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第3章 聖竜襲来編
第82話 多分、イタ電
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「えっ、ギー君転生したの? ……変化の術とか偽装魔法とかじゃなくて?」
転生したとフィーリーアに伝えるとそんな返答が返ってきた。
俺としてはしっかりと転生したつもりである。
俺の横でフィーリーアをジロジロと眺めている金髪ふははは野郎がパチモンを掴ませていなければの話だが。
まぁ俺が体感した感じで言うとこれは間違いなく転生と言っていいだろう。
「転生だよ。俺の横にいるこいつが転生アイテムをくれたんだ」
俺がそう言うとフィーリーアが今度は逆にユリウスの事をジロジロと見始めた。
ユリウスは照れたのかなんだか分からないがフィーリーアから視線を逸らす。
「……この男が? ギー君の転生を?」
フィーリーアはユリウスに近づいて、更にジロジロするがユリウスはその視線を避け目が合わないようにしているようだった。
傍から見ればヤンキーとヤンキーに絡まれないようにしているイジメられっ子のそれである。
何が違うかと言えば、フィーリーアはスケバンとは似ても似つかぬ超絶100点美女な事とユリウスはユリウスでそんじょそこらの町では見かける事のない超美青年である。
フィーリーアと並べてしまうと100点をつけるのはかなり厳しいだろうがその容姿は転生したアルジールに匹敵するものがある。
(ていうか、こいつどこかアルジールに似てるよな? 2人共長髪の金髪のイケメンだし。……クソ! イケメン滅びろ!)
75点の俺は心の中でそう叫んでいると、居心地悪そうなユリウスが言った。
「ふはははは! 我がいかに美男子とはいえ、あまりそうジロジロと見るでないフィーリーアさん!」
言葉だけ見ればいつもの調子のユリウスだが、心なしか声の張りがない。
言葉とは裏腹にフィーリーアに見られるのをかなり嫌そうにしている。
すると、ユリウスの言葉に反応したフィーリーアがガンつけを継続しつつユリウスに冷ややかな声で言う。
「……さん?」
「……フィーリーア殿」
「……殿?」
「……フィーリーア……ちゃん?」
ユリウスが言った瞬間、フィーリーアが凄まじい勢いで右肩を引いた。
その拳はグーに握られている。
これはいわゆるグーパンチだろう。
平手でパチンならフィーリーアの容姿とも相まってかなり様になるだろうが、グーは色んな意味でダメだ。
避け損なえばユリウスの色んなものが吹き飛ぶ気がするそんな勢いに見えた。
「……かあさん?」
俺が慌てて止めると、フィーリーアも慌てたようにゆっくりと右肩を元の位置に戻し、咲いたような笑顔になる。
「なーに? ギー君?」
「ダメだよ?」
「いやねー、ギー君。私は何もしてないよ?」
し終わった後では手遅れだろうに。
フィーリーアは笑顔で言えば俺がなんでも許してくれると思っているそんな節がある。
確かに俺は母さんであるフィーリーアには甘いし、フィーリーアは俺にその数倍甘い。
そんな違う意味で甘々の関係だが、俺はダメなはものはダメと言える大人の男なのである。——見た目は少年だが。
「ユリウスは俺に転生アイテムくれたり、母さんの尻ぬぐいで人間界守ってくれたり、ワインをくれたりする便利な奴なんだから殺したらダメだよ」
「なぁ、なんか言い方おかしくないか? あとワインはお前が勝手にくすねて行っただけでくれたやったわけではないからな?」
横からなんか聞こえた気もするがきっと気のせいだろう。
ワインも転生アイテムも俺がユリウスに勝った戦利品としてもらった物。盗んだとは人聞きが悪すぎるからやっぱり気のせいなのだ。
「それとフィーリーア……殿。ちゃん付けしたのは悪かったが、私がそれ以上の敬称をつけるのはあの御方ただお一人。すまないがこれでご容赦願えないか?」
「構わないぞ。からかっただけだからな。ちゃんづけされた時は本気で殺意を抱いたがな。……それで先程の話の続きだが——」
フィーリーアが先程の話の続きを促そうとしたその時。
「ぬ、なんだ! セラフィーナか! うむ、なになに? そうか! それは不味いことになったな! 我自ら対処せねばならぬ案件の様だ! すぐに戻ろう! ではな!」
ユリウスが明らかに嘘っぽい会話を喋り出した。
だが、通信魔法が発動していたのは間違いなかったので、誰かと通信していたのは間違いない。
本当に緊急の案件が入ったのでなければ通信越しのセラフィーナとやらはユリウスに一方的に通信魔法を入れられて、訳の分からない事を一方的に話され、対応をできないまま一方的に通信を切られたという事になる。
通信を終えた感を出したユリウスは俺とフィーリーアに焦ってる感じを出しつつ言った。
「すまぬな、急用が入った。内容は極秘だが、我が自ら出向かねばならぬ案件だ、すまないがこれで失礼する」
「おいっ、ちょっと——」
俺が止めようとするが、ユリウスは言う事だけを言うとさっさと転移してどこかに消えていった。
「……逃げたな」
「そうね、追いかける? 今からなら追えなくもないけど?」
フィーリーアが俺にそんな提案をしてきたが、よくよく考えれば何かを知りたがっていたのはフィーリーアで俺としては特に聞きたいことがないことを思い出した。
「いや、いいや。久々に暴れたから疲れた。帰るよ」
防御だけとはいえ、俺が本気を出したのは久々の事だった。
本来の力からいればまだまだだが、それでも今の俺からすれば十分本気を出していたのだ。
そうでもしなければフィーリーアの猛攻を防ぐことはできなかっただろう。
「そうね! 帰りましょうか! 我が家に! どうする!? 久々にうりうりしちゃう!?」
なんか物凄いテンションでフィーリーアが俺の頬を突っつきながら訳の分からない事を言ってきた。
(……うりうりってなんだ?)
「母さんの言ってることよく分からんけど、家には帰らないよ?」
転生したとフィーリーアに伝えるとそんな返答が返ってきた。
俺としてはしっかりと転生したつもりである。
俺の横でフィーリーアをジロジロと眺めている金髪ふははは野郎がパチモンを掴ませていなければの話だが。
まぁ俺が体感した感じで言うとこれは間違いなく転生と言っていいだろう。
「転生だよ。俺の横にいるこいつが転生アイテムをくれたんだ」
俺がそう言うとフィーリーアが今度は逆にユリウスの事をジロジロと見始めた。
ユリウスは照れたのかなんだか分からないがフィーリーアから視線を逸らす。
「……この男が? ギー君の転生を?」
フィーリーアはユリウスに近づいて、更にジロジロするがユリウスはその視線を避け目が合わないようにしているようだった。
傍から見ればヤンキーとヤンキーに絡まれないようにしているイジメられっ子のそれである。
何が違うかと言えば、フィーリーアはスケバンとは似ても似つかぬ超絶100点美女な事とユリウスはユリウスでそんじょそこらの町では見かける事のない超美青年である。
フィーリーアと並べてしまうと100点をつけるのはかなり厳しいだろうがその容姿は転生したアルジールに匹敵するものがある。
(ていうか、こいつどこかアルジールに似てるよな? 2人共長髪の金髪のイケメンだし。……クソ! イケメン滅びろ!)
75点の俺は心の中でそう叫んでいると、居心地悪そうなユリウスが言った。
「ふはははは! 我がいかに美男子とはいえ、あまりそうジロジロと見るでないフィーリーアさん!」
言葉だけ見ればいつもの調子のユリウスだが、心なしか声の張りがない。
言葉とは裏腹にフィーリーアに見られるのをかなり嫌そうにしている。
すると、ユリウスの言葉に反応したフィーリーアがガンつけを継続しつつユリウスに冷ややかな声で言う。
「……さん?」
「……フィーリーア殿」
「……殿?」
「……フィーリーア……ちゃん?」
ユリウスが言った瞬間、フィーリーアが凄まじい勢いで右肩を引いた。
その拳はグーに握られている。
これはいわゆるグーパンチだろう。
平手でパチンならフィーリーアの容姿とも相まってかなり様になるだろうが、グーは色んな意味でダメだ。
避け損なえばユリウスの色んなものが吹き飛ぶ気がするそんな勢いに見えた。
「……かあさん?」
俺が慌てて止めると、フィーリーアも慌てたようにゆっくりと右肩を元の位置に戻し、咲いたような笑顔になる。
「なーに? ギー君?」
「ダメだよ?」
「いやねー、ギー君。私は何もしてないよ?」
し終わった後では手遅れだろうに。
フィーリーアは笑顔で言えば俺がなんでも許してくれると思っているそんな節がある。
確かに俺は母さんであるフィーリーアには甘いし、フィーリーアは俺にその数倍甘い。
そんな違う意味で甘々の関係だが、俺はダメなはものはダメと言える大人の男なのである。——見た目は少年だが。
「ユリウスは俺に転生アイテムくれたり、母さんの尻ぬぐいで人間界守ってくれたり、ワインをくれたりする便利な奴なんだから殺したらダメだよ」
「なぁ、なんか言い方おかしくないか? あとワインはお前が勝手にくすねて行っただけでくれたやったわけではないからな?」
横からなんか聞こえた気もするがきっと気のせいだろう。
ワインも転生アイテムも俺がユリウスに勝った戦利品としてもらった物。盗んだとは人聞きが悪すぎるからやっぱり気のせいなのだ。
「それとフィーリーア……殿。ちゃん付けしたのは悪かったが、私がそれ以上の敬称をつけるのはあの御方ただお一人。すまないがこれでご容赦願えないか?」
「構わないぞ。からかっただけだからな。ちゃんづけされた時は本気で殺意を抱いたがな。……それで先程の話の続きだが——」
フィーリーアが先程の話の続きを促そうとしたその時。
「ぬ、なんだ! セラフィーナか! うむ、なになに? そうか! それは不味いことになったな! 我自ら対処せねばならぬ案件の様だ! すぐに戻ろう! ではな!」
ユリウスが明らかに嘘っぽい会話を喋り出した。
だが、通信魔法が発動していたのは間違いなかったので、誰かと通信していたのは間違いない。
本当に緊急の案件が入ったのでなければ通信越しのセラフィーナとやらはユリウスに一方的に通信魔法を入れられて、訳の分からない事を一方的に話され、対応をできないまま一方的に通信を切られたという事になる。
通信を終えた感を出したユリウスは俺とフィーリーアに焦ってる感じを出しつつ言った。
「すまぬな、急用が入った。内容は極秘だが、我が自ら出向かねばならぬ案件だ、すまないがこれで失礼する」
「おいっ、ちょっと——」
俺が止めようとするが、ユリウスは言う事だけを言うとさっさと転移してどこかに消えていった。
「……逃げたな」
「そうね、追いかける? 今からなら追えなくもないけど?」
フィーリーアが俺にそんな提案をしてきたが、よくよく考えれば何かを知りたがっていたのはフィーリーアで俺としては特に聞きたいことがないことを思い出した。
「いや、いいや。久々に暴れたから疲れた。帰るよ」
防御だけとはいえ、俺が本気を出したのは久々の事だった。
本来の力からいればまだまだだが、それでも今の俺からすれば十分本気を出していたのだ。
そうでもしなければフィーリーアの猛攻を防ぐことはできなかっただろう。
「そうね! 帰りましょうか! 我が家に! どうする!? 久々にうりうりしちゃう!?」
なんか物凄いテンションでフィーリーアが俺の頬を突っつきながら訳の分からない事を言ってきた。
(……うりうりってなんだ?)
「母さんの言ってることよく分からんけど、家には帰らないよ?」
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