414 / 523
五章
五話 あれで問題ないさ その三
しおりを挟む
「……」
さて、どうしたものか……。
夜が明け、今日の朝食当番は俺と上春なのだが、気まずいな。
俺が台所に入ると、すでに上春は食事の準備をしていた。おせちの残りと吸い物の準備を始めている。
昨日のことを謝りたい。俺の発言でキズついているのなら謝罪しておきたい。しかし……きっかけがなぁ。
一日たってしまっているし、今更感もある。だが、上春を気に病んでいるのなら謝罪しておきたい。
とりあえず、挨拶から入って、料理を手伝いながら機会を探るか。
上春を手伝うため、俺は上春がどこまで準備を進めているのか、何から手伝うべきか、どのタイミングで挨拶をするか、考えてみる。
吸い物は温めている最中で、上春はおせちを整えていた。
空いている部分におかずを詰め直し、見栄えを整えている。やはり、おせちは綺麗に整ってこそ美味しくいただけるってものだ。
上春は黒豆を箸で掴み、一つ口に運ぶ。
豆が傷んでないか、味が落ちてないか確認しているのか?
上春は一つ、また一つ口の中に黒豆を放り込んでいく。三つ目……四つ目……。
「この野郎! どんだけつまみ食いするつもりだ!」
「ぎにゃああああああああああああああああ!」
ったく、心配して損した。元気じゃないか。
俺は上春の後頭部をアイアンクローしながら、自分の心配が杞憂であったことを知った。
上春は俺の手を何度もタップしてきたので、手を離してやる。
上春は俺を親の敵のように睨みつけてきた。
「何をするんですか、いきなり! 妹への暴力は禁止事項だと何度言えば理解できるんですか!」
「ピンポイントで指定してるんじゃねえ。どんだけつまみ食いするつもりだ、お前は!」
ただでさえ食い扶持が増えたんだ。正月だから商店街は休みで、食料の補充が難しい。それなのに、コイツは……。
上春は心外だと言わんばかりに俺に食ってかかってきた。
「ち、違います! これはみんなが幸せになる為の調整なんです!」
「調整だと?」
上春はぐっと拳を握り、俺に力説してきた。
「兄さん、見てください。黒豆がいくつあるか分かりますか?」
「黒豆の数?」
俺は箸を使って、黒豆の数を数えた。全部で……十三個か。それが何だというんだ?
眉をひそめる俺に、上春はちっちっちと指をふる。
その姿が無性にムカっときた。
「黒豆の数がどうかしたのか?」
「十三個しかないんです」
いや、知ってるから。
結構な数を作ったつもりだったが、一気に減ったな。原因は俺か? いや、菜乃花だって結構食ってたぞ。それに強だって。
上春の意図が分からず、悩んでいると、上春は肩をすくめてみせた。
その態度が俺の沸点を下げていく。
「だから?」
「分かりませんか? 私達上春家と兄さんの藤堂家、菜乃花さんの尾上家。全員で十人なんです」
「……さっさといえ。何が問題なんだ」
「割り切れないじゃないですか」
割り切れないだと?
俺の怒りのゲージがマックスに達しようとしていた。
「このままだと黒豆が三個余ってしまい、取り合いになってしまいます。菜乃花さんがもし、食べ損ねたら、きっと機嫌が悪くなって兄さんに八つ当たりしますよ? 私はそれを防ぐ為に調整していたんです。リスク管理です」
リスク管理か……なるほどな。
確かに菜乃花が食べ損ねたら怒るわな。
それなら納得……。
「できるか!」
「にょは!」
俺はデコピンを上春のデコにたたき込んだ。
上春は、何故!って顔をしてやがった。
「な、何するんですか、兄さん! ここは褒めるところでしょ! いろんなものが飛び出そうになりましたよ!」
「アホか! そんな程度で菜乃花がキレるか! 大体、菜乃花なら自分の分くらいすぐに確保するわ。そもそも二個食えなかったからって怒るヤツなんているか。大体、上春。お前、調整でいくつ黒豆を食った?」
「み、三つほどでしょうか?」
「四つだ」
俺がきっちりと指摘してやると、上春はうっ……と声を漏らす。
「に、兄さんだって一つの違いでキレているじゃないですか」
「正しい指摘をしただけだ。上春、調整すると言ったな? つまり十個、一人一つにする場合、上春は全部で七個食べる必要があるな。そうなると、俺達は一個で上春は全部で何個黒豆を食べることになる?」
上春は俺から視線をそらし、苦し紛れに言葉を吐き出す。
「じゅ、十個ですから、私も一個ですよね」
「八個だ。つまみ食いした分を忘れてるぞ。俺が言いたいことは分かるな? お前は……食い過ぎなんだよ! 俺達の八倍食ってるんじゃねえ!」
「ぎょわぁあああああああああああああ!」
上春の絶叫が家中に響き渡った。
上春を無事、お仕置きを終えたが、結局謝ることが出来なかった。それどころか、仲は険悪になってしまう。
ちなみに朝乃宮からLINEで上春を苛めるなとメッセ―が飛んできた。
どうせ、上春が朝乃宮に告げ口をしたのだろう。とりあえずスルーしておいたが。
今日の藤堂家、上春家、尾上家の予定だが、女と信吾さんはデート、古都音さんと総次郎さんは本土へ出かけるとのこと。
俺と強、菜乃花、義信さんは青島西グラウンドで野球の練習だ。
毎年、一月三日に行われる交流試合『青島ブルーオーシャン』との勝負にむけて、対策と打ち合わせ、仕上げをする。
義信さんは『青島ブルーフェザー』の監督で、俺はキャッチャーの控えだ。強は興味があるとのことで、菜乃花は強に興味があるので俺達についてくる。
総次郎さんは菜乃花と一緒に出かけたかったらしいが、菜乃花はそれを無下に断った。
総次郎さん、俺達を恨んでいるんだろうな……別に俺が悪いわけではないのだが。
俺は部屋で着替えを終え、強に声を掛ける。
「強、準備は出来たか?」
「うん」
強はジーパンにセータ、その上にジャンバー。手にはグローブとボール。
俺はマフラーを取り出し、強の首に巻き付ける。
「寒さ対策はちゃんとしておけ。風邪引くぞ」
「……あんちゃんって姉さんみたい」
「迷惑だったか?」
強がむすっとした顔をしていたので、俺は子供扱いしたことに気を悪くさせてしまったと思ったが、違ったようだ。
強はテレくさそうにマフラーに顔をうずめ、首を横に振る。ただ、テレているようだ。
俺は強の頭を優しく撫でる。
本当にいい子だ。
俺は強と一緒に部屋を出て、義信さんと菜乃花が待つリビングへと向かう。その途中で上春と出会った。
「あっ、強。おじいちゃんと出かけるの」
「うん」
コイツ……まだ怒っているのか?
上春は俺を無視して、強に話しかける。俺はため息をつき、そのまま素通りしようとしたが……やっぱり、約束は守るべきだよな。
俺は意を決して上春に話しかける。
「上春」
「……なんですか、兄さん。謝罪なら聞きますけど」
「……すまん」
上春は目を丸くして呆然としている。
俺が謝罪するとは思っていなかったのだろう。上春は無理矢理笑顔をつくろう。
「す、素直ですね。まあ、私としては兄さんが今後一切、家庭内暴力を振るわないのなら、今朝のこと許してあげますけど」
「今朝のことだと? つまみ食いしたことを言っているのか? 一人で黒豆を七個食べようとしたことなら……」
「わー! わー! わー! つ、強の前で嘘をつくのは止めてください!」
強の前だからってつまらない見栄をはりやがって。なぜ、俺がつまみ食いをとがめたことを謝罪しなければならないのか。
俺は首を横に振る。
「俺が謝罪したことは今朝のことじゃない。昨日の事だ」
「昨日の事?」
首をかしげる上春に、俺は目をつぶり、謝罪の理由を告げる。
「上春の事、赤の他人だって思ってないから」
上春はあっと声をもらし、眉がハの字になる。やはり、気にしていたみたいだな。
俺は頭を下げ、謝罪した。
「俺はまだ、信吾さんと女の再婚は勝手にやれと思うし、俺を巻き込むなとも思っている。だが、上春や強には……その、なんだ。この家にいる間は遠慮して欲しくないって思っているし、何か困ったことがあったら力になりたい。だから……ああっ、なんだ……」
考えがまとまらない。こっぱずかしい。上春の視線が心地悪い。
俺は早口で上春に伝える。
「お前は俺にとって……家族だよ」
偽物の家族だ。信吾さんと女が再婚しなければ、俺達はただの他人だ。
それでも、今は家族だ。同じ計画の遂行者だ。
だから、俺の家族なんだ。
俺は上春の返事を待たず、早足でその場を後にした。
さて、どうしたものか……。
夜が明け、今日の朝食当番は俺と上春なのだが、気まずいな。
俺が台所に入ると、すでに上春は食事の準備をしていた。おせちの残りと吸い物の準備を始めている。
昨日のことを謝りたい。俺の発言でキズついているのなら謝罪しておきたい。しかし……きっかけがなぁ。
一日たってしまっているし、今更感もある。だが、上春を気に病んでいるのなら謝罪しておきたい。
とりあえず、挨拶から入って、料理を手伝いながら機会を探るか。
上春を手伝うため、俺は上春がどこまで準備を進めているのか、何から手伝うべきか、どのタイミングで挨拶をするか、考えてみる。
吸い物は温めている最中で、上春はおせちを整えていた。
空いている部分におかずを詰め直し、見栄えを整えている。やはり、おせちは綺麗に整ってこそ美味しくいただけるってものだ。
上春は黒豆を箸で掴み、一つ口に運ぶ。
豆が傷んでないか、味が落ちてないか確認しているのか?
上春は一つ、また一つ口の中に黒豆を放り込んでいく。三つ目……四つ目……。
「この野郎! どんだけつまみ食いするつもりだ!」
「ぎにゃああああああああああああああああ!」
ったく、心配して損した。元気じゃないか。
俺は上春の後頭部をアイアンクローしながら、自分の心配が杞憂であったことを知った。
上春は俺の手を何度もタップしてきたので、手を離してやる。
上春は俺を親の敵のように睨みつけてきた。
「何をするんですか、いきなり! 妹への暴力は禁止事項だと何度言えば理解できるんですか!」
「ピンポイントで指定してるんじゃねえ。どんだけつまみ食いするつもりだ、お前は!」
ただでさえ食い扶持が増えたんだ。正月だから商店街は休みで、食料の補充が難しい。それなのに、コイツは……。
上春は心外だと言わんばかりに俺に食ってかかってきた。
「ち、違います! これはみんなが幸せになる為の調整なんです!」
「調整だと?」
上春はぐっと拳を握り、俺に力説してきた。
「兄さん、見てください。黒豆がいくつあるか分かりますか?」
「黒豆の数?」
俺は箸を使って、黒豆の数を数えた。全部で……十三個か。それが何だというんだ?
眉をひそめる俺に、上春はちっちっちと指をふる。
その姿が無性にムカっときた。
「黒豆の数がどうかしたのか?」
「十三個しかないんです」
いや、知ってるから。
結構な数を作ったつもりだったが、一気に減ったな。原因は俺か? いや、菜乃花だって結構食ってたぞ。それに強だって。
上春の意図が分からず、悩んでいると、上春は肩をすくめてみせた。
その態度が俺の沸点を下げていく。
「だから?」
「分かりませんか? 私達上春家と兄さんの藤堂家、菜乃花さんの尾上家。全員で十人なんです」
「……さっさといえ。何が問題なんだ」
「割り切れないじゃないですか」
割り切れないだと?
俺の怒りのゲージがマックスに達しようとしていた。
「このままだと黒豆が三個余ってしまい、取り合いになってしまいます。菜乃花さんがもし、食べ損ねたら、きっと機嫌が悪くなって兄さんに八つ当たりしますよ? 私はそれを防ぐ為に調整していたんです。リスク管理です」
リスク管理か……なるほどな。
確かに菜乃花が食べ損ねたら怒るわな。
それなら納得……。
「できるか!」
「にょは!」
俺はデコピンを上春のデコにたたき込んだ。
上春は、何故!って顔をしてやがった。
「な、何するんですか、兄さん! ここは褒めるところでしょ! いろんなものが飛び出そうになりましたよ!」
「アホか! そんな程度で菜乃花がキレるか! 大体、菜乃花なら自分の分くらいすぐに確保するわ。そもそも二個食えなかったからって怒るヤツなんているか。大体、上春。お前、調整でいくつ黒豆を食った?」
「み、三つほどでしょうか?」
「四つだ」
俺がきっちりと指摘してやると、上春はうっ……と声を漏らす。
「に、兄さんだって一つの違いでキレているじゃないですか」
「正しい指摘をしただけだ。上春、調整すると言ったな? つまり十個、一人一つにする場合、上春は全部で七個食べる必要があるな。そうなると、俺達は一個で上春は全部で何個黒豆を食べることになる?」
上春は俺から視線をそらし、苦し紛れに言葉を吐き出す。
「じゅ、十個ですから、私も一個ですよね」
「八個だ。つまみ食いした分を忘れてるぞ。俺が言いたいことは分かるな? お前は……食い過ぎなんだよ! 俺達の八倍食ってるんじゃねえ!」
「ぎょわぁあああああああああああああ!」
上春の絶叫が家中に響き渡った。
上春を無事、お仕置きを終えたが、結局謝ることが出来なかった。それどころか、仲は険悪になってしまう。
ちなみに朝乃宮からLINEで上春を苛めるなとメッセ―が飛んできた。
どうせ、上春が朝乃宮に告げ口をしたのだろう。とりあえずスルーしておいたが。
今日の藤堂家、上春家、尾上家の予定だが、女と信吾さんはデート、古都音さんと総次郎さんは本土へ出かけるとのこと。
俺と強、菜乃花、義信さんは青島西グラウンドで野球の練習だ。
毎年、一月三日に行われる交流試合『青島ブルーオーシャン』との勝負にむけて、対策と打ち合わせ、仕上げをする。
義信さんは『青島ブルーフェザー』の監督で、俺はキャッチャーの控えだ。強は興味があるとのことで、菜乃花は強に興味があるので俺達についてくる。
総次郎さんは菜乃花と一緒に出かけたかったらしいが、菜乃花はそれを無下に断った。
総次郎さん、俺達を恨んでいるんだろうな……別に俺が悪いわけではないのだが。
俺は部屋で着替えを終え、強に声を掛ける。
「強、準備は出来たか?」
「うん」
強はジーパンにセータ、その上にジャンバー。手にはグローブとボール。
俺はマフラーを取り出し、強の首に巻き付ける。
「寒さ対策はちゃんとしておけ。風邪引くぞ」
「……あんちゃんって姉さんみたい」
「迷惑だったか?」
強がむすっとした顔をしていたので、俺は子供扱いしたことに気を悪くさせてしまったと思ったが、違ったようだ。
強はテレくさそうにマフラーに顔をうずめ、首を横に振る。ただ、テレているようだ。
俺は強の頭を優しく撫でる。
本当にいい子だ。
俺は強と一緒に部屋を出て、義信さんと菜乃花が待つリビングへと向かう。その途中で上春と出会った。
「あっ、強。おじいちゃんと出かけるの」
「うん」
コイツ……まだ怒っているのか?
上春は俺を無視して、強に話しかける。俺はため息をつき、そのまま素通りしようとしたが……やっぱり、約束は守るべきだよな。
俺は意を決して上春に話しかける。
「上春」
「……なんですか、兄さん。謝罪なら聞きますけど」
「……すまん」
上春は目を丸くして呆然としている。
俺が謝罪するとは思っていなかったのだろう。上春は無理矢理笑顔をつくろう。
「す、素直ですね。まあ、私としては兄さんが今後一切、家庭内暴力を振るわないのなら、今朝のこと許してあげますけど」
「今朝のことだと? つまみ食いしたことを言っているのか? 一人で黒豆を七個食べようとしたことなら……」
「わー! わー! わー! つ、強の前で嘘をつくのは止めてください!」
強の前だからってつまらない見栄をはりやがって。なぜ、俺がつまみ食いをとがめたことを謝罪しなければならないのか。
俺は首を横に振る。
「俺が謝罪したことは今朝のことじゃない。昨日の事だ」
「昨日の事?」
首をかしげる上春に、俺は目をつぶり、謝罪の理由を告げる。
「上春の事、赤の他人だって思ってないから」
上春はあっと声をもらし、眉がハの字になる。やはり、気にしていたみたいだな。
俺は頭を下げ、謝罪した。
「俺はまだ、信吾さんと女の再婚は勝手にやれと思うし、俺を巻き込むなとも思っている。だが、上春や強には……その、なんだ。この家にいる間は遠慮して欲しくないって思っているし、何か困ったことがあったら力になりたい。だから……ああっ、なんだ……」
考えがまとまらない。こっぱずかしい。上春の視線が心地悪い。
俺は早口で上春に伝える。
「お前は俺にとって……家族だよ」
偽物の家族だ。信吾さんと女が再婚しなければ、俺達はただの他人だ。
それでも、今は家族だ。同じ計画の遂行者だ。
だから、俺の家族なんだ。
俺は上春の返事を待たず、早足でその場を後にした。
0
お気に入りに追加
61
あなたにおすすめの小説
英雄になった夫が妻子と帰還するそうです
白野佑奈
恋愛
初夜もなく戦場へ向かった夫。それから5年。
愛する彼の為に必死に留守を守ってきたけれど、戦場で『英雄』になった彼には、すでに妻子がいて、王命により離婚することに。
好きだからこそ王命に従うしかない。大人しく離縁して、実家の領地で暮らすことになったのに。
今、目の前にいる人は誰なのだろう?
ヤンデレ激愛系ヒーローと、周囲に翻弄される流され系ヒロインです。
珍しくもちょっとだけ切ない系を目指してみました(恥)
ざまぁが少々キツイので、※がついています。苦手な方はご注意下さい。
天寿を全うした俺は呪われた英雄のため悪役に転生します
バナナ男さん
BL
享年59歳、ハッピーエンドで人生の幕を閉じた大樹は、生前の善行から神様の幹部候補に選ばれたがそれを断りあの世に行く事を望んだ。
しかし自分の人生を変えてくれた「アルバード英雄記」がこれから起こる未来を綴った予言書であった事を知り、その本の主人公である呪われた英雄<レオンハルト>を助けたいと望むも、運命を変えることはできないときっぱり告げられてしまう。
しかしそれでも自分なりのハッピーエンドを目指すと誓い転生ーーーしかし平凡の代名詞である大樹が転生したのは平凡な平民ではなく・・?
少年マンガとBLの半々の作品が読みたくてコツコツ書いていたら物凄い量になってしまったため投稿してみることにしました。
(後に)美形の英雄 ✕ (中身おじいちゃん)平凡、攻ヤンデレ注意です。
文章を書くことに関して素人ですので、変な言い回しや文章はソッと目を滑らして頂けると幸いです。
また歴史的な知識や出てくる施設などの設定も作者の無知ゆえの全てファンタジーのものだと思って下さい。
黒犬と山猫!
あとみく
BL
異動してきたイケメン同期の黒井。酔い潰れた彼をタクシーに乗せようとして、僕は何かが駆けめぐるのを感じた…。人懐こく絡んでくる黒井に一喜一憂が止まらない、日記風の長編。カクヨムでも公開しています。
【あらすじ】
西新宿の高層ビルで、中堅企業に勤める営業5年目の僕(山根)。本社から異動してきた黒井は同期だが、イケメン・リア充っぽいやつで根暗な僕とは正反対。しかし、忘年会をきっかけに急接近し、僕はなぜだかあらぬ想いを抱いてしまう。何だこれ?まさか、いやいや…?…えっ、自宅に送ってもう泊まるとか大丈夫なのか自分!?
その後も気持ちを隠したまま友人付き合いをするが、キスをきっかけに社内で大騒動が起こってしまい…
途中から、モヤモヤする社会人生活で、何かを成したい、どこかへ向かいたい二人の、遅咲きの青春小説?的な感じにもなっていきます!(作者の趣味全開な部分もあり、申し訳ありません!)
【設定など】
2013年冬~、リアルタイムで彼らの日々を「日記風」に書いてきたものです。当時作者が西新宿で勤めており、何日に雪が降ったとかも、そのまんま。社内の様子などリアルに描いたつもりですが、消費税がまだ低かったり、IT環境や働き方など、やや古臭く感じるかもしれません…。
なお視点は<僕>による完全一人称で、ひたすらぐるぐる思考しています。また性描写はR15にしていますが、遭遇率は数%かと…(でもないわけじゃないよ!笑)。
【追記】
長編とはいえとうとう300話もこえてしまい、初めましての方のために少々ガイド的な説明をば(尻込みしてしまうと思うので…)。
ひとまず冒頭は<忘年会>がメインイベントとなり、その後クリスマスを経て年明け、第27話まで(2章分)が、山根と黒井が出会って仲良くなるまでのお話です。読み始めてみようかなという方は、ひとまずそこまででひと段落するんだなーと思っていただければ!
ちなみにその後は、温泉に行こうとしておかしなことが起きたり、会社そっちのけで本気の鬼ごっこみたいなことをしたり、決算期にはちょっと感極まった山場を迎えたりします。まだ更新中ですが、ハッピーエンド完結予定です!
【R-18】踊り狂えその身朽ちるまで
あっきコタロウ
恋愛
投稿小説&漫画「そしてふたりでワルツを(http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/630048599/)」のR-18外伝集。
連作のつもりだけどエロだから好きな所だけおつまみしてってください。
ニッチなものが含まれるのでまえがきにてシチュ明記。苦手な回は避けてどうぞ。
IF(7話)は本編からの派生。
距離を置きましょう? やったー喜んで! 物理的にですけど、良いですよね?
hazuki.mikado
恋愛
婚約者が私と距離を置きたいらしい。
待ってましたッ! 喜んで!
なんなら物理的な距離でも良いですよ?
乗り気じゃない婚約をヒロインに押し付けて逃げる気満々の公爵令嬢は悪役令嬢でしかも転生者。
あれ? どうしてこうなった?
頑張って断罪劇から逃げたつもりだったけど、先に待ち構えていた隣りの家のお兄さんにあっさり捕まってでろでろに溺愛されちゃう中身アラサー女子のお話し。
×××
取扱説明事項〜▲▲▲
作者は誤字脱字変換ミスと投稿ミスを繰り返すという老眼鏡とハズキルーペが手放せない(老)人です(~ ̄³ ̄)~マジでミスをやらかしますが生暖かく見守って頂けると有り難いです(_ _)お気に入り登録や感想、動く栞、以前は無かった♡機能。そして有り難いことに動画の視聴。ついでに誤字脱字報告という皆様の愛(老人介護)がモチベアップの燃料です(人*´∀`)。*゜+
皆様の愛を真摯に受け止めております(_ _)←多分。
9/18 HOT女性1位獲得シマシタ。応援ありがとうございますッヽ(*゚ー゚*)ノ
落ちろと願った悪役がいなくなった後の世界で
黄金
BL
悪役ツビィロランに異世界転移した主人公は、天空白露という空に浮かぶ島で進む乙女ゲームの世界にきていた。
きて早々殺されて、目が覚めるとお助けキャラのイツズが自分の死体を埋めるのだと言っている。
これは前世で主人公の妹が遊んでいた乙女ゲームの世界で、悪役が断罪されたところから始まる。
地上に逃げたツビィロランとイツズは、それから十年穏やかに過ごしていたのに……。
※やっぱり異世界転移(転生)ものは楽しいですね〜。ということで異世界ものです。
琥珀に眠る記憶
餡玉(あんたま)
BL
父親のいる京都で新たな生活を始めることになった、引っ込み思案で大人しい男子高校生・沖野珠生。しかしその学園生活は、決して穏やかなものではなかった。前世の記憶を思い出すよう迫る胡散臭い生徒会長、黒いスーツに身を包んだ日本政府の男たち。そして、胸騒ぐある男との再会……。不可思議な人物が次々と現れる中、珠生はついに、前世の夢を見始める。こんなの、信じられない。前世の自分が、人間ではなく鬼だったなんてこと……。
*拙作『異聞白鬼譚』(ただ今こちらに転載中です)の登場人物たちが、現代に転生するお話です。引くぐらい長いのでご注意ください。
第1幕『ー十六夜の邂逅ー』全108部。
第2幕『Don't leave me alone』全24部。
第3幕『ー天孫降臨の地ー』全44部。
第4幕『恋煩いと、清く正しい高校生活』全29部。
番外編『たとえばこんな、穏やかな日』全5部。
第5幕『ー夜顔の記憶、祓い人の足跡ー』全87部。
第6幕『スキルアップと親睦を深めるための研修旅行』全37部。
第7幕『ー断つべきもの、守るべきものー』全47部。
◇ムーンライトノベルズから転載中です。fujossyにも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる