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第4章 魔界編
第178話 王とロリバ……少女①
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カーティスが頭を下げると、玉座の間にいる貴族達は色めき立った。
王としての立ち振る舞いが間違っている事への苦言を漏らすというよりは、ただ単純に驚きが大きかったのだろう。
俺が気づいた限りではルオルが唯一こちらへ——というかシステアへとガンを飛ばし続けているが、この状態がデフォルトだと思う。
ちなみにガンをつけられているシステアはルオルの視線に気づいているっぽいが、これもデフォルトなのか完全無視を決め込んでいた。
まぁルオルの事はこの際放っておくにしても、頭を下げたカーティスには名指しされた【魔王】のリーダーとして俺は何かアクションを起こさなくてはならないだろう。
ここ数百年、魔王として君臨し、頭を下げられることしかなかった俺だがいくら勇者相手とはいえ、一国の王が頭を下げるべきではないことくらい理解はしている。
だが、カーティスが頭を上げるとほぼ同時に口を開いたのは【魔王】のリーダーである俺でも【光の剣】のリーダーであるアリアスでもなくシステアだった。
「カーティス、王がそんな簡単に頭を下げてはいけない。それがたとえ救世の勇者であってもです」
先程までのルオルとの罵り合いの時のような言葉よりはまだ丁寧な言葉でシステアはカーティスに苦言を呈した。
だが、確かに言葉遣い的には丁寧かもしれないが、そもそも普通は王に対して直接苦言を呈したりなどしない。
『頭をお上げください』が普通だろう。
カーティスがなまじイケメンなのでそれなりに絵になっているが、普通に考えると、中年の王が少女にしか見えないシステアに軽く説教されている状況なのだ。
多分システアとカーティスは知り合いなのだろうが、森の奥に籠っていたと言っていた割に案外システアには知り合いは多いようだ。
そんなシステアの言葉に特に気分を害した様子もなくカーティスはシステアへと笑顔を向けた。
「ふふ、システア様、お変わりになられましたね。良き出会いがあったようで、なによりです」
「う、うるさいのじゃ……」
なにやら意味深な事を言って、笑みを溢すカーティスになぜかシステアは少しだけ顔を赤くさせてブツブツと呟いた。
やはり知り合いなのは間違いなさそうで、かなり親しい間柄のように思える。
「それでシステア様、先程上がってきた報告は事実なのでしょうか?」
笑みを薄めて、やや真剣味を増した表情でカーティスはシステアに尋ねた。
恐らく、3日後の四天王軍による人間界侵攻作戦の件だ。
歓迎の為に俺達を王城へと呼んだのも間違いではないのだろうが、恐らくカーティスがしたかった本題はこちらだろう。
システアもカーティス同様、表情に真剣味を取り戻す。
「あぁ、3日後に四天王軍が人間界に攻めてくる」
システアがそう言った瞬間、玉座の間が騒めいた。
この程度で済んでいるのは予め情報をカーティスから伝えられていたからだろう。
この場にいる貴族が少ないのはまだ全ての貴族に話を回していないということもあるのかもしれない。
「だが、心配する事はない。クドウさんはかの伝説の聖竜さえも退けたほどの強者。3日後、勝利するのは私達だ」
そんなシステアの力強い言葉に玉座の間中から「おぉ」と感嘆の声が次々と漏れる。
だが、もちろん俺は母さんを撃退などしていない。
まぁ四天王相手でも後れを取るつもりはないので、否定はしないが。
貴族たちの反応を無視して、更にシステアの話は続く。
「冒険者協会とユリウス教会には既にシラルークや近辺の街へと戦力を送るよう言ってあるので、騎士団にはシラルークの後方で魔獣と魔人の人間界進出を防ぐ最後の盾になってもらいたい」
「前線に立たせなくてもよろしいのですか?」
「あぁ、いるだけ冒険者達の邪魔になる。だから国軍は冒険者達が討ち漏らした敵の排除に全力を尽くしてもらいたい」
このシステアの意見は俺も賛成だ。
正直、A級未満の冒険者はいるだけ邪魔になる。
せめて魔人ではなくとも魔界産の強大な魔獣相手に五分に戦える程度の実力がないと前線で戦う上で話にもならない。
指示する側とされる側が完全に逆な気はするが、カーティスは余程システアに絶大な信頼を置いているのか指示への疑問を口にすることはあっても否定する言葉はまったく口にしなかった。
「そうですか。私達はまたシステア様の助けになることができないのですね」
そう言ってカーティスは悲しそうに目を伏せた。
そんなカーティスへと近づいたシステアはカーティスの肩をポンポンと叩いた。
「まぁそう言うな。騎士団の仕事も重要だぞ。如何にクドウさん達が強いと言っても全ての魔人達を完全に防ぎきれる訳じゃないからな。お主はお主で出来る事をすればいい」
「……はい」
美少女のシステアがイケメン青年カーティスを慰めているさまはとても絵になっていた。
理由は分からないが、所々ですすり泣く声すら聞こえてくる。
まぁ絵になっているとは言っても、それは一般的に言えばの話で俺目線からすればユリウス激似のおっさんが美少女に慰められているキモむず痒い光景でしかないのだが、周囲の状況的にツッコめる状況ではない。
そんな時、アルジールの向こう側にいたメイヤが俺の隣まで歩いてくると意味不明な事を耳打ちしてきた。
「元彼では? どうされるのですか? クドウ様」
「はぁ?」
意味が分からない。
確かによくよく考えてみると、今現在パーティーを組んでいるアリアス達以上にカーティスとシステアの関係は親密に見えなくもないのでまったくあり得ない事もないのかもしれない。
見た目的な事だけを言えば30過ぎのおっさんと10代前半に見えなくもない美少女と言った感じなので恋愛対象になりえない気もするが、実際の所はシステアの方が多分年上だ。
そう考えれば、別にシステアとカーティスがそういう関係であってもおかしくはないがだからと言って俺にどうしろと言いたいのだろうか。
「どうするって何がだ?」
「え? あ、いや、私の勘違いだったようです。お忘れください」
俺の回答にメイヤは少し驚いた様子を見せたが、特にそれ以上何も言うことなく、元居た位置へと戻って行った。
王としての立ち振る舞いが間違っている事への苦言を漏らすというよりは、ただ単純に驚きが大きかったのだろう。
俺が気づいた限りではルオルが唯一こちらへ——というかシステアへとガンを飛ばし続けているが、この状態がデフォルトだと思う。
ちなみにガンをつけられているシステアはルオルの視線に気づいているっぽいが、これもデフォルトなのか完全無視を決め込んでいた。
まぁルオルの事はこの際放っておくにしても、頭を下げたカーティスには名指しされた【魔王】のリーダーとして俺は何かアクションを起こさなくてはならないだろう。
ここ数百年、魔王として君臨し、頭を下げられることしかなかった俺だがいくら勇者相手とはいえ、一国の王が頭を下げるべきではないことくらい理解はしている。
だが、カーティスが頭を上げるとほぼ同時に口を開いたのは【魔王】のリーダーである俺でも【光の剣】のリーダーであるアリアスでもなくシステアだった。
「カーティス、王がそんな簡単に頭を下げてはいけない。それがたとえ救世の勇者であってもです」
先程までのルオルとの罵り合いの時のような言葉よりはまだ丁寧な言葉でシステアはカーティスに苦言を呈した。
だが、確かに言葉遣い的には丁寧かもしれないが、そもそも普通は王に対して直接苦言を呈したりなどしない。
『頭をお上げください』が普通だろう。
カーティスがなまじイケメンなのでそれなりに絵になっているが、普通に考えると、中年の王が少女にしか見えないシステアに軽く説教されている状況なのだ。
多分システアとカーティスは知り合いなのだろうが、森の奥に籠っていたと言っていた割に案外システアには知り合いは多いようだ。
そんなシステアの言葉に特に気分を害した様子もなくカーティスはシステアへと笑顔を向けた。
「ふふ、システア様、お変わりになられましたね。良き出会いがあったようで、なによりです」
「う、うるさいのじゃ……」
なにやら意味深な事を言って、笑みを溢すカーティスになぜかシステアは少しだけ顔を赤くさせてブツブツと呟いた。
やはり知り合いなのは間違いなさそうで、かなり親しい間柄のように思える。
「それでシステア様、先程上がってきた報告は事実なのでしょうか?」
笑みを薄めて、やや真剣味を増した表情でカーティスはシステアに尋ねた。
恐らく、3日後の四天王軍による人間界侵攻作戦の件だ。
歓迎の為に俺達を王城へと呼んだのも間違いではないのだろうが、恐らくカーティスがしたかった本題はこちらだろう。
システアもカーティス同様、表情に真剣味を取り戻す。
「あぁ、3日後に四天王軍が人間界に攻めてくる」
システアがそう言った瞬間、玉座の間が騒めいた。
この程度で済んでいるのは予め情報をカーティスから伝えられていたからだろう。
この場にいる貴族が少ないのはまだ全ての貴族に話を回していないということもあるのかもしれない。
「だが、心配する事はない。クドウさんはかの伝説の聖竜さえも退けたほどの強者。3日後、勝利するのは私達だ」
そんなシステアの力強い言葉に玉座の間中から「おぉ」と感嘆の声が次々と漏れる。
だが、もちろん俺は母さんを撃退などしていない。
まぁ四天王相手でも後れを取るつもりはないので、否定はしないが。
貴族たちの反応を無視して、更にシステアの話は続く。
「冒険者協会とユリウス教会には既にシラルークや近辺の街へと戦力を送るよう言ってあるので、騎士団にはシラルークの後方で魔獣と魔人の人間界進出を防ぐ最後の盾になってもらいたい」
「前線に立たせなくてもよろしいのですか?」
「あぁ、いるだけ冒険者達の邪魔になる。だから国軍は冒険者達が討ち漏らした敵の排除に全力を尽くしてもらいたい」
このシステアの意見は俺も賛成だ。
正直、A級未満の冒険者はいるだけ邪魔になる。
せめて魔人ではなくとも魔界産の強大な魔獣相手に五分に戦える程度の実力がないと前線で戦う上で話にもならない。
指示する側とされる側が完全に逆な気はするが、カーティスは余程システアに絶大な信頼を置いているのか指示への疑問を口にすることはあっても否定する言葉はまったく口にしなかった。
「そうですか。私達はまたシステア様の助けになることができないのですね」
そう言ってカーティスは悲しそうに目を伏せた。
そんなカーティスへと近づいたシステアはカーティスの肩をポンポンと叩いた。
「まぁそう言うな。騎士団の仕事も重要だぞ。如何にクドウさん達が強いと言っても全ての魔人達を完全に防ぎきれる訳じゃないからな。お主はお主で出来る事をすればいい」
「……はい」
美少女のシステアがイケメン青年カーティスを慰めているさまはとても絵になっていた。
理由は分からないが、所々ですすり泣く声すら聞こえてくる。
まぁ絵になっているとは言っても、それは一般的に言えばの話で俺目線からすればユリウス激似のおっさんが美少女に慰められているキモむず痒い光景でしかないのだが、周囲の状況的にツッコめる状況ではない。
そんな時、アルジールの向こう側にいたメイヤが俺の隣まで歩いてくると意味不明な事を耳打ちしてきた。
「元彼では? どうされるのですか? クドウ様」
「はぁ?」
意味が分からない。
確かによくよく考えてみると、今現在パーティーを組んでいるアリアス達以上にカーティスとシステアの関係は親密に見えなくもないのでまったくあり得ない事もないのかもしれない。
見た目的な事だけを言えば30過ぎのおっさんと10代前半に見えなくもない美少女と言った感じなので恋愛対象になりえない気もするが、実際の所はシステアの方が多分年上だ。
そう考えれば、別にシステアとカーティスがそういう関係であってもおかしくはないがだからと言って俺にどうしろと言いたいのだろうか。
「どうするって何がだ?」
「え? あ、いや、私の勘違いだったようです。お忘れください」
俺の回答にメイヤは少し驚いた様子を見せたが、特にそれ以上何も言うことなく、元居た位置へと戻って行った。
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