上 下
5 / 59

第5話 初級魔術でござる。

しおりを挟む
ステータスを父上に見せた。

「レオン、ステータスを消せ。これは人には見せれないものだな。言っとくが魔法が全属性使えたのは、絵本で読んだと思うが、英雄様だけだ。だから、他の人に見せるといいように使わされるぞ。しかし、使えるようにはしとけよ。」

「了解しました。閉じろ!!!!。家に帰ったら、あの本貸してください。」

「いいぞ。しかしな、許可なく一人ではやるなよ。リベルトか俺を呼べ」

一人でやった方が、絶対に効率がいい。全属性を持っているのは数知れない人だということがわかった。本当は神様の加護も欲しかったけど、あのじじいが暮れる様子がない。刀がアイテムボックスの中に入っていると言っていたから、あとから出してみるか。

「はい。」

「公爵様、先ほどの虹色の光は全属性ですが、ステータスにもそう載っていましたか?。」

「あぁ、無論だ。ただこのことは他言無用してくれ。」

「わかりました。まあ、噂はどうしても広まりますが」

「それは構わん」

「それでは、屋敷に戻る。」

「それではまた」

帰り道は、なぜか静かだった。父上も一言もしゃべらないのが3時間も続いた。
そうして、屋敷に戻った。

「あなた、帰ってきたのね」
「あぁ、レオンのステータスは、恐ろしいぞ」
「あとから、全員に報告だ。」
「わかりました。とびっきりのお食事をご用意したしますわ」
「あぁ頼む。」

そのとき部屋にいた。ステータスを見せたけど、転生者は隠しておいたから、ばれてはいない。剣術がMAXだからやってみたい。のでアイテムボックスから刀を取り出した。
「もしかして、この刀、転生前に使っていた代物だ。」
使おうと思っていたが、手入れを怠ったために歯がボロボロで何も切れはしない。
異世界にも刀を研いでくれる人はいるのだろうか?と考えていたら、ドアが叩く音がした。

コンコン

「レオン、魔術が使いたいと言っておったから、いまから簡単なものを教える」

「やったー!父上さあさあ早く行きましょ!」

「あぁ。じゃあ行くか。魔力が多いから外でやらないと大惨事になる可能性がある。」

「わかった。」

まずは、光属性の初級魔術で、「ライト」だ。

「魔術を発動するには、叫ぶのが一般的だ。魔獣と戦うときにはそれで十分だが、隣国などと争うときは、無詠唱をしないといけない。まずはそんなところだ。」

「父上、やってみてもいいですか?」

「お前話聞いていたか?やってみろ」

「ライト!!!!!!」

すると、ピカーンと強く光った。これは光り過ぎのような気がする。父上を見ても口が開いたままでおどいた様子だった。
「レオン、魔力が多いとこんなに光るのか。父さん初めて知ったぞ。同じやつで、囁くように発動してみろ」

「はい。」

「ラ、ライト」
今度は、豆電球ぐらいの光だった。これが通常なのか。

「レオン。普通の人は叫んでこれぐらいだからな」

「えぇ。これが普通ですか。覚えておきます」

「もう夕方になるから、今日はおしまいだな」

「明日も教えるぞ」
「お願いします。」
よしっ!これで魔術が使えるようになる

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

わがまま姉のせいで8歳で大聖女になってしまいました

ぺきぺき
ファンタジー
ルロワ公爵家の三女として生まれたクリスローズは聖女の素質を持ち、6歳で教会で聖女の修行を始めた。幼いながらも修行に励み、周りに応援されながら頑張っていたある日突然、大聖女をしていた10歳上の姉が『妊娠したから大聖女をやめて結婚するわ』と宣言した。 大聖女資格があったのは、その時まだ8歳だったクリスローズだけで…。 ー--- 全5章、最終話まで執筆済み。 第1章 6歳の聖女 第2章 8歳の大聖女 第3章 12歳の公爵令嬢 第4章 15歳の辺境聖女 第5章 17歳の愛し子 権力のあるわがまま女に振り回されながらも健気にがんばる女の子の話を書いた…はず。 おまけの後日談投稿します(6/26)。 番外編投稿します(12/30-1/1)。 作者の別作品『人たらしヒロインは無自覚で魔法学園を改革しています』の隣の国の昔のお話です。

魔力吸収体質が厄介すぎて追放されたけど、創造スキルに進化したので、もふもふライフを送ることにしました

うみ
ファンタジー
魔力吸収能力を持つリヒトは、魔力が枯渇して「魔法が使えなくなる」という理由で街はずれでひっそりと暮らしていた。 そんな折、どす黒い魔力である魔素溢れる魔境が拡大してきていたため、領主から魔境へ向かえと追い出されてしまう。 魔境の入り口に差し掛かった時、全ての魔素が主人公に向けて流れ込み、魔力吸収能力がオーバーフローし覚醒する。 その結果、リヒトは有り余る魔力を使って妄想を形にする力「創造スキル」を手に入れたのだった。 魔素の無くなった魔境は元の大自然に戻り、街に戻れない彼はここでノンビリ生きていく決意をする。 手に入れた力で高さ333メートルもある建物を作りご満悦の彼の元へ、邪神と名乗る白猫にのった小動物や、獣人の少女が訪れ、更には豊富な食糧を嗅ぎつけたゴブリンの大軍が迫って来て……。 いつしかリヒトは魔物たちから魔王と呼ばるようになる。それに伴い、333メートルの建物は魔王城として畏怖されるようになっていく。

【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!

暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい! 政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。

転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。 全力でお母さんと幸せを手に入れます ーーー カムイイムカです 今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします 少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^ 最後まで行かないシリーズですのでご了承ください 23話でおしまいになります

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

悪役令嬢は最強を志す! 〜前世の記憶を思い出したので、とりあえず最強目指して冒険者になろうと思います!〜

フウ
ファンタジー
 ソフィア・ルスキューレ公爵令嬢5歳。 先日、第一王子セドリックの婚約者として初めての顔合わせでセドリックの顔を見た瞬間、前世の記憶を思い出しました。  どうやら私は恋愛要素に本格的な……というより鬼畜すぎる難易度の戦闘要素もプラスしたRPGな乙女ゲームの悪役令嬢らしい。 「断罪? 婚約破棄? 国外追放? そして冤罪で殺される? 上等じゃない!」  超絶高スペックな悪役令嬢を舐めるなよっ! 殺される運命というのであれば、最強になってその運命をねじ伏せてやるわ!! 「というわけでお父様! 私、手始めにまず冒険者になります!!」    これは、前世の記憶を思い出したちょっとずれていてポンコツな天然お転婆令嬢が家族の力、自身の力を用いて最強を目指して運命をねじ伏せる物語!! ※ この小説は「小説家になろう」 「カクヨム」でも公開しております。 上記サイトでは先行投稿しております。

生まれ変わり大魔法使いの自由気まま生活?いえ、生きる為には、働かなくてはいけません。

光子
ファンタジー
 昔むかしーーそう遠くない50年程前まで、この世界は魔王に襲われ、人類は滅亡の一手を辿っていた。  だが、そんな世界を救ったのが、大魔法使い《サクラ》だった。 彼女は、命をかけて魔王を封印し、世界を救った。  ーーーそれから50年後。 「……あ、思い出した」  すっかり平和になった世界。  その世界で、貧乏家庭で育った5人兄弟姉妹の真ん中《ヒナキ》は、財政難な家族を救う為、貴族様達金持ちが多く通う超一流学校に、就職に有利な魔法使いになる為に入学を決意!  女子生徒達の過度な嫌がらせや、王子様の意地悪で生意気な態度をスルーしつつ懸命に魔法の勉学に励んでいたら、ある日突然、前世の記憶が蘇った。  そう。私の前世は、大魔法使いサクラ。  もし生まれ変わったらなら、私が取り戻した平和を堪能するために、自由気ままな生活をしよう!そう決めていたのに、現実は、生きる為には、お金が必要。そう、働かなきゃならない!  それならせめて、学校生活を楽しみつつ、卒業したらホワイトな就職先を見付けようと決意を新たに、いつか自由気ままな生活を送れるようになるために、頑張る!  不定期更新していきます。  よろしくお願いします。

処理中です...