357 / 531
プロローグ
プロローグ 勝手な事、ぬかすなっ! その一
しおりを挟む
「兄さん? どういうことだ……上春」
俺は目の前にいる少女、上春咲に問いただす。
上春咲。
伊藤と同じ一年の風紀委員。
伊藤より一回り小さい体格で、フェアリーボブに大きめのぱっちりとした目は実際の年より幼く感じる。猛者ぞろいの風紀委員で上春の存在は異彩を放っていた。
ただの女の子ともいえる上春がなぜ、風紀委員にいるのか? 理由は今、語るまい。そんなことより、問題は別にある。
なぜ、俺と血の繋がっていない上春が俺を兄と呼ぶのか? 意味が分からない。
俺には妹はもちろん、弟も兄も姉もいない。それに父親も母親も俺の元から去っていった。
今、俺の傍にいてくれるのは祖父と祖母だけ。その二人が俺の家族だ。上春咲が俺の家族なわけがない。
「あれ? 聞いていませんか?」
「何をだ?」
俺の問いに、上春は目を大きく見開くが、すぐに笑顔になって説明をしてくれた。
「私の父と兄さんの母が再婚することになったんです。なので、これからは私達は家族です。一つ屋根の下、みんなで仲良く暮らすんですよ!」
再婚……だと? 家族になるだと? みんなで暮らすだと?
俺は上春が何を言っているのか、さっぱり理解できなかった。俺の母親は俺を捨てておきながら、再婚してまた一緒に暮らすつもりなのか?
俺が離婚しないでくれと懇願したときは無視しておいて、俺のことを置き去りにして出て行っておいて、今更、何様のつもりなんだ、あの女は……。
ふざけるな……ふざけるなふざけるなふざけるな!
「ざけてるんじゃねえぞ、あの女!」
「に、兄さん!」
上春の呼び止める声が聞こえたが、それを振り切り、俺は急いで家に向かって走る。
あの女のことだ。再婚となると、きっと、自分の父親と母親のところに顔を出すはず。ならば、家に戻れば会える可能性が高い。
再婚なんて断固阻止だ! 一緒に暮らすなんて以ての外だ! 絶対に認めないからな!
くそっ! 俺はもう、あの女に会いたくなかったのに……忘れたかったのに……どうして今なんだ。
俺の中でいろんな想いが胸の中で渦巻く。
両親と一緒に暮らしていたときのこと、少年Aの事件で全てが変わってしまったときのこと、捨てられたときのこと……。
親に捨てられる前までは、必死になって一緒にいたいと願っていたのに、今は会いたくない気持ちしかない。もう、アイツを母親だと認めていない。赤の他人だ。
当たり前だろ? 俺を捨てたんだぞ? 家族の縁なんてとっくにきれている。なのに、どの面して戻ってきやがったんだ、あの女は。
もし、あの女が俺の祖父と祖母に再婚の事を話した場合、どうなってしまうのだろうか?
あの女が俺を引き取りたいと言ったとき、二人は俺の事をどうするつもりなのか?
まさか、まさか……また俺は捨てられるのか? 家族なのに、また離れ離れになってしまうのか?
捨てられるかもしれない未来を想像してしまったせいで、足が動かなくなった。体中の震えが止まらない。
それは体を突き抜ける冷風のせいではない。頭痛が、吐き気が止まらない。
なんで、なんでなんだよ……。
これは罰なのだろうか? 伊藤の想いに応えられなかった、悲しませてしまったことへの報いなのか?
だったら、どうしたらよかったんだ! 伊藤と付き合えばよかったのか?
違う、そうじゃない。今の俺が誰かを好きになんてなれない。それはきっと、愛じゃない。
嫌われないよう、顔色ばかり窺って相手のご機嫌をとる。そんなものが恋愛だとは到底思えない。
きっと、嘘の気持ちは相手を傷つけるだけだ。
俺はただ御堂を、伊藤を傷つけたくなんてなかったんだ。傷つけたくないからこそ、遠ざけた。
いや、違う。俺が二人に嫌われるのが怖くて、逃げてしまったんだ。
そんな俺にも、大切な人がいる。俺のことを大切にしてくれる人達がいる。
俺の家族である、祖父と祖母、この二人は絶対に失いたくない。見捨てられたくない。
万が一、祖父と祖母に見捨てられたら……だから、俺は……一人ぼっちになってしまう。そんなのは嫌だ。考えるだけで恐ろしい。
何があっても、護るんだ。今の生活を俺が護るんだ。もう、ひとりぼっちは嫌だ。
捨てられるのも、意味のない希望にすがって、親の帰りを待ち続けるのもこりごりだ。
震える足を叱咤し、無理やり足を動かす。一歩一歩、力を込めて。
家に近づくにつれて体は重くなるが、それでも、帰るところはそこしかない。
重い体を引きずり、家にたどり着くと、玄関に一人の女性のシルエットが見えた。
あれは……。
俺はあの女を知っている。見間違えるはずがない。
母さん……だった人だ。
「久しぶりね、正道」
「……なにしに来た」
俺は憎しみを込めて言葉を吐き出す。胸の中に湧き上がってくるのは、嫌悪感だけ。それ以外に何もわいてこない。
それは安堵すべきなのか、おかしいと思うべきか分からなかった。
「そう邪険にしないでよ。私達、家族でしょ?」
「寝言は寝ていえ。さっさと失せろ」
俺の突き放した言葉に、女は唖然としていた。コイツ、まさか歓迎されるとでも思っていたのか?
だとしたら、頭がお花畑でできているに違いない。
俺は女の横を通り過ぎようとしたとき、女に腕を強く捕まれた。
「母親に向かってその口のきき方は何! 言いなおしなさい!」
うるさい……そのキンキンとした声には苛立ちしか感じない。怒りで腸が煮えくり返りそうだ。
激情にかられそうになるのを必死に抑え、俺は事実を伝える。
「俺の母親はもういない。そうだろ?」
「私が正道の母親でしょうが!」
目の前にいる女はヒステリックに叫んでいるが、耳障りなだけだ。
叫ぶことしか能がないのか、この女は。ぎゃーぎゃーやかましい口を閉ざすことが出来れば、どれだけ気分がすっきりする事か。
ヒネリツブシテヤリタイ。
「いちいち騒ぐな、うっとうしい。近所迷惑だろうが。すぐにここから出ていけ。二度と俺の前に現れるな」
「正道! いい加減にしなさい! 正道!」
何かわめいてる女を振り切り、俺は玄関のドアを開け、すぐに鍵を閉める。
ガンガンとドアを叩く音がするが、俺は完全に無視した。本当にうるさい女だ。騒音をまき散らしていることが分からないのか。ぶん殴ってやりたい。
ぎりぎりと歯を食いしばり、拳が痛むくらい握り締める。
うっとうしい、気に入らない、叩きのめしたい……。
「正道さん、おかえりなさい。外が騒がしいようですけど……」
「……なんでもありません」
俺の祖母、楓さんが心配げに玄関を見つめている。俺は自分の体で玄関の外にいる女の姿を隠した。
「開けなさい、正道! 正道!」
「!? 正道さん、外にいるのは……まさか……」
「……」
ちっ! 本当にやかましい女だ。気づかれてしまったではないか。
楓さんは懇願するように、俺に頼んできた。
「正道さん、お願いだからあの子を家に入れてあげておくれ。あんな子でも、私にとっては大切な娘なの。お願いだから」
なぜ、楓さんはあんなヤツをかばうんだ? あの女が俺を捨てたことを、楓さんだって知っているはずだ。なのに、どうして……。
やっぱり、俺は誰にも必要とされていないのか? 楓さんは俺よりも、娘である女の方が大切なのか?
どす黒い何かが俺の胸の中で形作る。全てを壊してしまいたい気持ちに身をゆだねたくなる。
俺は……俺は……誰にも愛されないのか……必要とされていないのか……。
「……楓さんも俺を捨てるんですか? 俺の事なんて、どうでもいいんですか?」
「ま、正道さん? 何を言って……」
「……俺よりも……あの女が大切だって言うんですか? そうなんですか……」
「ち、違います! 正道さん、話を……」
俺はか細い楓さんの胸ぐらを掴もうとして……。
「正道、いい加減にしなさい」
手が止まる。
この声は……。
低く重い声に、頭の中がクリアになる。苛立ちや憎しみがすっと引っ込んでいく。声の主は……。
「義信さん」
「正道、鍵を開けてやれ。私が話をする」
俺は祖父の義信さんに言われるがまま、玄関の鍵を開ける。開けた瞬間、女が飛び込むように家の中に入ってきた。
「正道! あんたって子は!」
「澪、静かにしろ」
「うるさいわね! 私は今、正道と……」
ゴン!
俺は義信さんの行動に呆然としてしまう。
義信さんは拳骨で女の頭を殴った。容赦なく、思いっきり。女は頭を抑え、涙目で殴った相手を睨む。
「痛い! なにするの……って、お、お父さん!」
「二度は言わん。いいな」
「……はい」
さ、流石は義信さん。あのやかましい女を一瞬で黙らせた。義信さんは目でこっちにこいと女に語る。女は渋々義信さんについていく。女をいたわるように楓さんが寄り添っている。
俺は少し複雑な気持ちで三人の後を追った。
俺は目の前にいる少女、上春咲に問いただす。
上春咲。
伊藤と同じ一年の風紀委員。
伊藤より一回り小さい体格で、フェアリーボブに大きめのぱっちりとした目は実際の年より幼く感じる。猛者ぞろいの風紀委員で上春の存在は異彩を放っていた。
ただの女の子ともいえる上春がなぜ、風紀委員にいるのか? 理由は今、語るまい。そんなことより、問題は別にある。
なぜ、俺と血の繋がっていない上春が俺を兄と呼ぶのか? 意味が分からない。
俺には妹はもちろん、弟も兄も姉もいない。それに父親も母親も俺の元から去っていった。
今、俺の傍にいてくれるのは祖父と祖母だけ。その二人が俺の家族だ。上春咲が俺の家族なわけがない。
「あれ? 聞いていませんか?」
「何をだ?」
俺の問いに、上春は目を大きく見開くが、すぐに笑顔になって説明をしてくれた。
「私の父と兄さんの母が再婚することになったんです。なので、これからは私達は家族です。一つ屋根の下、みんなで仲良く暮らすんですよ!」
再婚……だと? 家族になるだと? みんなで暮らすだと?
俺は上春が何を言っているのか、さっぱり理解できなかった。俺の母親は俺を捨てておきながら、再婚してまた一緒に暮らすつもりなのか?
俺が離婚しないでくれと懇願したときは無視しておいて、俺のことを置き去りにして出て行っておいて、今更、何様のつもりなんだ、あの女は……。
ふざけるな……ふざけるなふざけるなふざけるな!
「ざけてるんじゃねえぞ、あの女!」
「に、兄さん!」
上春の呼び止める声が聞こえたが、それを振り切り、俺は急いで家に向かって走る。
あの女のことだ。再婚となると、きっと、自分の父親と母親のところに顔を出すはず。ならば、家に戻れば会える可能性が高い。
再婚なんて断固阻止だ! 一緒に暮らすなんて以ての外だ! 絶対に認めないからな!
くそっ! 俺はもう、あの女に会いたくなかったのに……忘れたかったのに……どうして今なんだ。
俺の中でいろんな想いが胸の中で渦巻く。
両親と一緒に暮らしていたときのこと、少年Aの事件で全てが変わってしまったときのこと、捨てられたときのこと……。
親に捨てられる前までは、必死になって一緒にいたいと願っていたのに、今は会いたくない気持ちしかない。もう、アイツを母親だと認めていない。赤の他人だ。
当たり前だろ? 俺を捨てたんだぞ? 家族の縁なんてとっくにきれている。なのに、どの面して戻ってきやがったんだ、あの女は。
もし、あの女が俺の祖父と祖母に再婚の事を話した場合、どうなってしまうのだろうか?
あの女が俺を引き取りたいと言ったとき、二人は俺の事をどうするつもりなのか?
まさか、まさか……また俺は捨てられるのか? 家族なのに、また離れ離れになってしまうのか?
捨てられるかもしれない未来を想像してしまったせいで、足が動かなくなった。体中の震えが止まらない。
それは体を突き抜ける冷風のせいではない。頭痛が、吐き気が止まらない。
なんで、なんでなんだよ……。
これは罰なのだろうか? 伊藤の想いに応えられなかった、悲しませてしまったことへの報いなのか?
だったら、どうしたらよかったんだ! 伊藤と付き合えばよかったのか?
違う、そうじゃない。今の俺が誰かを好きになんてなれない。それはきっと、愛じゃない。
嫌われないよう、顔色ばかり窺って相手のご機嫌をとる。そんなものが恋愛だとは到底思えない。
きっと、嘘の気持ちは相手を傷つけるだけだ。
俺はただ御堂を、伊藤を傷つけたくなんてなかったんだ。傷つけたくないからこそ、遠ざけた。
いや、違う。俺が二人に嫌われるのが怖くて、逃げてしまったんだ。
そんな俺にも、大切な人がいる。俺のことを大切にしてくれる人達がいる。
俺の家族である、祖父と祖母、この二人は絶対に失いたくない。見捨てられたくない。
万が一、祖父と祖母に見捨てられたら……だから、俺は……一人ぼっちになってしまう。そんなのは嫌だ。考えるだけで恐ろしい。
何があっても、護るんだ。今の生活を俺が護るんだ。もう、ひとりぼっちは嫌だ。
捨てられるのも、意味のない希望にすがって、親の帰りを待ち続けるのもこりごりだ。
震える足を叱咤し、無理やり足を動かす。一歩一歩、力を込めて。
家に近づくにつれて体は重くなるが、それでも、帰るところはそこしかない。
重い体を引きずり、家にたどり着くと、玄関に一人の女性のシルエットが見えた。
あれは……。
俺はあの女を知っている。見間違えるはずがない。
母さん……だった人だ。
「久しぶりね、正道」
「……なにしに来た」
俺は憎しみを込めて言葉を吐き出す。胸の中に湧き上がってくるのは、嫌悪感だけ。それ以外に何もわいてこない。
それは安堵すべきなのか、おかしいと思うべきか分からなかった。
「そう邪険にしないでよ。私達、家族でしょ?」
「寝言は寝ていえ。さっさと失せろ」
俺の突き放した言葉に、女は唖然としていた。コイツ、まさか歓迎されるとでも思っていたのか?
だとしたら、頭がお花畑でできているに違いない。
俺は女の横を通り過ぎようとしたとき、女に腕を強く捕まれた。
「母親に向かってその口のきき方は何! 言いなおしなさい!」
うるさい……そのキンキンとした声には苛立ちしか感じない。怒りで腸が煮えくり返りそうだ。
激情にかられそうになるのを必死に抑え、俺は事実を伝える。
「俺の母親はもういない。そうだろ?」
「私が正道の母親でしょうが!」
目の前にいる女はヒステリックに叫んでいるが、耳障りなだけだ。
叫ぶことしか能がないのか、この女は。ぎゃーぎゃーやかましい口を閉ざすことが出来れば、どれだけ気分がすっきりする事か。
ヒネリツブシテヤリタイ。
「いちいち騒ぐな、うっとうしい。近所迷惑だろうが。すぐにここから出ていけ。二度と俺の前に現れるな」
「正道! いい加減にしなさい! 正道!」
何かわめいてる女を振り切り、俺は玄関のドアを開け、すぐに鍵を閉める。
ガンガンとドアを叩く音がするが、俺は完全に無視した。本当にうるさい女だ。騒音をまき散らしていることが分からないのか。ぶん殴ってやりたい。
ぎりぎりと歯を食いしばり、拳が痛むくらい握り締める。
うっとうしい、気に入らない、叩きのめしたい……。
「正道さん、おかえりなさい。外が騒がしいようですけど……」
「……なんでもありません」
俺の祖母、楓さんが心配げに玄関を見つめている。俺は自分の体で玄関の外にいる女の姿を隠した。
「開けなさい、正道! 正道!」
「!? 正道さん、外にいるのは……まさか……」
「……」
ちっ! 本当にやかましい女だ。気づかれてしまったではないか。
楓さんは懇願するように、俺に頼んできた。
「正道さん、お願いだからあの子を家に入れてあげておくれ。あんな子でも、私にとっては大切な娘なの。お願いだから」
なぜ、楓さんはあんなヤツをかばうんだ? あの女が俺を捨てたことを、楓さんだって知っているはずだ。なのに、どうして……。
やっぱり、俺は誰にも必要とされていないのか? 楓さんは俺よりも、娘である女の方が大切なのか?
どす黒い何かが俺の胸の中で形作る。全てを壊してしまいたい気持ちに身をゆだねたくなる。
俺は……俺は……誰にも愛されないのか……必要とされていないのか……。
「……楓さんも俺を捨てるんですか? 俺の事なんて、どうでもいいんですか?」
「ま、正道さん? 何を言って……」
「……俺よりも……あの女が大切だって言うんですか? そうなんですか……」
「ち、違います! 正道さん、話を……」
俺はか細い楓さんの胸ぐらを掴もうとして……。
「正道、いい加減にしなさい」
手が止まる。
この声は……。
低く重い声に、頭の中がクリアになる。苛立ちや憎しみがすっと引っ込んでいく。声の主は……。
「義信さん」
「正道、鍵を開けてやれ。私が話をする」
俺は祖父の義信さんに言われるがまま、玄関の鍵を開ける。開けた瞬間、女が飛び込むように家の中に入ってきた。
「正道! あんたって子は!」
「澪、静かにしろ」
「うるさいわね! 私は今、正道と……」
ゴン!
俺は義信さんの行動に呆然としてしまう。
義信さんは拳骨で女の頭を殴った。容赦なく、思いっきり。女は頭を抑え、涙目で殴った相手を睨む。
「痛い! なにするの……って、お、お父さん!」
「二度は言わん。いいな」
「……はい」
さ、流石は義信さん。あのやかましい女を一瞬で黙らせた。義信さんは目でこっちにこいと女に語る。女は渋々義信さんについていく。女をいたわるように楓さんが寄り添っている。
俺は少し複雑な気持ちで三人の後を追った。
0
お気に入りに追加
60
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
俺のセフレが義妹になった。そのあと毎日めちゃくちゃシた。
ねんごろ
恋愛
主人公のセフレがどういうわけか義妹になって家にやってきた。
その日を境に彼らの関係性はより深く親密になっていって……
毎日にエロがある、そんな時間を二人は過ごしていく。
※他サイトで連載していた作品です
お兄ちゃんが私にぐいぐいエッチな事を迫って来て困るんですけど!?
さいとう みさき
恋愛
私は琴吹(ことぶき)、高校生一年生。
私には再婚して血の繋がらない 二つ年上の兄がいる。
見た目は、まあ正直、好みなんだけど……
「好きな人が出来た! すまんが琴吹、練習台になってくれ!!」
そう言ってお兄ちゃんは私に協力を要請するのだけど、何処で仕入れた知識だかエッチな事ばかりしてこようとする。
「お兄ちゃんのばかぁっ! 女の子にいきなりそんな事しちゃダメだってばッ!!」
はぁ、見た目は好みなのにこのバカ兄は目的の為に偏った知識で女の子に接して来ようとする。
こんなんじゃ絶対にフラれる!
仕方ない、この私がお兄ちゃんを教育してやろーじゃないの!
実はお兄ちゃん好きな義妹が奮闘する物語です。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ミックスド★バス~家のお風呂なら誰にも迷惑をかけずにイチャイチャ?~
taki
恋愛
【R18】恋人同士となった入浴剤開発者の温子と営業部の水川。
お互いの部屋のお風呂で、人目も気にせず……♥
えっちめシーンの話には♥マークを付けています。
ミックスド★バスの第5弾です。
【完結】俺のセフレが幼なじみなんですが?
おもち
恋愛
アプリで知り合った女の子。初対面の彼女は予想より断然可愛かった。事前に取り決めていたとおり、2人は恋愛NGの都合の良い関係(セフレ)になる。何回か関係を続け、ある日、彼女の家まで送ると……、その家は、見覚えのある家だった。
『え、ここ、幼馴染の家なんだけど……?』
※他サイトでも投稿しています。2サイト計60万PV作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる