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この恋は狂暴です 48〈薫side〉
この恋は狂暴です 48〈薫side〉
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〈薫side〉
「 ―― っ 、 」
「お、薫、気がついたか?」 大紀くんが俺の側で話しかける。
「 ・・れ? 和己さんは、――っつてぇ!」
俺はまだ痛む腹に手をやり顔を歪ませた。
「あいつは仕事へ戻ったよ、泉もバイトの時間でな。」
どうやらここに残っているのは大紀くんだけらしい。
「和己は容赦ないからな」 ははっと笑う大紀くん。
「どうして止めたんすか・・」
俺の問いに
「みすみす、殺られに行かせられっかよ」 大紀くんは静かにそう言う。
「俺はもう、死んでるっすよ ・・あの時に。
だから、
もう止めないでください」
俺の声は低く部屋に響く。
「・・お前、乃野はどうすんだ?」
「!!」
その大紀くんの言葉に ・・ 俺は
「・・乃野とは ・・別れます」 と
そう答えた
カタッ
「ん?」 ドアの辺りから物音が?
「!!―――――― っ!」
えっ、?
そこには なぜか、乃野がっ居て、え?
乃野は目を見開いて立ち尽くしている
その姿に大紀くんが気付き、
「の、乃野っ!誤解すんな!今のは薫のジョー・・―」
「もういいっすよ!大紀くん!」
俺は大紀くんの言葉を遮ってそう叫んだ。
「!!」 乃野の体は大きく震える。
「なに言ってんだっ!薫!いい加減にっ、」
「大紀くん、悪ィ、 ・・でも、もういいんだ
この先、俺は乃野のコトを幸せにできる確証ない ・・だから、もう別れ・・」
「イヤッ!!!」
「っ!」 今度は俺の言葉を遮って乃野が叫んだ。
目には大粒の涙が溢れ、ゆっくりと俺の方へ歩いてくる乃野
「絶対にイヤ、 別れないから!薫がダメって言っても私、絶対に薫から離れないからっ!!」 そう言って俺の胸に飛び込んできた。
「――――――――っ、乃野っ」
俺にしがみついて大声で泣く乃野。
・・ホント に
愛おしい・・
なのに
なんで 俺は。
乃野と一緒に居れば毎日がスッゲー楽しくて・・
このままずっと離れたくなくて。
大好きで 大好きで ――――っつ!
俺も 泣いてた。 涙が止まらなかった・・
しばらくそうして2人で抱き合っていると乃野が静かに口を開いた。
「薫、私のコト ・・嫌いになったの?」 と
「・・いや 今でも ・・大好き」
それは俺のホントの気持ちだった。
「うっ!――――っ、じゃあ、どおして、別れるなんて言うの?!」乃野は涙声で聞く。
「私を幸せにできるのは俺だけって言ったよね?薫っ、
あれは、あの言葉はウソだったのっ?」
―――――――――――― っつ !!
「乃 ・・野」
「私にウソ言ったの?薫、―――うぅっっ」 乃野は泣き崩れた。
―――――――― 俺は
俺は ・・サイテーだ
乃野を想う気持ちにウソはない。 でも
もう一方で、日和のコトを考えてる自分がいる。
どうしていいかわからない ――――っ、
顔を歪ませ、うなだれるしかない でも
このしっかりと繋がれてる細い腕を ・・離さなければならない
「乃野、俺のこと憎んでくれ ・・ 嫌いになってくれ。
俺はこの手を ・・ 握り返せない。」
「っ!!」
俺は乃野の腕をゆっくりと外す
床に手をついたまま乃野は動かない
俺は立ち上がって、ドアに向かった 。
「!」
大紀くん、
「行かせると思ってんの?薫」 大紀くんの目、 今まで敵に対して見せてた目。
俺に向けられるなんて ・・な。
「素直に行けれるとは思ってないっすよ。」
俺はそう言い、大紀くんに殴りかかった。
「いい度胸だ」 俺の拳をかわしながら、大紀くんはマジで俺の腹にケリをいれてきた。
「――――――っう!!」 く
ちっ!こんな人と本気でやり合ってたら命がいくつあってもたりやしねぇーつーのっ!
俺は、すぐに床に散らばってる土を掴むと、大紀くんの目に向けて投げつけた。
「―――っ!うっ!!薫っ、テメっ!」 視覚を失った大紀くんは目を押さえながらも、俺を掴もうと手を伸ばす。
「ごめん、大紀くん」
俺は大紀くんの手をすりぬけ、外へと走り出た。
「まてっ!―――――っつ薫――――――――っ!!」
後ろで大紀くんの叫び声が聞こえる。
ホントごめんっ!! 俺のコト今まで見捨てないでいてくれて
最後までこんなに心配かけさせて、
ごめんっ
俺は振り向く事もなくバイクに乗り込み、走った。
「 ―― っ 、 」
「お、薫、気がついたか?」 大紀くんが俺の側で話しかける。
「 ・・れ? 和己さんは、――っつてぇ!」
俺はまだ痛む腹に手をやり顔を歪ませた。
「あいつは仕事へ戻ったよ、泉もバイトの時間でな。」
どうやらここに残っているのは大紀くんだけらしい。
「和己は容赦ないからな」 ははっと笑う大紀くん。
「どうして止めたんすか・・」
俺の問いに
「みすみす、殺られに行かせられっかよ」 大紀くんは静かにそう言う。
「俺はもう、死んでるっすよ ・・あの時に。
だから、
もう止めないでください」
俺の声は低く部屋に響く。
「・・お前、乃野はどうすんだ?」
「!!」
その大紀くんの言葉に ・・ 俺は
「・・乃野とは ・・別れます」 と
そう答えた
カタッ
「ん?」 ドアの辺りから物音が?
「!!―――――― っ!」
えっ、?
そこには なぜか、乃野がっ居て、え?
乃野は目を見開いて立ち尽くしている
その姿に大紀くんが気付き、
「の、乃野っ!誤解すんな!今のは薫のジョー・・―」
「もういいっすよ!大紀くん!」
俺は大紀くんの言葉を遮ってそう叫んだ。
「!!」 乃野の体は大きく震える。
「なに言ってんだっ!薫!いい加減にっ、」
「大紀くん、悪ィ、 ・・でも、もういいんだ
この先、俺は乃野のコトを幸せにできる確証ない ・・だから、もう別れ・・」
「イヤッ!!!」
「っ!」 今度は俺の言葉を遮って乃野が叫んだ。
目には大粒の涙が溢れ、ゆっくりと俺の方へ歩いてくる乃野
「絶対にイヤ、 別れないから!薫がダメって言っても私、絶対に薫から離れないからっ!!」 そう言って俺の胸に飛び込んできた。
「――――――――っ、乃野っ」
俺にしがみついて大声で泣く乃野。
・・ホント に
愛おしい・・
なのに
なんで 俺は。
乃野と一緒に居れば毎日がスッゲー楽しくて・・
このままずっと離れたくなくて。
大好きで 大好きで ――――っつ!
俺も 泣いてた。 涙が止まらなかった・・
しばらくそうして2人で抱き合っていると乃野が静かに口を開いた。
「薫、私のコト ・・嫌いになったの?」 と
「・・いや 今でも ・・大好き」
それは俺のホントの気持ちだった。
「うっ!――――っ、じゃあ、どおして、別れるなんて言うの?!」乃野は涙声で聞く。
「私を幸せにできるのは俺だけって言ったよね?薫っ、
あれは、あの言葉はウソだったのっ?」
―――――――――――― っつ !!
「乃 ・・野」
「私にウソ言ったの?薫、―――うぅっっ」 乃野は泣き崩れた。
―――――――― 俺は
俺は ・・サイテーだ
乃野を想う気持ちにウソはない。 でも
もう一方で、日和のコトを考えてる自分がいる。
どうしていいかわからない ――――っ、
顔を歪ませ、うなだれるしかない でも
このしっかりと繋がれてる細い腕を ・・離さなければならない
「乃野、俺のこと憎んでくれ ・・ 嫌いになってくれ。
俺はこの手を ・・ 握り返せない。」
「っ!!」
俺は乃野の腕をゆっくりと外す
床に手をついたまま乃野は動かない
俺は立ち上がって、ドアに向かった 。
「!」
大紀くん、
「行かせると思ってんの?薫」 大紀くんの目、 今まで敵に対して見せてた目。
俺に向けられるなんて ・・な。
「素直に行けれるとは思ってないっすよ。」
俺はそう言い、大紀くんに殴りかかった。
「いい度胸だ」 俺の拳をかわしながら、大紀くんはマジで俺の腹にケリをいれてきた。
「――――――っう!!」 く
ちっ!こんな人と本気でやり合ってたら命がいくつあってもたりやしねぇーつーのっ!
俺は、すぐに床に散らばってる土を掴むと、大紀くんの目に向けて投げつけた。
「―――っ!うっ!!薫っ、テメっ!」 視覚を失った大紀くんは目を押さえながらも、俺を掴もうと手を伸ばす。
「ごめん、大紀くん」
俺は大紀くんの手をすりぬけ、外へと走り出た。
「まてっ!―――――っつ薫――――――――っ!!」
後ろで大紀くんの叫び声が聞こえる。
ホントごめんっ!! 俺のコト今まで見捨てないでいてくれて
最後までこんなに心配かけさせて、
ごめんっ
俺は振り向く事もなくバイクに乗り込み、走った。
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