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七章

七話 よろしくお願いします! その二

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 試合が始まった。俺はルールを改めて確認する。

 試合は七回まで。ボールは軟式M号。
 五回を終了した時点で十点差があればコールド。投球回数制限はなし。
 国八馬と強がじゃっけんをして、先行が青島西中、後攻はブルーリトルに決まった。
 審判は青島西中からは淋代と野球部員。ブルーリトルは俺と左近。
 細かいルールは少年野球で合わせている。
 俺はプロテクターをつけ、主審として位置に着こうとするが。

「おい、藤堂! どこに行くんだよ!」

 剛に呼び止められ、俺は足を止める。

「なんだ?」
「円陣! 円陣!」

 おい、まさか……俺にもやれってことか? 流石に小学生の中に高校生一人はキツイぞ。
 だが、全員が俺を見ている。さっさとこいと目で訴えてくる。
 はあ……。
 俺は円陣の中に入った。

「んじゃまあ……やりますか」
「応! 勝つぜ!」
「せーの!」
「「「ブルーリトル! ファイトー! オー!」」」

 くぅ……少しハズい……。
 気合いは入ったが、気恥ずかし過ぎる!
 俺は顔を背けると、ベンチにいた左近達がニヤニヤと俺を見つめてくる。
 俺はすぐさま、移動した。
 俺のすぐ前に剛がキャッチャーボックスに入る。

「頼むぞ、剛」
「別に~あんちゃんにお願いされてもな~。俺は愛のために戦う! この勝利を千春に捧げます!」

 剛は朝乃宮に向かって大きく手を振る。
 朝乃宮は小さく手を振り直し、言い寄る武蔵野を相手にしている。本当、悪いな、朝乃宮。
 強の投球練習が始まったが……少し固いな。力んでいるみたいだ。
 強の怒りが離れている俺にも伝わってくる。そのせいで力が入りすぎていた。
 何か、アドバイスした方がいいのか?

「おい、強! てめえ、ち○ちんみたいにかたくなりすぎ! もっと、肩の力を抜け!」

 剛のクソ下品なかけ声に、強は帽子を被り直し、ボールを投げる。
 なるほど、まだ固いが、それでもマシになっている。今回だけは見逃してやるか。

「いよぉ、不良狩り。丸坊主になる覚悟は出来ているか?」

 青島西中の一番バッターが俺を挑発してくる。

「お前らこそ、あまりブルーリトルを舐めてると、痛い目に遭うぞ」
「どっちが痛い目にあうのか、分からせてやるよ。俺達に喧嘩を売っておいて、五体満足で帰れると思うなよ」

 なんだ、コイツは……。
 今、寒気を感じた。何を企んでやがる。
 まさか、小学生相手にラフプレイで潰す気か? そんなことはさせないぞ。
 俺は一挙一動見逃さないよう、気合いを入れる。
 そして……。

「プレイボール!」

 試合を開始した。



 一回表。
 青島西中の攻撃。
 さて、剛は第一球目に何を要求するのか?
 俺ならボールで様子見だ。強のコンディションを確認しながら、相手の出方を見ておきたい。
 剛のサインに、強はうなずき、大きく振りかぶって……。

 バシュ!

「ストライク!」

 いきなりど真ん中か!
 強気だな、コイツら。嫌いじゃない。
 相手の様子を見ると、目を見開いて驚いているようだ。頬が緩むのを感じていた。
 小学生だからって舐めていたのだろう。だが、国八馬の方が速いから慣れるのも時間の問題だ。

「おい、強! もっと本気でやれ! 球が走ってないぞ! こんな雑魚、さっさと三球三振で終わらせっぞ!」

 おおっ、あおるなぁ。
 だが、剛の意見に同意だ。まだ、肩が暖まっていないのか?
 強はマウンドの土を蹴って、感触を確かめている。
 次の球は……きっとストレートだろう。
 強はゆっくりと腕を振り上げ……。

 バシュ!

「くっ!」
「ストライク・ツー!」

 おおっ!
 俺は感心していた。剛は内角高めのボールを要求していたのだ。
 俺もバッターもストライクだと思っていたのだが、見事に騙されたな。やるな、剛。
 あと一回ストライクをとれば、ワンナウト。しかも、三球は外すことが出来る。
 ここは慎重にいけよ、剛。
 打たれでもしたら、相手を調子に乗らせてしまう。流れを持っていかれる。
 だが、ここで三振をとれば、余裕がうまれる。
 油断は禁物だが、それでもワンナウトだ。一歩ずつ、確実に進めばいい。

 強、剛、頼むぞ。

 俺は手に汗が出ていることに気づいた。
 やはり、人任せというのは焦れったい。俺にも何か出来ることはないのか?
 そんなことを考えていると、強はゆっくりと振りかぶり、左足を上げてタメを作る。そこから前に踏み込んで……投げた!
 バッターもタイミングを合わせ、レベルスイングで打ちにきた。
 当てにきやがった!
 勝負の行方は……。

 バシュ!

「ストライク! バッターアウト!」

 よしぃ!
 俺は心の中でガッツポーズをとる。
 まずはワンナウト! 出だしは好調だ。
 しかし、バッターに焦りも三振させられた怒りもない。ただ、バットを見つめ、感覚を確かめている。
 道具も少年野球用のバットを使っているので、重さや反発力、長さを調整しているってところか。

 一番バッターは去り際、二番バッターに何かアドバイスしている。感覚を掴むまでが勝負だな。
 二番バッターも打ち取り、順調だ。
 だが、なんだ? 嫌な予感がする。

 三番打者は国八馬だ。ニヤニヤと挑発するように強を見下ろしている。
 その目は喧嘩で仕掛けてくるような目つきだ。国八馬、何か企んでやがるな。
 気を引き締めろよ、強、剛。

 第一球目。

「!」

 一球目から当てた!
 国八馬のバットが強の投げたボールを捕らえた。
 そこは問題ない。だが、打球は……。

「強!」

 ボールは強目掛けて飛んでいく。野郎くにやま! わざとピッチャー返しを!
 ボールは強の顔面のすぐ横を通り過ぎ、セカンドへ飛んでいく。
 あぶねえ! もう少し左だったら、当たってたぞ! あのクソ野郎!

 セカンドの三橋が飛んできたボールを捕ろうとしたが、グローブにはじかれた。
 おしい! だが、ラッキーなことに、すぐそばにボールは落ちた。これなら、余裕でファーストに間に合う。
 これでスリーアウトだ。

 ……おかしい。国八馬は猛ダッシュで突っこんでいく。
 間に合わなくても、取りこぼしがあるかもしれないので、普通はダッシュで駆け抜けるよう練習しているのは分かるが、なんだ? 違和感を覚える。
 ボールはファーストの倉永のグローブに収まり、アウトは確実……。

「しゃぁあああああああああああああ!」
「うわぁああああああ!」

 野郎! 国八馬は勢いを殺さないまま、思いっきりスライディングを仕掛け、倉永の足のすねを蹴りつけた。
 倉永は地面に叩きつけられ、臑を押さえ、転がりまわる。

「痛てぇえええええええええ! 痛てぇえよおおおおおお!」
「タイム!」

 俺はダッシュで倉永に駆け寄る。
 あの野郎! 思いっきり突っこみやがった! 小学生相手にマジになるなんて、殺す気か、バカ野郎!

「大丈夫か!」
「……痛ぇ……痛ぇよぉ……」

 ヤバイ! ズボンの下から血がにじんできた。確実に肉が切れてる。
 スパイクの金具で切ったんだ。

「左近! 救急車だ! 試合は没収だ!」

 洒落になってない。こんなこと、親御さんになんて説明をすればいいんだ?
 俺が甘かった。こうなることは予測できていたのに……。

「おいおい、いきなり試合終了かよ。興ざめだな」

 国八馬はうっすらと笑いながら、うずくまる倉永を見下している。
 もう……我慢の限界だ!

「てめえ……自分が何をやったのか、分かってるのか、こら!」

 国八馬の胸ぐらを掴み、上に持ち上げようとしたとき。

「暴力はいけませんね」

 いつの間にか淋代が俺の腕を絡めるように手を回し、手刀で俺の肘を折り曲げ、拘束を解く。
 国八馬は睨んでくるが、俺は淋代を睨みつける。
 淋代は呆れたようにため息をつく。

「そんなに熱くならないでください。たかが、ゲームでしょ?」

 淋代の言葉に、俺はブチ切れた。

「たかが、だと? ふざけるな! これは悪質な守備妨害だ! 退場モノだぞ!」
「ああん? たかがスライディングだろうが! こっちは本気でプレイしてるんだよ! 素人が口出しするな!」

 国八馬が中指を立てて、抗議してくる。

「んだと!」
「押さえて、正道!」

 一発即発の雰囲気に、かろうじて左近が俺を、国八馬が淋代を押さえつけることで回避された。
 許せねえ! あの野郎! 顔が腫れ上がるまでぶん殴ってやる!

「藤堂さん。確かに国八馬の言う通りです。本気のプレイをしていれば、ああいうことはよくあることです」
「ふざけるな! 完全にアウトだっただろうが!」
「ふざけてるのはてめえだ! 間に合っただろうが! 俺がアウトにならなかったのは、そこにいるヤツが間抜けだったってことだろうが! おい、ガキ! やる気がねえんなら、さっさとグラウンドから出て行け! 邪魔だ!」

 叩きのめす! 叩きのめす! 叩きのめす!
 絶対に、絶対にコイツだけは俺の手で殴らないと気が済まない! 地べたにはいずりまわしてやる!

「左近! 離せ!」
「ダメだよ、正道。確かに故意かもしれないけど、証拠がない。出来たとしても警告程度だ」
「それなら、試合は終わりだ! これ以上、強達を傷つけさせはしないぞ!」

 審判として、強達の保護者として、これ以上試合するのを見過ごせない。
 即刻、ゲーム終了だ。

「その場合、藤堂さんが詫びを入れてくれるんでしょうね?」

 淋代の言葉に俺は怒鳴り散らす。

「はあ? なんで俺がお前らクソ野郎共に頭を下げなきゃいけないんだ!」
「んだと、てめえ!」

 離せ、左近! 今すぐコイツら全員、粛清してやる!

「先ほどの理由ですが、藤堂先輩から試合を放棄するのですから、ブルーリトルの不戦敗ってことになるでしょ?」
「ざけるな! あんなラフプレイをしておいて、俺達の棄権だと? ナメてるのか!」

 どこまでふざけきった野郎共なんだ、コイツらは!
 俺は絶対に認めねえからな!
 真剣勝負で負けるのは分かる。
 たとえ、力の差がかけ離れていたとしても、強達は自分の意思でこの喧嘩を買ったのだから、仕方ない。
 だが、こんな卑怯な手で、強が最も嫌がる手を仕掛けてくるのは納得いかない。
 野球は相手を傷つける手法にしてはならない。真剣勝負であるべきなんだ。

「だったら、国八馬のプレイが反則になり得るのか、審判で多数決をとりましょう。主審だからといって特別な扱いはしませんので」
「おい、マジでふざけてるのか? 審判は四人。こちら側から二人とそっちの二人で多数決をしても票が割れるだけで決定しないだろうが!」
「それなら、無効ですね」

 無効だと? ふっざぁけるなぁ!
 審判が選手を守らないでどうするんだ!
 審判がラフプレイを認めたら、それはもう、試合ではなくなる。ただの喧嘩だ。

「てめえ……最初からこうするつもりだったんだな……きたねえぞ」
「きたない? はぁ……あなたには失望させられました。お願いですから、これ以上、醜態をさらさないでください」
「知るか。俺もお前も誰かの勝手な期待の為に行動してきたのか? 俺は媚びを売るために行動しているじゃねえ!」

 俺の言葉に、淋代は一瞬、目を見開き……。

「……ぷっ! あっははははははははははははは! 確かにそうですね! ええっ、認めます! これは私が悪かったです。許してください。なるほど、そうですね。私も藤堂先輩も、他人のために行動なんてしていませんでした。藤堂先輩のこういうところがあるから、好きなんです」

 淋代はマジで笑っている。場違いな淋代の爆笑に、俺も国八馬も誰もがただ、呆然としていた。
 淋代は注目されていることに気づき、咳をしてごまかす。

「失礼。ですが、たった一度のラフプレイで試合を放棄するのはどうかと。たとえ、無効試合になったとしても、国八馬は止まりませんよ。このグラウンドはずっと占拠されるでしょうね。平日のグラウンドは基本、早いモノ勝ち。国八馬達は授業を平気でサボりますから。決着は今つけるべきでは? それに、ブルーリトルのメンバーはどうなんでしょうね?」

 コイツ、痛いところをついてきやがる。
 淋代の言う通り、ここで試合が流れても、何も変わらない。
 国八馬の嫌がらせは続くし、きっと、エスカレートする。
 白黒つけない限り、強達が安心して野球のできる環境はやってこない。青島のルール上、自分の居場所は勝ち取らなければならないのだ。
 だが、これ以上、怪我人が出ると分かっていて続行を許可できるのか?
 保護者として、無理だろうが。

「あんちゃん」

 いつの間にか、俺の周りに強達リトルブルーのメンバーが集まっていた。
 強はじっと俺を見つめている。
 ダメだ、強。俺はお前を守りたいんだ。絶対に続行は認めないからな!

「あんちゃん、試合を続行して。こんなヤツらに負けたくない」
「そうだ! 俺達は絶対にあんなヤツらに負けねえ!」
「最後までやらせろ!」
「「「や~らせろ! や~らせろ! や~らせろ!」」」 

 くそ……コイツら……ガキのくせに意地を張りやがって……。
 怖くないのか? アイツらはまともじゃねえんだぞ?
 けど、気持ちは分かる。お前ら、仲がいいもんな……仲間がやられたら黙っていられるわけ、ないよな……。

「ねえ、お兄さん。心配してくれるのは嬉しいけど、私、卑怯者なんかに負けたくない」

 雅、お前もかよ……。
 俺は奏に助けを求めるが、奏は悲しげに首を横に振るだけだ。
 流石に奏でもブチ切れているリトルブルーのメンバーを説得出来ないか。

「正道、とりあえず、この子を病院に運ぼう。僕の知り合いの医者がこの近くにいる。そこまで運ばなきゃ」
「……分かった」

 これ以上、俺が騒いでもどうにもならないのだろう。
 だが、こんなこと、間違っている。
 野球は相手を傷つける手法ではない。
 激しいクロスプレイがあったとしても、それは真剣勝負でするべきだ。故意にやるものではない。
 きっと、強が一番それを理解していて、誰よりも国八馬の行動が許せない。
 だからこそ、試合を続行させ、野球でケリをつけるつもりだ。

 一応、スパイクの裏を野手側に向けてスライディングした場合、アウトのはずなんだが、国八馬はすっとぼけるだろう。
 足の裏を向けてないとか抜かして。

 くそ……腹が立つ……。
 俺はこの試合、負けてもいいと思っていたが、今は違う。
 絶対に勝て、強!
 俺は心の中で祈ることしか出来なかった。

 試合は倉永に変わって、島田が入った。
 青島ブルーリトルは選手層がうすくて、変わりのメンバーが俺を含め四人しかいない。
 島田はピッチャーだが、彼が控えの中で一番うまいとのこと。島田がファーストに入っても、途中でピッチャーに交代できるし、問題ない。
 ちなみに、ベンチにいた御堂は黒井と順平、朝乃宮の三人に取り押さえられていた。

 ぶっ殺せ、なんで逃げるんだ、アホ! とか俺に抜かしているが、少し黙っていてくれ、御堂。
 俺もブチ切れ寸前なんだ……。
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