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二期
第23話「能天気」
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只今我々は西に向かって森の中を歩いている。大行列を作りながら進んでいく、各自2時間後に向こうに着くという予定で進んでいる。
ヴァーチェやヘブンズは…
ヴァーチェ「俺達先行ってるぜ」
ヘブンズ「お前らの歩くペースだと日が暮れるぜ」
日は暮れないと思うが…
集「了解、後でね」
そういい2人はダッシュで行ってしまった。
その後ろにチャムとタクトも
チャム「お先!」
タクト「お先失礼します」
花「みんな速いね」
集「だね」
不意に森の茂みの中からガサガサ、という音が聞こえる。
花「ん?なんだろ」
そういい音の下方向へ近づいていく
集「あ、花、モンスターかもしれないから気をつけて」
すると、何かを見つけたらしく、手で『こっちへ来て』と言わんばかりに手を振るう。
花「見てしゅう!」
近づいて見てみるとそこには小さな青い竜がいた。まだ育っておらず、子供のようだ。
こちらを見つめて警戒しているように見える。
花「かわいいね」
集「そうだね」
「ミィーーー」
花「大丈夫だよ、何にもしないよ?」
そう言い竜に手を伸ばす。
「ウゥー」
敵と判断したのか。襲ってくると思い花の指を噛んだ。
花「いっ……」
それでも手を伸ばし続ける、竜は噛むのを止めない。指からは血が出ている
集「花、」
花「大丈夫、だよ。ほら」
花の優しさに気づいたのか、竜は噛むのを止めて、謝るように噛んでいた花の指を舐め始めた。
花「ね?ふふ…くすぐったいよ」
「ミィ?」
花はその竜を腕に抱える、すると腕から肩に駆け上がる。もう花になついているようだ。
花「よしよーし」
集「ちょっと待った。その子供の竜をどうするつもり…?」
花「え?飼おう?」
やはりか…まぁ…なついちゃったようだし…
集「そうだね、飼おうか」
花「名前なにしよう?」
集「ん~」
それから少し考えて、色々案が上がったんだが、最終的に決まったのは【リル】になった。
花「うん!ぴったりだと思う!よろしくね!リル!」
リル「ミィ!」
まるでマフラーのように花の首に巻きついている。その姿、とても似合っていた。
ヴァーチェやヘブンズは…
ヴァーチェ「俺達先行ってるぜ」
ヘブンズ「お前らの歩くペースだと日が暮れるぜ」
日は暮れないと思うが…
集「了解、後でね」
そういい2人はダッシュで行ってしまった。
その後ろにチャムとタクトも
チャム「お先!」
タクト「お先失礼します」
花「みんな速いね」
集「だね」
不意に森の茂みの中からガサガサ、という音が聞こえる。
花「ん?なんだろ」
そういい音の下方向へ近づいていく
集「あ、花、モンスターかもしれないから気をつけて」
すると、何かを見つけたらしく、手で『こっちへ来て』と言わんばかりに手を振るう。
花「見てしゅう!」
近づいて見てみるとそこには小さな青い竜がいた。まだ育っておらず、子供のようだ。
こちらを見つめて警戒しているように見える。
花「かわいいね」
集「そうだね」
「ミィーーー」
花「大丈夫だよ、何にもしないよ?」
そう言い竜に手を伸ばす。
「ウゥー」
敵と判断したのか。襲ってくると思い花の指を噛んだ。
花「いっ……」
それでも手を伸ばし続ける、竜は噛むのを止めない。指からは血が出ている
集「花、」
花「大丈夫、だよ。ほら」
花の優しさに気づいたのか、竜は噛むのを止めて、謝るように噛んでいた花の指を舐め始めた。
花「ね?ふふ…くすぐったいよ」
「ミィ?」
花はその竜を腕に抱える、すると腕から肩に駆け上がる。もう花になついているようだ。
花「よしよーし」
集「ちょっと待った。その子供の竜をどうするつもり…?」
花「え?飼おう?」
やはりか…まぁ…なついちゃったようだし…
集「そうだね、飼おうか」
花「名前なにしよう?」
集「ん~」
それから少し考えて、色々案が上がったんだが、最終的に決まったのは【リル】になった。
花「うん!ぴったりだと思う!よろしくね!リル!」
リル「ミィ!」
まるでマフラーのように花の首に巻きついている。その姿、とても似合っていた。
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