END-GAME ~第2章~【NEXT STORY】

孤高

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四期

第7話「武人」

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ヴァーチェ『ま、運動にはなるかな…』

刹那「私からいくぞ」

ヴァーチェ「はいはいさっさとこいよ」

刹那「……馬鹿にするな!!」

鞘から刀を抜くと、かすかに雷属性の稲妻が見えた。そして上に飛び、木々を高速で動き見失った。

ヴァーチェ『中々速いな』

この地形を生かしたいい戦い方だ。
ヴァーチェはこの時、只者ではないことに薄々気づいていた。それは木々を飛び交っているのにもかかわらず、葉が一枚も落ちていない。繊細な身のこなしだ。

ヴァーチェ「俺と同じ雷属性か?」

刹那「あぁ、そうだ。って戦闘中に余裕だな!」

ヴァーチェ「あぁすまんな」

そして音が止む。
ヴァーチェの手に電撃を溜める

ヴァーチェ「そこか」

雷で作ったミニサイズの雷槍、いや、このサイズだともうダーツの矢ほどの矢を狙った方向へ投げる。

刹那「笑止」

と、真後ろから刹那が現れる。
そして斬りかかろうとした瞬間。

ヴァーチェ「っと危ねぇ…」

髪を擦り紙一重で避ける。

刹那「手加減してては…負けるのでは?」

ヴァーチェ「……しゃーねぇなぁ」

そして剣を抜く。

ヴァーチェ「少しだけやってやるよ」

刹那「…よかろう」

ヴァーチェの表情が一瞬変わったことに気づいた。そして刹那がもう一度木々に飛ぼうとした時。

ヴァーチェ「行かせるかよ」

電光が横を走り気づけばヴァーチェが横にいた。

刹那「なっ」

今のタイミング、確かに私は木々に飛ぼうとしていた、だが関節を曲げるその瞬間。奴はもう動き出していた。故に動体視力が化け物じみている…

ヴァーチェ「どうする、まだやるか」

刹那「当たり前だ…」

ヴァーチェ「はは…」

刹那「なぜ笑う!」

ヴァーチェ「いや、その諦めない性格が俺の知っている女に似ているからな…お前みたいに素早いやつだ…」

刹那「…?」











花「はっくしょん!」

集「大丈夫?」

花「うん、風邪かな?」











ヴァーチェ「ならこうしよう、全力でこい、俺がもしそれを止められなかったら、俺の負けだ。止められたら、もう勝負は止めだ、せっかくの休暇なんでな」

刹那「…承知。」
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