上 下
47 / 171

47:消費税増税

しおりを挟む
「今日から消費税10パーセントだな」
「レジが大変みたいですね。消費税が0%になるシステムトラブルが起こった店もありますし。軽減税率もありますけど、店からすれば、8%と10%の複数税率でややこしいし、新しい税率に対応したレジは品薄で困っているお店があるでしょうね」
「軽減税率もいつかはなくなって、一律10%になるかもしれないからな。それに、少子高齢化によって、社会保障関係費をすべて消費税でまかなうとすれば、税率は17~25%になるらしいぞ」
「けど、今後10年間くらいは必要はないって言われてますけど、あてになるのやら」
「全くだ。年金は消えるらしいからな。いくら金があっても足りないだろう。それに俺達の世代では何歳で年金を受給できるのか、不安だよな」
「私達高校生ですけどね。あっ、パパンが増税の駆け込み購入でビールを沢山買ってきたんですよ。あと育毛剤も。いりませんよね?」
「いや、育毛剤は大切だろ? 伊藤だって父親がハゲたら嫌だろ?」
「そうですけど……でもでも、お金はもっと有意義に使うべきかと……」
「いや、父親と不仲になったら、お前、グレルだろ? きっと、麻薬とかに手を出して、人生を台無しにする。ほら、育毛剤は伊藤の未来を救ってくれる大切な物だろ?」
「いや、突拍子なさすぎでしょ! 嫌ですよ! 育毛剤が私の未来を握っているキーアイテムだなんて!」
「気にするな。見回りも早く終わったし、どこか食べに行かないか?」
「そうですね! でも、テイクアウトにしましょう。テイクアウトなら8%ですし」
「そうだな」
「……あれ? トレビアは?」
「特になし」
「……まあ、いいですよね。たまにはこんな日があっても。ただの番外編ですし」
しおりを挟む
感想 14

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします

希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。 国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。 隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。 「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」

義姉の不倫をバラしたら

ほったげな
恋愛
兄と結婚したのにも関わらず、兄の側近と不倫している義姉。彼らの不倫は王宮でも噂になっていた。だから、私は兄に義姉の不倫を告げた……。

断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた

兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。

風紀委員 藤堂正道 -最愛の選択-

Keitetsu003
恋愛
 終わりが失恋だとしても、彼らは愛し続けるだろう。愚かなまでに……。  不良の楽園と呼ばれる町、青島で『不良狩り』と呼ばれる風紀委員がいた。  その名は、藤堂正道。  不良達の起こす理不尽な行動が許せなくて、今日も自分の信念に基づいて不良と真っ向からぶつかっていた。  そんな正道の前に、青島高等学校最大の問題児があらわれる。  予想もしなかった、予測すらできなかった問題児に、正道はどう立ち向かっていくのか。  *この物語は様々な恋愛がテーマとなっています。  第一部……ハーレム   第三部……同性愛  第四部……失恋  番外編……友情  第五部~……家族愛  『アルファポリス』様のサイトで番外編『藤堂正道のおしゃべり』を投稿しています。もし、よろしければ読んでみてください。  『小説家になろう』様『カクヨム』で投稿しています。 尚、『第七部 俺達の家族 -団結編-』の『兄さんなんて大嫌いです! 藤堂正道SIDE』は小説家になろう様のみ投稿していますので、そちらもぜひ寄ってみてください。

処理中です...