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本編

最近のロイさん、変。

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「ロイさん~ こっちに薬草の群生地見つけたよ!」

「前も思ったが、本当に見つけるのはやいよな、お前は」

「えへへ~」

そりゃあ鑑定があるからね~ 片っ端から鑑定していけばいいだけだし。


ーロイさんが冒険者登録をした次の日。

ロイさんのレベルアップのために薬草採取をこなしていた。

元冒険者だったとはいえ、再登録となればランクはもちろんFからになるわけで。

今日は討伐系の依頼はすでにほかの人たちに渡ってしまっていて、薬草採取になった。

理由は単純。ギルドに行くのが、遅かったから。
なんで遅かったかっていったら、ロイさんが全然起きなかったから。

……起きなさすぎの起こせなさすぎたから、旅に出る前にルイスに、ロイさんの起こし方のコツを聞きにいかなきゃって本気で思った。


騎士団をやめたロイさんは当然のように私が泊まってるギルドの安宿に泊まろうとした。が、一昨日の夜はかなりの部屋数があるにも関わらず、珍しく満室だったらしく、借りれなかったんだって。

そしたらなんの迷いもなく私の部屋にきたよね。
まぁ追加料金とこれからの宿泊代は全部ロイさん支払いになったからいいんだけど。

ーちなみに、部屋にベットもう1つは入らないんですけど どうしますか?って聞かれて
一緒に寝るんで大丈夫です。予備の布団もいりません。って即答したのは、私。
……だって布団もらったところで、土足の室内になんか引きたくないし。布団があれば布団でロイさんが寝るんだろうけどそれでも布団を床に直置きしたくないと思うのは元日本人としてなんだと思う。


ロイさんは一瞬の困惑顔のあと、深いため息をついただけで何も言わなかった。


なんか最近のロイさん、変。なんでいまさら一緒のベットで寝ることに抵抗見せるの……?するならそれ、最初の頃にしてほしかった……。


◇  ◇  ◇

「よし、これくらいにしとくか。これ以上採るのはよくない」

「はーい」

5種類の薬草がそこそこいい量とれた。

「ロイさん、無限収納に入れちゃうから貸して?」

「おう。頼むな」

「うん!」

私が空間魔法が使えることと、無限収納のスキルがあることは言ってあるから、特に隠すこともなく使う。

ーちなみに人前で出す時はちゃんと、魔法鞄マジックバックから出すふりをしている。


「にしても便利だよな、無限収納。
空間魔法使えるってだけでも珍しいのに、無限収納スキルもあるとか本当お前、規格外にもほどがあるよな……」

「だから隠してるじゃん、普段は。ちゃんとロイさんの言いつけ通り、魔法鞄マジックバックから出してるフリしてるよ」

まだまだ全然隠してるのに、これでもすでに規格外って言われるのには慣れたけどさ。

「よし、帰るか」

「うん」
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