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八章
八話 真実への追求 その七
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「それって、奏水ちゃんのこと、好きな男の子ではないでしょうか!」
目をキラキラしながら言い寄る平村に、白部は気まずそうな顔をして否定した。
「違うから。そんなわけないから」
「そうかな? 奏水ちゃん、運動部系の男の子に人気あったじゃない。よく告白されてうんざりって言ってたよね? 結局、誰とも付き合わなかったし」
平村の指摘に、白部は思いっきりにらみ返し、平村をおびえさせていた。
確かに、そういう理由なら納得はできるが、もし、違う理由なら?
その男子の素性を知ることができればな……。
ダメ元で確かめてみるか。
「白部さん。心当たりがないのか?」
「……それ、どういう意図があるわけ?」
案の定、白部は話す気がないらしい。普段なら詮索はしないのだが、今は少しでも事件解決に必要な情報を手に入れたい。
もっと突っ込んでみるか。
「意図? もしかすると、その男子が何かしら事件に関わっているかもしれないだろ?」
俺の指摘に白部はため息をつく。
「それはないから。その男の子は関係ないよ、きっと」
「どうしてそう言い切れる?」
「男の子が私の鞄に腕時計を入れることなんて不可能ってこと。更衣室はみんなで共有して使っているから、空いた場所に荷物を置くの。だから、その日によって誰がどのロッカーに荷物を置くのか、そのときにならないと分からないってわけ。更衣室にいた女の子なら、私がロッカーに荷物を入れる場所を見ることが出来るから、狙って私の鞄に腕時計を入れることが出来るけど、男の子には無理。ロッカーは荒らされた跡はなかったし、ピンポイントで私の鞄に腕時計を入れるなんて不可能。第一、私の鞄から真子の鞄に腕時計を移動させることなんて、男の子には無理」
更衣室は不特定多数の生徒が使うため、空いている場所を好きに使うスタンスというわけか。
そうなると、遠藤先生の言う男子はこの事件に無関係なのか?
それにしても、白部はやけにその男子をかばっているよな。もしかして、その男子を知っているのか? だからこそ、犯人でないと確信しているのか?
気になってしまうが、今は聞き出せる情報を優先的に確認しておこう。
「遠藤先生がこの事件に思うところがあるのは分かりましたが、二人が保健室に来た時間を正確に把握しているのはなぜですか?」
「これよ」
遠藤先生はベットから少し離れた場所にある机の上を指さす。机の上にはノートが置かれていた。
そのノートのページをめくってみると、そこにはいつ、誰が、どのベットを利用しているかが書かれていた。
なるほど、保健室のベットを使うときにはこのノートに記入するルールなのか。
ノートが置いてあった机に、置き時計も置かれている。
「そこにある時計は電波時計だから、時間が狂うことはないし、正確な時間が分かるわけ。つまり、二人が来たのは九時四分で間違いないわ。何度も聞かれたから覚えているもの」
電波時計とは、標準電波を受信して時刻の誤差を自動修正する機能を持つ時計である。
どんな時計もそうだが、必ず時間はずれてくる。いかに精密に作られた時計でもだ。
だが、この電波時計は特定の時間に電波を受信して、ずれた時刻を修正してくれるので、いちいち手動で調整しなくてもいい便利な時計である。
なるほど……これなら、正確な時間が把握できるな。
問題は……。
「ノートに記載するのは先生ですか? それとも、使用者ですか?」
「私よ」
ダメか……。
もし、生徒がこのノートに記載するのであれば、司波莉音が偽りの時間を記載し、アリバイ工作ができるのだが、遠藤先生が記載するとなると、それができない。
つまり、二人は九時四分に保健室に来たことになる。
髙品瑠々はずっと保健室にいた為、犯行は不可能。
保健委員である司波莉音が犯人だとすると、九時四分から九時八分の四分で犯行を終えなければならない。
体育館から職員室で鍵を取り出し、更衣室で腕時計を盗み、平村の鞄に腕時計を入れた後、また職員室に戻って鍵を返し、体育館に戻るのに五分程度はかかると井波戸は言っていた。
そこに保健室を往復する時間をいれると六分くらいか。
無理だ。司波莉音には犯行が不可能だ。
何か……何か突破口はないのか……さっきから何かが引っかかっているのだが。
今の遠藤先生の話で何が引っかかったんだ? 時間か? ノートについてか?
思い返してはみるが、全く分からない。
「失礼します。先生、病人お届けにまいりました」
「不謹慎よ。そっちの彼ね。何かあったの?」
保健室に二人の生徒が入ってきたことで、話が一時中断された。それでも、井波戸の話の裏がとれたのでよしとするか。
正直、伊藤の推理どおり、俺も二人が犯人ならと思っていたのだが、世の中そんなにあまくないって事か。
やはり、希望的観測で物事を判断するべきではなかったな。
「とりあえず、一番端のベットを使って」
「先生。ノートに記載してもいいですか?」
「お願いね」
んんっ?
俺はすぐさま、遠藤先生の方に振り返る。
生徒がノートに記載し、遠藤先生が病人を連れ添っている。
おいおい、話が違うだろうが。遠藤先生がベットを使用した生徒の情報をノートに記載するのではなかったのか?
「遠藤先生、すみません。遠藤先生がノートの管理をしているのではないのですか?」
俺はつい、遠藤先生を呼び止めてしまう。
遠藤先生は生徒をベットに寝かせた後、こっちに顔を向ける。
「そうよ。ああっ、藤堂君が思っているのは、ノートの記載は私だけがしているってことを言いたかったの? なら、違うわ。ノートの記載は私と保健委員がしているの」
そ、それを早く言え!
だが、俺の言い方も悪かったな。
先ほど俺はノートに記載するのは遠藤先生か、使用者かと尋ねた。だから、遠藤先生は自分だと言ったのだろう。
それなら、保険委員である司波莉音に犯行は可能だ。ノートに嘘の情報を記載すればアリバイが作れる。
例えば、九時一分に保健室について、そこから犯行を行えば時間的に間に合う。犯行時間は六分ほどなので、この時間割なら司波莉音でも犯行は可能だ。
ノートには九時四分に記載しておけば、アリバイ成立。
ようやく突破口を見つけたぞ。
そう思っていたのだが。
「先生、これでいい?」
「OKよ。お疲れ様」
保健委員らしき子が遠藤先生にノートを見せて確認し、遠藤先生はノートをチェック後、時計の時間を見て、了承していた。
俺は嫌な汗を背中に感じていた。
「遠藤先生……確認したいのですが、保健委員がノートに記載した場合、先生が必ずチェックしているのですか?」
「当たり前よ。もちろん、時間も確認しているわ。そもそも、ベットを使用する時間を記載するきっかけになったのは……」
俺は先生の話を聞き流しながら、自分の推理が外れていたことに落ち込んでしまった。思ったよりもショックを受けたことに少し驚きを感じていた。
きっと、理由は伊藤の推理まで否定された気がしたからだろう。
俺はつい笑ってしまった。
俺達が束になっても、覆せない難題があることにショックを受けるなんて何様なのだろう。そんなの当たり前のことなのに。
「藤堂先輩、何かあった?」
白部の心配げな声に、俺は気を持ち直し、なんでもないと首を横に振る。
病人もいることだし、ここから離れた方がいいだろう。
最後の悪あがきに、もう一つ遠藤先生に質問した。
「遠藤先生。最後にひとつだけ伺ってもいいですか?」
「いいわよ。気を遣わせて悪いわね」
俺が遠藤先生に尋ねたいことは……。
「二人の様子に何か気になる点はありませんでしたか?」
遠藤先生は何か思い出すかのように、目をつぶり考え込んでいたが、ぱっと目を開け、話してくれた。
「そうね……そういえば、司波さん、すごく急いでいた気がしたわ。すぐに試合が始まるから帰りたいって」
「……そうですか。遠藤先生、お話、ありがとうございました」
「頑張ってね、名探偵さん」
名探偵か……本当にそんなヤツがいるのなら、今すぐここに来て、この事件を解決して欲しい。
ありえない願いを心の中で祈りつつ、俺達は保健室を後にした。
目をキラキラしながら言い寄る平村に、白部は気まずそうな顔をして否定した。
「違うから。そんなわけないから」
「そうかな? 奏水ちゃん、運動部系の男の子に人気あったじゃない。よく告白されてうんざりって言ってたよね? 結局、誰とも付き合わなかったし」
平村の指摘に、白部は思いっきりにらみ返し、平村をおびえさせていた。
確かに、そういう理由なら納得はできるが、もし、違う理由なら?
その男子の素性を知ることができればな……。
ダメ元で確かめてみるか。
「白部さん。心当たりがないのか?」
「……それ、どういう意図があるわけ?」
案の定、白部は話す気がないらしい。普段なら詮索はしないのだが、今は少しでも事件解決に必要な情報を手に入れたい。
もっと突っ込んでみるか。
「意図? もしかすると、その男子が何かしら事件に関わっているかもしれないだろ?」
俺の指摘に白部はため息をつく。
「それはないから。その男の子は関係ないよ、きっと」
「どうしてそう言い切れる?」
「男の子が私の鞄に腕時計を入れることなんて不可能ってこと。更衣室はみんなで共有して使っているから、空いた場所に荷物を置くの。だから、その日によって誰がどのロッカーに荷物を置くのか、そのときにならないと分からないってわけ。更衣室にいた女の子なら、私がロッカーに荷物を入れる場所を見ることが出来るから、狙って私の鞄に腕時計を入れることが出来るけど、男の子には無理。ロッカーは荒らされた跡はなかったし、ピンポイントで私の鞄に腕時計を入れるなんて不可能。第一、私の鞄から真子の鞄に腕時計を移動させることなんて、男の子には無理」
更衣室は不特定多数の生徒が使うため、空いている場所を好きに使うスタンスというわけか。
そうなると、遠藤先生の言う男子はこの事件に無関係なのか?
それにしても、白部はやけにその男子をかばっているよな。もしかして、その男子を知っているのか? だからこそ、犯人でないと確信しているのか?
気になってしまうが、今は聞き出せる情報を優先的に確認しておこう。
「遠藤先生がこの事件に思うところがあるのは分かりましたが、二人が保健室に来た時間を正確に把握しているのはなぜですか?」
「これよ」
遠藤先生はベットから少し離れた場所にある机の上を指さす。机の上にはノートが置かれていた。
そのノートのページをめくってみると、そこにはいつ、誰が、どのベットを利用しているかが書かれていた。
なるほど、保健室のベットを使うときにはこのノートに記入するルールなのか。
ノートが置いてあった机に、置き時計も置かれている。
「そこにある時計は電波時計だから、時間が狂うことはないし、正確な時間が分かるわけ。つまり、二人が来たのは九時四分で間違いないわ。何度も聞かれたから覚えているもの」
電波時計とは、標準電波を受信して時刻の誤差を自動修正する機能を持つ時計である。
どんな時計もそうだが、必ず時間はずれてくる。いかに精密に作られた時計でもだ。
だが、この電波時計は特定の時間に電波を受信して、ずれた時刻を修正してくれるので、いちいち手動で調整しなくてもいい便利な時計である。
なるほど……これなら、正確な時間が把握できるな。
問題は……。
「ノートに記載するのは先生ですか? それとも、使用者ですか?」
「私よ」
ダメか……。
もし、生徒がこのノートに記載するのであれば、司波莉音が偽りの時間を記載し、アリバイ工作ができるのだが、遠藤先生が記載するとなると、それができない。
つまり、二人は九時四分に保健室に来たことになる。
髙品瑠々はずっと保健室にいた為、犯行は不可能。
保健委員である司波莉音が犯人だとすると、九時四分から九時八分の四分で犯行を終えなければならない。
体育館から職員室で鍵を取り出し、更衣室で腕時計を盗み、平村の鞄に腕時計を入れた後、また職員室に戻って鍵を返し、体育館に戻るのに五分程度はかかると井波戸は言っていた。
そこに保健室を往復する時間をいれると六分くらいか。
無理だ。司波莉音には犯行が不可能だ。
何か……何か突破口はないのか……さっきから何かが引っかかっているのだが。
今の遠藤先生の話で何が引っかかったんだ? 時間か? ノートについてか?
思い返してはみるが、全く分からない。
「失礼します。先生、病人お届けにまいりました」
「不謹慎よ。そっちの彼ね。何かあったの?」
保健室に二人の生徒が入ってきたことで、話が一時中断された。それでも、井波戸の話の裏がとれたのでよしとするか。
正直、伊藤の推理どおり、俺も二人が犯人ならと思っていたのだが、世の中そんなにあまくないって事か。
やはり、希望的観測で物事を判断するべきではなかったな。
「とりあえず、一番端のベットを使って」
「先生。ノートに記載してもいいですか?」
「お願いね」
んんっ?
俺はすぐさま、遠藤先生の方に振り返る。
生徒がノートに記載し、遠藤先生が病人を連れ添っている。
おいおい、話が違うだろうが。遠藤先生がベットを使用した生徒の情報をノートに記載するのではなかったのか?
「遠藤先生、すみません。遠藤先生がノートの管理をしているのではないのですか?」
俺はつい、遠藤先生を呼び止めてしまう。
遠藤先生は生徒をベットに寝かせた後、こっちに顔を向ける。
「そうよ。ああっ、藤堂君が思っているのは、ノートの記載は私だけがしているってことを言いたかったの? なら、違うわ。ノートの記載は私と保健委員がしているの」
そ、それを早く言え!
だが、俺の言い方も悪かったな。
先ほど俺はノートに記載するのは遠藤先生か、使用者かと尋ねた。だから、遠藤先生は自分だと言ったのだろう。
それなら、保険委員である司波莉音に犯行は可能だ。ノートに嘘の情報を記載すればアリバイが作れる。
例えば、九時一分に保健室について、そこから犯行を行えば時間的に間に合う。犯行時間は六分ほどなので、この時間割なら司波莉音でも犯行は可能だ。
ノートには九時四分に記載しておけば、アリバイ成立。
ようやく突破口を見つけたぞ。
そう思っていたのだが。
「先生、これでいい?」
「OKよ。お疲れ様」
保健委員らしき子が遠藤先生にノートを見せて確認し、遠藤先生はノートをチェック後、時計の時間を見て、了承していた。
俺は嫌な汗を背中に感じていた。
「遠藤先生……確認したいのですが、保健委員がノートに記載した場合、先生が必ずチェックしているのですか?」
「当たり前よ。もちろん、時間も確認しているわ。そもそも、ベットを使用する時間を記載するきっかけになったのは……」
俺は先生の話を聞き流しながら、自分の推理が外れていたことに落ち込んでしまった。思ったよりもショックを受けたことに少し驚きを感じていた。
きっと、理由は伊藤の推理まで否定された気がしたからだろう。
俺はつい笑ってしまった。
俺達が束になっても、覆せない難題があることにショックを受けるなんて何様なのだろう。そんなの当たり前のことなのに。
「藤堂先輩、何かあった?」
白部の心配げな声に、俺は気を持ち直し、なんでもないと首を横に振る。
病人もいることだし、ここから離れた方がいいだろう。
最後の悪あがきに、もう一つ遠藤先生に質問した。
「遠藤先生。最後にひとつだけ伺ってもいいですか?」
「いいわよ。気を遣わせて悪いわね」
俺が遠藤先生に尋ねたいことは……。
「二人の様子に何か気になる点はありませんでしたか?」
遠藤先生は何か思い出すかのように、目をつぶり考え込んでいたが、ぱっと目を開け、話してくれた。
「そうね……そういえば、司波さん、すごく急いでいた気がしたわ。すぐに試合が始まるから帰りたいって」
「……そうですか。遠藤先生、お話、ありがとうございました」
「頑張ってね、名探偵さん」
名探偵か……本当にそんなヤツがいるのなら、今すぐここに来て、この事件を解決して欲しい。
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