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この恋は狂暴です 39〈乃野side〉
この恋は狂暴です 39〈乃野side〉
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《乃野side》
「・・乃野。」
「ん?なに泉?」
「こいつどおしようね?♪」 ニッと笑って美和を指す泉。
またなんかスゴイこと考えてないよね~~~っ泉っ!(怖っ)
泉はスマホを取り出し、美和の顔を持ち上げると写メを撮った。
その写メを美和にみせながら、
「この、写メ流していい?」 と聞く。
その写メは、見るも無残な姿。 髪は根元から切られボサボサで、目は涙で腫れて口からは血が出てる。
それは、以前の可愛らしい美和の顔ではなくて。
「やめて、お願い ――泉ちゃん ・・ くぅ ・・ ・・っつ ・・」
美和はまた泣き出した。
泉は画面を閉じると、
「今度、ミョーな事したら、コレ、そっこーでネットに流すから♪ドブス美和ってコメントつけて♪」 そう言い放った。
はぁ~~~~~~~~~~っ、もぉ泉ったら言うコトがすごい
でも、ま。 これで少しは懲りたかな?美和も。
あとは、
元凶の佐井ってヤツ。
薫。お願い、無事に帰ってきて。
それから私は、美和のスマホを潰して、そのままその場所に美和を残した。
(あんな格好じゃ、変に動けないだろうし。)
泉は、伯子夜のバイクを物色してる、
「乃野、コレ、キーついてたっ♪乗ってっちゃお♪」 とエンジンをかけた。
「泉の運転か~~~~。 あぶないなぁ ・・。」
「ちょっ!なに言ってんのっ!私は安全運転しかしないよっ!」
「はぁ。なんか、薫も同じコト言って、全然、安全じゃなかったし」
「えっ?!薫っちの後ろに乗ったのっ?ってか薫っち、乗せたの?!」 泉が目をまん丸にして聞いてきた。
「え?う、 ・・うん。薫のバイクに乗せてもらったよ?」
「 ・ ・ へ・・ぇ。」
泉の反応が変?
なにか
ある。
私は泉が運転するバイクの後ろに乗り、泉んちへ向かった。
「ふぅ~~~~、人のバイクってクセがあるから乗りにくいわっ!」
「ちょ―――――安全運転じゃないじゃんっ!!」
マジで死ぬかと思ったっ!! これじゃ、薫の方が全然、安全運転だよっ!
そんなコトを言い合いながら、泉の家へ入っていく。
「コーラしかないけど、いい?」
「うん。サンキュ。」 泉はグラスにコーラを注いで渡してくれた。
2人で部屋でしゃべっていると、ふと、時計に目をやり、
「大紀たちから、まだ連絡こないねぇ ・・」 と泉が呟いた。
「う――・・ん。あ、 ・ ・ のさ」
私はさっきから気になってる事を泉に聞いてみようと思った。
「ん?」
「・・その ・・薫って自分の ・・ バイクに人を乗せたりするの、めずらしいの?」
私のその質問に泉の顔が歪む。
「・・ 泉?」
髪をクシャっとさせ、泉は 「う―――――――――ん」 と悩んでる。
「何かあるの?それと、その、薫って ・・ 彼女いたりとかした?」
「?! ――――っつ!乃野、誰がそんなことっ!」
「昨日、薫を昔から知ってるっぽい女の子たちが、そんな事を言ってたから。」
「―――――――――――っ!ちっ!」 あきらかに何か知ってる様子の泉。
「薫は何も言ってくれないの ・ ・ でも ・・私、不安で ・・」
私の声は震えた。
「―――そっか、 そう・・だよね。不安になるよね、そんなんじゃ ・・ 。」
泉はそう言うと、コーラを一口飲んだ。
「勝手に私が話すと怒られそうだけど、このまま乃野が悩み続けるのも・・なぁ ――――― 。はぁ。 ・・でも、乃野、聞くからには覚悟決めてよ! どんな事、聞かされたとしても!」
泉が真剣な顔をしてそう言った。
「・・うん。」
「はぁっ。―――もうかなり昔の話だよ? 薫っちが中学2年の頃の話。
薫っち、親戚んちでバイトしてたんだけど。」
えっ?中学生でバイトっ?!いっ、いいのかっ?!
「親戚の店だし、薫っちの外見って大人びて見えるしで、手伝わされたみたいだよ
でもそこで出会ってしまったらしい。 ・・その人、
・・
日和さんと。」
ひ、日和さん?
そっか・・あの子たちが言ってたアノ人って ・・日和って人のコトなんだ。
「でもね。その日和さんって、薫っちより10歳上。」
「へ?っ? ――って ・・10歳も?」
「うん。まぁ、日和さん、見た目はそんな歳いってるようには見えなかったけどね。でも ・・・
それ以上に問題があって」
泉の顔が険しい?
え?なにが ・・あるの?
「はぁ――――――――――― 日和さんね。 だんないたの。」
・・・え?
そ、それって。
「そう。いわゆる不倫関係ってヤツ?」
「!!」 う、ウソ ・・
「ま、またまた――っ!いつもの薫の遊びじゃないの? そ、そんなのっ!」 私は動揺していた。
「その頃の薫っちは、女遊びなんてしてなかったよ。硬派だった。
日和さんと別れるまでは」
「え ・ ・。」
「日和さんとは、最初っから付き合えたワケじゃなくてね。
・・片思いしてたんだ薫っち。 たまり場に来るたび、(昨日、店に来たから顔が見れたー)だの、(だんなと別れないかなー)とか? 皆に冷やかされながらも、毎日、日和さんのコト、話しては・・嬉しそうだった。」
・・そう・・なんだ・・そんなに好きだったんだ
・ ・日和さんって人のこと。
「実るはずのない恋だって言ってたのに、なんか、ある日ちょこっとしたキッカケで、日和さんとメアド交換したらしくてね。 薫、それはもうバカみたいにはしゃいでさ、ウザイのなんのって!」
「・・・」
「――― だけど、メアド交換したって、相手はだんなもいるわけだから、薫からは一切、連絡取れないし、日和さんからの連絡をただひたすら待つだけ。」
あの薫が待つ? ・・ だけ?
「たった1時間でも、日和さんが会えるって言えば、薫っち飛んでったわ。
本当に純粋に日和さんの事、好きだったんだ。
親に頼み込んで、部屋まで借りてさ。そこは日和さんと住む場所だなんて、バカみたいな夢みちゃって ・ ・ ・
だから、っ、 あんなに傷つくハメになったんじゃん」
「え・・傷・・つく・・って ・ ・」
「あれだけ薫っちを夢中にさせておいて、結局、日和さんはだんなの所へ戻ってしまったのよ」
―――――――――――――― っ・・えっ?
「じ、じゃ、薫は」
「もう、そりゃ ・ ・っ ―――、その時の薫っちてば、誰の手にも負えなくてっ、マジで ・・ 死ぬ寸前まで ・ ・ いっちゃっうトコだった」
「っ!!」
え・・死・・?
「それをやっとの事で止めたのが、大紀と和己。そんな薫をほっとけなくて、LALIELに入れたの。もともと、たまり場に来てたし、皆に可愛がられてたから、他のメンバーも賛成してくれてね。」
―――・・そう
だったんだ。
「それからの薫っちは、乃野の知ってる薫。 女遊びも、特定も作らない、いい加減野郎の薫っち。だけど、私達はあいつのそういう過去を知ってるから、何も言わない。ホントは熱いヤツだってことわかってるし」
「・・ん・・」
「それから、少しして乃野から薫っちのコトで相談されたじゃん?はっきり言って、今のあいつはオススメではなかったけど。皆して、乃野に賭けてた部分があったの。」
「・・え?」
「薫っちにまた、―――恋愛してほしかった。あいつはマジで惚れた女は全身で守ってくれる。絶対に裏切ったりしない。
昔のあいつに戻ってほしいてのをLALIELのヤツら、皆思ってた。だから」
―――――――――――― ・・
「 ・・わ、私で ・ ・ いいのかな」
「えっ?!な、なに言ってんの?乃野っ! 乃野しかダメなんだよっ!? ―――――っつ!?の、乃野っ?!」
私は泣いていた。
その時の薫の気持ちを思うと、どうしようもなく悲しくて
悲しくてっ ――― 涙が止まらないっ
「うぅ ・・っくっ ・・」
「乃野。」
「わ、私だったら耐えられない、そんなに好きだった人のこと忘れられないよっ」
「・・薫っちだって随分かかったよ。 でも、乃野がそれを忘れさせてくれた。
薫っちは日和さん以外、誰も自分のバイクの後ろ、乗せなかったから。別れてからもずっとね。だけど、乃野のコトは乗せた。」
「!」
「もう薫っちは大丈夫。乃野のコト大好きだって、今回の事でよくわかったし。
あんな熱い、あいつは久しぶりに見たから」
「泉っ・・」
「この話を聞いて、薫っちのこと嫌いになった?」
「!!」
「 ・・。」
「私は絶対、薫のコト、嫌いになんてなれないっ!大好きっ!」
「なに、いまさら告っちゃってるワケ?照れるんですケド?」
「へっ?」
「・・乃野。」
「ん?なに泉?」
「こいつどおしようね?♪」 ニッと笑って美和を指す泉。
またなんかスゴイこと考えてないよね~~~っ泉っ!(怖っ)
泉はスマホを取り出し、美和の顔を持ち上げると写メを撮った。
その写メを美和にみせながら、
「この、写メ流していい?」 と聞く。
その写メは、見るも無残な姿。 髪は根元から切られボサボサで、目は涙で腫れて口からは血が出てる。
それは、以前の可愛らしい美和の顔ではなくて。
「やめて、お願い ――泉ちゃん ・・ くぅ ・・ ・・っつ ・・」
美和はまた泣き出した。
泉は画面を閉じると、
「今度、ミョーな事したら、コレ、そっこーでネットに流すから♪ドブス美和ってコメントつけて♪」 そう言い放った。
はぁ~~~~~~~~~~っ、もぉ泉ったら言うコトがすごい
でも、ま。 これで少しは懲りたかな?美和も。
あとは、
元凶の佐井ってヤツ。
薫。お願い、無事に帰ってきて。
それから私は、美和のスマホを潰して、そのままその場所に美和を残した。
(あんな格好じゃ、変に動けないだろうし。)
泉は、伯子夜のバイクを物色してる、
「乃野、コレ、キーついてたっ♪乗ってっちゃお♪」 とエンジンをかけた。
「泉の運転か~~~~。 あぶないなぁ ・・。」
「ちょっ!なに言ってんのっ!私は安全運転しかしないよっ!」
「はぁ。なんか、薫も同じコト言って、全然、安全じゃなかったし」
「えっ?!薫っちの後ろに乗ったのっ?ってか薫っち、乗せたの?!」 泉が目をまん丸にして聞いてきた。
「え?う、 ・・うん。薫のバイクに乗せてもらったよ?」
「 ・ ・ へ・・ぇ。」
泉の反応が変?
なにか
ある。
私は泉が運転するバイクの後ろに乗り、泉んちへ向かった。
「ふぅ~~~~、人のバイクってクセがあるから乗りにくいわっ!」
「ちょ―――――安全運転じゃないじゃんっ!!」
マジで死ぬかと思ったっ!! これじゃ、薫の方が全然、安全運転だよっ!
そんなコトを言い合いながら、泉の家へ入っていく。
「コーラしかないけど、いい?」
「うん。サンキュ。」 泉はグラスにコーラを注いで渡してくれた。
2人で部屋でしゃべっていると、ふと、時計に目をやり、
「大紀たちから、まだ連絡こないねぇ ・・」 と泉が呟いた。
「う――・・ん。あ、 ・ ・ のさ」
私はさっきから気になってる事を泉に聞いてみようと思った。
「ん?」
「・・その ・・薫って自分の ・・ バイクに人を乗せたりするの、めずらしいの?」
私のその質問に泉の顔が歪む。
「・・ 泉?」
髪をクシャっとさせ、泉は 「う―――――――――ん」 と悩んでる。
「何かあるの?それと、その、薫って ・・ 彼女いたりとかした?」
「?! ――――っつ!乃野、誰がそんなことっ!」
「昨日、薫を昔から知ってるっぽい女の子たちが、そんな事を言ってたから。」
「―――――――――――っ!ちっ!」 あきらかに何か知ってる様子の泉。
「薫は何も言ってくれないの ・ ・ でも ・・私、不安で ・・」
私の声は震えた。
「―――そっか、 そう・・だよね。不安になるよね、そんなんじゃ ・・ 。」
泉はそう言うと、コーラを一口飲んだ。
「勝手に私が話すと怒られそうだけど、このまま乃野が悩み続けるのも・・なぁ ――――― 。はぁ。 ・・でも、乃野、聞くからには覚悟決めてよ! どんな事、聞かされたとしても!」
泉が真剣な顔をしてそう言った。
「・・うん。」
「はぁっ。―――もうかなり昔の話だよ? 薫っちが中学2年の頃の話。
薫っち、親戚んちでバイトしてたんだけど。」
えっ?中学生でバイトっ?!いっ、いいのかっ?!
「親戚の店だし、薫っちの外見って大人びて見えるしで、手伝わされたみたいだよ
でもそこで出会ってしまったらしい。 ・・その人、
・・
日和さんと。」
ひ、日和さん?
そっか・・あの子たちが言ってたアノ人って ・・日和って人のコトなんだ。
「でもね。その日和さんって、薫っちより10歳上。」
「へ?っ? ――って ・・10歳も?」
「うん。まぁ、日和さん、見た目はそんな歳いってるようには見えなかったけどね。でも ・・・
それ以上に問題があって」
泉の顔が険しい?
え?なにが ・・あるの?
「はぁ――――――――――― 日和さんね。 だんないたの。」
・・・え?
そ、それって。
「そう。いわゆる不倫関係ってヤツ?」
「!!」 う、ウソ ・・
「ま、またまた――っ!いつもの薫の遊びじゃないの? そ、そんなのっ!」 私は動揺していた。
「その頃の薫っちは、女遊びなんてしてなかったよ。硬派だった。
日和さんと別れるまでは」
「え ・ ・。」
「日和さんとは、最初っから付き合えたワケじゃなくてね。
・・片思いしてたんだ薫っち。 たまり場に来るたび、(昨日、店に来たから顔が見れたー)だの、(だんなと別れないかなー)とか? 皆に冷やかされながらも、毎日、日和さんのコト、話しては・・嬉しそうだった。」
・・そう・・なんだ・・そんなに好きだったんだ
・ ・日和さんって人のこと。
「実るはずのない恋だって言ってたのに、なんか、ある日ちょこっとしたキッカケで、日和さんとメアド交換したらしくてね。 薫、それはもうバカみたいにはしゃいでさ、ウザイのなんのって!」
「・・・」
「――― だけど、メアド交換したって、相手はだんなもいるわけだから、薫からは一切、連絡取れないし、日和さんからの連絡をただひたすら待つだけ。」
あの薫が待つ? ・・ だけ?
「たった1時間でも、日和さんが会えるって言えば、薫っち飛んでったわ。
本当に純粋に日和さんの事、好きだったんだ。
親に頼み込んで、部屋まで借りてさ。そこは日和さんと住む場所だなんて、バカみたいな夢みちゃって ・ ・ ・
だから、っ、 あんなに傷つくハメになったんじゃん」
「え・・傷・・つく・・って ・ ・」
「あれだけ薫っちを夢中にさせておいて、結局、日和さんはだんなの所へ戻ってしまったのよ」
―――――――――――――― っ・・えっ?
「じ、じゃ、薫は」
「もう、そりゃ ・ ・っ ―――、その時の薫っちてば、誰の手にも負えなくてっ、マジで ・・ 死ぬ寸前まで ・ ・ いっちゃっうトコだった」
「っ!!」
え・・死・・?
「それをやっとの事で止めたのが、大紀と和己。そんな薫をほっとけなくて、LALIELに入れたの。もともと、たまり場に来てたし、皆に可愛がられてたから、他のメンバーも賛成してくれてね。」
―――・・そう
だったんだ。
「それからの薫っちは、乃野の知ってる薫。 女遊びも、特定も作らない、いい加減野郎の薫っち。だけど、私達はあいつのそういう過去を知ってるから、何も言わない。ホントは熱いヤツだってことわかってるし」
「・・ん・・」
「それから、少しして乃野から薫っちのコトで相談されたじゃん?はっきり言って、今のあいつはオススメではなかったけど。皆して、乃野に賭けてた部分があったの。」
「・・え?」
「薫っちにまた、―――恋愛してほしかった。あいつはマジで惚れた女は全身で守ってくれる。絶対に裏切ったりしない。
昔のあいつに戻ってほしいてのをLALIELのヤツら、皆思ってた。だから」
―――――――――――― ・・
「 ・・わ、私で ・ ・ いいのかな」
「えっ?!な、なに言ってんの?乃野っ! 乃野しかダメなんだよっ!? ―――――っつ!?の、乃野っ?!」
私は泣いていた。
その時の薫の気持ちを思うと、どうしようもなく悲しくて
悲しくてっ ――― 涙が止まらないっ
「うぅ ・・っくっ ・・」
「乃野。」
「わ、私だったら耐えられない、そんなに好きだった人のこと忘れられないよっ」
「・・薫っちだって随分かかったよ。 でも、乃野がそれを忘れさせてくれた。
薫っちは日和さん以外、誰も自分のバイクの後ろ、乗せなかったから。別れてからもずっとね。だけど、乃野のコトは乗せた。」
「!」
「もう薫っちは大丈夫。乃野のコト大好きだって、今回の事でよくわかったし。
あんな熱い、あいつは久しぶりに見たから」
「泉っ・・」
「この話を聞いて、薫っちのこと嫌いになった?」
「!!」
「 ・・。」
「私は絶対、薫のコト、嫌いになんてなれないっ!大好きっ!」
「なに、いまさら告っちゃってるワケ?照れるんですケド?」
「へっ?」
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