484 / 659
二章
473話
しおりを挟む
バスローブは、起毛生地がないのでサラッとした薄手の生地で見本を作ってくれた。
やる気満々?なルルゥとお祖母様が試しに着てくれた。
目のやり場に困るんだけど。
なんて言うか私の恥じらいは、無駄だ。
お祖母様もルルゥも騎士として慌ただしく着替える経験があるし、そもそも貴族出身なので、人に裸を見られても平気なわけで。
もちろん着替え担当以外の人間の前でマッパになるわけはなくって。薄着だなってだけ。
そう。ルルゥは胸筋が布の上からもバイーンでお尻とかボディラインがバイーンなわけで。浴衣より艶めかしいのね。
お祖母様もお胸がバイーンですわ。
なんて言うか、ブラジャーしてない!!!
おブラがなぜないの!?
そう言えば、セクシー下着を提案した時、お義母さまたちには、夜用みたいな扱われ方だったなぁ。
そもそも温泉でくつろぐのに締め付ける下着いらないか。
「風呂上がりならこんな感じが楽でいいかもね?」
「そうさねぇ」
ん。次回は少し厚手の生地でってお願いしたら、「グレーデンは暑いじゃない?」で終了した。
最後にムームーは、綿生地と絹で二種類。
お貴族さまは絹が基本。
「ユ・カーターの柄と違ってるのね?」
気分だけハワイ。
ハイビスカスとヤシの葉みたいな。
それっぽい柄ってだけだけど。
お義母さまが着るとなぜか漂うファヴュラス感。
男性向きはアロハシャツと短パンにしちゃったけど、やっぱり短パンは不評だった。
なぜだ。
「足丸出しはダメよぉ~」
「下衣では歩けません」
お貴族さまは男子も厳しいのね。
作る前に誰か言ってよ。
「あ、サウナの中なら下衣代わりで良いかもぉ?」
股間丸出しよりはいいかもね。
アロハシャツのズボンには、ステテコっぽい八分丈ズボンが採用された。
とりあえず終わったと思ったら、ドレスのお話になって、ルルゥたちは潮のように引いて、目がマジなお義母さまとお祖母様にガッチリ挟まれた。
「おほほ、今日はデリアお義母さまの好みで頼みましょうねぇ」
「そうかい?私のセンスは古くないかねぇ」
「流行は巡るんですのよぉ~」
わぁ・・・。
ひたすら、あーでもないこーでもないと生地とレースとリボンを当てられながら、夕方まで拘束された。
死んじゃうよ。
そう言えば、私のクローゼットに収まらない分は、ドレスルームに収納されるらしい。
ドレスルームって!!!
お義母さまやお祖母様のもあって、お客様に不意のことがあったらお貸しすると言うか差し上げちゃうとか。でもほぼお客様呼ばないので、お下がりとして親戚に回ったりしてる。
私のドレスは、可愛いからお子様方に大喜びされるほど人気だそうだ。
お子様方にね!!!!!
まぁ日本でもさ。小学校くらいですでに身長差開く子もいるから気にしないって思いたいけど、この世界では大人の小さい人少ないんだよ。不思議だね。
「やっぱり前時代的なフリルとレースでお人形そのものにしましょうか」
「いいわねぇ」
フランス人形的なイメージかしら?
途中で、ルルゥ特製のケーキとコーナミルクで休憩したら、マダムたちが「やっぱりここに住み込みたいですわぁ」とか言い出してすごかった。
マダム・シフォンは、もう王都のお店は管理していないからほぼグレーデンにいるらしいので、「いつでも食べにいらっしゃいなぁ」とお義母さまに言われて、「そんなぁ、いいのかしら?」ってモジモジしてた。
学生時代からの仲良しさん、見てると羨ましいね。
夕方に開放されてぐったりだったけど、お義母さまとお祖母様は元気だった。
体力が違いすぎる。
一旦、お部屋に引き上げて休憩をして。
ニーナに少し甘える。
「ドレスってなぜ既製品じゃいけないんだろう」
「貴族ですからねぇ、見栄も必要ですし、流行を作るのもお役目ですしね」
流行は王都の方達で良いじゃんー。
「さぁ、そろそろお出迎えですよ」
髪を少し整えてもらって、玄関ホールに向かう。
お義父さまとかお祖父様たちが戻っていて、お義母さまとお祖母様と共にジュリアスさまたちをお迎えする。
「さぁて今日は私がセリウスだね」
「はぁい」
「たまにはワシも混ざるかのぉ」
わぁ、お義父さまが参戦しちゃう。
私はお義父さまさまがジュリアスさまを突撃した後に抱きつく係になった。
そして。
まずはお義母さまがクラウスさまに、お祖母様がセリウスさまに向かった。
「グワァー!!」
「わぁ!!」
セリウスさまが仰け反りつつ、お祖母様を受け止めて、クラウスさまが少し押し出されつつ、お義母さまを受け止めた。
ほーっと見てたら隣で一瞬の間にお義父さまが飛んで(行った感じに見えた)、
「ググッ」
ジュリアスさまが受け止めたけど、門ぐらいまでお義父さまを抱き受けたまま後退した。
靴跡で押し出されたのがわかるぐらい石畳がズレて、激闘の後が。
「父上・・・パワー全開でくるのはやめてください」
「わっははは!倒れないとは中々やるのう」
なぜ、おかえりの挨拶で地面が抉れるんだ。ジャスパーが尻尾膨らませて背中丸めてるじゃん。
セリウスさまとクラウスさまが物凄い渋面だし。
「次は俺もやってみたいなぁ」
「俺たちも行くか?」
マルゴさんとスピネルさんたちまで悪ノリしてる。
崩れた石畳をスピネルさんとお祖母様が魔法で修正した。良かった。
「お帰りなさいませ」
お義父さまさまの熱烈?な歓迎を受けたジュリアスさまに、私はひっそりハグをした。
後ろで護衛でついてたルークとセバスチャンもゾッとしてたみたい。
うん、スピネルさんたちはルークたちにやったら良いと思うよ。
やる気満々?なルルゥとお祖母様が試しに着てくれた。
目のやり場に困るんだけど。
なんて言うか私の恥じらいは、無駄だ。
お祖母様もルルゥも騎士として慌ただしく着替える経験があるし、そもそも貴族出身なので、人に裸を見られても平気なわけで。
もちろん着替え担当以外の人間の前でマッパになるわけはなくって。薄着だなってだけ。
そう。ルルゥは胸筋が布の上からもバイーンでお尻とかボディラインがバイーンなわけで。浴衣より艶めかしいのね。
お祖母様もお胸がバイーンですわ。
なんて言うか、ブラジャーしてない!!!
おブラがなぜないの!?
そう言えば、セクシー下着を提案した時、お義母さまたちには、夜用みたいな扱われ方だったなぁ。
そもそも温泉でくつろぐのに締め付ける下着いらないか。
「風呂上がりならこんな感じが楽でいいかもね?」
「そうさねぇ」
ん。次回は少し厚手の生地でってお願いしたら、「グレーデンは暑いじゃない?」で終了した。
最後にムームーは、綿生地と絹で二種類。
お貴族さまは絹が基本。
「ユ・カーターの柄と違ってるのね?」
気分だけハワイ。
ハイビスカスとヤシの葉みたいな。
それっぽい柄ってだけだけど。
お義母さまが着るとなぜか漂うファヴュラス感。
男性向きはアロハシャツと短パンにしちゃったけど、やっぱり短パンは不評だった。
なぜだ。
「足丸出しはダメよぉ~」
「下衣では歩けません」
お貴族さまは男子も厳しいのね。
作る前に誰か言ってよ。
「あ、サウナの中なら下衣代わりで良いかもぉ?」
股間丸出しよりはいいかもね。
アロハシャツのズボンには、ステテコっぽい八分丈ズボンが採用された。
とりあえず終わったと思ったら、ドレスのお話になって、ルルゥたちは潮のように引いて、目がマジなお義母さまとお祖母様にガッチリ挟まれた。
「おほほ、今日はデリアお義母さまの好みで頼みましょうねぇ」
「そうかい?私のセンスは古くないかねぇ」
「流行は巡るんですのよぉ~」
わぁ・・・。
ひたすら、あーでもないこーでもないと生地とレースとリボンを当てられながら、夕方まで拘束された。
死んじゃうよ。
そう言えば、私のクローゼットに収まらない分は、ドレスルームに収納されるらしい。
ドレスルームって!!!
お義母さまやお祖母様のもあって、お客様に不意のことがあったらお貸しすると言うか差し上げちゃうとか。でもほぼお客様呼ばないので、お下がりとして親戚に回ったりしてる。
私のドレスは、可愛いからお子様方に大喜びされるほど人気だそうだ。
お子様方にね!!!!!
まぁ日本でもさ。小学校くらいですでに身長差開く子もいるから気にしないって思いたいけど、この世界では大人の小さい人少ないんだよ。不思議だね。
「やっぱり前時代的なフリルとレースでお人形そのものにしましょうか」
「いいわねぇ」
フランス人形的なイメージかしら?
途中で、ルルゥ特製のケーキとコーナミルクで休憩したら、マダムたちが「やっぱりここに住み込みたいですわぁ」とか言い出してすごかった。
マダム・シフォンは、もう王都のお店は管理していないからほぼグレーデンにいるらしいので、「いつでも食べにいらっしゃいなぁ」とお義母さまに言われて、「そんなぁ、いいのかしら?」ってモジモジしてた。
学生時代からの仲良しさん、見てると羨ましいね。
夕方に開放されてぐったりだったけど、お義母さまとお祖母様は元気だった。
体力が違いすぎる。
一旦、お部屋に引き上げて休憩をして。
ニーナに少し甘える。
「ドレスってなぜ既製品じゃいけないんだろう」
「貴族ですからねぇ、見栄も必要ですし、流行を作るのもお役目ですしね」
流行は王都の方達で良いじゃんー。
「さぁ、そろそろお出迎えですよ」
髪を少し整えてもらって、玄関ホールに向かう。
お義父さまとかお祖父様たちが戻っていて、お義母さまとお祖母様と共にジュリアスさまたちをお迎えする。
「さぁて今日は私がセリウスだね」
「はぁい」
「たまにはワシも混ざるかのぉ」
わぁ、お義父さまが参戦しちゃう。
私はお義父さまさまがジュリアスさまを突撃した後に抱きつく係になった。
そして。
まずはお義母さまがクラウスさまに、お祖母様がセリウスさまに向かった。
「グワァー!!」
「わぁ!!」
セリウスさまが仰け反りつつ、お祖母様を受け止めて、クラウスさまが少し押し出されつつ、お義母さまを受け止めた。
ほーっと見てたら隣で一瞬の間にお義父さまが飛んで(行った感じに見えた)、
「ググッ」
ジュリアスさまが受け止めたけど、門ぐらいまでお義父さまを抱き受けたまま後退した。
靴跡で押し出されたのがわかるぐらい石畳がズレて、激闘の後が。
「父上・・・パワー全開でくるのはやめてください」
「わっははは!倒れないとは中々やるのう」
なぜ、おかえりの挨拶で地面が抉れるんだ。ジャスパーが尻尾膨らませて背中丸めてるじゃん。
セリウスさまとクラウスさまが物凄い渋面だし。
「次は俺もやってみたいなぁ」
「俺たちも行くか?」
マルゴさんとスピネルさんたちまで悪ノリしてる。
崩れた石畳をスピネルさんとお祖母様が魔法で修正した。良かった。
「お帰りなさいませ」
お義父さまさまの熱烈?な歓迎を受けたジュリアスさまに、私はひっそりハグをした。
後ろで護衛でついてたルークとセバスチャンもゾッとしてたみたい。
うん、スピネルさんたちはルークたちにやったら良いと思うよ。
650
お気に入りに追加
1,695
あなたにおすすめの小説
【魅了の令嬢】婚約者を簒奪された私。父も兄も激怒し徹底抗戦。我が家は連戦連敗。でも大逆転。王太子殿下は土下座いたしました。そして私は……。
川嶋マサヒロ
恋愛
「僕たちの婚約を破棄しよう」
愛しき婚約者は無情にも、予測していた言葉を口にした。
伯爵令嬢のバシュラール・ディアーヌは婚約破棄を宣告されてしまう。
「あの女のせいです」
兄は怒り――。
「それほどの話であったのか……」
――父は呆れた。
そして始まる貴族同士の駆け引き。
「ディアーヌの執務室だけど、引き払うように通達を出してくれ。彼女も今は、身の置き所がないだろうしね」
「我が家との取引を中止する? いつでも再開できるように、受け入れ体勢は維持するように」
「決闘か……、子供のころ以来だよ。ワクワクするなあ」
令嬢ディアーヌは、残酷な現実を覆せるのか?
夫から国外追放を言い渡されました
杉本凪咲
恋愛
夫は冷淡に私を国外追放に処した。
どうやら、私が使用人をいじめたことが原因らしい。
抵抗虚しく兵士によって連れていかれてしまう私。
そんな私に、被害者である使用人は笑いかけていた……
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
【完結】それではご機嫌よう、さようなら♪
山葵
恋愛
「最後まで可愛げの無い女だ。さっさと荷物を纏めて出ていけ!」
夫であったマウイに離縁を言い渡され、有無を言わさず離婚届にサインをさせられた。
屋敷の使用人達は絶句し、動けないでいる。
「おいビルダ!何を呆けているのだ。この届けを直ぐに役所に届けろ」
「旦那様、本当に宜しいのですか?」
「宜しいに決まっているだろう?ああそうだ。離婚届を出した序でに婚姻届を貰ってきてくれ。ライナが妊娠したから早急に籍を入れる予定だ。国王陛下に許可をしてくれる様に手紙も頼む」
私はビルダと共に部屋を出る。
その顔はきっと喜びで微笑んでいただろう。
使えないと言われ続けた悪役令嬢のその後
有木珠乃
恋愛
アベリア・ハイドフェルド公爵令嬢は「使えない」悪役令嬢である。
乙女ゲームの悪役令嬢に転生したのに、最低限の義務である、王子の婚約者にすらなれなったほどの。
だから簡単に、ヒロインは王子の婚約者の座を得る。
それを見た父、ハイドフェルド公爵は怒り心頭でアベリアを修道院へ行くように命じる。
王子の婚約者にもなれず、断罪やざまぁもされていないのに、修道院!?
けれど、そこには……。
※この作品は小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿しています。
やってしまいましたわね、あの方たち
玲羅
恋愛
グランディエネ・フラントールはかつてないほど怒っていた。理由は目の前で繰り広げられている、この国の第3王女による従兄への婚約破棄。
蒼氷の魔女と噂されるグランディエネの足元からピキピキと音を立てて豪奢な王宮の夜会会場が凍りついていく。
王家の夜会で繰り広げられた、婚約破棄の傍観者のカップルの会話です。主人公が婚約破棄に関わることはありません。
「婚約を破棄したい」と私に何度も言うのなら、皆にも知ってもらいましょう
天宮有
恋愛
「お前との婚約を破棄したい」それが伯爵令嬢ルナの婚約者モグルド王子の口癖だ。
侯爵令嬢ヒリスが好きなモグルドは、ルナを蔑み暴言を吐いていた。
その暴言によって、モグルドはルナとの婚約を破棄することとなる。
ヒリスを新しい婚約者にした後にモグルドはルナの力を知るも、全てが遅かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる