503 / 523
女を黙らせるにはこうするんだろ? 前編 朝乃宮千春SIDE
2/5 その五
しおりを挟む
緊急事態? 桜花ちゃんの身に何か?
「何かあったんですか?」
「トイレに来てくれ」
「……了解」
緊急事態って……。
まあ、女子トイレに藤堂はんが入れるわけないし、ウチがついていかなあかんわな。
けど、桜花ちゃんって一人でおトイレできへんの?
昨日はできてたんやけど……少し不安になってきた。もっと詳しく聞いておけば……って、トイレのことを詳しく聞くのも変やし……。
「何かあったの?」
「ええっ。桜花ちゃんがトイレにいますので、場所だけ教えてもらっていいですか?」
「それなら……」
トイレの場所を教えてもらい、そこに向かうことにしたとき。
「一つ警告しておくわ。桜花ちゃん達には深く関わりにならない事ね。でないと、巻き込まれるわよ」
「巻き込まれる?」
「いかなくていいの?」
「……」
やはり、この女……油断できへん。
けど、今は桜花ちゃんや。
「藤堂はん」
女子トイレ前に藤堂はんがいた。
藤堂はんは困った顔をしている。
「すまん、朝乃宮。助けてくれ」
「助けてって……」
どういう……。
「パパ! パパ! パパ!」
「……」
なるほどね……。
桜花ちゃんがずっと藤堂はんを呼んでる。
声で泣きそうになっていることが分かる。
「頼めるか?」
「分かりました」
トイレに入ると桜花ちゃんがその場で立ち止まっていた。
「桜花ちゃん、何かあったの?」
「……ない」
「?」
「ママのハンカチ……ママのハンカチがないの……」
ママ? ウチのこと?
それとも、本当のママ?
あっ、桜花ちゃんの目に大粒の涙が……。
「うぇええええええええええええ~~~~~んんん!」
泣いてもうた!
ウチは桜花ちゃんを優しく抱きあげる。
「よしよし。ハンカチ、一緒に探そうな~」
「うぇええええええええええええ~~~~~んんん!」
桜花ちゃんが泣き止むまで抱っこし、落ち着かせることにした。
「桜花ちゃん、一緒に探そうな」
「……うん」
ほっ……。
やっと泣き止んでくれた……けど、いつまた泣き出すか分からへん。
とにかく、ハンカチを探さんと……。
桜花ちゃんの手を握り、ウチが先導する。
「ハンカチ、どこに落としたか覚えてる?」
詳しい状況を聞いて、いつからなくなったのか? なくなった直後の行動を追っていけば見つけやすいんやけど、
「わかんない……」
思い出そうともしない。不安で思考が停止している。
こうなったら、全部心当たりを回るしかない。
桜花ちゃんにとって広い園内でも、高校生のウチにとって、さほど広くない。
そう時間はかからない……そう思ってたんやけど……。
「見つからへん……」
どこにも見当たらない。
真っ先に職員室で落とし物がないか確認したけど、届いていない。トイレ、保育室、庭園も確認したけど、影も形もなし。
桜花ちゃんが不安でまた泣きそうな顔してる。
「ママ……」
マズイ……今はまだウチのことを信じて涙を堪えてるけど、いつ泣き出すか分からへん。
こういうとき、藤堂はんにも手伝って欲しいんやけど……。
「「ドゥエル!」」
「……」
男の子達と遊んでるし……しかも、真剣に……。
正直、ガッカリや……。
これって、嫁がずっと子供のおもりしてるのに、旦那様は外で遊んでいるパターン……って、誰が旦那様やねん!
「まちなさい!」
ん?
一人の女の子が仁王立ちになってウチらを呼び止めた。
誰?
「あっ! しぃーちゃん!」
「わたしのなまえをよぶな!」
「ひぃ!」
「ああ~よしよし」
また、個性的な子が現れた。怒鳴られて、桜花ちゃんはウチに抱きついてくる。
ツインテールで猫目の女の子。
年長組……やと思うんけど、桜花ちゃんの友達……ではなさそう?
ちょっと、二人の関係が分からへん。
桜花ちゃんがわんわん泣いてるから聞かれへんし。
「やっとみつけたわよ! おばさん!」
……いきなりパンチの効いた挨拶してくる子やね。
ウチはしゃがみ込み、女の子と目線を合わせる。
「お姉さんって言ってくれます。それで、ウチに何か用ですか?」
「このあおしまほいくしょにせめこんできたあくじょってアナタのことでしょ!」
……まさか五歳児? に指をさされる日が来るとは……。
しかも、ビシって諮問が見えそうなくらい突きつけてくるし。
けど、こういう生意気で元気な子。ウチは好きやわ~。
「ウチは悪女ではありません。桜花ちゃんの保護者代わりです」
ツインテールの女の子は首をかしげ……。
「ほごしゃって……パパやママってこと? うそつき!」
「嘘じゃあないです」
「だって! おうかのパパとママは!」
「ママだもん!」
桜花ちゃん?
桜花ちゃんがいきなり、泣きながらツインテールの子に意見する。
けど……。
「ああん!」
「ひぃ!」
また、しがみついてきて泣き出した。桜花ちゃん、弱虫すぎ。
ウチはよしよしと桜花ちゃんをなだめる。
「アナタのお名前、聞かせてくれる?」
「なまえをきくときはじぶんからなのりなさい!」
は、初めて言われたわ、そんな台詞。
「ウチは朝乃宮千春といいます」
「あっそ。せんせーがしらないひとになまえをいっちゃだめっていわれてるから」
そう来るんや……。
なかなか手強い子やね。
「しぃーちゃんはね、ママ! もりとも……」
「だからわたしのなまえをいうな!」
「ひぃ!」
ほんま、個性的な子やね。
名前を呼ばれるのが嫌いなんやろうか?
ちょっと気になる。
「それより、おうか! そのおばちゃんはだれなの!」
「ママだもん!」
「ママって……」
「ママだもん!」
ツインテールの子は知っとるんやろうか?
桜花ちゃんの本当の両親を。
「おうかはそのおばちゃんのことがすきなの?」
「だいすき!」
……な、なんかテレるわ。
迷いもなく言い切るんやから。
「ウチも桜花ちゃんのこと、大好きや!」
ウチが桜花ちゃんを優しく抱きしめると、涙は止まってニコニコと笑っている。
ほんま、コロコロ感情が変わる子や。見てて飽きひん。
「……ふうん。わるいひとじゃないみたいね。でも、どうしておうかといっしょにいるの?」
「ウチが預かることになりまして」
「あずかる? そう……」
ツインテールの子はうつむき、何か考えている。
「わかったわ。これいじょうはきかないであげる。きっとふかいわけがあるみたいだし」
五歳児(決めつけ)って難しい言葉知っとるな。感心するわ。
けど、警戒は解けたみたい。
この子と仲良うなっとくのは、これから先、桜花ちゃんの秘密を知るチャンスがうまれる。
それなら……。
「そんなわけでよろしゅうな~」
「……いや」
「えっ?」
「おばちゃんからはいやなかんじがする。うそのにおいがする」
……ふうん。
この子、感覚が鋭いというか……御堂はんと同じ野生の勘を持っているというか……。
それなら……。
「そう……なら、分かりますよね? ウチのこと、怒らすとどうなるのか?」
「!」
嘘を見抜けるから……本質を理解できるから分かる恐怖……。
本能に逆らえないからこそのシンプルで効果のある一手。
「……ううっ……うぇええええええええええええ~~~~~んんん!」
やってもうた!
この子、御堂はんに似てるからつい、意地悪してもうた!
これはマズイ。
だって……。
「うぇええええええええええええ~~~~~んんん!」
ほら! 桜花ちゃんがもらい泣きした!
幼児を泣かせる高校生……最悪やん!
こんな姿、絶対に藤堂はんに見られたくない! 藤堂はんでも小学生相手に本気になっても、幼児相手に本気になることはない。
はぁ……ウチの制服、桜花ちゃんの涙と鼻水と唾ででベトベトや……。
これは根気よく付き合っていくしかない。
ウチは五歳児……いや、森友はんを慰めることにした。
「何かあったんですか?」
「トイレに来てくれ」
「……了解」
緊急事態って……。
まあ、女子トイレに藤堂はんが入れるわけないし、ウチがついていかなあかんわな。
けど、桜花ちゃんって一人でおトイレできへんの?
昨日はできてたんやけど……少し不安になってきた。もっと詳しく聞いておけば……って、トイレのことを詳しく聞くのも変やし……。
「何かあったの?」
「ええっ。桜花ちゃんがトイレにいますので、場所だけ教えてもらっていいですか?」
「それなら……」
トイレの場所を教えてもらい、そこに向かうことにしたとき。
「一つ警告しておくわ。桜花ちゃん達には深く関わりにならない事ね。でないと、巻き込まれるわよ」
「巻き込まれる?」
「いかなくていいの?」
「……」
やはり、この女……油断できへん。
けど、今は桜花ちゃんや。
「藤堂はん」
女子トイレ前に藤堂はんがいた。
藤堂はんは困った顔をしている。
「すまん、朝乃宮。助けてくれ」
「助けてって……」
どういう……。
「パパ! パパ! パパ!」
「……」
なるほどね……。
桜花ちゃんがずっと藤堂はんを呼んでる。
声で泣きそうになっていることが分かる。
「頼めるか?」
「分かりました」
トイレに入ると桜花ちゃんがその場で立ち止まっていた。
「桜花ちゃん、何かあったの?」
「……ない」
「?」
「ママのハンカチ……ママのハンカチがないの……」
ママ? ウチのこと?
それとも、本当のママ?
あっ、桜花ちゃんの目に大粒の涙が……。
「うぇええええええええええええ~~~~~んんん!」
泣いてもうた!
ウチは桜花ちゃんを優しく抱きあげる。
「よしよし。ハンカチ、一緒に探そうな~」
「うぇええええええええええええ~~~~~んんん!」
桜花ちゃんが泣き止むまで抱っこし、落ち着かせることにした。
「桜花ちゃん、一緒に探そうな」
「……うん」
ほっ……。
やっと泣き止んでくれた……けど、いつまた泣き出すか分からへん。
とにかく、ハンカチを探さんと……。
桜花ちゃんの手を握り、ウチが先導する。
「ハンカチ、どこに落としたか覚えてる?」
詳しい状況を聞いて、いつからなくなったのか? なくなった直後の行動を追っていけば見つけやすいんやけど、
「わかんない……」
思い出そうともしない。不安で思考が停止している。
こうなったら、全部心当たりを回るしかない。
桜花ちゃんにとって広い園内でも、高校生のウチにとって、さほど広くない。
そう時間はかからない……そう思ってたんやけど……。
「見つからへん……」
どこにも見当たらない。
真っ先に職員室で落とし物がないか確認したけど、届いていない。トイレ、保育室、庭園も確認したけど、影も形もなし。
桜花ちゃんが不安でまた泣きそうな顔してる。
「ママ……」
マズイ……今はまだウチのことを信じて涙を堪えてるけど、いつ泣き出すか分からへん。
こういうとき、藤堂はんにも手伝って欲しいんやけど……。
「「ドゥエル!」」
「……」
男の子達と遊んでるし……しかも、真剣に……。
正直、ガッカリや……。
これって、嫁がずっと子供のおもりしてるのに、旦那様は外で遊んでいるパターン……って、誰が旦那様やねん!
「まちなさい!」
ん?
一人の女の子が仁王立ちになってウチらを呼び止めた。
誰?
「あっ! しぃーちゃん!」
「わたしのなまえをよぶな!」
「ひぃ!」
「ああ~よしよし」
また、個性的な子が現れた。怒鳴られて、桜花ちゃんはウチに抱きついてくる。
ツインテールで猫目の女の子。
年長組……やと思うんけど、桜花ちゃんの友達……ではなさそう?
ちょっと、二人の関係が分からへん。
桜花ちゃんがわんわん泣いてるから聞かれへんし。
「やっとみつけたわよ! おばさん!」
……いきなりパンチの効いた挨拶してくる子やね。
ウチはしゃがみ込み、女の子と目線を合わせる。
「お姉さんって言ってくれます。それで、ウチに何か用ですか?」
「このあおしまほいくしょにせめこんできたあくじょってアナタのことでしょ!」
……まさか五歳児? に指をさされる日が来るとは……。
しかも、ビシって諮問が見えそうなくらい突きつけてくるし。
けど、こういう生意気で元気な子。ウチは好きやわ~。
「ウチは悪女ではありません。桜花ちゃんの保護者代わりです」
ツインテールの女の子は首をかしげ……。
「ほごしゃって……パパやママってこと? うそつき!」
「嘘じゃあないです」
「だって! おうかのパパとママは!」
「ママだもん!」
桜花ちゃん?
桜花ちゃんがいきなり、泣きながらツインテールの子に意見する。
けど……。
「ああん!」
「ひぃ!」
また、しがみついてきて泣き出した。桜花ちゃん、弱虫すぎ。
ウチはよしよしと桜花ちゃんをなだめる。
「アナタのお名前、聞かせてくれる?」
「なまえをきくときはじぶんからなのりなさい!」
は、初めて言われたわ、そんな台詞。
「ウチは朝乃宮千春といいます」
「あっそ。せんせーがしらないひとになまえをいっちゃだめっていわれてるから」
そう来るんや……。
なかなか手強い子やね。
「しぃーちゃんはね、ママ! もりとも……」
「だからわたしのなまえをいうな!」
「ひぃ!」
ほんま、個性的な子やね。
名前を呼ばれるのが嫌いなんやろうか?
ちょっと気になる。
「それより、おうか! そのおばちゃんはだれなの!」
「ママだもん!」
「ママって……」
「ママだもん!」
ツインテールの子は知っとるんやろうか?
桜花ちゃんの本当の両親を。
「おうかはそのおばちゃんのことがすきなの?」
「だいすき!」
……な、なんかテレるわ。
迷いもなく言い切るんやから。
「ウチも桜花ちゃんのこと、大好きや!」
ウチが桜花ちゃんを優しく抱きしめると、涙は止まってニコニコと笑っている。
ほんま、コロコロ感情が変わる子や。見てて飽きひん。
「……ふうん。わるいひとじゃないみたいね。でも、どうしておうかといっしょにいるの?」
「ウチが預かることになりまして」
「あずかる? そう……」
ツインテールの子はうつむき、何か考えている。
「わかったわ。これいじょうはきかないであげる。きっとふかいわけがあるみたいだし」
五歳児(決めつけ)って難しい言葉知っとるな。感心するわ。
けど、警戒は解けたみたい。
この子と仲良うなっとくのは、これから先、桜花ちゃんの秘密を知るチャンスがうまれる。
それなら……。
「そんなわけでよろしゅうな~」
「……いや」
「えっ?」
「おばちゃんからはいやなかんじがする。うそのにおいがする」
……ふうん。
この子、感覚が鋭いというか……御堂はんと同じ野生の勘を持っているというか……。
それなら……。
「そう……なら、分かりますよね? ウチのこと、怒らすとどうなるのか?」
「!」
嘘を見抜けるから……本質を理解できるから分かる恐怖……。
本能に逆らえないからこそのシンプルで効果のある一手。
「……ううっ……うぇええええええええええええ~~~~~んんん!」
やってもうた!
この子、御堂はんに似てるからつい、意地悪してもうた!
これはマズイ。
だって……。
「うぇええええええええええええ~~~~~んんん!」
ほら! 桜花ちゃんがもらい泣きした!
幼児を泣かせる高校生……最悪やん!
こんな姿、絶対に藤堂はんに見られたくない! 藤堂はんでも小学生相手に本気になっても、幼児相手に本気になることはない。
はぁ……ウチの制服、桜花ちゃんの涙と鼻水と唾ででベトベトや……。
これは根気よく付き合っていくしかない。
ウチは五歳児……いや、森友はんを慰めることにした。
0
お気に入りに追加
61
あなたにおすすめの小説
英雄になった夫が妻子と帰還するそうです
白野佑奈
恋愛
初夜もなく戦場へ向かった夫。それから5年。
愛する彼の為に必死に留守を守ってきたけれど、戦場で『英雄』になった彼には、すでに妻子がいて、王命により離婚することに。
好きだからこそ王命に従うしかない。大人しく離縁して、実家の領地で暮らすことになったのに。
今、目の前にいる人は誰なのだろう?
ヤンデレ激愛系ヒーローと、周囲に翻弄される流され系ヒロインです。
珍しくもちょっとだけ切ない系を目指してみました(恥)
ざまぁが少々キツイので、※がついています。苦手な方はご注意下さい。
天寿を全うした俺は呪われた英雄のため悪役に転生します
バナナ男さん
BL
享年59歳、ハッピーエンドで人生の幕を閉じた大樹は、生前の善行から神様の幹部候補に選ばれたがそれを断りあの世に行く事を望んだ。
しかし自分の人生を変えてくれた「アルバード英雄記」がこれから起こる未来を綴った予言書であった事を知り、その本の主人公である呪われた英雄<レオンハルト>を助けたいと望むも、運命を変えることはできないときっぱり告げられてしまう。
しかしそれでも自分なりのハッピーエンドを目指すと誓い転生ーーーしかし平凡の代名詞である大樹が転生したのは平凡な平民ではなく・・?
少年マンガとBLの半々の作品が読みたくてコツコツ書いていたら物凄い量になってしまったため投稿してみることにしました。
(後に)美形の英雄 ✕ (中身おじいちゃん)平凡、攻ヤンデレ注意です。
文章を書くことに関して素人ですので、変な言い回しや文章はソッと目を滑らして頂けると幸いです。
また歴史的な知識や出てくる施設などの設定も作者の無知ゆえの全てファンタジーのものだと思って下さい。
黒犬と山猫!
あとみく
BL
異動してきたイケメン同期の黒井。酔い潰れた彼をタクシーに乗せようとして、僕は何かが駆けめぐるのを感じた…。人懐こく絡んでくる黒井に一喜一憂が止まらない、日記風の長編。カクヨムでも公開しています。
【あらすじ】
西新宿の高層ビルで、中堅企業に勤める営業5年目の僕(山根)。本社から異動してきた黒井は同期だが、イケメン・リア充っぽいやつで根暗な僕とは正反対。しかし、忘年会をきっかけに急接近し、僕はなぜだかあらぬ想いを抱いてしまう。何だこれ?まさか、いやいや…?…えっ、自宅に送ってもう泊まるとか大丈夫なのか自分!?
その後も気持ちを隠したまま友人付き合いをするが、キスをきっかけに社内で大騒動が起こってしまい…
途中から、モヤモヤする社会人生活で、何かを成したい、どこかへ向かいたい二人の、遅咲きの青春小説?的な感じにもなっていきます!(作者の趣味全開な部分もあり、申し訳ありません!)
【設定など】
2013年冬~、リアルタイムで彼らの日々を「日記風」に書いてきたものです。当時作者が西新宿で勤めており、何日に雪が降ったとかも、そのまんま。社内の様子などリアルに描いたつもりですが、消費税がまだ低かったり、IT環境や働き方など、やや古臭く感じるかもしれません…。
なお視点は<僕>による完全一人称で、ひたすらぐるぐる思考しています。また性描写はR15にしていますが、遭遇率は数%かと…(でもないわけじゃないよ!笑)。
【追記】
長編とはいえとうとう300話もこえてしまい、初めましての方のために少々ガイド的な説明をば(尻込みしてしまうと思うので…)。
ひとまず冒頭は<忘年会>がメインイベントとなり、その後クリスマスを経て年明け、第27話まで(2章分)が、山根と黒井が出会って仲良くなるまでのお話です。読み始めてみようかなという方は、ひとまずそこまででひと段落するんだなーと思っていただければ!
ちなみにその後は、温泉に行こうとしておかしなことが起きたり、会社そっちのけで本気の鬼ごっこみたいなことをしたり、決算期にはちょっと感極まった山場を迎えたりします。まだ更新中ですが、ハッピーエンド完結予定です!
【R-18】踊り狂えその身朽ちるまで
あっきコタロウ
恋愛
投稿小説&漫画「そしてふたりでワルツを(http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/630048599/)」のR-18外伝集。
連作のつもりだけどエロだから好きな所だけおつまみしてってください。
ニッチなものが含まれるのでまえがきにてシチュ明記。苦手な回は避けてどうぞ。
IF(7話)は本編からの派生。
距離を置きましょう? やったー喜んで! 物理的にですけど、良いですよね?
hazuki.mikado
恋愛
婚約者が私と距離を置きたいらしい。
待ってましたッ! 喜んで!
なんなら物理的な距離でも良いですよ?
乗り気じゃない婚約をヒロインに押し付けて逃げる気満々の公爵令嬢は悪役令嬢でしかも転生者。
あれ? どうしてこうなった?
頑張って断罪劇から逃げたつもりだったけど、先に待ち構えていた隣りの家のお兄さんにあっさり捕まってでろでろに溺愛されちゃう中身アラサー女子のお話し。
×××
取扱説明事項〜▲▲▲
作者は誤字脱字変換ミスと投稿ミスを繰り返すという老眼鏡とハズキルーペが手放せない(老)人です(~ ̄³ ̄)~マジでミスをやらかしますが生暖かく見守って頂けると有り難いです(_ _)お気に入り登録や感想、動く栞、以前は無かった♡機能。そして有り難いことに動画の視聴。ついでに誤字脱字報告という皆様の愛(老人介護)がモチベアップの燃料です(人*´∀`)。*゜+
皆様の愛を真摯に受け止めております(_ _)←多分。
9/18 HOT女性1位獲得シマシタ。応援ありがとうございますッヽ(*゚ー゚*)ノ
落ちろと願った悪役がいなくなった後の世界で
黄金
BL
悪役ツビィロランに異世界転移した主人公は、天空白露という空に浮かぶ島で進む乙女ゲームの世界にきていた。
きて早々殺されて、目が覚めるとお助けキャラのイツズが自分の死体を埋めるのだと言っている。
これは前世で主人公の妹が遊んでいた乙女ゲームの世界で、悪役が断罪されたところから始まる。
地上に逃げたツビィロランとイツズは、それから十年穏やかに過ごしていたのに……。
※やっぱり異世界転移(転生)ものは楽しいですね〜。ということで異世界ものです。
琥珀に眠る記憶
餡玉(あんたま)
BL
父親のいる京都で新たな生活を始めることになった、引っ込み思案で大人しい男子高校生・沖野珠生。しかしその学園生活は、決して穏やかなものではなかった。前世の記憶を思い出すよう迫る胡散臭い生徒会長、黒いスーツに身を包んだ日本政府の男たち。そして、胸騒ぐある男との再会……。不可思議な人物が次々と現れる中、珠生はついに、前世の夢を見始める。こんなの、信じられない。前世の自分が、人間ではなく鬼だったなんてこと……。
*拙作『異聞白鬼譚』(ただ今こちらに転載中です)の登場人物たちが、現代に転生するお話です。引くぐらい長いのでご注意ください。
第1幕『ー十六夜の邂逅ー』全108部。
第2幕『Don't leave me alone』全24部。
第3幕『ー天孫降臨の地ー』全44部。
第4幕『恋煩いと、清く正しい高校生活』全29部。
番外編『たとえばこんな、穏やかな日』全5部。
第5幕『ー夜顔の記憶、祓い人の足跡ー』全87部。
第6幕『スキルアップと親睦を深めるための研修旅行』全37部。
第7幕『ー断つべきもの、守るべきものー』全47部。
◇ムーンライトノベルズから転載中です。fujossyにも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる