48 / 523
最終章
最終話 押水一郎の願望
しおりを挟む
***
「え~今日は転校生を紹介する」
教室の前で待機するってドキドキするな。
親に泣きついてあの忌々しい青島学園から余所の学校へ転校することができた。
急な転校だったから、一人暮らしだ。
憧れの一人暮らしができて棚牡丹だ。門限はないし、理不尽な姉の要求、うるさい妹達はいない。エッチな本もDVDも隠さなくていい! パラダイスだ! まだ片付けは終わってないけど、そこは今日知り合うであろう、お節介系の美少女に手伝ってもらおう。女の子をお持ち帰りし放題で楽しみだな~。
さて、この学校にはどんな美少女との出会いが待っているのだろうか? どんなロマンが待っているのだろうか? オラ、ワクワクしてきたぞ!
恋の冒険が始まるぜ!
「入ってきなさい」
「はい!」
ガラガラガラガラ。
いつもと違う教室で緊張するな~。机の並び、クラスメイトの人数、雰囲気、どれも新鮮に感じる。
美少女は……いるいる! 可愛い子もいるよ!
「では、キミ。自己紹介をしなさい」
「押水一郎です。今はフリーで恋人募集中です。よろしく!」
「……」
「押水、席は窓際の一番後ろ空いてるから、そこに座ってくれ」
「……はい」
なんかあっさりしてるな。質問も何もなかったし。担任は中年の男だし。
思っていたよりも静かだ。あ、わかった!
休み時間に質問が殺到するパターンか? うまく受け答えできるかな~?
ちょっとみんな元気がないと思うけど、最初はこんなもんか。さて、美少女との出会いを探すぞ~!
おかしい。
今のところ、何の出会いもない。クラスメイトの質問攻めもなかった。男の友達はできたけど、それだけだ。もう六時間目をむかえようとしている。あと一時間で授業は終わりだ。
もうそろそろ、時間的に美少女とぶつかるイベントがあってもいいのに。拍子抜けしてしまう。
何もない。
「どうかしたか、押水?」
「いや、この学校で美人教師とかっていないの?」
セクシー系がいいな。ボインが……よくないな。あれのせいで僕は道を踏み外したんだ。気を付けないと。やっぱり、男も女も控えめなほうがいいよね。
「おっ! 目の付け所が違いますな~」
「保険の先生がセクシーだったよな」
「だった?」
過去形ということは……。
「ああ、先月結婚して辞めたんだ。新しい先生はおばちゃんだしな」
「でも、話しやすいよな」
「お前、おばさんスキーだしな」
そっか、いないのか……。がっかりだ。
「あの……ちょっといいかな?」
「あんた、ダレ?」
出会いがなかったので、僕から話しかけることにした。クラスで一番綺麗な子に声をかける。ロングで金髪、ミニスカで足の綺麗な女の子だ。
「転校生だよ、ミキ」
「そだっけ?」
「ミキ、ユウジ一筋だよね~」
「ち、違うわよ! そんなんじゃないから!」
「ミキ、ちょっといいか?」
おい、こら! 僕が話しているのに割り込むな!
僕が話しかけた女の子、ミキは僕を無視してイケメンの男子生徒と雑談している。僕の時とは全然反応が違う。頬を赤らめて、嬉しそうにミキは男と話していた。
ちっ! ただのビッチか。話す相手を間違えた。次はもっと、慎重に話しかけないとな。
「おはよう」
「いよう、ハーレム男!」
「えっ?」
「聞いたぜ~。前の学校でハーレム宣言したんだって! 男だな!」
な、なんでバレてんだ!
「結構有名だぜ。ネットで有名だし」
血の気が引いていく。またいじめられるのか。
「聞かせてくれよ、武勇伝を」
「はっ?」
あれ、なんか違う。みんな、友好的な態度だ。肩を叩かれるけど、嫌がらせじゃない、みんな笑っている。
「俺も聞きたい。どうなの、そこんとこ」
「ええっと」
「お~い、席に着け~」
「次の休み時間に聞かせてくれよ!」
はあ……どっと疲れた。でも、よかったぁ~よかったよ~。そうだよな、ここはもう青島じゃない。いじめられることはない。
僕は窓の外を見上げる。嫌な思い出しかないのに、つい青島の事を思っていた。
転校して一か月が過ぎたが、女の子の友達はおろか知り合いさえいない。
ハーレム発言の事はバレたけど、そのことでトラブルになることはなかった。逆に男の友達が増えた。理由はよくわからない。たぶん、バカやったと思われているだけだろう。本気でハーレム発言をしたとは誰も信じていないようだ。
新しい男友達と、毎日馬鹿やって遊んでいる。
この学校の可愛い女の子はみんな彼氏持ちか片思いだ。相手は全員、イケメンでちっとも面白くない。
なんで顔しか取り柄のないヤツばかりがモテるんだ? 理解できん。男は中身だろ!
一人暮らしも一週間くらいで飽きた。ご飯作るのが面倒臭い。料理を作りに来てくれる女の子はいるはずもない。裸エプロンとか期待してたのにな……。
全然思い通りにならない。なんで前はあんなに女の子が僕に集まってきたんだろう? 僕のモテ期は終わったのだろうか? そういえば、神社でモテるよう願掛けしたことあったっけ? こっちでも、願掛けしてみようかな。
教室の窓から見える空はこんなに青いのに、風はこんなにあたたかいのに、どうして僕の恋は冷めているのだろう。
そんな空を見上げて、呟く。
はあ……この学校、ハズレだな。
「おーい! 一郎! ゲーセンいこうぜ!」
「今、いく~!」
やれやれ、ついていってやるか。これはこれで楽しいし、いっか。
僕はカバンを持ち上げ、友達と一緒に教室を出た。
「今日こそは俺が勝つからな!」
「百年早いよ!」
「一郎、クレーンゲームうまいよな。ぬいぐるみ取ってくれよ。彼女がさ、欲しいってねだられて困ってるんだ」
「自分で取れ、このリア充!」
「ねえ、押水君。男友達は作らないの?」
右京の質問に、僕は眉をひそめる。右京と知り合ってから、色々と話をするようになった。その話の中で、右京は僕に尋ねてきた。
「別に」
「寂しくない?」
「ぼ、僕には友也や右京がいるからいいよ。友也は最近、微妙だけど」
友也が悪い! きっとそうに違いない! だから、謝ってきたら許してあげるのに……なんで、謝ってこないんだよ。待ってるんだぞ、僕は。
「でも、女の子相手だけじゃあ、しんどいでしょ?」
右京の指摘通りだ。ちょっと、しんどいって感じることはある。
「そうだけど、仕方ないさ。男子より女子を選んだんだから」
幼い妹を放っておけなかった。小さいのにわがままを言わず、じっと耐えている妹を僕は無視できなかった。
あのとき、妹達に手を差し伸べたことを後悔していない。妹達にかかりっきりなってしまって、男子と遊ぶ時間がなくなったのは辛かったけど、人として僕の行動は間違ってはいなかったはずだ。
意地を張って男友達を作らなかったからこんな結果になったけど、後悔してないけど……。
「……でも」
「でも?」
もしも、叶うのなら……僕は……。
「もし、男友達がいっぱいできたら大切にするよ」
***
-Normal End-
「え~今日は転校生を紹介する」
教室の前で待機するってドキドキするな。
親に泣きついてあの忌々しい青島学園から余所の学校へ転校することができた。
急な転校だったから、一人暮らしだ。
憧れの一人暮らしができて棚牡丹だ。門限はないし、理不尽な姉の要求、うるさい妹達はいない。エッチな本もDVDも隠さなくていい! パラダイスだ! まだ片付けは終わってないけど、そこは今日知り合うであろう、お節介系の美少女に手伝ってもらおう。女の子をお持ち帰りし放題で楽しみだな~。
さて、この学校にはどんな美少女との出会いが待っているのだろうか? どんなロマンが待っているのだろうか? オラ、ワクワクしてきたぞ!
恋の冒険が始まるぜ!
「入ってきなさい」
「はい!」
ガラガラガラガラ。
いつもと違う教室で緊張するな~。机の並び、クラスメイトの人数、雰囲気、どれも新鮮に感じる。
美少女は……いるいる! 可愛い子もいるよ!
「では、キミ。自己紹介をしなさい」
「押水一郎です。今はフリーで恋人募集中です。よろしく!」
「……」
「押水、席は窓際の一番後ろ空いてるから、そこに座ってくれ」
「……はい」
なんかあっさりしてるな。質問も何もなかったし。担任は中年の男だし。
思っていたよりも静かだ。あ、わかった!
休み時間に質問が殺到するパターンか? うまく受け答えできるかな~?
ちょっとみんな元気がないと思うけど、最初はこんなもんか。さて、美少女との出会いを探すぞ~!
おかしい。
今のところ、何の出会いもない。クラスメイトの質問攻めもなかった。男の友達はできたけど、それだけだ。もう六時間目をむかえようとしている。あと一時間で授業は終わりだ。
もうそろそろ、時間的に美少女とぶつかるイベントがあってもいいのに。拍子抜けしてしまう。
何もない。
「どうかしたか、押水?」
「いや、この学校で美人教師とかっていないの?」
セクシー系がいいな。ボインが……よくないな。あれのせいで僕は道を踏み外したんだ。気を付けないと。やっぱり、男も女も控えめなほうがいいよね。
「おっ! 目の付け所が違いますな~」
「保険の先生がセクシーだったよな」
「だった?」
過去形ということは……。
「ああ、先月結婚して辞めたんだ。新しい先生はおばちゃんだしな」
「でも、話しやすいよな」
「お前、おばさんスキーだしな」
そっか、いないのか……。がっかりだ。
「あの……ちょっといいかな?」
「あんた、ダレ?」
出会いがなかったので、僕から話しかけることにした。クラスで一番綺麗な子に声をかける。ロングで金髪、ミニスカで足の綺麗な女の子だ。
「転校生だよ、ミキ」
「そだっけ?」
「ミキ、ユウジ一筋だよね~」
「ち、違うわよ! そんなんじゃないから!」
「ミキ、ちょっといいか?」
おい、こら! 僕が話しているのに割り込むな!
僕が話しかけた女の子、ミキは僕を無視してイケメンの男子生徒と雑談している。僕の時とは全然反応が違う。頬を赤らめて、嬉しそうにミキは男と話していた。
ちっ! ただのビッチか。話す相手を間違えた。次はもっと、慎重に話しかけないとな。
「おはよう」
「いよう、ハーレム男!」
「えっ?」
「聞いたぜ~。前の学校でハーレム宣言したんだって! 男だな!」
な、なんでバレてんだ!
「結構有名だぜ。ネットで有名だし」
血の気が引いていく。またいじめられるのか。
「聞かせてくれよ、武勇伝を」
「はっ?」
あれ、なんか違う。みんな、友好的な態度だ。肩を叩かれるけど、嫌がらせじゃない、みんな笑っている。
「俺も聞きたい。どうなの、そこんとこ」
「ええっと」
「お~い、席に着け~」
「次の休み時間に聞かせてくれよ!」
はあ……どっと疲れた。でも、よかったぁ~よかったよ~。そうだよな、ここはもう青島じゃない。いじめられることはない。
僕は窓の外を見上げる。嫌な思い出しかないのに、つい青島の事を思っていた。
転校して一か月が過ぎたが、女の子の友達はおろか知り合いさえいない。
ハーレム発言の事はバレたけど、そのことでトラブルになることはなかった。逆に男の友達が増えた。理由はよくわからない。たぶん、バカやったと思われているだけだろう。本気でハーレム発言をしたとは誰も信じていないようだ。
新しい男友達と、毎日馬鹿やって遊んでいる。
この学校の可愛い女の子はみんな彼氏持ちか片思いだ。相手は全員、イケメンでちっとも面白くない。
なんで顔しか取り柄のないヤツばかりがモテるんだ? 理解できん。男は中身だろ!
一人暮らしも一週間くらいで飽きた。ご飯作るのが面倒臭い。料理を作りに来てくれる女の子はいるはずもない。裸エプロンとか期待してたのにな……。
全然思い通りにならない。なんで前はあんなに女の子が僕に集まってきたんだろう? 僕のモテ期は終わったのだろうか? そういえば、神社でモテるよう願掛けしたことあったっけ? こっちでも、願掛けしてみようかな。
教室の窓から見える空はこんなに青いのに、風はこんなにあたたかいのに、どうして僕の恋は冷めているのだろう。
そんな空を見上げて、呟く。
はあ……この学校、ハズレだな。
「おーい! 一郎! ゲーセンいこうぜ!」
「今、いく~!」
やれやれ、ついていってやるか。これはこれで楽しいし、いっか。
僕はカバンを持ち上げ、友達と一緒に教室を出た。
「今日こそは俺が勝つからな!」
「百年早いよ!」
「一郎、クレーンゲームうまいよな。ぬいぐるみ取ってくれよ。彼女がさ、欲しいってねだられて困ってるんだ」
「自分で取れ、このリア充!」
「ねえ、押水君。男友達は作らないの?」
右京の質問に、僕は眉をひそめる。右京と知り合ってから、色々と話をするようになった。その話の中で、右京は僕に尋ねてきた。
「別に」
「寂しくない?」
「ぼ、僕には友也や右京がいるからいいよ。友也は最近、微妙だけど」
友也が悪い! きっとそうに違いない! だから、謝ってきたら許してあげるのに……なんで、謝ってこないんだよ。待ってるんだぞ、僕は。
「でも、女の子相手だけじゃあ、しんどいでしょ?」
右京の指摘通りだ。ちょっと、しんどいって感じることはある。
「そうだけど、仕方ないさ。男子より女子を選んだんだから」
幼い妹を放っておけなかった。小さいのにわがままを言わず、じっと耐えている妹を僕は無視できなかった。
あのとき、妹達に手を差し伸べたことを後悔していない。妹達にかかりっきりなってしまって、男子と遊ぶ時間がなくなったのは辛かったけど、人として僕の行動は間違ってはいなかったはずだ。
意地を張って男友達を作らなかったからこんな結果になったけど、後悔してないけど……。
「……でも」
「でも?」
もしも、叶うのなら……僕は……。
「もし、男友達がいっぱいできたら大切にするよ」
***
-Normal End-
0
お気に入りに追加
61
あなたにおすすめの小説
英雄になった夫が妻子と帰還するそうです
白野佑奈
恋愛
初夜もなく戦場へ向かった夫。それから5年。
愛する彼の為に必死に留守を守ってきたけれど、戦場で『英雄』になった彼には、すでに妻子がいて、王命により離婚することに。
好きだからこそ王命に従うしかない。大人しく離縁して、実家の領地で暮らすことになったのに。
今、目の前にいる人は誰なのだろう?
ヤンデレ激愛系ヒーローと、周囲に翻弄される流され系ヒロインです。
珍しくもちょっとだけ切ない系を目指してみました(恥)
ざまぁが少々キツイので、※がついています。苦手な方はご注意下さい。
天寿を全うした俺は呪われた英雄のため悪役に転生します
バナナ男さん
BL
享年59歳、ハッピーエンドで人生の幕を閉じた大樹は、生前の善行から神様の幹部候補に選ばれたがそれを断りあの世に行く事を望んだ。
しかし自分の人生を変えてくれた「アルバード英雄記」がこれから起こる未来を綴った予言書であった事を知り、その本の主人公である呪われた英雄<レオンハルト>を助けたいと望むも、運命を変えることはできないときっぱり告げられてしまう。
しかしそれでも自分なりのハッピーエンドを目指すと誓い転生ーーーしかし平凡の代名詞である大樹が転生したのは平凡な平民ではなく・・?
少年マンガとBLの半々の作品が読みたくてコツコツ書いていたら物凄い量になってしまったため投稿してみることにしました。
(後に)美形の英雄 ✕ (中身おじいちゃん)平凡、攻ヤンデレ注意です。
文章を書くことに関して素人ですので、変な言い回しや文章はソッと目を滑らして頂けると幸いです。
また歴史的な知識や出てくる施設などの設定も作者の無知ゆえの全てファンタジーのものだと思って下さい。
黒犬と山猫!
あとみく
BL
異動してきたイケメン同期の黒井。酔い潰れた彼をタクシーに乗せようとして、僕は何かが駆けめぐるのを感じた…。人懐こく絡んでくる黒井に一喜一憂が止まらない、日記風の長編。カクヨムでも公開しています。
【あらすじ】
西新宿の高層ビルで、中堅企業に勤める営業5年目の僕(山根)。本社から異動してきた黒井は同期だが、イケメン・リア充っぽいやつで根暗な僕とは正反対。しかし、忘年会をきっかけに急接近し、僕はなぜだかあらぬ想いを抱いてしまう。何だこれ?まさか、いやいや…?…えっ、自宅に送ってもう泊まるとか大丈夫なのか自分!?
その後も気持ちを隠したまま友人付き合いをするが、キスをきっかけに社内で大騒動が起こってしまい…
途中から、モヤモヤする社会人生活で、何かを成したい、どこかへ向かいたい二人の、遅咲きの青春小説?的な感じにもなっていきます!(作者の趣味全開な部分もあり、申し訳ありません!)
【設定など】
2013年冬~、リアルタイムで彼らの日々を「日記風」に書いてきたものです。当時作者が西新宿で勤めており、何日に雪が降ったとかも、そのまんま。社内の様子などリアルに描いたつもりですが、消費税がまだ低かったり、IT環境や働き方など、やや古臭く感じるかもしれません…。
なお視点は<僕>による完全一人称で、ひたすらぐるぐる思考しています。また性描写はR15にしていますが、遭遇率は数%かと…(でもないわけじゃないよ!笑)。
【追記】
長編とはいえとうとう300話もこえてしまい、初めましての方のために少々ガイド的な説明をば(尻込みしてしまうと思うので…)。
ひとまず冒頭は<忘年会>がメインイベントとなり、その後クリスマスを経て年明け、第27話まで(2章分)が、山根と黒井が出会って仲良くなるまでのお話です。読み始めてみようかなという方は、ひとまずそこまででひと段落するんだなーと思っていただければ!
ちなみにその後は、温泉に行こうとしておかしなことが起きたり、会社そっちのけで本気の鬼ごっこみたいなことをしたり、決算期にはちょっと感極まった山場を迎えたりします。まだ更新中ですが、ハッピーエンド完結予定です!
【R-18】踊り狂えその身朽ちるまで
あっきコタロウ
恋愛
投稿小説&漫画「そしてふたりでワルツを(http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/630048599/)」のR-18外伝集。
連作のつもりだけどエロだから好きな所だけおつまみしてってください。
ニッチなものが含まれるのでまえがきにてシチュ明記。苦手な回は避けてどうぞ。
IF(7話)は本編からの派生。
距離を置きましょう? やったー喜んで! 物理的にですけど、良いですよね?
hazuki.mikado
恋愛
婚約者が私と距離を置きたいらしい。
待ってましたッ! 喜んで!
なんなら物理的な距離でも良いですよ?
乗り気じゃない婚約をヒロインに押し付けて逃げる気満々の公爵令嬢は悪役令嬢でしかも転生者。
あれ? どうしてこうなった?
頑張って断罪劇から逃げたつもりだったけど、先に待ち構えていた隣りの家のお兄さんにあっさり捕まってでろでろに溺愛されちゃう中身アラサー女子のお話し。
×××
取扱説明事項〜▲▲▲
作者は誤字脱字変換ミスと投稿ミスを繰り返すという老眼鏡とハズキルーペが手放せない(老)人です(~ ̄³ ̄)~マジでミスをやらかしますが生暖かく見守って頂けると有り難いです(_ _)お気に入り登録や感想、動く栞、以前は無かった♡機能。そして有り難いことに動画の視聴。ついでに誤字脱字報告という皆様の愛(老人介護)がモチベアップの燃料です(人*´∀`)。*゜+
皆様の愛を真摯に受け止めております(_ _)←多分。
9/18 HOT女性1位獲得シマシタ。応援ありがとうございますッヽ(*゚ー゚*)ノ
落ちろと願った悪役がいなくなった後の世界で
黄金
BL
悪役ツビィロランに異世界転移した主人公は、天空白露という空に浮かぶ島で進む乙女ゲームの世界にきていた。
きて早々殺されて、目が覚めるとお助けキャラのイツズが自分の死体を埋めるのだと言っている。
これは前世で主人公の妹が遊んでいた乙女ゲームの世界で、悪役が断罪されたところから始まる。
地上に逃げたツビィロランとイツズは、それから十年穏やかに過ごしていたのに……。
※やっぱり異世界転移(転生)ものは楽しいですね〜。ということで異世界ものです。
琥珀に眠る記憶
餡玉(あんたま)
BL
父親のいる京都で新たな生活を始めることになった、引っ込み思案で大人しい男子高校生・沖野珠生。しかしその学園生活は、決して穏やかなものではなかった。前世の記憶を思い出すよう迫る胡散臭い生徒会長、黒いスーツに身を包んだ日本政府の男たち。そして、胸騒ぐある男との再会……。不可思議な人物が次々と現れる中、珠生はついに、前世の夢を見始める。こんなの、信じられない。前世の自分が、人間ではなく鬼だったなんてこと……。
*拙作『異聞白鬼譚』(ただ今こちらに転載中です)の登場人物たちが、現代に転生するお話です。引くぐらい長いのでご注意ください。
第1幕『ー十六夜の邂逅ー』全108部。
第2幕『Don't leave me alone』全24部。
第3幕『ー天孫降臨の地ー』全44部。
第4幕『恋煩いと、清く正しい高校生活』全29部。
番外編『たとえばこんな、穏やかな日』全5部。
第5幕『ー夜顔の記憶、祓い人の足跡ー』全87部。
第6幕『スキルアップと親睦を深めるための研修旅行』全37部。
第7幕『ー断つべきもの、守るべきものー』全47部。
◇ムーンライトノベルズから転載中です。fujossyにも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる