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オッサン異世界で初食事を作る

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すぐ集落までつくかと思えばつかなかった。

だんだん日も落ちて空が赤くなろうかとした頃に開けた場所に出た。

轍や焚き火の跡があるので野営地になっているのだろう。
見晴らしも良く茂みからは若干離れているので盗賊や獣が出てきても
発見しやすい場所のようだ。

さて、一日歩きづめだったしまもなく夜になるということで今日は
ここをキャンプ地とする。

「ここをキャンプ地とする!」
某番組の真似だがまぁ言ってみたかっただけだ、
言ってふふっと少し笑った。

付近から適当な枝木を集め一応乾燥の魔法をかける。
ひとしきり適当に組んで火種の魔法で火を付ける。

適当に組んでもそれっぽい焚き火の木の組み方ができているのも
スキルのおかげなんだろう。

そして適当にお湯を沸かしアイテムボックスへ入れ
夕飯の準備へととりかかる。

本日の材料はホーンラビットの肉。

アイテムボックスの機能で解体しているので皮剥も血抜きも完璧に
終わっていてスーパーに売っているようなブロック肉になっている。

調理器具は召喚できるのでまな板とフライパン、カセットコンロを用意
調味料も召喚しておく。

調味料は日本のものと同じっぽいが中身はこの世界のものの原料で
できてるっぽい。

醤油を鑑定したら原料にエルフ豆と出た。

さてまずはホーンラビットの肉をそぎ切りにして深皿にいれ
おろしにんにく、醤油、しょうが汁、塩をいれ揉み込む。

下味をつけているあいだに大葉の軸をとって縦半分に切る。

切り終わったら肉に大葉を巻いてフライパンに油を引き熱した所へ並べる。

肉が白くなってきたらひっくり返し、火が通るまでゆっくりと焼く。

今日の晩飯、ウサギ肉の大葉巻焼きの完成である。

さていただくとするか。
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