恋愛事情に問題アリ?

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恋愛事情に問題アリ?③

恋愛事情に問題アリ?③

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なに?今の間は。

「それより、食おうぜ、せっかく舞が作ってくれた料理が冷めちまう。」
テーブルに付いて、空のグラスに缶ビールを手酌で注ぎはじめる。
「あ・・うん」
今、何気に話、終わらせられた?


私がテーブルに付くと、凪はグラスを掲げ
「んじゃ、改めて。
舞、16歳の誕生日おめでとう」
と言ってくれる。
キラキラの笑顔まで付けて////

「ん//
ありがと。凪。今年も最高の誕生日だよ」

その言葉に、凪は少し照れたカンジで笑った。

大丈夫だよね?
なにも心配することなんてないよね?

食事も終わり、
ケーキのロウソクに火が灯る。

「願い事してから消せよ。」
毎年、そう言う凪の言葉。

毎年、同じ事、願ってるの知らないでしょ。
私の願うことはただ一つ。


≪凪のお嫁さんになれますように。≫


両手を胸の前で組んで目を閉じる。
願いと共に
ふうっと消し飛ぶろうそくの火。


お願い。叶えて。
一晩だけでもいいから。



「舞。」

「え?」

ドキッ//
目を開けるとすぐ隣に凪の顔がある。

演出のためにライトは間接照明が付いてるだけ。
めっちゃ、ムーディな部屋の中での凪とのこの距離!
「えっと//ななに?」
心臓ヤバい///そんな近くだと聞こえちゃうほどヤバいくらい騒いでる///
わ!?もしかして願いが通じた??
もう叶えてくれるのかい?バースディマジッ~クッ!!

「さっきのネックレス出せ。」
「へ?」

「付けてやっから。」
「へ・・」

あー・・なぁんだ
・・
って??!!
えええええ~~~~~~っ、凪がっ、付けてくれんの?///?!!

う、
嬉しすぎる~~っ////!!

「舞?」
「あっ//、は、はい//」
「ぶっ、なんだよ、いきなり敬語って」
「っあ///あ、ご、ごめ・・」
「謝んな、それより早く出してみな、」

「う、うんっ//」

慌ててネックレスの入った袋を渡すと、
凪は中からサラッとそれを出し
私の後ろに立つ。

髪が触れる。

「舞、手で髪おさえとけ。」
「へ?//あ、うん!」
急いで両手で後ろ髪をまとめ上げる

「これでいい?」

「・・・」

「凪?」

「あ、ああ、」

「?どうかし・・」
そう言いかけた時、スッと首元に冷たい感触が走った。

「いいぞ。」
「え?もう付けたの?」
束ねていた髪から手を離して、首元を触ると
確かに金属の感触がする。

すぐに部屋の飾鏡の前に行って確かめようとした

「暗っ!」
「あ?」
「暗くてよく見えない!凪、電気点けてよ~~」
「はいはい。んとに人使い荒ぇな。」
ぶつぶつ言いながら、電気のスイッチを入れてくれた。

部屋が明るくなった途端、目に飛び込んできた
首元に光るネックレス
キラキラと赤い石が揺れる

「キレ~~////」

色んなポーズをしてみる。
その度に揺れる。
キラッキラ////☆

「似合うんじゃね?」

え?

「凪、今なんて言った?」
「は?だから
・・似合うって。」

「ほ、ほんと??/////」
「っ!」

「ん?」
「ちっ、」

「んん??」 今、舌打ちした?

「お前、免疫なさすぎ。」
「え?なにが?」

「誰にでも見せてるのか?そんな顔。」
「っえ・・か、顔?」

「ちっ、自覚なしかよ。」
「なっ、なに?」
また、舌打ちされたし!

「ね、さっき、私のことおかしいって言ったケド、
凪だっておかしいよ?」
「!」
「わけわかんないことばっか言う。」
「-!、そ、それは、舞が、」
「私が?」
「-・・っ、」
「なに?」

「お前があまりにも無防備すぎっから。」
「は?」

「心配してんだ。
親の俺から見ても、舞はあまりにも異性を警戒しなさすぎっから!」
「え・・」

「俺は父親だけどな、その前に男なわけだ。だから、男の気持ちがわかるっつーか、まぁ、わかる。だからもう少し、しっかりしてくれないと困る。」

「!!」

が、
が~~~~~~~~~~~~~~~~~~~んっ

まさかの凪のその言葉に
ショックを受けた私はフラフラと2階の自分の部屋へ行った。
なにやら、心配する凪の声が後ろから聞こえたが
それにも答えられず、無言でリビングを後にする。

部屋に入った途端、
ベッドへ倒れこんだ。
頭ん中でさっきの凪の言葉がリンクする。

しっかり・・
しろ?

私って
そんなに心配されるほど
ダメダメなわけ?
学校も無欠席・無遅刻の皆勤賞なのに?
家事もすべてこなしてるのに?
あ、ゴミ出しは凪にやってもらってるケド。
でも
ちゃんと両立して
がんばってやってるつもり
なのに。

凪は不満だったんだ。

これじゃ、まだまだ足りないんだ。
もっとがんばんなきゃ認めてくれないんだ。
でも、あと何をどうがんばればいいの?

わかんないよ。

でも・・
それやらないと
凪に
嫌われちゃう。

それだけは
ヤダ。

そんな事を考えてたら
知らない間に寝てた。

≪舞。≫

ん?

凪?

アレ?
凪がベッドに近づいてきて
真横に座った。

中学に入った頃から、私の部屋の中にはあまりはいってこなくなった凪。
理由は思春期の娘の部屋に入るのは抵抗があるってことらしい。

それなのに
その凪が部屋にいる。

横にいる。

んー・・・??
あ!そっか!
これは夢なんだ。
なぁんだ・
まぁ、でなきゃ、まずありえないもんね。

≪寝たのか?≫

ふふ♪おかし♪私、夢の中でも寝てるのかな。

≪舞・・さっきは、≫

・・・さっき?

≪…≫

ん?黙っちゃったぞ?

おーい凪ぃ~
わっ
凪の大っきな手が私の頭を軽く撫でた。
ガキっぽいからやめてって言ってるけど
実はこれ好きなんだ♪

ふふ♪

少し撫られた後
そのまま指は髪を伝っていく。
面白いな。夢ってこんな感覚までわかるんだ。
16歳になったから夢まで進化したのかな♪

ぴくっ。

≪・・っ≫


突然・・

だった。

凪の指が思いもよらない個所に触れた。
そのせいで、体が過敏な反応をしめす
それが凪にも伝わったんだろう

触れてた指が
そこから
離れていく。

私の



から。

って!


な///
なんつー夢だっ?


少しして
ハッと気づき、ベッドから体を起こすと
そこに凪の姿はなかった。

当たり前か
実際の出来事じゃないんだから。

今日はいつもより、凪に引っ付いてたせいか
服についてた残り香で
部屋の中には
凪の香水の香りがした。
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