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115:甲子園の砂は……
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シュシュ……。
「ううっ……」
シュシュ……。
「ぐすぅ……」
シュシュ……。
「……突然ですが、伊藤ほのかは青島高校野球部に入部し、実力を認められて一年生ながらピッチャー4番でレギュラーになりました。予選を勝ち抜き、初の甲子園出場を決めました。ですが、一回戦で大阪桐影と対戦し、奮闘しましたが延長12回で逆転負け……私は泣く泣く甲子園の砂を集めています……悔しいです……」
「……伊藤」
「……先輩……ごめんなさい……私……私……」
「……伊藤、甲子園の砂は……持って帰ったらダメなんだ……」
「……」
「……」
「な、なんですか! 甲子園の砂を持ち帰ってメリカレで売って小遣い稼ぎしようとしたのに!」
「とりあえず、高校球児と関係者に土下座しとけ」
「でも、なんで持ち帰ったらダメなんですか! やっぱりお金もうけがダメだったとか?」
「コ○ナ感染防止対策らしい。ただ、後日、球場側から出場32校に甲子園の土が贈られたみたいだな」
「ええっ~、ここでもコ○ナなんですか! あまり関係ないと思うんですけど!」
「そこは運営に聞いてくれ。ただ、理由がコ○ナ感染防止対策なら、今年、もしくは何年かしたら解除されるかもしれないな」
「解除されて欲しいですね。皆、本気で甲子園を目指して、優勝を狙って頑張ってきたんですから」
「全くだ」
「けどけど、毎年どんどん暑くなっていきますし、もしかすると、熱中症対策で秋になるかもしれませんね」
「……時代だな」
「ううっ……」
シュシュ……。
「ぐすぅ……」
シュシュ……。
「……突然ですが、伊藤ほのかは青島高校野球部に入部し、実力を認められて一年生ながらピッチャー4番でレギュラーになりました。予選を勝ち抜き、初の甲子園出場を決めました。ですが、一回戦で大阪桐影と対戦し、奮闘しましたが延長12回で逆転負け……私は泣く泣く甲子園の砂を集めています……悔しいです……」
「……伊藤」
「……先輩……ごめんなさい……私……私……」
「……伊藤、甲子園の砂は……持って帰ったらダメなんだ……」
「……」
「……」
「な、なんですか! 甲子園の砂を持ち帰ってメリカレで売って小遣い稼ぎしようとしたのに!」
「とりあえず、高校球児と関係者に土下座しとけ」
「でも、なんで持ち帰ったらダメなんですか! やっぱりお金もうけがダメだったとか?」
「コ○ナ感染防止対策らしい。ただ、後日、球場側から出場32校に甲子園の土が贈られたみたいだな」
「ええっ~、ここでもコ○ナなんですか! あまり関係ないと思うんですけど!」
「そこは運営に聞いてくれ。ただ、理由がコ○ナ感染防止対策なら、今年、もしくは何年かしたら解除されるかもしれないな」
「解除されて欲しいですね。皆、本気で甲子園を目指して、優勝を狙って頑張ってきたんですから」
「全くだ」
「けどけど、毎年どんどん暑くなっていきますし、もしかすると、熱中症対策で秋になるかもしれませんね」
「……時代だな」
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