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百三話
しおりを挟む思ったよりあっさり話がついた
タリアのおかげだと思うけど、
誰に会う、とか、なんで会う、とか
何も聞かれず良いと言ってもらえた
「じゃあ、ジーナも呼んで
さっそく家に行ってみよう!」
ジーナは昨日シギを送って行ったから
家を知ってるはずだと思い、
私は討伐署の玄関へ向い歩き出すと
タリアが声をかけてきた
「ジーナから家の場所は聞いている
私が案内するから大丈夫だ」
私は昨日シギと別れてから
どうやって部屋に帰ったかも記憶にないのに
いつの間にか2人は情報を
共有していたみたいだ
「そうなの?
でもジーナにもいてもらった方が‥」
「ジーナは今少し忙しいから、
今日は私たちだけで行こう」
ジーナにも来て欲しい、
それは私のワガママだ
ジーナだって他にもいろいろあるのに
私の話を聞いて、いつも気にかけてくれてた
忙しい、なんて考えてなかったかもしれない
「分かった」
少し心細さがあったが、
それでもタリアもシオンもいてくれる
チラリと視線を向けると、
シオンが頷いてくれてるのが見え
私も頷けた
さっそく私達3人は
ライハを連れて移動を始める
ずっとタリアから目を離さず
ニコニコとしているライハは
タリアが進むと進むし、止まると止まる
タリアは困ってるだろうけど、
なんだか見ていて微笑ましかった
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