31 / 62
この恋は狂暴です 31〈乃野side〉
この恋は狂暴です 31〈乃野side〉
しおりを挟む
《乃野side》
ひえ――――――――っ!!薫ってば、なんてコトをっ!!
じゃ、それだけしか用がないみたいじゃんっ! すごい失礼だよ!
っと、アレ?
ななちゃん顔が赤い?
「も~薫くんてば、ひどいんだから~♪」
えっ?
あんな事言われたのに、ななちゃん喜んでる?
も、もしかして・・
ななちゃんてっ、
―――!超、ドMっつ?!!!
そんな超ドMな、ななちゃんは周りを見渡して「う~ん♪想像してたとおりの薫くんの部屋~♪初めて入れてもらえたっ!超、カンド~~~っ♪」
そう言いながら、テーブルの近くに座った。
そして、
「じゃー・・話すね」 そう言って私を見る。
ゴクッ。
「去年までは、こんなウワサなかったんだけど ―― ね。 ・・今年に入ってからかな?
乃野さんが、・・ その ・・ 売り、やってるとか。」
え?
「はっ?!」 薫と桃が同時に叫ぶ。
「あっ、だから私が言ったんじゃなくてウワサでね。乃野さんと仲良くすると誘われれるよーとか。」
は ・ ・ ・?
「ばっか!売りもなにも、乃野はバリバリ処女だっつーのっ!」
「!!」
「えっ?そうなの?」 ななちゃんがビックリした顔で私を見る。
「か、薫っ!そんなコト、大声で言わないでよっつ!!」 真っ赤になりながら薫に枕を投げつけた。
「う~~~~~っはずかしいっつ!!」 半分、涙目になりながら、真っ赤になった顔を両手で押さえた。
「そうなんだぁ、 え?ってコトは薫くんともまだ?」 ななちゃんが聞いてくる。
「そ。俺、おあずけくらってるの♪」 楽しそうに薫が答える。
「え~~~かわいそ~~薫くんっ♪」
っておいっ!
「でも、姫が売りやってるなんて・・一体、誰がそんなコト、」
桃が顔を歪ませて、ななちゃんを見る。
「ん?あ、ソレ?・・どうも、美和ちんが言ってるみたいだよ。」 サラッとななちゃんは言った。
「は?」 今度は3人の声が揃う。
「乃野さんと同じ中学だったんでしょ?美和ちんて。 だから、乃野さんのコト昔から知ってるし、売りとかも現場見た事あるしーとかって、皆に教えてたよ。」
「なっ!」 薫の顔つきが変わった。・・桃の顔つきも。
「だから、私たち、乃野さんと付き合うの怖くなってさ、でも違ったんだね ・・・・ごめんね。」
ななちゃんは申し訳なさそうに謝る。
私は・・
「乃野っ!」 「姫っ!」 「の、乃野さん?」
涙が止まらなくて ・・
みんながいるのに、どうしても
・・っ涙が・・とまらない
う ・ ・ ・ っく 。
《薫side》
俺の顔はたぶん・・今、昔の顔になってるだろう。
そして、桃の奴も。
「だから、・・ななは最初、俺が乃野の事を聞いた時、やめといたほうがいいっていったんだな。」
俺が静かにそう言うと、ななはコクッと頷いた。
「でも、全然違うじゃんねーっ! ホントごめんっ乃野さんっ!」
ななは半泣き状態で何度も謝ってる。
「うん ・ ・ ・ うん。 いいよもう、ななちゃん ・ ・大丈夫だから。」
「俺はどうも大丈夫じゃねーな。」
「俺も。」
《乃野side》
薫と桃が2人して立ち上がる。
え? ふ、2人とも顔が怖いんですけどっ!
「私も許せないっ!こんなウソ流して!」 ななちゃんまで立ち上がる。
「でも、どうする?女相手に乱闘もできねーし?」 桃が薫に聞くと、
「俺は女だろーがカンケーねぇけど?」
「ああ、薫くんカッコいい~♪私も殴ってほし~♪」
「えっつ?!」 薫と桃は、一瞬引いたらしく声がうわずっていた。
「あ、でもぉ、美和ちんの彼氏ってさ、」 ななちゃんの言葉に皆が驚く。
え?美和、彼氏いたの?ん、まぁ ・・ モテるもんね。美和。
薫に告ったあとにすぐできたのかな?
「誰でもいいってか、あの女っ」 薫がそう履き捨てる。
「?でね。その彼氏って、族関係の人みたいだから、気をつけたほうがいいよ。」
え? 「族の名わかんねぇ?」 薫がななちゃんに聞く。
「う―――んとね。たしかぁ、・・伯子夜だったと思う。」
「!!」 薫の顔が歪む。
伯子夜って・・聞いた事がある。 なんでもアリの危ない連中の集まりって。
「また、たちの悪ィ奴が彼氏なんだな。」 桃が言う。
「もう付き合って、2年ぐらいらしいよ?」
ななちゃんのその言葉に私達3人は凍りついた。
ひえ――――――――っ!!薫ってば、なんてコトをっ!!
じゃ、それだけしか用がないみたいじゃんっ! すごい失礼だよ!
っと、アレ?
ななちゃん顔が赤い?
「も~薫くんてば、ひどいんだから~♪」
えっ?
あんな事言われたのに、ななちゃん喜んでる?
も、もしかして・・
ななちゃんてっ、
―――!超、ドMっつ?!!!
そんな超ドMな、ななちゃんは周りを見渡して「う~ん♪想像してたとおりの薫くんの部屋~♪初めて入れてもらえたっ!超、カンド~~~っ♪」
そう言いながら、テーブルの近くに座った。
そして、
「じゃー・・話すね」 そう言って私を見る。
ゴクッ。
「去年までは、こんなウワサなかったんだけど ―― ね。 ・・今年に入ってからかな?
乃野さんが、・・ その ・・ 売り、やってるとか。」
え?
「はっ?!」 薫と桃が同時に叫ぶ。
「あっ、だから私が言ったんじゃなくてウワサでね。乃野さんと仲良くすると誘われれるよーとか。」
は ・ ・ ・?
「ばっか!売りもなにも、乃野はバリバリ処女だっつーのっ!」
「!!」
「えっ?そうなの?」 ななちゃんがビックリした顔で私を見る。
「か、薫っ!そんなコト、大声で言わないでよっつ!!」 真っ赤になりながら薫に枕を投げつけた。
「う~~~~~っはずかしいっつ!!」 半分、涙目になりながら、真っ赤になった顔を両手で押さえた。
「そうなんだぁ、 え?ってコトは薫くんともまだ?」 ななちゃんが聞いてくる。
「そ。俺、おあずけくらってるの♪」 楽しそうに薫が答える。
「え~~~かわいそ~~薫くんっ♪」
っておいっ!
「でも、姫が売りやってるなんて・・一体、誰がそんなコト、」
桃が顔を歪ませて、ななちゃんを見る。
「ん?あ、ソレ?・・どうも、美和ちんが言ってるみたいだよ。」 サラッとななちゃんは言った。
「は?」 今度は3人の声が揃う。
「乃野さんと同じ中学だったんでしょ?美和ちんて。 だから、乃野さんのコト昔から知ってるし、売りとかも現場見た事あるしーとかって、皆に教えてたよ。」
「なっ!」 薫の顔つきが変わった。・・桃の顔つきも。
「だから、私たち、乃野さんと付き合うの怖くなってさ、でも違ったんだね ・・・・ごめんね。」
ななちゃんは申し訳なさそうに謝る。
私は・・
「乃野っ!」 「姫っ!」 「の、乃野さん?」
涙が止まらなくて ・・
みんながいるのに、どうしても
・・っ涙が・・とまらない
う ・ ・ ・ っく 。
《薫side》
俺の顔はたぶん・・今、昔の顔になってるだろう。
そして、桃の奴も。
「だから、・・ななは最初、俺が乃野の事を聞いた時、やめといたほうがいいっていったんだな。」
俺が静かにそう言うと、ななはコクッと頷いた。
「でも、全然違うじゃんねーっ! ホントごめんっ乃野さんっ!」
ななは半泣き状態で何度も謝ってる。
「うん ・ ・ ・ うん。 いいよもう、ななちゃん ・ ・大丈夫だから。」
「俺はどうも大丈夫じゃねーな。」
「俺も。」
《乃野side》
薫と桃が2人して立ち上がる。
え? ふ、2人とも顔が怖いんですけどっ!
「私も許せないっ!こんなウソ流して!」 ななちゃんまで立ち上がる。
「でも、どうする?女相手に乱闘もできねーし?」 桃が薫に聞くと、
「俺は女だろーがカンケーねぇけど?」
「ああ、薫くんカッコいい~♪私も殴ってほし~♪」
「えっつ?!」 薫と桃は、一瞬引いたらしく声がうわずっていた。
「あ、でもぉ、美和ちんの彼氏ってさ、」 ななちゃんの言葉に皆が驚く。
え?美和、彼氏いたの?ん、まぁ ・・ モテるもんね。美和。
薫に告ったあとにすぐできたのかな?
「誰でもいいってか、あの女っ」 薫がそう履き捨てる。
「?でね。その彼氏って、族関係の人みたいだから、気をつけたほうがいいよ。」
え? 「族の名わかんねぇ?」 薫がななちゃんに聞く。
「う―――んとね。たしかぁ、・・伯子夜だったと思う。」
「!!」 薫の顔が歪む。
伯子夜って・・聞いた事がある。 なんでもアリの危ない連中の集まりって。
「また、たちの悪ィ奴が彼氏なんだな。」 桃が言う。
「もう付き合って、2年ぐらいらしいよ?」
ななちゃんのその言葉に私達3人は凍りついた。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】殿下、自由にさせていただきます。
なか
恋愛
「出て行ってくれリルレット。王宮に君が住む必要はなくなった」
その言葉と同時に私の五年間に及ぶ初恋は終わりを告げた。
アルフレッド殿下の妃候補として選ばれ、心の底から喜んでいた私はもういない。
髪を綺麗だと言ってくれた口からは、私を貶める言葉しか出てこない。
見惚れてしまう程の笑みは、もう見せてもくれない。
私………貴方に嫌われた理由が分からないよ。
初夜を私一人だけにしたあの日から、貴方はどうして変わってしまったの?
恋心は砕かれた私は死さえ考えたが、過去に見知らぬ男性から渡された本をきっかけに騎士を目指す。
しかし、正騎士団は女人禁制。
故に私は男性と性別を偽って生きていく事を決めたのに……。
晴れて騎士となった私を待っていたのは、全てを見抜いて笑う副団長であった。
身分を明かせない私は、全てを知っている彼と秘密の恋をする事になる。
そして、騎士として王宮内で起きた変死事件やアルフレッドの奇行に大きく関わり、やがて王宮に蔓延る謎と対峙する。
これは、私の初恋が終わり。
僕として新たな人生を歩みだした話。
運命の歯車が壊れるとき
和泉鷹央
恋愛
戦争に行くから、君とは結婚できない。
恋人にそう告げられた時、子爵令嬢ジゼルは運命の歯車が傾いで壊れていく音を、耳にした。
他の投稿サイトでも掲載しております。
心の声が聞こえる私は、婚約者から嫌われていることを知っている。
木山楽斗
恋愛
人の心の声が聞こえるカルミアは、婚約者が自分のことを嫌っていることを知っていた。
そんな婚約者といつまでも一緒にいるつもりはない。そう思っていたカルミアは、彼といつか婚約破棄すると決めていた。
ある時、カルミアは婚約者が浮気していることを心の声によって知った。
そこで、カルミアは、友人のロウィードに協力してもらい、浮気の証拠を集めて、婚約者に突きつけたのである。
こうして、カルミアは婚約破棄して、自分を嫌っている婚約者から解放されるのだった。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる