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ハサミとパイルの初実戦
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白の塔の二〇〇階なら新しい武器のお試しとして気軽に入れる範囲かなと考え、入場。しかし、誤算が一つ。入ったはいい物の、出てくるモンスターが揃いも揃って徒党を組んでいる奴らばっかりなのだ。矢で釣ってある程度削ってとやるといつもの感覚でやってしまいそうだし……今日の目的はあくまでパイルバンカーとシザーズの使用感覚を掴む事。なのでまずは単体相手に使いたいのだ。
しかし、そんなこちらの都合を見透かすかのように単体でうろついているモンスターが見つからない。二〇一階、二〇二階、二〇三階とどれもがダメで、今自分がいるのは二〇四階。ここでついに単体でうろついているモンスターを発見。モンスタータイプはオーガ系だが、単体であれば問題ない。普段の武器、蹴りはなしでまずはハイドシザーズシールド一本で戦ってみる事にする。
近寄った事でオーガもこちらに気が付いた。手に持っている武器は棍棒一本だが、そこはオーガ。その怪力から繰り出される叩きつけ、なぎ払いと言った攻撃は簡単にこちらの命を奪うだけのパワーを持っている上に、塔の中にいるモンスターはスピードも上昇している。もっとも、もはやそれぐらいのレベルは今更ではあるのだが。
オーガの攻撃を誘って二回、三回と回避した後にハイドシザーズシールドの前方についている爪による攻撃をオーガに向かって繰り出す。手ごたえがない。いや、あるにはあるのだ、しかし斬ったという感覚がほとんどないというぐらいの恐ろしくなる切れ味だ。これが親方率いる工房の皆が本気を出して作ってくれた一品による刃なのか。
「GOAAAAA!!」
一方でオーガは大声を出して苦しみつつ、左手で右手の『あった場所』を抑えていた。そう、なんと爪の一撃がオーガの右腕の肩から先を斬り飛ばしてしまったのだ。言うまでもないが、オーガはかなりタフなモンスターだ。その筋骨隆々の体そのものが鎧であり、ここまでスパッと切れるような物じゃないんだが。
長く苦しませるのもあれなので、オーガの首元に爪を突き刺して楽にしてやった。その後説明文を確認するが、相手の防御力の『三〇%』を無視するとあるのだ。三〇%であの切れ味──じゃあ、本命のハサミによる攻撃はどうなってしまうんだ? 確認するのがちょっと怖くなると同時に、親方が売りに出すのは性能を下げると言った理由も理解した。こんな武器をぽんぽんと出回らせたら危険すぎるわ。
それでもこれから使っていく以上、感覚を確かめないという訳にはいかない。次に見つけた金属を鎧を身にまとった槍持ちのオークを次のターゲットに見定め、今度は気配を殺してそっと背後から近づいていく。後三歩、二歩、一歩──間合いに入った! 盾の中に仕込んであるハサミを射出。この時にようやくオークは音で気がついたが、もう遅い。
軽い金属が出す音が一つ。その後に重い物が落ちた音。ハサミは、容易くあっけなくオークの首を首元を守っていた装甲ごと切り捨ててしまった。今までたくさんのモンスターの首を刎ねてきた自分ではあるが、何故かぞっとする。スネークソードや矢で相手の首付近をぶち抜いて刎ね飛ばす感覚とは全く異なる。
(なんでこうもぞっとしたんだろう? 獲物がハサミだったからか? 分からないが、とにかく今までには感じた事のない感覚というか。だが、武器としては間違いなく優秀であることは疑いようがない。流石親方達だ)
間違いなく、武器としては一級品。癖がない訳ではないが、元々コンセプト自体が癖の塊みたいなものなので気にならない。こんな武器があると知られたら、求める人は多いだろう。特に小盾は自分のように身軽さを重視した人が保険や回避の補助として使う。その中にここまで強力な武器が仕込めるとなれば、欲しがらない人はまずいない。
(でもこれは一品物だしなぁ。いくら金や物を積まれても手放すという選択肢は絶対にない。親方達も自分以外が使っている事を知ったら裏切られた気分になるだろうしな。なんにせよ、完成品というだけあって性能は特上品だ)
なんにせよ、これでハイドシザーズの使いが手は確かめる事が出来た。次はパイルバンカーの方だ。念のためチェックをし、杭の装填し忘れと言ったミスがない事を確認してからモンスターを探す。そうして数分後、オークとオーガの四匹混成パーティを見つける。
(四匹か……集団ではあるが小さい方だな。戦闘をしながらパイルバンカーを打ち込み、少し下がってリロードを戦闘中でもスムーズに出来るようになるための練習をするべきか。ならば四匹という数はちょうどいいと考えよう)
とはいえ真正面から相手取るのは少々面倒だと判断し、一匹は不意打ちパイルバンカーで消す事を選択。ローブに身を包んでいる魔法使いっぽいオークの片方に狙いを定め、強襲からの一撃。豪快な音と共にオークの体に二本の杭が深々と突き刺さった。オークの悲鳴が聞こえた直後にオークの体が爆炎に包まれて吹き飛ばされた。
(ちょ、カーネリアンさん!? これ爆薬その物の火力も上がってない!? オークの姿が木っ端みじんになって消え去ったんだけど!?)
明確に火力アップしている爆発に驚きつつも大きくバックステップしてから杭をリロード。く、やっぱり慣れていない行為なので平時なら問題なく出来ても戦闘中だともたつく。リロードが完了する前に鎧を着込み、両手剣を持ったオーガ二匹に距離を詰められてしまい、攻撃される。回避はしたが、回避しながらのリロードなんて真似はちょっと出来そうにない。
数回回避して隙を見つけて再び後ろに下がってリロード。今度は何とか完了し、すぐに打てるようにする準備は整った。再び怒り心頭の表情を浮かべたオーガ二匹が両手剣を振り下ろしてくるが、その攻撃をできうる限りのぎりぎりで回避し、オーガの一ぴきの腹めがけてパイルバンカーを突き刺した。
鎧などお構いなしとばかりに、二本の杭はオーガの腹を穿つ。そして爆発、今回は鎧の強度が高かったためか、オークのような事にはならなかった……むしろもっとむごかったかもしれない。オーガは目や鼻、口に耳と言った場所から血を噴き出して崩れ落ちた。当然もう一匹のオーガはそんな仲間の死にざまを見せられて軽く引くような表情を浮かべていた。それはすなわち、隙だらけという事でもある。
「もうひとーつ!」
その間にパイルバンカーのリロードを終えて、オーガに肉薄する自分。オーガも同じ死に方は嫌だとばかりに両手剣を振り回し、こちらの間合いには入らないようにと必死の形相を浮かべて牽制してくる。その時だ、自分に向かって雷撃が上から降ってくる前兆を感じたのは。残っていたもう片方のオークの攻撃魔法か。
流石に両手剣の攻撃と魔法の攻撃ふたつを潜り抜けながら接近する自信はないので、後ろに飛びのいて両手剣の間合いから完全に離れたところで降り注ぐ雷光を回避する。落ちてくる所は見えるようになっているから出来る行為だな、マーカーとかの印が無かったらちょっと無理かな。
その自分の姿を見て気分を良くしたのか、もしくは調子に乗ったのか。先ほどまでとは違って好戦的な表情を浮かべたオーガが自分に向かって両手剣による突きを繰り出してきた。なかなかの速度ではある、けど対処は余裕だ。両手剣の突きをボクシングのストレートに見立ててカウンターの形でパイルバンカーを叩き込む。
もちろん、カウンターパンチャーボクサーの放つカウンターのように綺麗なものではなかっただろうが……カウンター自体は成功した。パイルバンカーは今回もオーガの鎧をぶち抜き、そして一匹目のオーガと同じ結末をもたらした。その姿を見たオークの魔法使いは、全力で逃走を始めた。
(仕方がない、流石にこれは弓で射殺す。流石にダンジョンで追いかけっこをやるのはなぁ)
もし変に仲間を呼ばれて大量のトレインを発生するきっかけにでもなられたら面倒な事この上ない。出来ればパイルバンカーだけで倒しきりたかったが、こうなってしまってはやむを得ないだろう。落ち着いて狙いを定めて矢を一本放ち、オークの頭部を打ち抜いて戦闘を終わらせた。
(こっちも出来栄えは特級品。ただリロードにちょっともたついたな。後数回戦って、慣れておこう)
少し盾の上部付近を動かし、そこに開いている二つの穴に二本の杭を差し込み元に戻すというだけの話なのだが、先ほどのリロードはなかなか穴に杭を入れる事が出来なくてもたついたのだ。焦ってしまったんだろうな……それでも数回やって慣れればそんな事もなくなるはず。そう考えて新しいターゲットを探す。
そうして数回戦い終わる事には、リロードにもある程度慣れた。まだまだな所もあるが、これは何日かかけて慣らしていけばいい。使い勝手、感覚も掴めたし、目的果たしたと考えて白の塔から出る。ログインしてていい時間は二〇分ほど残っている。中途半端な時間なので、ログアウトしてもいいかな? と思ったのだが。
「おお、アースじゃないか。丁度いい、リベンジマッチを受けてくれよ」
との声をかけられた。声の主は──ジャグドだった。今日は一人でいた様で、グラッドを始めとした他のパーティメンバーは見当たらない。自由行動日なのかもしれない。
「時間も少しはありますし、約束もありますからね。お受けしますよ」
グラッド達とはまた対人戦をやろうという約束をしていた。残り時間もちょうど潰れるし、新しい盾の対人戦中の使い勝手も知れる。約束を果たしつつ、こちらの理もあるので受ける事にした。すると周囲の人たちが集まってくる──恐らくジャグドの対人戦を見たいんだろうな。どうしよう……ジャグド次第だが、あまり戦闘風景を公開はしたくない。まずはジャグドの動きを見るか。
しかし、そんなこちらの都合を見透かすかのように単体でうろついているモンスターが見つからない。二〇一階、二〇二階、二〇三階とどれもがダメで、今自分がいるのは二〇四階。ここでついに単体でうろついているモンスターを発見。モンスタータイプはオーガ系だが、単体であれば問題ない。普段の武器、蹴りはなしでまずはハイドシザーズシールド一本で戦ってみる事にする。
近寄った事でオーガもこちらに気が付いた。手に持っている武器は棍棒一本だが、そこはオーガ。その怪力から繰り出される叩きつけ、なぎ払いと言った攻撃は簡単にこちらの命を奪うだけのパワーを持っている上に、塔の中にいるモンスターはスピードも上昇している。もっとも、もはやそれぐらいのレベルは今更ではあるのだが。
オーガの攻撃を誘って二回、三回と回避した後にハイドシザーズシールドの前方についている爪による攻撃をオーガに向かって繰り出す。手ごたえがない。いや、あるにはあるのだ、しかし斬ったという感覚がほとんどないというぐらいの恐ろしくなる切れ味だ。これが親方率いる工房の皆が本気を出して作ってくれた一品による刃なのか。
「GOAAAAA!!」
一方でオーガは大声を出して苦しみつつ、左手で右手の『あった場所』を抑えていた。そう、なんと爪の一撃がオーガの右腕の肩から先を斬り飛ばしてしまったのだ。言うまでもないが、オーガはかなりタフなモンスターだ。その筋骨隆々の体そのものが鎧であり、ここまでスパッと切れるような物じゃないんだが。
長く苦しませるのもあれなので、オーガの首元に爪を突き刺して楽にしてやった。その後説明文を確認するが、相手の防御力の『三〇%』を無視するとあるのだ。三〇%であの切れ味──じゃあ、本命のハサミによる攻撃はどうなってしまうんだ? 確認するのがちょっと怖くなると同時に、親方が売りに出すのは性能を下げると言った理由も理解した。こんな武器をぽんぽんと出回らせたら危険すぎるわ。
それでもこれから使っていく以上、感覚を確かめないという訳にはいかない。次に見つけた金属を鎧を身にまとった槍持ちのオークを次のターゲットに見定め、今度は気配を殺してそっと背後から近づいていく。後三歩、二歩、一歩──間合いに入った! 盾の中に仕込んであるハサミを射出。この時にようやくオークは音で気がついたが、もう遅い。
軽い金属が出す音が一つ。その後に重い物が落ちた音。ハサミは、容易くあっけなくオークの首を首元を守っていた装甲ごと切り捨ててしまった。今までたくさんのモンスターの首を刎ねてきた自分ではあるが、何故かぞっとする。スネークソードや矢で相手の首付近をぶち抜いて刎ね飛ばす感覚とは全く異なる。
(なんでこうもぞっとしたんだろう? 獲物がハサミだったからか? 分からないが、とにかく今までには感じた事のない感覚というか。だが、武器としては間違いなく優秀であることは疑いようがない。流石親方達だ)
間違いなく、武器としては一級品。癖がない訳ではないが、元々コンセプト自体が癖の塊みたいなものなので気にならない。こんな武器があると知られたら、求める人は多いだろう。特に小盾は自分のように身軽さを重視した人が保険や回避の補助として使う。その中にここまで強力な武器が仕込めるとなれば、欲しがらない人はまずいない。
(でもこれは一品物だしなぁ。いくら金や物を積まれても手放すという選択肢は絶対にない。親方達も自分以外が使っている事を知ったら裏切られた気分になるだろうしな。なんにせよ、完成品というだけあって性能は特上品だ)
なんにせよ、これでハイドシザーズの使いが手は確かめる事が出来た。次はパイルバンカーの方だ。念のためチェックをし、杭の装填し忘れと言ったミスがない事を確認してからモンスターを探す。そうして数分後、オークとオーガの四匹混成パーティを見つける。
(四匹か……集団ではあるが小さい方だな。戦闘をしながらパイルバンカーを打ち込み、少し下がってリロードを戦闘中でもスムーズに出来るようになるための練習をするべきか。ならば四匹という数はちょうどいいと考えよう)
とはいえ真正面から相手取るのは少々面倒だと判断し、一匹は不意打ちパイルバンカーで消す事を選択。ローブに身を包んでいる魔法使いっぽいオークの片方に狙いを定め、強襲からの一撃。豪快な音と共にオークの体に二本の杭が深々と突き刺さった。オークの悲鳴が聞こえた直後にオークの体が爆炎に包まれて吹き飛ばされた。
(ちょ、カーネリアンさん!? これ爆薬その物の火力も上がってない!? オークの姿が木っ端みじんになって消え去ったんだけど!?)
明確に火力アップしている爆発に驚きつつも大きくバックステップしてから杭をリロード。く、やっぱり慣れていない行為なので平時なら問題なく出来ても戦闘中だともたつく。リロードが完了する前に鎧を着込み、両手剣を持ったオーガ二匹に距離を詰められてしまい、攻撃される。回避はしたが、回避しながらのリロードなんて真似はちょっと出来そうにない。
数回回避して隙を見つけて再び後ろに下がってリロード。今度は何とか完了し、すぐに打てるようにする準備は整った。再び怒り心頭の表情を浮かべたオーガ二匹が両手剣を振り下ろしてくるが、その攻撃をできうる限りのぎりぎりで回避し、オーガの一ぴきの腹めがけてパイルバンカーを突き刺した。
鎧などお構いなしとばかりに、二本の杭はオーガの腹を穿つ。そして爆発、今回は鎧の強度が高かったためか、オークのような事にはならなかった……むしろもっとむごかったかもしれない。オーガは目や鼻、口に耳と言った場所から血を噴き出して崩れ落ちた。当然もう一匹のオーガはそんな仲間の死にざまを見せられて軽く引くような表情を浮かべていた。それはすなわち、隙だらけという事でもある。
「もうひとーつ!」
その間にパイルバンカーのリロードを終えて、オーガに肉薄する自分。オーガも同じ死に方は嫌だとばかりに両手剣を振り回し、こちらの間合いには入らないようにと必死の形相を浮かべて牽制してくる。その時だ、自分に向かって雷撃が上から降ってくる前兆を感じたのは。残っていたもう片方のオークの攻撃魔法か。
流石に両手剣の攻撃と魔法の攻撃ふたつを潜り抜けながら接近する自信はないので、後ろに飛びのいて両手剣の間合いから完全に離れたところで降り注ぐ雷光を回避する。落ちてくる所は見えるようになっているから出来る行為だな、マーカーとかの印が無かったらちょっと無理かな。
その自分の姿を見て気分を良くしたのか、もしくは調子に乗ったのか。先ほどまでとは違って好戦的な表情を浮かべたオーガが自分に向かって両手剣による突きを繰り出してきた。なかなかの速度ではある、けど対処は余裕だ。両手剣の突きをボクシングのストレートに見立ててカウンターの形でパイルバンカーを叩き込む。
もちろん、カウンターパンチャーボクサーの放つカウンターのように綺麗なものではなかっただろうが……カウンター自体は成功した。パイルバンカーは今回もオーガの鎧をぶち抜き、そして一匹目のオーガと同じ結末をもたらした。その姿を見たオークの魔法使いは、全力で逃走を始めた。
(仕方がない、流石にこれは弓で射殺す。流石にダンジョンで追いかけっこをやるのはなぁ)
もし変に仲間を呼ばれて大量のトレインを発生するきっかけにでもなられたら面倒な事この上ない。出来ればパイルバンカーだけで倒しきりたかったが、こうなってしまってはやむを得ないだろう。落ち着いて狙いを定めて矢を一本放ち、オークの頭部を打ち抜いて戦闘を終わらせた。
(こっちも出来栄えは特級品。ただリロードにちょっともたついたな。後数回戦って、慣れておこう)
少し盾の上部付近を動かし、そこに開いている二つの穴に二本の杭を差し込み元に戻すというだけの話なのだが、先ほどのリロードはなかなか穴に杭を入れる事が出来なくてもたついたのだ。焦ってしまったんだろうな……それでも数回やって慣れればそんな事もなくなるはず。そう考えて新しいターゲットを探す。
そうして数回戦い終わる事には、リロードにもある程度慣れた。まだまだな所もあるが、これは何日かかけて慣らしていけばいい。使い勝手、感覚も掴めたし、目的果たしたと考えて白の塔から出る。ログインしてていい時間は二〇分ほど残っている。中途半端な時間なので、ログアウトしてもいいかな? と思ったのだが。
「おお、アースじゃないか。丁度いい、リベンジマッチを受けてくれよ」
との声をかけられた。声の主は──ジャグドだった。今日は一人でいた様で、グラッドを始めとした他のパーティメンバーは見当たらない。自由行動日なのかもしれない。
「時間も少しはありますし、約束もありますからね。お受けしますよ」
グラッド達とはまた対人戦をやろうという約束をしていた。残り時間もちょうど潰れるし、新しい盾の対人戦中の使い勝手も知れる。約束を果たしつつ、こちらの理もあるので受ける事にした。すると周囲の人たちが集まってくる──恐らくジャグドの対人戦を見たいんだろうな。どうしよう……ジャグド次第だが、あまり戦闘風景を公開はしたくない。まずはジャグドの動きを見るか。
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