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四章
四話 藤堂正道の宣戦布告 届かぬ想いの先にあるもの その二
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伊藤を引き連れ、次の場所に辿り着く。
「次はここだ」
「ここって」
そこは部室だった。プレートには『アイドル研究部』と書かれている。
ドンドン。
「……」
ドンドン。
「……」
「俺だ」
がらがらがらがら!
「ど、どうぞ、大佐殿!」
中からいかつい大男が出てきた。
FLCのリーダー、近藤だ。
「今日は軍曹殿も一緒ですか?」
伊藤が目をぱちぱちと瞬きして、自分のことを指差す。
「軍曹って私なんだ……私、少佐がいいな。この中では紅一点ですし、赤い彗星って感じですよね?」
「あなたが? ぷっ!」
伊藤の提案を近藤は鼻で笑う。
「鼻で笑われた! 先輩!」
伊藤に袖を引っ張られ、仕方なくフォローを入れる。
「おい」
「な、なんでしょうか!」
「伊藤は除隊した」
「ぷっ!」
伊藤が除隊したことに、近藤は失笑している。
「やっぱり、私の味方はどこにもいない!」
うわぁん、と伊藤は俺の胸元に駄々っ子パンチを浴びせる。だが、黙ってやられる俺ではない。
頭を鷲掴みにしてパンチの届かない距離まで離し、ゆっくりと力をいれ、無力化を図る。
伊藤の手が段々止まっていく。伊藤の体が痙攣しているのが手から伝わってくる。
「た、大佐殿! 女子に手を上げるのはいかがなものかと」
「これは指導だ。後輩を指導するのは先輩の役目だろ?」
「はっ? し、しかし……」
戸惑う近藤を睨みつけ、もう一度確認する。
「何か?」
「サー! 何もありません!」
近藤は俺の言葉を理解してくれないようだ。伊藤が最後の力を振り絞り、俺の手をパシパシと叩く。
「あぃたたたたたたたたたっ! 衛生兵! 早く! HP0になっちゃうから!」
適当なところで手を離してやった。解放された伊藤は俺にキックを入れてすぐ、近藤の背中に陣取る。
太ももに当たったが、全然痛くない。ひ弱なヤツめ。
鋭い眼光で睨みつけると、伊藤は近藤の背中に隠れ、近藤は直立不動し、眼をそらす。
「先輩、学習しましょうよ」
「お前もな」
俺達の喧嘩に巻き込まれた近藤は困った顔で尋ねてきた。
「そ、それで大佐殿がこのようなところに何用でしょうか! 小生は活動を自粛しておりますが!」
「別にもう自粛する必要はないぞ」
俺の返答に近藤は唖然としている。俺の言ったことが百八十度変わったことを不審に思っているのだろう。
「はっ? しかし……」
「押水に迷惑をかけなければいい。お前らが絡むと周りに被害が出るからな」
「そ、その件は誠に申し訳ありませんでした!」
近藤が九十度ほど頭を下げる。横目で伊藤を見ると、ドン引きしていた。
「では、何しにここへ?」
「今度新しくできるスクールアイドルについて、アイドル研究部の近藤の意見を聞きたい。どう思う?」
「どう思うといわれても……」
近藤は少し困った顔をしたが思うところを話してくれた。
「島の活性化になればとは思いますけど」
近藤の回答は当たり障りのないものだった。伊藤はその回答に首をかしげている。
「あれれ? 可愛い女の子が増えるのに嬉しくないんですか?」
「可愛ければ誰でもいいわけではない!」
「ひゃ!」
近藤の怒声に伊藤が飛び上がる。今度は俺の背中に隠れた。
「あっ、すいません」
「い、いえ」
「でも、自分はヒューズのファンクラブ会長です。他のスクールアイドルでは駄目なんです」
近藤が近くにあった椅子に座り、がっくりと頭を垂れる。
「ヒューズのこと、聞いちゃってもいいですか? あっ、無理にはとはいいませんから!」
「別に大したことじゃありません」
近藤は一息ついて、胸の内を話してくれる。
「自分、こんなごつい顔ですし、昔から柔道に打ち込んでいたので、女子と話す機会なんて全然ありませんでした。だから、女子とべたべたする、話をするヤツは軟弱だって思っていたときもありました。でも、ある日、屋上で見たんです」
「見たって、何を?」
近藤は鼻の頭をかきながら目を細め、思い出すように語る。
「ヒューズのライブです。柔道場は男女で使える日が決まっていて、女子が使うときは男子は屋上で練習していたんです。でも、その日はライブがあるから外周を走れって先生から言われて……大会前だから気が立っていて、文句を言ってやろうと思ったんです。だけど、屋上のライブを見て、怒りはすぐに消えました。ヒューズの歌やダンスに見惚れてしまいましたよ。こっちを見て笑顔でウインクされたときはドキドキが止まりませんでした。それから何度かライブに通っていたら、声をかけてくれたんです。『いつも応援ありがとう』って。自分のことなんて知らないと思っていましたからつい感動して『これからも頑張ってください』って自然に言葉が出ていました。それからすぐにFLCを立ち上げましたね」
「リアルに会えるアイドルですもんね。大学はともかく中学、高校のスクールアイドルは女子高がメジャーですから」
伊藤の指摘に近藤は笑った。
「本当にその通りです。青島高校に入学できたことを神に感謝したくらいです。柔道をしてきたのもこのためだと思えるくらいに」
「柔道は辞めたのか?」
近藤はうなずく。
「はい。ヒューズのおっかけばっかりして練習をサボっていましたから。先輩から焼きを入れられましたけど、後悔はなかったです。スクールアイドルを応援することは楽しかったし、この島が有名になるのは住人としては嬉しいことですから」
「確かにな」
自分が住んでいる場所が有名になるのは純粋に嬉しい。その気持ちはよく分かる。
スクールアイドルの発足のことがあってヒューズの事を調べてみると、ある時期まで上位クラスのスクールアイドルだった。ヒューズのライブを見るためにわざわざ青島まで来るファンがいた。ヒューズのおかげで青島の知名度がアップしたのだ。
正直、凄いと思う。羨ましいとも思った。
ヒューズは歌やダンスで人を楽しませ、喜ばせる。色々な人から愛されている。俺とは正反対だ。
「先輩って本土派でしたっけ?」
「いや、本土から青島に引っ越してきた」
本土派とは島の外から通学している生徒達を指す。青島から通っている生徒は島人と呼ばれている。
「FLCができて、ヒューズのみなさんと知り合いになって幸せでした。ライブの手伝いをして盛り上げて、ヒューズが有名になっていくと同士が増えて……本当に楽しかったです。あの男が現れるまでは」
「あの男って、聞かなくても誰か分かっちゃうのが悲しいですよね」
同意せざるを得ないな。いい話をすべて台無しにする押水はある意味すごい。
「押水はどうやってヒューズのメンバーと知り合ったんだ?」
「廊下でぶつかって、胸を触られたことが出会いのきっかけだったそうです。ヒューズのメンバー全員です」
「もう彼は警察に突き出してもいいレベルだと思います」
伊藤は怒りをあらわにして、机を叩く。
同感だ。
俺は伊藤の肩に手を乗せ、落ち着くよう言葉をかける。
「伊藤、落ち着け。悪い、続けてくれ」
「は、はい。最初はヒューズのメンバーとアイツは口喧嘩する間柄でした。それが、アイツの特別扱いしない態度とメンバーの悩みを解決してもらったことで仲良くなっていきました」
「典型的なハーレムラブコメの展開ですね」
伊藤の感想に近藤は苦笑している。
「最初はヒューズの為になればと思って、アイツの行動を黙認していました。同じFLCのメンバーでしたし」
「そうなの!」
伊藤の素っ頓狂な声に近藤は苦々しい顔で頷く。
「ヒューズのメンバーの一人がセクハラした罰として、アイツを連れてきました。FLCのメンバーとしてこき使ってって言われたので、FLCにアイツが入ってきたんです。始めは同士として仲良くやっていました。困ったことがあれば力を貸していました。ですが、ヒューズのメンバー全員がアイツを好きになってからは、FLCのみんなはアイツを責めました。メンバーに手を出すなって。そしたら、アイツ……よりにもよって逆ギレして。こっちがキレたら、姉がしゃしゃり出てきて……」
「うわぁ……その光景、目に浮かびますね、先輩」
「……」
ここにも俺と同じく生徒会長に苦い思いをした男がいるとは。同情してしまう。
「結局、アイツとは喧嘩別れになりました。辞めてからもアイツはヒューズのメンバーに堂々と会いにきて、ライブも特等席で見て、ヒューズのメンバーはアイツばかりアピールするようになって……アイツを恨んでいないヤツはFLC内では誰もいませんよ」
「でしょうね」
裏切りなんて生易しいもんじゃない。私刑にならないのは姉の存在があるからだろう。
「FLCも今では自分一人ですし、アイツは他の女にも手を出しているし、ヒューズのメンバーはそれでもアイツのこと、諦めてないし……正直どうしたらいいのか……」
「FLCのメンバーが一人になったのって先輩の責任ですよね?」
「うぉっほん!」
伊藤の指摘に、俺は咳をしてごまかす。近藤は苦笑いを浮かべ、首を横に振る。
「いえ、特定の男子を好きになったアイドルを、誰もファンになりたがらないでしょうから時間の問題でした。でも、悔しいんです。俺の青春がアイツ一人のせいで……」
現状を苦悩する近藤に、伊藤も俺もかける言葉が無かった。
「次はここだ」
「ここって」
そこは部室だった。プレートには『アイドル研究部』と書かれている。
ドンドン。
「……」
ドンドン。
「……」
「俺だ」
がらがらがらがら!
「ど、どうぞ、大佐殿!」
中からいかつい大男が出てきた。
FLCのリーダー、近藤だ。
「今日は軍曹殿も一緒ですか?」
伊藤が目をぱちぱちと瞬きして、自分のことを指差す。
「軍曹って私なんだ……私、少佐がいいな。この中では紅一点ですし、赤い彗星って感じですよね?」
「あなたが? ぷっ!」
伊藤の提案を近藤は鼻で笑う。
「鼻で笑われた! 先輩!」
伊藤に袖を引っ張られ、仕方なくフォローを入れる。
「おい」
「な、なんでしょうか!」
「伊藤は除隊した」
「ぷっ!」
伊藤が除隊したことに、近藤は失笑している。
「やっぱり、私の味方はどこにもいない!」
うわぁん、と伊藤は俺の胸元に駄々っ子パンチを浴びせる。だが、黙ってやられる俺ではない。
頭を鷲掴みにしてパンチの届かない距離まで離し、ゆっくりと力をいれ、無力化を図る。
伊藤の手が段々止まっていく。伊藤の体が痙攣しているのが手から伝わってくる。
「た、大佐殿! 女子に手を上げるのはいかがなものかと」
「これは指導だ。後輩を指導するのは先輩の役目だろ?」
「はっ? し、しかし……」
戸惑う近藤を睨みつけ、もう一度確認する。
「何か?」
「サー! 何もありません!」
近藤は俺の言葉を理解してくれないようだ。伊藤が最後の力を振り絞り、俺の手をパシパシと叩く。
「あぃたたたたたたたたたっ! 衛生兵! 早く! HP0になっちゃうから!」
適当なところで手を離してやった。解放された伊藤は俺にキックを入れてすぐ、近藤の背中に陣取る。
太ももに当たったが、全然痛くない。ひ弱なヤツめ。
鋭い眼光で睨みつけると、伊藤は近藤の背中に隠れ、近藤は直立不動し、眼をそらす。
「先輩、学習しましょうよ」
「お前もな」
俺達の喧嘩に巻き込まれた近藤は困った顔で尋ねてきた。
「そ、それで大佐殿がこのようなところに何用でしょうか! 小生は活動を自粛しておりますが!」
「別にもう自粛する必要はないぞ」
俺の返答に近藤は唖然としている。俺の言ったことが百八十度変わったことを不審に思っているのだろう。
「はっ? しかし……」
「押水に迷惑をかけなければいい。お前らが絡むと周りに被害が出るからな」
「そ、その件は誠に申し訳ありませんでした!」
近藤が九十度ほど頭を下げる。横目で伊藤を見ると、ドン引きしていた。
「では、何しにここへ?」
「今度新しくできるスクールアイドルについて、アイドル研究部の近藤の意見を聞きたい。どう思う?」
「どう思うといわれても……」
近藤は少し困った顔をしたが思うところを話してくれた。
「島の活性化になればとは思いますけど」
近藤の回答は当たり障りのないものだった。伊藤はその回答に首をかしげている。
「あれれ? 可愛い女の子が増えるのに嬉しくないんですか?」
「可愛ければ誰でもいいわけではない!」
「ひゃ!」
近藤の怒声に伊藤が飛び上がる。今度は俺の背中に隠れた。
「あっ、すいません」
「い、いえ」
「でも、自分はヒューズのファンクラブ会長です。他のスクールアイドルでは駄目なんです」
近藤が近くにあった椅子に座り、がっくりと頭を垂れる。
「ヒューズのこと、聞いちゃってもいいですか? あっ、無理にはとはいいませんから!」
「別に大したことじゃありません」
近藤は一息ついて、胸の内を話してくれる。
「自分、こんなごつい顔ですし、昔から柔道に打ち込んでいたので、女子と話す機会なんて全然ありませんでした。だから、女子とべたべたする、話をするヤツは軟弱だって思っていたときもありました。でも、ある日、屋上で見たんです」
「見たって、何を?」
近藤は鼻の頭をかきながら目を細め、思い出すように語る。
「ヒューズのライブです。柔道場は男女で使える日が決まっていて、女子が使うときは男子は屋上で練習していたんです。でも、その日はライブがあるから外周を走れって先生から言われて……大会前だから気が立っていて、文句を言ってやろうと思ったんです。だけど、屋上のライブを見て、怒りはすぐに消えました。ヒューズの歌やダンスに見惚れてしまいましたよ。こっちを見て笑顔でウインクされたときはドキドキが止まりませんでした。それから何度かライブに通っていたら、声をかけてくれたんです。『いつも応援ありがとう』って。自分のことなんて知らないと思っていましたからつい感動して『これからも頑張ってください』って自然に言葉が出ていました。それからすぐにFLCを立ち上げましたね」
「リアルに会えるアイドルですもんね。大学はともかく中学、高校のスクールアイドルは女子高がメジャーですから」
伊藤の指摘に近藤は笑った。
「本当にその通りです。青島高校に入学できたことを神に感謝したくらいです。柔道をしてきたのもこのためだと思えるくらいに」
「柔道は辞めたのか?」
近藤はうなずく。
「はい。ヒューズのおっかけばっかりして練習をサボっていましたから。先輩から焼きを入れられましたけど、後悔はなかったです。スクールアイドルを応援することは楽しかったし、この島が有名になるのは住人としては嬉しいことですから」
「確かにな」
自分が住んでいる場所が有名になるのは純粋に嬉しい。その気持ちはよく分かる。
スクールアイドルの発足のことがあってヒューズの事を調べてみると、ある時期まで上位クラスのスクールアイドルだった。ヒューズのライブを見るためにわざわざ青島まで来るファンがいた。ヒューズのおかげで青島の知名度がアップしたのだ。
正直、凄いと思う。羨ましいとも思った。
ヒューズは歌やダンスで人を楽しませ、喜ばせる。色々な人から愛されている。俺とは正反対だ。
「先輩って本土派でしたっけ?」
「いや、本土から青島に引っ越してきた」
本土派とは島の外から通学している生徒達を指す。青島から通っている生徒は島人と呼ばれている。
「FLCができて、ヒューズのみなさんと知り合いになって幸せでした。ライブの手伝いをして盛り上げて、ヒューズが有名になっていくと同士が増えて……本当に楽しかったです。あの男が現れるまでは」
「あの男って、聞かなくても誰か分かっちゃうのが悲しいですよね」
同意せざるを得ないな。いい話をすべて台無しにする押水はある意味すごい。
「押水はどうやってヒューズのメンバーと知り合ったんだ?」
「廊下でぶつかって、胸を触られたことが出会いのきっかけだったそうです。ヒューズのメンバー全員です」
「もう彼は警察に突き出してもいいレベルだと思います」
伊藤は怒りをあらわにして、机を叩く。
同感だ。
俺は伊藤の肩に手を乗せ、落ち着くよう言葉をかける。
「伊藤、落ち着け。悪い、続けてくれ」
「は、はい。最初はヒューズのメンバーとアイツは口喧嘩する間柄でした。それが、アイツの特別扱いしない態度とメンバーの悩みを解決してもらったことで仲良くなっていきました」
「典型的なハーレムラブコメの展開ですね」
伊藤の感想に近藤は苦笑している。
「最初はヒューズの為になればと思って、アイツの行動を黙認していました。同じFLCのメンバーでしたし」
「そうなの!」
伊藤の素っ頓狂な声に近藤は苦々しい顔で頷く。
「ヒューズのメンバーの一人がセクハラした罰として、アイツを連れてきました。FLCのメンバーとしてこき使ってって言われたので、FLCにアイツが入ってきたんです。始めは同士として仲良くやっていました。困ったことがあれば力を貸していました。ですが、ヒューズのメンバー全員がアイツを好きになってからは、FLCのみんなはアイツを責めました。メンバーに手を出すなって。そしたら、アイツ……よりにもよって逆ギレして。こっちがキレたら、姉がしゃしゃり出てきて……」
「うわぁ……その光景、目に浮かびますね、先輩」
「……」
ここにも俺と同じく生徒会長に苦い思いをした男がいるとは。同情してしまう。
「結局、アイツとは喧嘩別れになりました。辞めてからもアイツはヒューズのメンバーに堂々と会いにきて、ライブも特等席で見て、ヒューズのメンバーはアイツばかりアピールするようになって……アイツを恨んでいないヤツはFLC内では誰もいませんよ」
「でしょうね」
裏切りなんて生易しいもんじゃない。私刑にならないのは姉の存在があるからだろう。
「FLCも今では自分一人ですし、アイツは他の女にも手を出しているし、ヒューズのメンバーはそれでもアイツのこと、諦めてないし……正直どうしたらいいのか……」
「FLCのメンバーが一人になったのって先輩の責任ですよね?」
「うぉっほん!」
伊藤の指摘に、俺は咳をしてごまかす。近藤は苦笑いを浮かべ、首を横に振る。
「いえ、特定の男子を好きになったアイドルを、誰もファンになりたがらないでしょうから時間の問題でした。でも、悔しいんです。俺の青春がアイツ一人のせいで……」
現状を苦悩する近藤に、伊藤も俺もかける言葉が無かった。
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