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16:新年
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「先輩、先輩! あけましておめでとうございます!」
「新年おめでとう。今年もよろしくな、伊藤」
「はい! よろしくされちゃいます! 先輩先輩先輩! 私、実はですね、見ちゃったんですよ!」
「何をだ?」
「初夢です! 私が見た初夢なんですけどね……なんと! 富士山が出てきたんです! しかも、鷹と茄子も! スリーセブンですよ! 縁起よすぎですよね!」
「それはめでたいな。一富士二鷹三茄子ってところか。扇は出てこなかったのか?」
「流石にそこまでは……扇や煙草はともかく……座頭は厳しいすっね」
「確かにな。ちなみにどんな夢だったんだ?」
「私と先輩が富士山を登っていたら、茄子をくわえた鷹が飛んでいた夢です」
「……なかなかに奇妙な夢だな」
「夢ですから。それより! 夢の中でも先輩と一緒だなんて、何か意味ありげだと思いませんか?」
「伊藤も風紀委員としての自覚が芽生えたって事か? 仕事熱心なのは良い事だ」
「……まあ、そんなもんっすよね。せっかく初夢で先輩に会えたのに……」
「よし! やる気の出ている伊藤に俺からのエールだ。時期は少し早いが、お汁粉でも食べに行かないか? 左近から美味しいお汁粉の店、教えてもらったんだ」
「行きます! やった! 流石はスリーセブン! 私、頑張りますから!」
「おう。今年も頼りにしているぞ、相棒」
「新年おめでとう。今年もよろしくな、伊藤」
「はい! よろしくされちゃいます! 先輩先輩先輩! 私、実はですね、見ちゃったんですよ!」
「何をだ?」
「初夢です! 私が見た初夢なんですけどね……なんと! 富士山が出てきたんです! しかも、鷹と茄子も! スリーセブンですよ! 縁起よすぎですよね!」
「それはめでたいな。一富士二鷹三茄子ってところか。扇は出てこなかったのか?」
「流石にそこまでは……扇や煙草はともかく……座頭は厳しいすっね」
「確かにな。ちなみにどんな夢だったんだ?」
「私と先輩が富士山を登っていたら、茄子をくわえた鷹が飛んでいた夢です」
「……なかなかに奇妙な夢だな」
「夢ですから。それより! 夢の中でも先輩と一緒だなんて、何か意味ありげだと思いませんか?」
「伊藤も風紀委員としての自覚が芽生えたって事か? 仕事熱心なのは良い事だ」
「……まあ、そんなもんっすよね。せっかく初夢で先輩に会えたのに……」
「よし! やる気の出ている伊藤に俺からのエールだ。時期は少し早いが、お汁粉でも食べに行かないか? 左近から美味しいお汁粉の店、教えてもらったんだ」
「行きます! やった! 流石はスリーセブン! 私、頑張りますから!」
「おう。今年も頼りにしているぞ、相棒」
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