8 / 56
束の間
しおりを挟む
「もしもし?」
呼び出し音が、鳴るか鳴らないかの早さで取られた電話の向こうから聞こえるのは、まだ幼さが残る若い男の声。警戒するような探る声音だった。
どうやら自分の番号はまだ登録されてないらしい。保は苦笑いする。
「俺だよ、龍悟。お前、星児にとうとう携帯買ってもらったんだな。俺の番号もしっかり入れとけ」
「あっ、保さんか! そうなんだよ、やっとだぜ! かけてくれたのは保さんが第一号だ。番号入れとくぜ!」
龍悟と呼ばれた少年の嬉々としたタメ口に、保は頭を抱えた。
狩谷龍悟は、星児が街で拾ってきた少年だ。スリをしていた孤児の彼は施設で持て余されていた感が見受けられ、星児は送還する事をやめたのだ。
一緒に暮らす訳にはいかない為、事務所の若い者達とルームシェアをさせてしっかり監視はしているのだが、少々ケンカっ早く、そこかしこで度々問題を起こす。
トラブルを起こす度に星児に殴り飛ばされ、仲裁、フォローが保の役目となっていた。
気付けば、龍悟は星児に対しては畏怖と敬愛を込めた敬語を使うのに、保にはタメ口しか使わなくなっていた。龍悟の中での保の位置は、星児より遙かに下の〝いいアンちゃん〟なのだろう。
まぁ、今更どうにかしようとも思わねーけど。
半ば諦め気味にため息をついた保に、龍悟は言う。
「けどさ、死んでも手放すな、持ってろよ、って星児さんに凄まれた」
保はハハハと笑った。
「星児がかけた電話に出ないなんて事になってみろ、お前殺されるぞ」
「げぇっ」
恐れを成したか。携帯を落としそうになったらしい龍悟の様子に保はほくそ笑んだ。
なるほどな、やるな星児。この悪ガキ野放しにしない為に上手く褒美与えて首輪付けたか。
「なんだよ~、星児さん」
ぶつくさ溢す龍悟に保はクックと笑う。
「もう少し大人になって星児に信頼してもらえ」
龍悟は電話の向こうでフンッと拗ねた。
少しの間を置き、息をついた保は、龍悟、と話を切り出した。
「大人ついでに、お前に仕事を一つ与えようと思うんだ」
†††
「龍悟をみちるの傍に置く?」
日付が変わる頃に帰って来た星児が、スーツのジャケットを脱ぎながら保を見た。ソファーに座る保は煙草の煙を吐きながら、ああ、と答えた。
「みちるのお守り、いや、みちるに龍悟のお守りさせんのか?」
星児はククと笑いながら煙草をくわえた。保は飽きれ気味に答える。
「お守りだとしたら、みちるの手に負えるヤツじゃねぇだろ。ボディーガード、とまではいかねぇけど、みちるを一人にさせねぇ為だよ」
星児がピクリと片眉を上げた。
ボディーガード?
いずれ考えるつもりだったが。星児は吐き出した煙に目を細めた。
星児と保は、最近は情報の交換をしないが、みちるの身があまり安全ではないという意識は共有していた。
星児は保を見据え、口を開いた。
「適材適所とは思えねーな。龍悟にさせる根拠はなんだ」
星児の問いに保は一瞬言葉に詰まったが、小さく呟くように答えた。
「他のヤツはキケンだからだよ、別の意味で」
星児は目を丸くし、直ぐにハハハッと笑い出した。
「龍悟ならまだガキだから平気ってか」
笑われた保は、フンッと煙草をくわえたままそっぽを向いた。やや暫く笑い続けた星児は、その笑いを微かに残しながら言う。
「まぁいいや。お前の言う事も一理あるしな。龍悟にやらせてみようぜ。責任持たせるのは悪い事じゃない。少しは成長させられるかもしんねぇしな。ただ、アイツはまだ未成年だ。劇場には入れないでくれよな。例え裏でもよ」
「裏でも?」
保は星児を見た。星児は、口角を上げて笑った。
「ああ見えて、龍悟はまだ案外ウブなんだよ。大事に育てるつもりなんだからよ、トラウマだけは植え付けないでくれって事だ」
トラウマ?
†††
ああ、こういう事か。
目の前に広がる光景は、病室という事を忘れさせる。
劇場の楽屋かと思ったぜ。保は片手で顔を覆った。
「あっ、保さん! いらっしゃーい!」
「きゃあ、保さん、今日も素敵ー!」
「あれ? そっちの可愛い子はだれー?」
好き勝手に喋りまくる底抜けに明るい踊り子達。様々なフレグランスが混ざり合い、病室には悪酔いしそうな空気が充満していた。
保が龍悟を連れて病室を訪れると、お見舞いに来た三、四人の踊り子達が先客としてそこにいた。彼女達は、みちるの回復と退院間近という話を聞きやって来たと言う。
皆、みちるをずっと可愛がってきた踊り子達だった。
「サラさん、衣装で外出はやめて下さい」
「やだぁ、保さんたら! これ私服ぅ」
「凄い私服ですね。とりあえず、ここは楽屋じゃないからみんな少し静かにしてくれ」
「はーい」
露出度の高い際どい服を着、キャハハと笑う踊り子と保は苦笑いしながら冗談を交わし、さりげなく注意も加える。ベッドに座ったまま困惑気味の笑顔を浮かべちるにみちるに笑い掛けた。
「みちる、元気になって良かったぁ」
一人の踊り子が彼女を抱き締め頬擦りしていた。労るような温かさに包み込まれ、幸せそうに表情を弛めるみちるの姿に、保は目を細めた。
何時だって、他人から受ける優しさを、どんなに小さな、微かなものでも素直に全身で受け止める。
愛しい。改めてそう思う。
「保さん、その可愛いボーイは?」
踊り子のサラが保の隣で気圧され気味に立ち尽くす龍悟に目を向けた。ああ、と答えた保は龍悟の頭に手を掛けグッと押し、会釈をさせる。
「今売り出し中のうちの若いの」
何がどう売り出し中なのか、保自身、自分で言っておきながらよくは分からないがとりあえずごまかした。
「やだぁ、可愛い――! 食べちゃっていいの?」
キャハハハハハッと踊り子達が笑い、龍悟は後退りした。保はクスリと笑う。
「彼の健全な発育の為に、姐さん達には金輪際会わせません」
「ええ゛っ!?」
「なにそれっ!?」
踊り子達に囲まれ軽口を叩き合う保の姿は、みちるには意外な姿としてその目に映っていた。チクリと走る胸の痛みに、軽く胸元を握りしめた。
これはまさか、やきもち?
保にたった今紹介された少年と目が合った。形の良い涼しげで切れ長な目元が、伺うようにこちらを見ていた。
看護師に「静かに!」と再三注意され、楽屋入りの時間が迫っていた事もあり、踊り子達はポツポツ帰り支度を始めた。
「じゃぁ、早く戻って来てね、みちる」
「待ってるからね~」
みちるをハグしながら彼女達は病室から出ていく。その中で、最後にみちるを抱き締めたサラが耳元で囁いた。
「みちる、麗子さんと何かあった?」
ドキッと跳ねたような心音と共に、みちるは目を丸くしてサラを見た。
「どうして?」
どうしてそんな事聞くの?
みちるの様子を見てサラの表情が微かに曇る。
「麗子さん、みちるの話を何もしてなかったの。何でみちるが休んでいるのか分からなくて。あたしらが聞いても返事は『ちょっと体調崩してるの』だけで。保さん捕まえてやっと聞き出したのよ。麗子さん、あんなにみちるを可愛がってたのにちょっと心配になったから――」
麗子の中で混沌とする渦巻く苦悩など、みちるには知る由も無かった。
呼び出し音が、鳴るか鳴らないかの早さで取られた電話の向こうから聞こえるのは、まだ幼さが残る若い男の声。警戒するような探る声音だった。
どうやら自分の番号はまだ登録されてないらしい。保は苦笑いする。
「俺だよ、龍悟。お前、星児にとうとう携帯買ってもらったんだな。俺の番号もしっかり入れとけ」
「あっ、保さんか! そうなんだよ、やっとだぜ! かけてくれたのは保さんが第一号だ。番号入れとくぜ!」
龍悟と呼ばれた少年の嬉々としたタメ口に、保は頭を抱えた。
狩谷龍悟は、星児が街で拾ってきた少年だ。スリをしていた孤児の彼は施設で持て余されていた感が見受けられ、星児は送還する事をやめたのだ。
一緒に暮らす訳にはいかない為、事務所の若い者達とルームシェアをさせてしっかり監視はしているのだが、少々ケンカっ早く、そこかしこで度々問題を起こす。
トラブルを起こす度に星児に殴り飛ばされ、仲裁、フォローが保の役目となっていた。
気付けば、龍悟は星児に対しては畏怖と敬愛を込めた敬語を使うのに、保にはタメ口しか使わなくなっていた。龍悟の中での保の位置は、星児より遙かに下の〝いいアンちゃん〟なのだろう。
まぁ、今更どうにかしようとも思わねーけど。
半ば諦め気味にため息をついた保に、龍悟は言う。
「けどさ、死んでも手放すな、持ってろよ、って星児さんに凄まれた」
保はハハハと笑った。
「星児がかけた電話に出ないなんて事になってみろ、お前殺されるぞ」
「げぇっ」
恐れを成したか。携帯を落としそうになったらしい龍悟の様子に保はほくそ笑んだ。
なるほどな、やるな星児。この悪ガキ野放しにしない為に上手く褒美与えて首輪付けたか。
「なんだよ~、星児さん」
ぶつくさ溢す龍悟に保はクックと笑う。
「もう少し大人になって星児に信頼してもらえ」
龍悟は電話の向こうでフンッと拗ねた。
少しの間を置き、息をついた保は、龍悟、と話を切り出した。
「大人ついでに、お前に仕事を一つ与えようと思うんだ」
†††
「龍悟をみちるの傍に置く?」
日付が変わる頃に帰って来た星児が、スーツのジャケットを脱ぎながら保を見た。ソファーに座る保は煙草の煙を吐きながら、ああ、と答えた。
「みちるのお守り、いや、みちるに龍悟のお守りさせんのか?」
星児はククと笑いながら煙草をくわえた。保は飽きれ気味に答える。
「お守りだとしたら、みちるの手に負えるヤツじゃねぇだろ。ボディーガード、とまではいかねぇけど、みちるを一人にさせねぇ為だよ」
星児がピクリと片眉を上げた。
ボディーガード?
いずれ考えるつもりだったが。星児は吐き出した煙に目を細めた。
星児と保は、最近は情報の交換をしないが、みちるの身があまり安全ではないという意識は共有していた。
星児は保を見据え、口を開いた。
「適材適所とは思えねーな。龍悟にさせる根拠はなんだ」
星児の問いに保は一瞬言葉に詰まったが、小さく呟くように答えた。
「他のヤツはキケンだからだよ、別の意味で」
星児は目を丸くし、直ぐにハハハッと笑い出した。
「龍悟ならまだガキだから平気ってか」
笑われた保は、フンッと煙草をくわえたままそっぽを向いた。やや暫く笑い続けた星児は、その笑いを微かに残しながら言う。
「まぁいいや。お前の言う事も一理あるしな。龍悟にやらせてみようぜ。責任持たせるのは悪い事じゃない。少しは成長させられるかもしんねぇしな。ただ、アイツはまだ未成年だ。劇場には入れないでくれよな。例え裏でもよ」
「裏でも?」
保は星児を見た。星児は、口角を上げて笑った。
「ああ見えて、龍悟はまだ案外ウブなんだよ。大事に育てるつもりなんだからよ、トラウマだけは植え付けないでくれって事だ」
トラウマ?
†††
ああ、こういう事か。
目の前に広がる光景は、病室という事を忘れさせる。
劇場の楽屋かと思ったぜ。保は片手で顔を覆った。
「あっ、保さん! いらっしゃーい!」
「きゃあ、保さん、今日も素敵ー!」
「あれ? そっちの可愛い子はだれー?」
好き勝手に喋りまくる底抜けに明るい踊り子達。様々なフレグランスが混ざり合い、病室には悪酔いしそうな空気が充満していた。
保が龍悟を連れて病室を訪れると、お見舞いに来た三、四人の踊り子達が先客としてそこにいた。彼女達は、みちるの回復と退院間近という話を聞きやって来たと言う。
皆、みちるをずっと可愛がってきた踊り子達だった。
「サラさん、衣装で外出はやめて下さい」
「やだぁ、保さんたら! これ私服ぅ」
「凄い私服ですね。とりあえず、ここは楽屋じゃないからみんな少し静かにしてくれ」
「はーい」
露出度の高い際どい服を着、キャハハと笑う踊り子と保は苦笑いしながら冗談を交わし、さりげなく注意も加える。ベッドに座ったまま困惑気味の笑顔を浮かべちるにみちるに笑い掛けた。
「みちる、元気になって良かったぁ」
一人の踊り子が彼女を抱き締め頬擦りしていた。労るような温かさに包み込まれ、幸せそうに表情を弛めるみちるの姿に、保は目を細めた。
何時だって、他人から受ける優しさを、どんなに小さな、微かなものでも素直に全身で受け止める。
愛しい。改めてそう思う。
「保さん、その可愛いボーイは?」
踊り子のサラが保の隣で気圧され気味に立ち尽くす龍悟に目を向けた。ああ、と答えた保は龍悟の頭に手を掛けグッと押し、会釈をさせる。
「今売り出し中のうちの若いの」
何がどう売り出し中なのか、保自身、自分で言っておきながらよくは分からないがとりあえずごまかした。
「やだぁ、可愛い――! 食べちゃっていいの?」
キャハハハハハッと踊り子達が笑い、龍悟は後退りした。保はクスリと笑う。
「彼の健全な発育の為に、姐さん達には金輪際会わせません」
「ええ゛っ!?」
「なにそれっ!?」
踊り子達に囲まれ軽口を叩き合う保の姿は、みちるには意外な姿としてその目に映っていた。チクリと走る胸の痛みに、軽く胸元を握りしめた。
これはまさか、やきもち?
保にたった今紹介された少年と目が合った。形の良い涼しげで切れ長な目元が、伺うようにこちらを見ていた。
看護師に「静かに!」と再三注意され、楽屋入りの時間が迫っていた事もあり、踊り子達はポツポツ帰り支度を始めた。
「じゃぁ、早く戻って来てね、みちる」
「待ってるからね~」
みちるをハグしながら彼女達は病室から出ていく。その中で、最後にみちるを抱き締めたサラが耳元で囁いた。
「みちる、麗子さんと何かあった?」
ドキッと跳ねたような心音と共に、みちるは目を丸くしてサラを見た。
「どうして?」
どうしてそんな事聞くの?
みちるの様子を見てサラの表情が微かに曇る。
「麗子さん、みちるの話を何もしてなかったの。何でみちるが休んでいるのか分からなくて。あたしらが聞いても返事は『ちょっと体調崩してるの』だけで。保さん捕まえてやっと聞き出したのよ。麗子さん、あんなにみちるを可愛がってたのにちょっと心配になったから――」
麗子の中で混沌とする渦巻く苦悩など、みちるには知る由も無かった。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
親戚のおじさんに犯された!嫌がる私の姿を見ながら胸を揉み・・・
マッキーの世界
大衆娯楽
親戚のおじさんの家に住み、大学に通うことになった。
「おじさん、卒業するまで、どうぞよろしくお願いします」
「ああ、たっぷりとかわいがってあげるよ・・・」
「・・・?は、はい」
いやらしく私の目を見ながらニヤつく・・・
その夜。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
妻がエロくて死にそうです
菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。
美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。
こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。
それは……
限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
冤罪! 全身拘束刑に処せられた女
ジャン・幸田
ミステリー
刑務所が廃止された時代。懲役刑は変化していた! 刑の執行は強制的にロボットにされる事であった! 犯罪者は人類に奉仕する機械労働者階級にされることになっていた!
そんなある時、山村愛莉はライバルにはめられ、ガイノイドと呼ばれるロボットにされる全身拘束刑に処せられてしまった! いわば奴隷階級に落とされたのだ! 彼女の罪状は「国家機密漏洩罪」! しかも、首謀者にされた。
機械の身体に融合された彼女は、自称「とある政治家の手下」のチャラ男にしかみえない長崎淳司の手引きによって自分を陥れた者たちの魂胆を探るべく、ガイノイド「エリー」として潜入したのだが、果たして真実に辿りつけるのか? 再会した後輩の真由美とともに危険な冒険が始まる!
サイエンスホラーミステリー! 身体を改造された少女は事件を解決し冤罪を晴らして元の生活に戻れるのだろうか?
*追加加筆していく予定です。そのため時期によって内容は違っているかもしれません、よろしくお願いしますね!
*他の投稿小説サイトでも公開しておりますが、基本的に内容は同じです。
*現実世界を連想するような国名などが出ますがフィクションです。パラレルワールドの出来事という設定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる