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37:熱中症

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「暑いですね……先輩」
「全くだ。夏だと分かっていても、この暑さはキツいな。伊藤、水分は補給しておけよ」
「ラジャー。ちなみに、作者の勝手な都合により、短編集は先送りになりました。申し訳ございません」
「誰に話しているんだ?」
「まあまあ、そこは触れないお約束で……先輩は相変わらずきっちりとした服装ですね。しかも、汗、かいてないし」
「慣れてきたからな。それでも、運動をした後はかなり汗は出るぞ」
「この夏に汗をかく運動って……まさか……喧嘩ですか?」
「昔は、炎天下のなか、どちらの根性があるかあえて喧嘩することが多々あったらしいが、今は朝か夕方以降に喧嘩することがほとんどだな」
「不良もお日様には勝てないって事ですね。ちょっと微笑ましいです」
「熱中症事態は洒落になっていないがな。死人も出ているし、特に子供や年配の方が要注意だ」
「先輩、知っていました? 熱中症はお風呂だけでなく、泳いでいるときも注意が必要なんですよ」
「監視員は特に大変だろうな。それに今の時期、帰省ラッシュだらかな。車内の熱中症も気をつけなければならないよな」
「あっ、それ、知っています。冷房が効いていても、湿度が下がって乾燥するから汗がすぐに蒸発しちゃって、脱水症状が気がつかないうちに進んじゃうんですよね? 渋滞するから、水分の補給が遠慮がちになるから危ないみたいですよ」
「だな。自分は大丈夫だと過信せず、温度と湿度の調整、体調管理、水分補給を心がけたいな」
「そうですね。いきなりですが、整いました! 熱中症とかけまして! 美味しいお肉と解きます! そのこころは?」
「……」
「あつさが大事です! どうですか、先輩? 熱中症の暑さと、肉の厚さをかけてみました!」
「薄いな……もっとあつみがほしい」
「あつさだけに?」
「あまりうまくなかったな……」
「あははっ、おあとがよろしいようで」
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