可愛い天使だと思っていたのは私だけのようです

出会い23

「、、きて。ハナ～起きてえ～」

「ぅ～ん？、おはよう～ってあれ？あ！ごめん、寝てた、」

「いいよ～。今日も一緒にご飯作ってくれる？」

「うん！一緒に作ろ！！ってごめんね、昨日も先に寝ちゃって。今日も起きるの遅くなって本当にごめんね」

「全然いいよ～。むしろ眼ぷk、、というか幸せだったていうか、なんていうか、、」


　許してもらえたようで安堵したものの、最後の方のティアの言葉はボソボソと話していて聞き取れなかった。
　いつもなら聞き返すところではあるが、今はまたまたインしてしまっているシャツの存在に気がつきそれどころではなくなってしまった。

　え、み、見られたかな？
　まずいまずい。

　内心焦りながらも、ベッドの横で下を向いてボソボソとまだ何かを呟いているティアのズボンとシャツをみる。
　よ、よかったあああ。

　まだイン状態ではないことに安堵しながらも、まだ下を向いているティアが私の方を向く前に素早くシャツを外に出す。
　ふぅー。なんとかバレずに直すことができた。

　私って思っていたよりも寝相が悪いのかもしれない。
　そう思いながら、まだブツブツと呟いているティアに声をかける。


「起こしてくれてありがとね！ご飯作りに行こうか」

「あ、う、うん。」

　顔を真っ赤にしたティアの手を引いて、昨日寝てしまった罪滅ぼしをするべくキッチンの方へ向かう。