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五期
第5話「驚異」
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ダーチム「ぐ……ぁ……」
魔力切れでヴァーチェが元の姿に戻った。
ヴァーチェ「はぁ…はぁ…はぁ…」
ダーチムの腹に大きな穴が開いている。
今作では死んだ人間はレベルが1になって蘇るというのはいい仕様だ。
クラダス「お疲れ様です、ヴァーチェ」
ヴァーチェ「あ、あぁ…ちょっと疲れたわ…」
刹那「ヴァーチェ!」
刹那がヴァーチェに駆け寄ったかと思うと、そのまま抱きつく。
刹那「ありがとう、恩にきる、ありがとう…!」
泣きながらヴァーチェにそう伝えた。
何も言わずに、刹那の腰に手が回る。
そして誰も気付かなかった。
「ぅ…」
まだ、『奴』が動けることを。
ダーチム「うぉぉぉぉ!!!」
鎌を手に持ち振りかざす。
クラダス『くそ…間に合わ…!!』
「動くな」
ダーチムの首元に見覚えがある剣、そして肩には黒い剣士が座っていた。
集「動けば斬る」
ダーチム「ぬ……」
鎌を下ろし、その場に跪く。
タクト「団長!!」
チャム「帰ってきてたんだ!」
集「遅れてごめん」
ヴァーチェ「副団長はどうした?」
集「花ならヘブンズさんの体調を見に竜車に行ったよ」
クラダス「アイスコフィン」
ダーチムの下半身から氷が徐々に繁殖する。
そして体全体に氷が覆われる。
クラダス「ひとまずはこれでいいでしょう」
そしてヴァーチェを見てみると
ヴァーチェ「いつまでそうしてやがる、どいてくれ」
まだ刹那がヴァーチェを抱きしめていた。
涙を流しながら。
刹那「ヴァーチェ…其方が…あの時…私を守ってくれて…ありがとう」
ヴァーチェ「んなこといいからさっさとどけよ」
集『なるほど、刹那さんがピンチだった、それがヴァーチェが本気になったトリガーだったのか』
ヴァーチェ「よしっと」
刹那をそのまま持ち上げ
ヴァーチェ「俺は先本部戻ってるわ」
集「お疲れ様です」
刹那「あ、え?」
ヴァーチェ「いくか」
そしてヴァーチェは刹那を抱え本部へ戻っていった。
クラダス「ヴァーチェにも大切な人ができたのです………!!」
集「……?」
クラダスが何かに気づいた。
クラダス『おかしい、なぜ私は傷を受けたのにクリスタルウイルスの症状がでていない…?』
集「どうしたんですか?」
クラダス『団長、あなたのオリジナルスキルが……いや、考えすぎか』
タクト「ひとまず竜車に戻りましょうか」
魔力切れでヴァーチェが元の姿に戻った。
ヴァーチェ「はぁ…はぁ…はぁ…」
ダーチムの腹に大きな穴が開いている。
今作では死んだ人間はレベルが1になって蘇るというのはいい仕様だ。
クラダス「お疲れ様です、ヴァーチェ」
ヴァーチェ「あ、あぁ…ちょっと疲れたわ…」
刹那「ヴァーチェ!」
刹那がヴァーチェに駆け寄ったかと思うと、そのまま抱きつく。
刹那「ありがとう、恩にきる、ありがとう…!」
泣きながらヴァーチェにそう伝えた。
何も言わずに、刹那の腰に手が回る。
そして誰も気付かなかった。
「ぅ…」
まだ、『奴』が動けることを。
ダーチム「うぉぉぉぉ!!!」
鎌を手に持ち振りかざす。
クラダス『くそ…間に合わ…!!』
「動くな」
ダーチムの首元に見覚えがある剣、そして肩には黒い剣士が座っていた。
集「動けば斬る」
ダーチム「ぬ……」
鎌を下ろし、その場に跪く。
タクト「団長!!」
チャム「帰ってきてたんだ!」
集「遅れてごめん」
ヴァーチェ「副団長はどうした?」
集「花ならヘブンズさんの体調を見に竜車に行ったよ」
クラダス「アイスコフィン」
ダーチムの下半身から氷が徐々に繁殖する。
そして体全体に氷が覆われる。
クラダス「ひとまずはこれでいいでしょう」
そしてヴァーチェを見てみると
ヴァーチェ「いつまでそうしてやがる、どいてくれ」
まだ刹那がヴァーチェを抱きしめていた。
涙を流しながら。
刹那「ヴァーチェ…其方が…あの時…私を守ってくれて…ありがとう」
ヴァーチェ「んなこといいからさっさとどけよ」
集『なるほど、刹那さんがピンチだった、それがヴァーチェが本気になったトリガーだったのか』
ヴァーチェ「よしっと」
刹那をそのまま持ち上げ
ヴァーチェ「俺は先本部戻ってるわ」
集「お疲れ様です」
刹那「あ、え?」
ヴァーチェ「いくか」
そしてヴァーチェは刹那を抱え本部へ戻っていった。
クラダス「ヴァーチェにも大切な人ができたのです………!!」
集「……?」
クラダスが何かに気づいた。
クラダス『おかしい、なぜ私は傷を受けたのにクリスタルウイルスの症状がでていない…?』
集「どうしたんですか?」
クラダス『団長、あなたのオリジナルスキルが……いや、考えすぎか』
タクト「ひとまず竜車に戻りましょうか」
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