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二章
370話
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少し間が空いてしまったけど久しぶりにフーゴの村に行くことになった。
クラウスさまとお出かけ。
お義父さまとジュリアスさまが悔しげなのをセリウスさまがちょっと揶揄ってた。
ルルゥにたくさんオヤツを用意してもらったら「私もいくわよぉ~」ってキッチン馬車を出動させた。
チェイスさんとアモンさんも付き添ってのちょっとだけでお出かけ。
クラウスさまの魔馬に同乗させてもらうのはひさしぶりでちょっと楽しい。一人で馬に乗れるようになりたいな。
フーゴの村に着くと子供達の賑やかな声が。畑で走り回ってたみたい。
私たちの到着を大勢で出迎えてくれた。
「ようこそ、リーシャさま」
「「おくしゃまー」」
可愛いがいっぱい。ニーナの持つ籠に入ってたポムたちが出てくると子供達の興味はポムたちに移ってみんなで畑に戻って行った。
獣人の子供達も自然に混じってるので問題はなさそう。
畑や工場の見学をして、新しい玩具を渡して説明をする。
なんとデイジー嬢がフーゴに定住することになってた。気に入ってるとは聞いてたけど思い切ったなって思ったら、婚約が決まったそうで。
えええええ!!が連発しちゃう。
どちらの果報者ですか!うちの騎士さんかしら?
クラウスさまは知ってるようで私がびっくりしてるのを見て楽しんでる。
「グレーデンで雇ってもらえてやり甲斐のあるお仕事を頂けただけでも幸せでしたのに素敵な伴侶と巡り会えて・・・」
デイジー嬢はとっても幸せそうでほっこりだ。
あちらが婚約者ですって紹介された先には、予想外すぎると言うか納得というか。
そう来たか!!
「お久しぶりです。若奥様」
朗らかで優しげな笑みを浮かべて挨拶してくれたのは、ディードさんだった。
おおおーーー!!
熊獣人さんを選ぶとはツウだな。
いろんな意味で令嬢の枠を吹き飛ばすデイジー嬢は潔くてかっこいい。
「こんな若くて綺麗な人が俺なんか・・・とお断りしていたんですがいつもさりげなく手を差し伸べてくれて、優しくて直向きな彼女を守って行きたいと思いまして・・・」
テレテレと大きな肩を下げつつ報告してくれたディードさん。
包容力抜群で何が来ても守ってくれそうな旦那さまだ。良かったねぇ。
うちの騎士さんたちはヘタレか。若くて綺麗なデイジー嬢をゲット出来ないとはって思ったのも束の間、ディードさんなら仕方ないと納得した。
なんか甘酸っぱい恋バナにちょっと興味が尽きないけど、周りのおばちゃんたちに散々ネタにされたんだろうな、な気がしたのでお祝いの気持ちだけ伝えた。
「クラウスさま、内緒にしてたのずるいですー」
「えー、直接見た方がいいでしょー」
ポムたちがデイジー嬢とディードさんの前でお祝いの舞を始めた。
可愛いお尻ダンスを二人は喜んでくれた。
ディディエとアズライトは横でやんややんやと手を叩いていた。
お昼の時間になったのでお庭でバーベキューを始めた。
ルルゥとディードさんがキッチン馬車で色々作ってくれて、チェイスさんたちが鉄板でお肉を焼きまくる。
大人も子供もワイワイ。
採れたて野菜もたくさんで、ホコホコお芋が美味しい。
子供達はポムたちとクッキーの取り合いをしてる。奪うとかじゃなくて戯れてるんだけど。
そしてやっぱり途中でナタが飛んだ。
「いえーーーーい!俺の勝ちー」
なんの勝負かと思えば今日獲れた獲物のサイズらしい。一日に何回ナタが飛んでるのよ。
空を飛んでたらしい太めなサギみたいなのを持ってきたよ。
うっかりこの辺りを飛んだばかりに。
ディードさんがすぐ血抜きしたけど食卓に出るのは明日だそうだ。
オヤツを配って移動することになった。
次来る時はお祝いを忘れないようにしないとだ。
今日はもう一箇所寄る予定でフーゴの村からちょっと言った先の牧場に向かった。
フーゴの村を正式に開拓することになってお肉や乳製品を近くで入手するために移動させたそう。
空いてた土地はいっぱいあるのでやりたい放題だ。
牧場には引退騎士さんと引退ワイバーンがいるそうで。
出迎えてくれたのはまだまだ強そうなおじさんたちだった。
現役じゃないの!?
案内されて行った先では予想できる牛豚などいなかった。
ラオウの馬くらい大きな牛・・・牛?とそれに張り合うヤギ?とでぶつかり合いをしてた。
その側のボアっぽいけど毛がないタイプの寝転がってる豚?がいた。
「若奥様は初めて見るかー?」
案内役をしてくれたボイドさんがガハハと言いながらピョンと飛んで、気が立ってるらしい牛?のお尻をバシンと叩くとおとなしくなった。
すごい音したぞ!おっちゃんすごいな。
「こいつらはこの辺境で生き残るために魔獣と交配させた混合種ってやつだわ」
どうやら普通の家畜では魔素が多くて魔獣の多い土地じゃ繁殖できないそうでワイルド種って言う原種に近い血筋と類種の魔獣とでミックスさせてるんだそうだ。
基本的には牛もヤギもミルク用で雄は強い個体を種用で残して他は食べちゃうんだそう。
豚は全部食用らしい。
切ないけど仕方なし。
って、あの喧嘩してたのはメスなの!?
マジか。
あれからミルクもらうとか大変じゃないの。
「リーシャちゃん、ここにいる従業員はみんなボイドくらい強いんだよ」
牧場にそんな人材がいっぱい!!
クラウスさまはボイドさんから書類を受け取ってパラパラっと確認すると頷いた。
ワイバーンたちはこの牧場の子が暴れたり逃げ出したりしたら押さえてくれるんだそう。
普通の牧場じゃないね!
ルルゥが牧場のコックさんと料理を作ってくれて。
ミルク鍋と豚?を串焼きにしたのをみんなで食べた。
ポムたちはここでも人気者で、アズライトは牛?を一回威圧してた。何があったのか。
ここでもうチーズ工場を作る予定になってるらしくて今から腕がなるとおっちゃんたちが盛り上がってた。
帰りもクラウスさまに乗せてもらって、途中の原っぱで少し採取をしてから戻った。
クラウスさまとお出かけ。
お義父さまとジュリアスさまが悔しげなのをセリウスさまがちょっと揶揄ってた。
ルルゥにたくさんオヤツを用意してもらったら「私もいくわよぉ~」ってキッチン馬車を出動させた。
チェイスさんとアモンさんも付き添ってのちょっとだけでお出かけ。
クラウスさまの魔馬に同乗させてもらうのはひさしぶりでちょっと楽しい。一人で馬に乗れるようになりたいな。
フーゴの村に着くと子供達の賑やかな声が。畑で走り回ってたみたい。
私たちの到着を大勢で出迎えてくれた。
「ようこそ、リーシャさま」
「「おくしゃまー」」
可愛いがいっぱい。ニーナの持つ籠に入ってたポムたちが出てくると子供達の興味はポムたちに移ってみんなで畑に戻って行った。
獣人の子供達も自然に混じってるので問題はなさそう。
畑や工場の見学をして、新しい玩具を渡して説明をする。
なんとデイジー嬢がフーゴに定住することになってた。気に入ってるとは聞いてたけど思い切ったなって思ったら、婚約が決まったそうで。
えええええ!!が連発しちゃう。
どちらの果報者ですか!うちの騎士さんかしら?
クラウスさまは知ってるようで私がびっくりしてるのを見て楽しんでる。
「グレーデンで雇ってもらえてやり甲斐のあるお仕事を頂けただけでも幸せでしたのに素敵な伴侶と巡り会えて・・・」
デイジー嬢はとっても幸せそうでほっこりだ。
あちらが婚約者ですって紹介された先には、予想外すぎると言うか納得というか。
そう来たか!!
「お久しぶりです。若奥様」
朗らかで優しげな笑みを浮かべて挨拶してくれたのは、ディードさんだった。
おおおーーー!!
熊獣人さんを選ぶとはツウだな。
いろんな意味で令嬢の枠を吹き飛ばすデイジー嬢は潔くてかっこいい。
「こんな若くて綺麗な人が俺なんか・・・とお断りしていたんですがいつもさりげなく手を差し伸べてくれて、優しくて直向きな彼女を守って行きたいと思いまして・・・」
テレテレと大きな肩を下げつつ報告してくれたディードさん。
包容力抜群で何が来ても守ってくれそうな旦那さまだ。良かったねぇ。
うちの騎士さんたちはヘタレか。若くて綺麗なデイジー嬢をゲット出来ないとはって思ったのも束の間、ディードさんなら仕方ないと納得した。
なんか甘酸っぱい恋バナにちょっと興味が尽きないけど、周りのおばちゃんたちに散々ネタにされたんだろうな、な気がしたのでお祝いの気持ちだけ伝えた。
「クラウスさま、内緒にしてたのずるいですー」
「えー、直接見た方がいいでしょー」
ポムたちがデイジー嬢とディードさんの前でお祝いの舞を始めた。
可愛いお尻ダンスを二人は喜んでくれた。
ディディエとアズライトは横でやんややんやと手を叩いていた。
お昼の時間になったのでお庭でバーベキューを始めた。
ルルゥとディードさんがキッチン馬車で色々作ってくれて、チェイスさんたちが鉄板でお肉を焼きまくる。
大人も子供もワイワイ。
採れたて野菜もたくさんで、ホコホコお芋が美味しい。
子供達はポムたちとクッキーの取り合いをしてる。奪うとかじゃなくて戯れてるんだけど。
そしてやっぱり途中でナタが飛んだ。
「いえーーーーい!俺の勝ちー」
なんの勝負かと思えば今日獲れた獲物のサイズらしい。一日に何回ナタが飛んでるのよ。
空を飛んでたらしい太めなサギみたいなのを持ってきたよ。
うっかりこの辺りを飛んだばかりに。
ディードさんがすぐ血抜きしたけど食卓に出るのは明日だそうだ。
オヤツを配って移動することになった。
次来る時はお祝いを忘れないようにしないとだ。
今日はもう一箇所寄る予定でフーゴの村からちょっと言った先の牧場に向かった。
フーゴの村を正式に開拓することになってお肉や乳製品を近くで入手するために移動させたそう。
空いてた土地はいっぱいあるのでやりたい放題だ。
牧場には引退騎士さんと引退ワイバーンがいるそうで。
出迎えてくれたのはまだまだ強そうなおじさんたちだった。
現役じゃないの!?
案内されて行った先では予想できる牛豚などいなかった。
ラオウの馬くらい大きな牛・・・牛?とそれに張り合うヤギ?とでぶつかり合いをしてた。
その側のボアっぽいけど毛がないタイプの寝転がってる豚?がいた。
「若奥様は初めて見るかー?」
案内役をしてくれたボイドさんがガハハと言いながらピョンと飛んで、気が立ってるらしい牛?のお尻をバシンと叩くとおとなしくなった。
すごい音したぞ!おっちゃんすごいな。
「こいつらはこの辺境で生き残るために魔獣と交配させた混合種ってやつだわ」
どうやら普通の家畜では魔素が多くて魔獣の多い土地じゃ繁殖できないそうでワイルド種って言う原種に近い血筋と類種の魔獣とでミックスさせてるんだそうだ。
基本的には牛もヤギもミルク用で雄は強い個体を種用で残して他は食べちゃうんだそう。
豚は全部食用らしい。
切ないけど仕方なし。
って、あの喧嘩してたのはメスなの!?
マジか。
あれからミルクもらうとか大変じゃないの。
「リーシャちゃん、ここにいる従業員はみんなボイドくらい強いんだよ」
牧場にそんな人材がいっぱい!!
クラウスさまはボイドさんから書類を受け取ってパラパラっと確認すると頷いた。
ワイバーンたちはこの牧場の子が暴れたり逃げ出したりしたら押さえてくれるんだそう。
普通の牧場じゃないね!
ルルゥが牧場のコックさんと料理を作ってくれて。
ミルク鍋と豚?を串焼きにしたのをみんなで食べた。
ポムたちはここでも人気者で、アズライトは牛?を一回威圧してた。何があったのか。
ここでもうチーズ工場を作る予定になってるらしくて今から腕がなるとおっちゃんたちが盛り上がってた。
帰りもクラウスさまに乗せてもらって、途中の原っぱで少し採取をしてから戻った。
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