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出会い24

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 どうしても勝手にズボンにしまわれてしまうシャツと戦いながらも2週間ほど経った頃だった。
 今まですっかり忘れていた大きな2つの荷物の存在をふと思い出したため探すが、どこにも見当たらない。


 こっちの世界にきた頃は宝物だと思っていたが、何不自由のないこの暮らしに存在を忘れてしまうなんて自分が薄情すぎて心配になってくる。 


「ティアー。私の荷物どこに置いたか覚えてる?全然見つけられなくて、、」

「あ、それだったら、こっちに置いてあるよ」

「うわー、本当だ!ありがとう~これから荷物開けるけど一緒にみる??」

「うん!見たい!!」

「ふふ、お世話になってるし、ティアは可愛いから欲しいのあったらあげるから言ってね!」


 嬉しそうに微笑んでいるティアを眺めながら荷物をのぞき込んで何から紹介しようか考えている時だった。
 横にしゃがんでいたはずのティアが突然立ち上がったため、どうしたのかと思い顔を覗くと今まで見たこともない真剣な怖い顔をしていて声をかけづらいなと思い、荷物を整理してする。
 先程とは違い苦笑いのティアから声がかかる。

「ハナ、ごめん。ちょっと用事できちゃったから、ちょっと出てくるね。ハナは絶対に家で待ってるって約束して」

「分かった。約束する。気をつけてね」


 とても急いだ様子だったので、とりあえず了承したものの心配なのでやっぱり一緒に行くと声をかけよう。
 そう思った時だった。バタン。玄関の扉が閉じ、ティアが出ていってしまった。


 心配だあああああああ。今まであんな緊急事態みたいな感じで出て行ったことなんてなかったよね?
 何かあったらどうしよう。今からでも行く?いや、約束したからな、、

 荷物の周りをぐるぐる回りながら考える。

 やっぱり行ったほうがいいよね。
 ドサっっっ

 いてて、荷物につまずいてころんでしまった。
 やっぱり心配だから、行こう。

 そう思い、立ち上がろうとした時だった。

 ドゴオオオオオオオン。ドゴ、ドゴオオオオオオオン。

 地鳴りのようなすごい音が聞こえてきた。
 
 
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