねぇ……って、軽米さん、おい、食べ過ぎでしょっ!
前沢さんのステーキまで、食べるな!
動けなくなるよ!こらっ、軽米!
それで、野村チームはどうかな?
ふーん、仲良く話しているわね!
お花屋さんは、誰とでも親しくなれるんだね!
一体、何を話しているのやら?
あっ、野村さんが笑った。
と、智也さんも笑っている!
何よ、誰にでも優しいのねっ!
「丸山さん、そろそろ、1組、外に出しましょうか?」
いつの間にか、外崎さんが隣に来て、中の様子を見ながら言ったのだ。
「そうね……じゃあ、くら……」
言いかけたところで、外崎が電話を掛けた。
「野村さん、レジにお願いします」
えっ?外崎さん、勝手な事をするな!と注意をしたかったけれど、智也さんと野村さんが仲良しなのを見るのが嫌だったから、これでいいと思ったのだった。
……………………
智也が会計を済ませ、店から出ようとしたところで、外崎が新井さんの彼女に聞こえるように、大きな声で言う。
「本日、こちらでお食事の方、先着4組様に年末フェアーに御招待します。
カレンダホテル商品券など貰えるチャンスです。
どうぞ、ご参加下さい」
そう言った外崎が野村に参加券を渡した。
それから、続けて柚花が言う。
「会場にご案内致します。こちらへどうぞ」
新井さん、彼女は気がつきましたよね?
さあ、あなたの番ですよ。
彼女を誘って下さい。
「静香ちゃん、年末フェアーだってよ。
何か貰えるみたいだね。
先着順みたいだから、このデザートを早く食べよう。コーヒーも飲んで……」
新井さんが手筈通り誘ったのだった。
軽米チームと倉田チームも会計を済ませ、誘導されて、ブライダルサロンへ集合していた。
遅れて、新井さんカップルが合流したのだった。
ふぅ。ようやくスタート地点に立ったところだ。
………………
「本日は、カレンダホテルにお越し下さいまして、誠にありがとうございます。
年末に、日頃の感謝を込めまして、宝探しゲームを開催致します。
賞品もございます。是非、ご参加下さい」
「はい、参加します」
支配人が即答すると、続けて、西崎 智也と前沢 和希も同意したのだった。
「静香ちゃん、参加しようね」
新井が同意を求めると、静香が頷いた。
よしっ!
柚花は、左手で小さくガッツポーズをした。
次、緑川さん、行け!
「それでは、皆様、宝探しの説明を致します。
こちらの小さな箱をご覧下さい。
まずは、この お部屋に隠してありますので、カップルで力を合わせて、探して下さい。
見つけましたら、中をご覧下さい。
その中に指令が入っていますから、指示に従って下さい。
ホテルの中をあちこち移動しますので、我々、スタッフが近くにいるように致します。ご安心下さい」
緑川さん、長台詞ご苦労さま。
次、外崎さんの番だ。
「では、これより宝探しゲーム開始でーす」
リーン、リーン……
外崎は、ハンドベルを振った。
4組のカップルは、めいめい箱を探し始めたのだった。
カップルの皆さん、活躍して下さいね!
0
お気に入りに追加
78
あなたにおすすめの小説
側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります。
とうや
恋愛
「私はシャーロットを妻にしようと思う。君は側妃になってくれ」
成婚の儀を迎える半年前。王太子セオドアは、15年も婚約者だったエマにそう言った。微笑んだままのエマ・シーグローブ公爵令嬢と、驚きの余り硬直する近衛騎士ケイレブ・シェパード。幼馴染だった3人の関係は、シャーロットという少女によって崩れた。
「側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります」
********************************************
ATTENTION
********************************************
*世界軸は『側近候補を外されて覚醒したら〜』あたりの、なんちゃってヨーロッパ風。魔法はあるけれど魔王もいないし神様も遠い存在。そんなご都合主義で設定うすうすの世界です。
*いつものような残酷な表現はありませんが、倫理観に難ありで軽い胸糞です。タグを良くご覧ください。
*R-15は保険です。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
「お前を妻だと思ったことはない」と言ってくる旦那様と離婚した私は、幼馴染の侯爵から溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
第二王女のエリームは、かつて王家と敵対していたオルバディオン公爵家に嫁がされた。
因縁を解消するための結婚であったが、現当主であるジグールは彼女のことを冷遇した。長きに渡る因縁は、簡単に解消できるものではなかったのである。
そんな暮らしは、エリームにとって息苦しいものだった。それを重く見た彼女の兄アルベルドと幼馴染カルディアスは、二人の結婚を解消させることを決意する。
彼らの働きかけによって、エリームは苦しい生活から解放されるのだった。
晴れて自由の身になったエリームに、一人の男性が婚約を申し込んできた。
それは、彼女の幼馴染であるカルディアスである。彼は以前からエリームに好意を寄せていたようなのだ。
幼い頃から彼の人となりを知っているエリームは、喜んでその婚約を受け入れた。二人は、晴れて夫婦となったのである。
二度目の結婚を果たしたエリームは、以前とは異なる生活を送っていた。
カルディアスは以前の夫とは違い、彼女のことを愛して尊重してくれたのである。
こうして、エリームは幸せな生活を送るのだった。
【完結】聖女の手を取り婚約者が消えて二年。私は別の人の妻になっていた。
文月ゆうり
恋愛
レティシアナは姫だ。
父王に一番愛される姫。
ゆえに妬まれることが多く、それを憂いた父王により早くに婚約を結ぶことになった。
優しく、頼れる婚約者はレティシアナの英雄だ。
しかし、彼は居なくなった。
聖女と呼ばれる少女と一緒に、行方を眩ませたのだ。
そして、二年後。
レティシアナは、大国の王の妻となっていた。
※主人公は、戦えるような存在ではありません。戦えて、強い主人公が好きな方には合わない可能性があります。
小説家になろうにも投稿しています。
エールありがとうございます!
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる