END-GAME ~第2章~【NEXT STORY】

孤高

文字の大きさ
上 下
80 / 112
四期

第9話「救護」

しおりを挟む
集「あれ、ヴァーチェ、その人は?」

ヴァーチェ「あぁ、森で倒れててな、クラダスはいるか?」

花「クラダスさんなら会議室だよ」

ヴァーチェ「サンキュー副団長」

そして本部の中へ駆け足で走って行った。
会議室に入ると、クラダスは頭を伏せ、本を枕にして寝ていた。

ヴァーチェ「おい、クラダス起きてくれ」

クラダス「………はい?」

クラダスが起きた瞬間目にしたのは、女性を抱き抱えているヴァーチェの姿だった。

クラダス「夢か…」

そしてクラダスは再び眠りにつく。

ヴァーチェ「夢じゃねぇ、おい」

クラダス「……ヴァーチェが人助け?そんな夢のようなことが…」

クラダスの頭を軽く殴る。

クラダス「すいません調子に乗りました。」

ヴァーチェ「頼むぞ」

そういい刹那をベッドに寝かす。

クラダス「………魔力の使いすぎ、あとは相当な疲れですね。少し寝れば起きると思います」

ヴァーチェ「そうか、すまないな」

クラダス「いえいえ」

一仕事終えると、クラダスは部屋を出ていった。

クラダス『ヴァーチェが人助けをする…か、ヴァーチェは気に入った人としか関係を築かないから…相当気に入ったのか…』

 クラダスはまさか戦闘したなんて思わないだろう。





3時間後






刹那「……ぅ」

刹那が目を覚ます。
今自分がどんな状態なのか、どこにいるのかも確認できていない。

刹那『私は…ヴァーチェと戦い…その後は…』

あたりを見回してみると、隣にヴァーチェが椅子に腰掛けて寝ていた。

刹那「うわぁぁ!いたのかお主!」

ヴァーチェ「……あ?起きたか」

刹那「…私が迷惑かけたようだな…」

ヴァーチェ「別にいい、気にすんな」

刹那「だが…」

ヴァーチェ「だからいいって、それよりもう大丈夫なのか?」

刹那「あぁ、とりあえず礼を言わなくてはな、かたじけない」

ヴァーチェ「よし、なら帰るか」

刹那「………え?」

ヴァーチェ「え?ってなんだよ、回復するまで留めただけで」

刹那「なにぃ!それが怪我人に対しての接し方か!」

ヴァーチェ「はぁ!?なんだそれ」

刹那「おぉおぉそうだ、お主は気にするなと言ったな、なら気にせずに休むとするか」

ヴァーチェ「ぐ……」

刹那「はっはっ、冗談だ。」

刹那は立ち上がり。

刹那「世話になったな」

ヴァーチェ「あぁ」

刹那「それでは、失礼する……っ」

横腹に手を当てる。

刹那「はは…腹でも空いたのか…」

ヴァーチェが刹那の首を持ち、そのままベッドに投げる。

刹那「なにをする!」

ヴァーチェ「まだ治ってねぇじゃねぇか、待ってろ、食べれる物持ってくるからよ」
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

辺境伯へ嫁ぎます。

アズやっこ
恋愛
私の父、国王陛下から、辺境伯へ嫁げと言われました。 隣国の王子の次は辺境伯ですか… 分かりました。 私は第二王女。所詮国の為の駒でしかないのです。 例え父であっても国王陛下には逆らえません。 辺境伯様… 若くして家督を継がれ、辺境の地を護っています。 本来ならば第一王女のお姉様が嫁ぐはずでした。 辺境伯様も10歳も年下の私を妻として娶らなければいけないなんて可哀想です。 辺境伯様、大丈夫です。私はご迷惑はおかけしません。 それでも、もし、私でも良いのなら…こんな小娘でも良いのなら…貴方を愛しても良いですか?貴方も私を愛してくれますか? そんな望みを抱いてしまいます。  ❈ 作者独自の世界観です。  ❈ 設定はゆるいです。  (言葉使いなど、優しい目で読んで頂けると幸いです)  ❈ 誤字脱字等教えて頂けると幸いです。  (出来れば望ましいと思う字、文章を教えて頂けると嬉しいです)

アルバートの屈辱

プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。 『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。

【完結】お飾りではなかった王妃の実力

鏑木 うりこ
恋愛
 王妃アイリーンは国王エルファードに離婚を告げられる。 「お前のような醜い女はいらん!今すぐに出て行け!」  しかしアイリーンは追い出していい人物ではなかった。アイリーンが去った国と迎え入れた国の明暗。    完結致しました(2022/06/28完結表記) GWだから見切り発車した作品ですが、完結まで辿り着きました。 ★お礼★  たくさんのご感想、お気に入り登録、しおり等ありがとうございます! 中々、感想にお返事を書くことが出来なくてとても心苦しく思っています(;´Д`)全部読ませていただいており、とても嬉しいです!!内容に反映したりしなかったりあると思います。ありがとうございます~!

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?

猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」 「え?なんて?」 私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。 彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。 私が聖女であることが、どれほど重要なことか。 聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。 ―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。 前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。

処理中です...