174 / 255
第4章 魔界編
第174話 王からの誘い
しおりを挟む
「ほぉ、中々大きな都市ですね。人間界を救った暁にはこの都市も全てクドウ様の物になるのですね」
いや、ならないよ?
ようやく治ってきたかと思っていた征服病に再度発症してしまったのかと、俺はアルジールにわざとらしく優しい笑みを向ける。
あえて、殴ったり厳しい視線を送らないのは周りにマジだと受け取らせないためだ。
「アールさんも冗談を言うんッスね」
俺の配慮が功を奏したのかしっかりと冗談だと受け取ってくれたガランがアールの後ろから笑い声を上げた。
「ふっ、冗談か。そうだな。今はまだそうかもしれんな。ガランよ」
今もこれからも人間界を征服するつもりなどないが、「冗談などではない!」とマジ切れしなかっただけ進歩したのだろう。
幸い、ガラン達もアルジール流のギャグだと思ってくれているので、俺としてはこのままギャグだと思ってもらってもらうことにした。
俺達はシステア達と共に予定通り、エルナス王国の王都エルナシティアへとやってくるため、シラルークからエルナシティアの南の草原地帯に転移してきていた。
システアの転移魔法だと1回で飛ぶことができないらしく、今回は俺が転移魔法を使うことになったのだが、俺がその事を告げるとシステアはかなり驚いていた。
ちなみにそのシステアは今、俺の隣を歩いているのだが、今日はいつもの黒ローブスタイルだ。
やはり、昨日のようなオシャレモードは完全オフの時だけらしい。
そんなシステアだが、今日は最初に会った日よりも可愛く見えた。
いや、別に今までが可愛くなかったとか地味だったとかいう訳ではないのだが。
「ど、どうかしましたか? クドウさん」
「いや、なんかシステアさん可愛くなりましたよね? いや、元々から可愛かったんでしょうけど」
俺がそう言うと、システアは黒いフードを深くかぶりそっぽを向いてしまった。
何か悪い事を言ってしまったのだろうか?
「え、えーと、エリーゼからメイクを教えてもらいまして……。似合っていませんか?」
どうやら気分を害してしまったわけではないらしい。
ていうか可愛いと言っているのだから似合ってないわけがないのだが、システアは美人と言われた方が喜ぶタイプなのだろうか。
「似合っていますよ」
「そ、そうですか。ありがとうございます」
システアは少し照れてしまったのか少しだけ顔を赤くしていた。
どうやら異性に容姿を褒められることには慣れていないのかもしれない。
思えば、アリアスはニアといい感じっぽいし、ガランはそもそもそういう事には疎そうなので、周りにそんなことを言ってくれる者がいなかったのだろう。
俺達はそんな他愛もない話をしながらエルナシティアに近づいていくと、シラルークとは比べ物にならない程に巨大で堅牢そうな大門が見えてきた。
そして、その大門の両端に大勢の騎士達が整列しているのが見えてきた。
「すっげぇお出迎えッスね」
まるで国賓でも迎えるような光景にガランはそう感想を漏らした。
確かに俺が魔王時代に四天王の城に行った時の対応に近いものがある。
まぁ流石に顔を地面に擦りつけて、顔を上げられないなどという事はないようだが、少なくとも出迎えの数で言えばほぼ同程度の数が集まっていそうだ。
俺達が更に近づいていくと、一人の騎士がこちらへとやってきた。
「お久しぶりでございます。【光の剣】の皆様」
騎士の男はアリアス達に挨拶すると、続けて俺達へと視線を移す。
「そして初めまして、【魔王】の皆様。私は王国騎士団長クレアモンドと申します。シラルークで起きた事件解決に多大な功績を上げた皆様に王が感謝の意を伝えたいと仰っております。是非王城までお越しください」
そう言って、クレアモンドは俺に小さく笑みを浮かべる。
そんな話は聞いていなかったが、どうやら王への謁見と言うイベントが発動したらしい。
正直ちょっとワクワクしている。
俺がこの世界に来てから謁見される事は度々あったが、こちらから謁見に出向くのは初めての事だ。
これも勇者の特権の一つだろう。
そんな初体験に俺がちょっぴり感動を感じているとそれを邪魔するものが現れた。
「おいっ、貴様」
そう、問題行動の総合商社アルジールだ。
アルジールは俺とクレアモンドとの間に割って入り、クレアモンドを睨め付けた。
「なぜ王とやらが出迎えに来ていない? 本当に感謝して——」
「おい、アール」
「なんでしょう? クドウ様」
更なる暴言を予期した俺はアルジールに優しく語り掛けるとアルジールは不思議そうに見返してきた。
これは多分、分かっていない顔だ。
なので、俺はアルジールに耳打ちする。
「俺がお前を呼び出す時にわざわざ俺が出向かないといけないか?」
「いえ、そのような事はございません」
「そうだ。簡単に言うと王は勇者と同じくらい偉いんだ。だから別に呼び出すのにわざわざ本人が来なくてもいいんだ? 分かる? 分かるよな?」
「クドウ様がそう仰るのであればそうなのですね。分かりました」
全然わかってなさそうだが、流石にクレアモンドが訝しむ表情でこちらを見ているので、俺は早々に話を切り上げた。
そんな俺達を見て、ガランがクレアモンドに言う。
「あー、気にしないでいいッスよ。アールさんのこれはいつものことなんで」
「はぁ……」
ガランを始め、既にあちらの勇者パーティーメンバーからすればアルジールの奇行は今に始まった事ではないと慣れたものらしい。
有難いような何とも言えない思いを感じながら、俺は王からの誘いを受け入れることにした。
いや、ならないよ?
ようやく治ってきたかと思っていた征服病に再度発症してしまったのかと、俺はアルジールにわざとらしく優しい笑みを向ける。
あえて、殴ったり厳しい視線を送らないのは周りにマジだと受け取らせないためだ。
「アールさんも冗談を言うんッスね」
俺の配慮が功を奏したのかしっかりと冗談だと受け取ってくれたガランがアールの後ろから笑い声を上げた。
「ふっ、冗談か。そうだな。今はまだそうかもしれんな。ガランよ」
今もこれからも人間界を征服するつもりなどないが、「冗談などではない!」とマジ切れしなかっただけ進歩したのだろう。
幸い、ガラン達もアルジール流のギャグだと思ってくれているので、俺としてはこのままギャグだと思ってもらってもらうことにした。
俺達はシステア達と共に予定通り、エルナス王国の王都エルナシティアへとやってくるため、シラルークからエルナシティアの南の草原地帯に転移してきていた。
システアの転移魔法だと1回で飛ぶことができないらしく、今回は俺が転移魔法を使うことになったのだが、俺がその事を告げるとシステアはかなり驚いていた。
ちなみにそのシステアは今、俺の隣を歩いているのだが、今日はいつもの黒ローブスタイルだ。
やはり、昨日のようなオシャレモードは完全オフの時だけらしい。
そんなシステアだが、今日は最初に会った日よりも可愛く見えた。
いや、別に今までが可愛くなかったとか地味だったとかいう訳ではないのだが。
「ど、どうかしましたか? クドウさん」
「いや、なんかシステアさん可愛くなりましたよね? いや、元々から可愛かったんでしょうけど」
俺がそう言うと、システアは黒いフードを深くかぶりそっぽを向いてしまった。
何か悪い事を言ってしまったのだろうか?
「え、えーと、エリーゼからメイクを教えてもらいまして……。似合っていませんか?」
どうやら気分を害してしまったわけではないらしい。
ていうか可愛いと言っているのだから似合ってないわけがないのだが、システアは美人と言われた方が喜ぶタイプなのだろうか。
「似合っていますよ」
「そ、そうですか。ありがとうございます」
システアは少し照れてしまったのか少しだけ顔を赤くしていた。
どうやら異性に容姿を褒められることには慣れていないのかもしれない。
思えば、アリアスはニアといい感じっぽいし、ガランはそもそもそういう事には疎そうなので、周りにそんなことを言ってくれる者がいなかったのだろう。
俺達はそんな他愛もない話をしながらエルナシティアに近づいていくと、シラルークとは比べ物にならない程に巨大で堅牢そうな大門が見えてきた。
そして、その大門の両端に大勢の騎士達が整列しているのが見えてきた。
「すっげぇお出迎えッスね」
まるで国賓でも迎えるような光景にガランはそう感想を漏らした。
確かに俺が魔王時代に四天王の城に行った時の対応に近いものがある。
まぁ流石に顔を地面に擦りつけて、顔を上げられないなどという事はないようだが、少なくとも出迎えの数で言えばほぼ同程度の数が集まっていそうだ。
俺達が更に近づいていくと、一人の騎士がこちらへとやってきた。
「お久しぶりでございます。【光の剣】の皆様」
騎士の男はアリアス達に挨拶すると、続けて俺達へと視線を移す。
「そして初めまして、【魔王】の皆様。私は王国騎士団長クレアモンドと申します。シラルークで起きた事件解決に多大な功績を上げた皆様に王が感謝の意を伝えたいと仰っております。是非王城までお越しください」
そう言って、クレアモンドは俺に小さく笑みを浮かべる。
そんな話は聞いていなかったが、どうやら王への謁見と言うイベントが発動したらしい。
正直ちょっとワクワクしている。
俺がこの世界に来てから謁見される事は度々あったが、こちらから謁見に出向くのは初めての事だ。
これも勇者の特権の一つだろう。
そんな初体験に俺がちょっぴり感動を感じているとそれを邪魔するものが現れた。
「おいっ、貴様」
そう、問題行動の総合商社アルジールだ。
アルジールは俺とクレアモンドとの間に割って入り、クレアモンドを睨め付けた。
「なぜ王とやらが出迎えに来ていない? 本当に感謝して——」
「おい、アール」
「なんでしょう? クドウ様」
更なる暴言を予期した俺はアルジールに優しく語り掛けるとアルジールは不思議そうに見返してきた。
これは多分、分かっていない顔だ。
なので、俺はアルジールに耳打ちする。
「俺がお前を呼び出す時にわざわざ俺が出向かないといけないか?」
「いえ、そのような事はございません」
「そうだ。簡単に言うと王は勇者と同じくらい偉いんだ。だから別に呼び出すのにわざわざ本人が来なくてもいいんだ? 分かる? 分かるよな?」
「クドウ様がそう仰るのであればそうなのですね。分かりました」
全然わかってなさそうだが、流石にクレアモンドが訝しむ表情でこちらを見ているので、俺は早々に話を切り上げた。
そんな俺達を見て、ガランがクレアモンドに言う。
「あー、気にしないでいいッスよ。アールさんのこれはいつものことなんで」
「はぁ……」
ガランを始め、既にあちらの勇者パーティーメンバーからすればアルジールの奇行は今に始まった事ではないと慣れたものらしい。
有難いような何とも言えない思いを感じながら、俺は王からの誘いを受け入れることにした。
0
お気に入りに追加
522
あなたにおすすめの小説
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
魔銃士(ガンナー)とフェンリル ~最強殺し屋が異世界転移して冒険者ライフを満喫します~
三田村優希(または南雲天音)
ファンタジー
依頼完遂率100%の牧野颯太は凄腕の暗殺者。世界を股にかけて依頼をこなしていたがある日、暗殺しようとした瞬間に落雷に見舞われた。意識を手放す颯太。しかし次に目覚めたとき、彼は異様な光景を目にする。
眼前には巨大な狼と蛇が戦っており、子狼が悲痛な遠吠えをあげている。
暗殺者だが犬好きな颯太は、コルト・ガバメントを引き抜き蛇の眉間に向けて撃つ。しかし蛇は弾丸などかすり傷にもならない。
吹き飛ばされた颯太が宝箱を目にし、武器はないかと開ける。そこには大ぶりな回転式拳銃(リボルバー)があるが弾がない。
「氷魔法を撃って! 水色に合わせて、早く!」
巨大な狼の思念が頭に流れ、颯太は色づけされたチャンバーを合わせ撃つ。蛇を一撃で倒したが巨大な狼はそのまま絶命し、子狼となりゆきで主従契約してしまった。
異世界転移した暗殺者は魔銃士(ガンナー)として冒険者ギルドに登録し、相棒の子フェンリルと共に様々なダンジョン踏破を目指す。
【他サイト掲載】カクヨム・エブリスタ
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
二度目の異世界に来たのは最強の騎士〜吸血鬼の俺はこの世界で眷族(ハーレム)を増やす〜
北条氏成
ファンタジー
一度目の世界を救って、二度目の異世界にやってきた主人公は全能力を引き継いで吸血鬼へと転生した。
この物語は魔王によって人間との混血のハーフと呼ばれる者達が能力を失った世界で、最強種の吸血鬼が眷族を増やす少しエッチな小説です。
※物語上、日常で消費する魔力の補給が必要になる為、『魔力の補給(少しエッチな)』話を挟みます。嫌な方は飛ばしても問題はないかと思いますので更新をお待ち下さい。※
カクヨムで3日で修正という無理難題を突き付けられたので、今後は切り替えてこちらで投稿していきます!カクヨムで読んで頂いてくれていた読者の方々には大変申し訳ありません!!
*毎日投稿実施中!投稿時間は夜11時~12時頃です。*
※本作は眷族の儀式と魔力の補給というストーリー上で不可欠な要素が発生します。性描写が苦手な方は注意(魔力の補給が含まれます)を読まないで下さい。また、ギリギリを攻めている為、BAN対策で必然的に同じ描写が多くなります。描写が単調だよ? 足りないよ?という場合は想像力で補って下さい。できる限り毎日更新する為、話数を切って千文字程度で更新します。※
表紙はAIで作成しました。ヒロインのリアラのイメージです。ちょっと過激な感じなので、運営から言われたら消します!
俺のスキル『性行為』がセクハラ扱いで追放されたけど、実は最強の魔王対策でした
宮富タマジ
ファンタジー
アレンのスキルはたった一つ、『性行為』。職業は『愛の剣士』で、勇者パーティの中で唯一の男性だった。
聖都ラヴィリス王国から新たな魔王討伐任務を受けたパーティは、女勇者イリスを中心に数々の魔物を倒してきたが、突如アレンのスキル名が原因で不穏な空気が漂い始める。
「アレン、あなたのスキル『性行為』について、少し話したいことがあるの」
イリスが深刻な顔で切り出した。イリスはラベンダー色の髪を少し掻き上げ、他の女性メンバーに視線を向ける。彼女たちは皆、少なからず戸惑った表情を浮かべていた。
「……どうしたんだ、イリス?」
アレンのスキル『性行為』は、女性の愛の力を取り込み、戦闘中の力として変えることができるものだった。
だがその名の通り、スキル発動には女性の『愛』、それもかなりの性的な刺激が必要で、アレンのスキルをフルに発揮するためには、女性たちとの特別な愛の共有が必要だった。
そんなアレンが周りから違和感を抱かれることは、本人も薄々感じてはいた。
「あなたのスキル、なんだか、少し不快感を覚えるようになってきたのよ」
女勇者イリスが口にした言葉に、アレンの眉がぴくりと動く。
女神様から同情された結果こうなった
回復師
ファンタジー
どうやら女神の大ミスで学園ごと異世界に召喚されたらしい。本来は勇者になる人物を一人召喚するはずだったのを女神がミスったのだ。しかも召喚した場所がオークの巣の近く、年頃の少女が目の前にいきなり大量に現れ色めき立つオーク達。俺は妹を守る為に、女神様から貰ったスキルで生き残るべく思考した。
外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。
しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。
『ハズレスキルだ!』
同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。
そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる