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この恋は狂暴です㉗(大紀side)
この恋は狂暴です㉗(大紀side)
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《大紀side》
「そしたら・・」
「―――― っ 、い、泉ちゃんちから出てすぐに
・・暴走族の人達に捕まって ・・っう・・ 」
彼女はそう言って泣き崩れ、その胸元ははだけていたから、俺は直感で(犯られた!)と思った。
「どういう奴らだったかなんて、おぼえてねえよな。」俺のその問いに彼女は、
「なんか・・ドクロのマークが・・描かれて・・た」
と、
ドクロ。
と言えば、俺達の「LALIEL」と対立している「SKULL-DHOLE」
っきゃねぇな。
そことは絶えず抗争が続いていたし。
クソッ!
あいつら泉んちの前で張ってやがったのか! て事は、この子は ・・っ、
俺の巻き添えくらったってトコだな。
―――っつ!
「立てれるか?とりあえず泉んちへ戻るか?」 俺がそう言うと、
「イヤッ!こんな姿見られたくないっ!」 って、また泣き出してしまったんだ。
・・そうだよな。女の子がうける傷にしては深すぎる。
この子がこんな事に巻き込まれたのは俺の責任だという後ろめたさから、俺は彼女を自分の家へ連れて行った。
すり傷とかもしてたし、とにかく風呂に入らせて着替えさせた。
服は泉の服。
俺の家に泊まりにく時の着替え用。
「これ、泉ちゃんの服?」
彼女はそう聞いてきた。
「ああ。」
俺はそれだけ言うと、ベッドに腰掛ける。
「ん?!」
その俺の隣に、彼女が座ってきたんで、少し驚いた。
そして、
「私・・汚いですよね。 もうキレイな頃には戻れないんですよね」 と
目に涙を浮かべていた。
だから、俺は安心させようと 「大丈夫だよ。」 そう言ってニッコリ微笑んだんだ。
《乃野side》
「そしたら、
その彼女がいきなり、俺に抱きついてきて・・」
バキッ!
「え?」 い、泉の拳が歴代校長先生の肖像画を破壊していた。
「そのままやっちゃったんだよねっ!大紀っ!」
え?
え――――――――――――― っ!!
やったって!
えっ?!大ちゃんと美和がぁっ?!!!
「あの場合しかたなくね?あの時はマジで原因は俺だと思ってたしさ。心痛めた女の子が泣きながら俺に「大丈夫と思えるくらいにして下さい」なんてすがってきたんだぜ?」
「でも、フツー、犯られたばっかの女がそんな事言う?」
あ、
たしかに。
「私だったら・・ 恐怖で男の人になんて近寄れない」
そう言うと、泉が「でしょ――――――っ!」と同意した。
「?あれ?でも大ちゃん。あの時は思ってたって?なんか変じゃない?」
私が疑問をぶつけると、
「だから・・、 全部、美和のシナリオ通りだったの!」
泉はまた拳を握りしめて言った。
?!
《大紀side》
俺は、その彼女とのコトが終わったあと、すぐベッドから出てタバコを吸っていた。
すると、
「大紀さん・・ 泉ちゃんと別れてっ
中学の時から ・・うっ・・大紀さんのことっ!」
と泣き出したんだ。
一瞬、俺は焦ったけど、すぐに 「泉とは別れられないよ。」 と答えた。
「―――っ!そんなに泉ちゃんの事が好きなんですかっ?!」
その彼女の言葉に、
「ああ。すげぇ好き。」
そう答えると、瞬間、彼女は、
「じゃあなんで、私と寝たんですか?!」 と叫んできたんだ。
はぁ・・
「あんたが望んだから。 今回は俺にも責任あったし。」
「―― っつ!!最低っ!そんな責任感だけで私を抱いたの?!」
「・・」
「ふ。・・ ふふ。 そうなんだ。
・・大紀 ・・さん?」
「?」
「気をつけた方がいいよ。あの人たち ・・次は泉ちゃんのコト狙うって言ってたから。」
そう言って彼女はニヤッと笑った。
「―――――――――――――――― !!?」
「私、帰ります。」 「え?」
「じゃ、またね。大紀さん♪」
なぜか弾んだ声で彼女はそのまま部屋から出て行った。
俺はさっき彼女が言った言葉に体が震えた。
恐怖で?じゃない、―――、俺は怒りで体が震え出していた。
次は泉だとぉ―――――――っつ!!!
すぐに特服に着替えて、スマホを取り出す。
「俺だ。今からスカドル(SKULL-DHOLE)のヤロー共、ぶっ殺す!」
「了解♪いつものトコ集合でいいな?」
「ああ」 電話の相手は総長の和己。 俺とタメで、2人でこの族(LALIEL)を立ち上げた。
次に泉に連絡を入れた。
「ん?どぉしたの~♪」 明るい声。 まだ大丈夫らしいな。
「泉。俺から次、連絡あるまで家から出んじゃねーぞ!」
それだけ言うと電話を切った。
「そしたら・・」
「―――― っ 、い、泉ちゃんちから出てすぐに
・・暴走族の人達に捕まって ・・っう・・ 」
彼女はそう言って泣き崩れ、その胸元ははだけていたから、俺は直感で(犯られた!)と思った。
「どういう奴らだったかなんて、おぼえてねえよな。」俺のその問いに彼女は、
「なんか・・ドクロのマークが・・描かれて・・た」
と、
ドクロ。
と言えば、俺達の「LALIEL」と対立している「SKULL-DHOLE」
っきゃねぇな。
そことは絶えず抗争が続いていたし。
クソッ!
あいつら泉んちの前で張ってやがったのか! て事は、この子は ・・っ、
俺の巻き添えくらったってトコだな。
―――っつ!
「立てれるか?とりあえず泉んちへ戻るか?」 俺がそう言うと、
「イヤッ!こんな姿見られたくないっ!」 って、また泣き出してしまったんだ。
・・そうだよな。女の子がうける傷にしては深すぎる。
この子がこんな事に巻き込まれたのは俺の責任だという後ろめたさから、俺は彼女を自分の家へ連れて行った。
すり傷とかもしてたし、とにかく風呂に入らせて着替えさせた。
服は泉の服。
俺の家に泊まりにく時の着替え用。
「これ、泉ちゃんの服?」
彼女はそう聞いてきた。
「ああ。」
俺はそれだけ言うと、ベッドに腰掛ける。
「ん?!」
その俺の隣に、彼女が座ってきたんで、少し驚いた。
そして、
「私・・汚いですよね。 もうキレイな頃には戻れないんですよね」 と
目に涙を浮かべていた。
だから、俺は安心させようと 「大丈夫だよ。」 そう言ってニッコリ微笑んだんだ。
《乃野side》
「そしたら、
その彼女がいきなり、俺に抱きついてきて・・」
バキッ!
「え?」 い、泉の拳が歴代校長先生の肖像画を破壊していた。
「そのままやっちゃったんだよねっ!大紀っ!」
え?
え――――――――――――― っ!!
やったって!
えっ?!大ちゃんと美和がぁっ?!!!
「あの場合しかたなくね?あの時はマジで原因は俺だと思ってたしさ。心痛めた女の子が泣きながら俺に「大丈夫と思えるくらいにして下さい」なんてすがってきたんだぜ?」
「でも、フツー、犯られたばっかの女がそんな事言う?」
あ、
たしかに。
「私だったら・・ 恐怖で男の人になんて近寄れない」
そう言うと、泉が「でしょ――――――っ!」と同意した。
「?あれ?でも大ちゃん。あの時は思ってたって?なんか変じゃない?」
私が疑問をぶつけると、
「だから・・、 全部、美和のシナリオ通りだったの!」
泉はまた拳を握りしめて言った。
?!
《大紀side》
俺は、その彼女とのコトが終わったあと、すぐベッドから出てタバコを吸っていた。
すると、
「大紀さん・・ 泉ちゃんと別れてっ
中学の時から ・・うっ・・大紀さんのことっ!」
と泣き出したんだ。
一瞬、俺は焦ったけど、すぐに 「泉とは別れられないよ。」 と答えた。
「―――っ!そんなに泉ちゃんの事が好きなんですかっ?!」
その彼女の言葉に、
「ああ。すげぇ好き。」
そう答えると、瞬間、彼女は、
「じゃあなんで、私と寝たんですか?!」 と叫んできたんだ。
はぁ・・
「あんたが望んだから。 今回は俺にも責任あったし。」
「―― っつ!!最低っ!そんな責任感だけで私を抱いたの?!」
「・・」
「ふ。・・ ふふ。 そうなんだ。
・・大紀 ・・さん?」
「?」
「気をつけた方がいいよ。あの人たち ・・次は泉ちゃんのコト狙うって言ってたから。」
そう言って彼女はニヤッと笑った。
「―――――――――――――――― !!?」
「私、帰ります。」 「え?」
「じゃ、またね。大紀さん♪」
なぜか弾んだ声で彼女はそのまま部屋から出て行った。
俺はさっき彼女が言った言葉に体が震えた。
恐怖で?じゃない、―――、俺は怒りで体が震え出していた。
次は泉だとぉ―――――――っつ!!!
すぐに特服に着替えて、スマホを取り出す。
「俺だ。今からスカドル(SKULL-DHOLE)のヤロー共、ぶっ殺す!」
「了解♪いつものトコ集合でいいな?」
「ああ」 電話の相手は総長の和己。 俺とタメで、2人でこの族(LALIEL)を立ち上げた。
次に泉に連絡を入れた。
「ん?どぉしたの~♪」 明るい声。 まだ大丈夫らしいな。
「泉。俺から次、連絡あるまで家から出んじゃねーぞ!」
それだけ言うと電話を切った。
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