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俺氏、町の中へ入る
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三度目の正直って言葉がある。
三回目は確実であるという事だ。
「ルーレット何が来るんだ?」
「赤だよ」
「黒ですね」
「赤だよ」
「黒ですね」
「黒だよ」
「赤ですね」
こういう右頬を殴られたら左頬も殴られる状態の事を言う。
みんなも経験が無いだろうか。
ボリバン逆張りしていて三度目に痛い目を見たり、
トップアンドショルダーが三回目は逆に動く、とされている事。
浮気してない?って三回聞くと他の恋人の影がちらつき始め、競馬で三連勝した馬に単勝でボーナス全部ぶっこむと二着になる。
投稿小説でも、三回目はエタるという。
最初はご祝儀的なポイントなのか、多くの人からポイントが与えられる。
「あれ?俺天才じゃね?」
「……あれ?あんまり点とれてなくね?」
「……書き始めたけど、人気無いから」
次にご祝儀ポイントが減り、ああこんなの書くんだ、と飽きられる。
そして三回目にはエタるのだ。
最初の一回・二回はだめでも、三度目は確実であるということ。三度目なら期待通りになる。
「よし、次通って良し。次、通って良し。次……貴様……。誰か来てくれ!」
俺に気付いた門番が仲間を呼んで俺に槍を向けてくる。
「もう逃がさないぞ、あの狼型魔獣はどうした!」
「狼型魔獣?何を言ってるんだ?」
「騙されないぞ、子供を食い殺しそうな狼型魔獣を二度操ってたじゃないか!」
そして、マルフがテクテクと歩いて門番の前に行く。
「グルルルル」
美幼女マルフが唸る。美幼女の唸り声に毒気を抜かれたか、門番は美幼女の頭を撫で言った。
「君は俺の娘に似てるな」
「……そう」
嘘つけ。お前朽ちた瓦みたいな顔をしてるじゃないか。瓦顔から美幼女は生まれない。
「貴様、この女の子とどういう関係だ!」
唸っているマルフの頭は撫でて、フレンドリーな態度の俺は疑われる。美幼女って得だな。
「これは俺の妹だ」
「嘘を付け!お前みたいなチンパンジー顔でこんな妹がいる訳がないだろう!」
その時、俺のスマホが震えた。異世界でも入る格安スマホのマオネイ、便利すぎる。
「ナリータ、今どこにいるの?」
俺の母親からだった。ビデオ通話である。俺は門番を呼び寄せ、画面を見せた。
「あら、ナリータのお友達?」
門番はスマホに対して驚いたものの、次の言葉で息を飲む。
「うん、母さん」
「母さん!?」
門番が驚愕する。合法ロリババア。映画界の妖精と言われた美少女な俺の母親が映し出されている。
門番の言葉を借りるとすれば、『美少女が母親でこんなチンパンジー顔が生まれる訳がない!』だろうか。
「父さんいる?」
「あら、かわる?ブライアン、ナリータからよー」
そして俺の親父が現れ、門番は目の光を失わせた。
「おう、ナリータ。どうやら成功したみたいだな、アニメ見た後で今異世界転移サウナ改を作るから待ってろ」
「早く作れ」
そして通話を切り門番に向き直る。
「俺の妹ですが何か?」
「なんであんなチンパンジーが美少女を……。お前も不憫だな。もう少し、もう少し母親に似ていればよかったな。通って良し」
放っといてくれ……。チンパンジー顔でも雰囲気イケメンだから問題無いんだよ。
「マルフ、行くぞ!」
「……ん」
そして俺とマルフは五話目にしてようやく町の中に入る事が出来たのだった。
三回目は確実であるという事だ。
「ルーレット何が来るんだ?」
「赤だよ」
「黒ですね」
「赤だよ」
「黒ですね」
「黒だよ」
「赤ですね」
こういう右頬を殴られたら左頬も殴られる状態の事を言う。
みんなも経験が無いだろうか。
ボリバン逆張りしていて三度目に痛い目を見たり、
トップアンドショルダーが三回目は逆に動く、とされている事。
浮気してない?って三回聞くと他の恋人の影がちらつき始め、競馬で三連勝した馬に単勝でボーナス全部ぶっこむと二着になる。
投稿小説でも、三回目はエタるという。
最初はご祝儀的なポイントなのか、多くの人からポイントが与えられる。
「あれ?俺天才じゃね?」
「……あれ?あんまり点とれてなくね?」
「……書き始めたけど、人気無いから」
次にご祝儀ポイントが減り、ああこんなの書くんだ、と飽きられる。
そして三回目にはエタるのだ。
最初の一回・二回はだめでも、三度目は確実であるということ。三度目なら期待通りになる。
「よし、次通って良し。次、通って良し。次……貴様……。誰か来てくれ!」
俺に気付いた門番が仲間を呼んで俺に槍を向けてくる。
「もう逃がさないぞ、あの狼型魔獣はどうした!」
「狼型魔獣?何を言ってるんだ?」
「騙されないぞ、子供を食い殺しそうな狼型魔獣を二度操ってたじゃないか!」
そして、マルフがテクテクと歩いて門番の前に行く。
「グルルルル」
美幼女マルフが唸る。美幼女の唸り声に毒気を抜かれたか、門番は美幼女の頭を撫で言った。
「君は俺の娘に似てるな」
「……そう」
嘘つけ。お前朽ちた瓦みたいな顔をしてるじゃないか。瓦顔から美幼女は生まれない。
「貴様、この女の子とどういう関係だ!」
唸っているマルフの頭は撫でて、フレンドリーな態度の俺は疑われる。美幼女って得だな。
「これは俺の妹だ」
「嘘を付け!お前みたいなチンパンジー顔でこんな妹がいる訳がないだろう!」
その時、俺のスマホが震えた。異世界でも入る格安スマホのマオネイ、便利すぎる。
「ナリータ、今どこにいるの?」
俺の母親からだった。ビデオ通話である。俺は門番を呼び寄せ、画面を見せた。
「あら、ナリータのお友達?」
門番はスマホに対して驚いたものの、次の言葉で息を飲む。
「うん、母さん」
「母さん!?」
門番が驚愕する。合法ロリババア。映画界の妖精と言われた美少女な俺の母親が映し出されている。
門番の言葉を借りるとすれば、『美少女が母親でこんなチンパンジー顔が生まれる訳がない!』だろうか。
「父さんいる?」
「あら、かわる?ブライアン、ナリータからよー」
そして俺の親父が現れ、門番は目の光を失わせた。
「おう、ナリータ。どうやら成功したみたいだな、アニメ見た後で今異世界転移サウナ改を作るから待ってろ」
「早く作れ」
そして通話を切り門番に向き直る。
「俺の妹ですが何か?」
「なんであんなチンパンジーが美少女を……。お前も不憫だな。もう少し、もう少し母親に似ていればよかったな。通って良し」
放っといてくれ……。チンパンジー顔でも雰囲気イケメンだから問題無いんだよ。
「マルフ、行くぞ!」
「……ん」
そして俺とマルフは五話目にしてようやく町の中に入る事が出来たのだった。
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