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この恋は狂暴です②
この恋は狂暴です②
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次の日の朝
俺は学校の玄関である人物を待っていた。
「薫くんだ~♪」 「おはようございます藤木さん♪」 回りの女共が騒ぐ。
それを全て無視して俺は一点を見続けていた。
ホント
なんで今まで気づかなかったんだろ
こんな遠くからでも彼女の姿ははっきりわかる。
「?!」
キレーな目ヂカラのある瞳と視線が合う。
俺は彼女に近寄った。
「はよ♪畑野さん」
「・・女の子たちにあいさつくらい返したら?」
「別に関係ないし、俺、畑野さんを待ってたし。」
「!!」
その空気に回りにいた女達も気づいたみたいで、苦笑いしながら早々と立ち去って行った。
「少しはガッコのアイドルっての自覚したら?」
「大丈夫♪これでもちゃんと自覚してるーつもりだから♪」
「はぁ・・で、何か用?」
畑野さんはあきらかに機嫌が悪いというカンジで聞いてきた。
「っつ!!ちょっ!」
俺は畑野さんの手を掴んで校舎から出た。
そして校舎裏の倉庫まで連れてくると手を離した。
(もちろん無傷ではないっ!)
「っつ――って―な!この女っ」
「は?なにも言わずにこんなとこまで静か~について来るほど、お人よしじゃないからっ!」
「はぁ~・・」
俺は深いため息をつき、ホントどこに惚れたんだろ桃弥は・・と、あいかわらず疑問を抱く。
「何よ」
お姫さまは睨んでるし。(はぁ・・)
じゃ、
ま。始めるか。
「畑野さんてさ、男いるって本当?」
まずはストレートに聞いてみた。
「!!?」
目ヂカラのある瞳が見開いた。
そして、
「・・なんで、そんな事、答えなきゃダメなわけ?」
やっぱり(はぁ~)素直に言うわけねぇよな。
じゃ、
第2段階。
「惚れたから。」
「ーは?!???!」
怒りくるうわな、この姫さんだったら。
でも、俺は負けられないんだ。桃弥の為にも。
「な、何考えてんの?!惚れたなんてっ、ウソでしょーが・・っ」
は。
さすが姫さんは鋭いな
んー、でも。めずらしく暴れなかった ・・・な?
「正直、最初はなんだ?この女って思ったけど?なんか俺の周りにいないタイプなんだよね。畑野さんって。」
そう言ってにっこり微笑んだ。
「うっ!
っ――・・はぁ、やっぱり。惚れてなんて無いじゃん。ソレ、ただの好奇心!」
「そう。ホントはわからない、俺にも。だから、ためしに付き合ってみない?」
「!―――――― 」
「それとも彼氏いるから無理?」 俺は畑野さんの顔を覗きこんだ。
それを避けるように顔を下に向けた畑野さんは
「か、・・彼氏なんていないよ」 と呟いたんだ。
(よおっっしっつ!!俺の誘導作戦成功!!~なんだ彼氏なんていないじゃんか、桃弥っ大丈夫だ!安心しろよ~♪)
俺は心の中でガッツポーズを決めた!
「・・でも。 今、彼氏できちゃったね。」
「へ?」
「あたしと付き合うんでしょ?藤木薫!」
へっ?!
(ノ――――――――――――――――――――――――――――ッ!!!!!)
まてまてまてまてっ!!ヤバイってマジ!!!まさかそんな返事が返ってくるなんてっ!マジありえねーしっ!想定外だったしっ!!!
ましてや、桃弥になんて言えばいいんだぁあ―――――――――――っつ!!!!
俺は学校の玄関である人物を待っていた。
「薫くんだ~♪」 「おはようございます藤木さん♪」 回りの女共が騒ぐ。
それを全て無視して俺は一点を見続けていた。
ホント
なんで今まで気づかなかったんだろ
こんな遠くからでも彼女の姿ははっきりわかる。
「?!」
キレーな目ヂカラのある瞳と視線が合う。
俺は彼女に近寄った。
「はよ♪畑野さん」
「・・女の子たちにあいさつくらい返したら?」
「別に関係ないし、俺、畑野さんを待ってたし。」
「!!」
その空気に回りにいた女達も気づいたみたいで、苦笑いしながら早々と立ち去って行った。
「少しはガッコのアイドルっての自覚したら?」
「大丈夫♪これでもちゃんと自覚してるーつもりだから♪」
「はぁ・・で、何か用?」
畑野さんはあきらかに機嫌が悪いというカンジで聞いてきた。
「っつ!!ちょっ!」
俺は畑野さんの手を掴んで校舎から出た。
そして校舎裏の倉庫まで連れてくると手を離した。
(もちろん無傷ではないっ!)
「っつ――って―な!この女っ」
「は?なにも言わずにこんなとこまで静か~について来るほど、お人よしじゃないからっ!」
「はぁ~・・」
俺は深いため息をつき、ホントどこに惚れたんだろ桃弥は・・と、あいかわらず疑問を抱く。
「何よ」
お姫さまは睨んでるし。(はぁ・・)
じゃ、
ま。始めるか。
「畑野さんてさ、男いるって本当?」
まずはストレートに聞いてみた。
「!!?」
目ヂカラのある瞳が見開いた。
そして、
「・・なんで、そんな事、答えなきゃダメなわけ?」
やっぱり(はぁ~)素直に言うわけねぇよな。
じゃ、
第2段階。
「惚れたから。」
「ーは?!???!」
怒りくるうわな、この姫さんだったら。
でも、俺は負けられないんだ。桃弥の為にも。
「な、何考えてんの?!惚れたなんてっ、ウソでしょーが・・っ」
は。
さすが姫さんは鋭いな
んー、でも。めずらしく暴れなかった ・・・な?
「正直、最初はなんだ?この女って思ったけど?なんか俺の周りにいないタイプなんだよね。畑野さんって。」
そう言ってにっこり微笑んだ。
「うっ!
っ――・・はぁ、やっぱり。惚れてなんて無いじゃん。ソレ、ただの好奇心!」
「そう。ホントはわからない、俺にも。だから、ためしに付き合ってみない?」
「!―――――― 」
「それとも彼氏いるから無理?」 俺は畑野さんの顔を覗きこんだ。
それを避けるように顔を下に向けた畑野さんは
「か、・・彼氏なんていないよ」 と呟いたんだ。
(よおっっしっつ!!俺の誘導作戦成功!!~なんだ彼氏なんていないじゃんか、桃弥っ大丈夫だ!安心しろよ~♪)
俺は心の中でガッツポーズを決めた!
「・・でも。 今、彼氏できちゃったね。」
「へ?」
「あたしと付き合うんでしょ?藤木薫!」
へっ?!
(ノ――――――――――――――――――――――――――――ッ!!!!!)
まてまてまてまてっ!!ヤバイってマジ!!!まさかそんな返事が返ってくるなんてっ!マジありえねーしっ!想定外だったしっ!!!
ましてや、桃弥になんて言えばいいんだぁあ―――――――――――っつ!!!!
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