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「おい! これに懲りたら二度とふざけた真似はするな!」
「て、てめえには関係ないだろうが!」
「ああん! てめえがやってることは暴行罪と恐喝罪だろうが! 犯罪行為を見逃せるか、ボケ! 次やったら……」
「じょ、冗談だろうが……くそぉ」
「……」
「アンタ、大丈夫か?」
「……別に助けてくれって言ってない……」
「……」
「藤堂先輩」
「紫苑か……」
「お疲れ様です。イジメを止めたのに、被害者からは感謝の言葉なし。それに自分で解決しないと本当の解決にはならないですよ? 情けは人のためならず、ですね」
「別に感謝される為に行動しているわけじゃない。イジメが行われていることに納得いかないだけだ。無理だろ? 犯罪行為を見過ごすのは。それに『情けは人のためならず』は、情けは他人の為だけではなく、いつか巡りに巡って自分に恩恵が返ってくるから、誰にでも親切にしなさい、って意味だ。間違えるなよ」
「……」
「……ふっふっふっ! 聞きましたよ~紫苑さん~」
「……伊藤さんですか。別にいいでしょ? それくらい。それにしても、藤堂先輩ってやっぱり空気読めないですよね~ほんと」
「橘先輩が知ったら、呆れられるでしょうね~」
「……別に証拠ありませんから」
カチッ!
『お疲れ様です。イジメを止めたのに、被害者からは感謝の言葉なし。それに自分で解決しないと本当の解決にはならないですよ? 情けは人のためならず、ですね』
「……何が目的なんですか?」
「話しが早くて助かります。では、これをお読みください」
「何の本です、これ? って! エッチな本じゃないですか!」
「失敬な! 純愛文学です!」
「BLでしょうが!」
「この時期に控えるべきかとは思ったのですが、ハッキリと言わせてください。性被害と純愛は全くの別物です! いっしょくたにしないでください! やっぱり愛は微笑んでするべきです! 笑顔が一番です!」
「うまく言ったつもりですか? まあ、ジャ○ーズの名前がなくなるのはさみしいですよね……」
「そうですね……まあ、ここらで本題に入りましょうか。今日は勘違いしそうな日本語です!」
「結構長い前振りでしたね。最初からすぐにそう言えばいいのに。人を嵌めてフリに入るのは、姑息な伊藤さんらしいです」
「ぶっぶぅ~~~! 姑息は卑怯や卑劣といった意味ではありません! その場しのぎって意味で~す!」
「……ムカってきますね。よくもまあ、藤堂先輩って伊藤さんと組んでて我慢できますよね~。どこか世間ずれしてますよね~」
「アウト! 世間ずれは世間の考えからずれている、ではなく、世間の荒波に揉まれ、ずる賢くなることで~す! プププッ! 橘先輩なら絶対に間違えないですよ~? あっ、それとも、ネタをあえて振ってくれてるんですかね~? 流石は紫苑さんです!」」
「……ほんと、伊藤さんって穿った見方をする人ですね。意地悪です」
「ありがとうございます! 穿った見方とは、ひねくれた見方ではなく、本質を見抜く見方です!」
「……」
「そんなわけで勘違いしてしまいそうな日本語をお届けしました! 作者もよく間違っているので、陥れる為にツッコミを入れるのではなく、ネタとして楽しんでくれたら嬉しいです!」
「どの口が言うのやら」
「紫苑さん、どの口が言う、は……」
「間違ってるの!」
「あってますよ?」
「……ホント、イラっとします……」
「て、てめえには関係ないだろうが!」
「ああん! てめえがやってることは暴行罪と恐喝罪だろうが! 犯罪行為を見逃せるか、ボケ! 次やったら……」
「じょ、冗談だろうが……くそぉ」
「……」
「アンタ、大丈夫か?」
「……別に助けてくれって言ってない……」
「……」
「藤堂先輩」
「紫苑か……」
「お疲れ様です。イジメを止めたのに、被害者からは感謝の言葉なし。それに自分で解決しないと本当の解決にはならないですよ? 情けは人のためならず、ですね」
「別に感謝される為に行動しているわけじゃない。イジメが行われていることに納得いかないだけだ。無理だろ? 犯罪行為を見過ごすのは。それに『情けは人のためならず』は、情けは他人の為だけではなく、いつか巡りに巡って自分に恩恵が返ってくるから、誰にでも親切にしなさい、って意味だ。間違えるなよ」
「……」
「……ふっふっふっ! 聞きましたよ~紫苑さん~」
「……伊藤さんですか。別にいいでしょ? それくらい。それにしても、藤堂先輩ってやっぱり空気読めないですよね~ほんと」
「橘先輩が知ったら、呆れられるでしょうね~」
「……別に証拠ありませんから」
カチッ!
『お疲れ様です。イジメを止めたのに、被害者からは感謝の言葉なし。それに自分で解決しないと本当の解決にはならないですよ? 情けは人のためならず、ですね』
「……何が目的なんですか?」
「話しが早くて助かります。では、これをお読みください」
「何の本です、これ? って! エッチな本じゃないですか!」
「失敬な! 純愛文学です!」
「BLでしょうが!」
「この時期に控えるべきかとは思ったのですが、ハッキリと言わせてください。性被害と純愛は全くの別物です! いっしょくたにしないでください! やっぱり愛は微笑んでするべきです! 笑顔が一番です!」
「うまく言ったつもりですか? まあ、ジャ○ーズの名前がなくなるのはさみしいですよね……」
「そうですね……まあ、ここらで本題に入りましょうか。今日は勘違いしそうな日本語です!」
「結構長い前振りでしたね。最初からすぐにそう言えばいいのに。人を嵌めてフリに入るのは、姑息な伊藤さんらしいです」
「ぶっぶぅ~~~! 姑息は卑怯や卑劣といった意味ではありません! その場しのぎって意味で~す!」
「……ムカってきますね。よくもまあ、藤堂先輩って伊藤さんと組んでて我慢できますよね~。どこか世間ずれしてますよね~」
「アウト! 世間ずれは世間の考えからずれている、ではなく、世間の荒波に揉まれ、ずる賢くなることで~す! プププッ! 橘先輩なら絶対に間違えないですよ~? あっ、それとも、ネタをあえて振ってくれてるんですかね~? 流石は紫苑さんです!」」
「……ほんと、伊藤さんって穿った見方をする人ですね。意地悪です」
「ありがとうございます! 穿った見方とは、ひねくれた見方ではなく、本質を見抜く見方です!」
「……」
「そんなわけで勘違いしてしまいそうな日本語をお届けしました! 作者もよく間違っているので、陥れる為にツッコミを入れるのではなく、ネタとして楽しんでくれたら嬉しいです!」
「どの口が言うのやら」
「紫苑さん、どの口が言う、は……」
「間違ってるの!」
「あってますよ?」
「……ホント、イラっとします……」
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