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オッサン異世界で神のお願いの第一歩を踏み出す

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あれからいろいろ食べ歩いたりして半月ほど経った。

料理に関しては現代日本と比べればいろいろと足りないが
丁寧に作っているお店がいろいろあった。

雑で安さだけが取り柄!みたいなお店もあるがそれでも若い冒険者や
出稼ぎに来ていそうな若い男性などニーズはあるようだ。

そして俺は今

「よいっしょぉ」

うどんを打っている。

俺は今生活費を稼ぐために例の女将のいる食堂にうどんを卸している。

なぜうどんなのか。
異世界もの定番のうどん、そこそこそういう物語をたくさん読んでいるなら
ありがちだなぁ、工夫が足りない!と思うことだろう。

いろいろと考えたのだが、うどんが一番材料がすくないのだ。

今回のあの食堂のスープを飲んでこれに麺をいれればいいんじゃない?と
思い真っ先に近い味を考えたのが沖縄のソーキそばだった。

ボア肉もラフテーにすれば冒険者にも受け入れられるものが作れると思った。

そこでレシピを思い出したが・・・
小麦粉、塩、水に加えて重曹と卵が必要なのだ。

日本ならともかく、この世界では卵がそこそこに高価なのだ。
なのでパスタも中華麺もソバもこの街にあるものだけで作ることができないのだ。

そこでうどん。
うどんなら小麦粉と水と塩ですむ。

湯がいておいた麺の水を切りスープに入れれば良い状態で食堂に持っていき
試したらソーキそばではないが地方に行けばこういううどんあるよねという味になった。

ずるずるすすっていたら女将の興味を引いたのか作っておいたうどんを食べさせた所
卸してくれという話になった。

そこそこ客に受け入れられているようでしばらくは生活するには困らないお金と
卸しですませているので自由な時間を確保することができた。

あれだね、異世界転生ものでうどん出す作家さんよく考えてるわー。
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