巡り合い、

アミノ

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百二十五話

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パタン
扉が閉まり、ふぅと一息つく

誰にも会わずに
何とか自分の部屋まで辿り着けた

「なんでタリアちゃんの部屋に
行かないんだ‥」

ライハは落ち込んでいるようで
背中を丸め頭を垂れていた

「ぁー‥お茶淹れるから
そこの椅子に座って待ってて」

奥に行きお茶を用意していると
扉をノックする音が聞こえた

「はーい」

私は返事をし、急いで扉へ向かうが
途中で固まってしまった

扉を開けているライハが見えたからだ

「やっぱりな」

そして聞こえて来たのは
知っている声だった

その声の主は中に入り扉を閉めると
ため息をついた

「ナツ、許すのは1回だけだからな」

「タリア、ごめんね‥」

部屋に来たのはタリアだった

「タリアちゃん
会えると思ってたよ!
クッキー食べよう!」

「あ、あぁ、ありがとう」

ライハの勢いにタリアは圧倒されたように
言葉を詰まらせながらもお礼を言う

「いやー、俺の愛が伝わったんかなぁ?
来てくれるなんて」

「いや、扉を掃除してたら
すごい視線を感じたんで廊下に出たんだ
すると見た事ある髪型が見えたんで
後をつけた」

「‥こわ」

扉越しにでも伝わるライハの視線に
キトは恐怖を覚えたようだった
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