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二章
304話
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周りが慌ただしくしてる中、私はマイペースにいつも通りに日々を過ごしてた。
お酒は一番最初に仕込んだ加護舞のが全部出来上がった。
一番に瓶に移した分は精霊樹にお供えするよう、次は功労者(獣)なアズライトやポムたちには渡して。
パンパカパーン!
はーい!竜殺し一杯!!
小さなグラスに入れてニーナ、アラン、ジェイク、何かを感じたらしいルルゥ、マギー先生とロジャー先生。
マギー先生とロジャー先生ったら、訓練場の入り口に仁王立ちで待ってたよ。
今日仕上がるとか言ってないのに!
今日は合計三種出来上がってるのでグラスを三つずつ並べる。
「これが一番ヤバいのかい?」
「匂いは結構キツい気がするな」
マギー先生とロジャー先生が私が飲んで良いかチェックをすると言う名目で飲みに来たんだよ。どんだけ。
ポムたちが入れるように言ったハーブのお酒はアズライトによるとすんごい酒精が強い竜殺しのお酒になったそうなので多分人間が飲んだら逝っちゃうヤツだと思う。
一応説明をしたのにチャレンジするからみんな向こう見ずなのだ。
まずは竜殺し以外から行くとリンゴもどきのと同じように天国ふわふわな幸せな気持ちになった。体にスッと染み込んで行ったよ。
「はぁ、アタシはちょっと苦味があるのが好みだけど甘い酒も良いもんだね」
「そうねぇ~、お酒だけで食事がいらない気分になりそうだわぁ」
ヤバい。アル中爆誕するかも。
ロジャー先生は目を瞑って噛み締めるように飲んでる。
いよいよ竜殺しに手を伸ばす。
いやね、このシーンにご機嫌さんなポムたち小動物がいるのはイケナイ気持ちだよね。慣れたけど。
「プキュンキュン♫」
「モッキュモッキュン♪」
「ウギャーォン」
小躍りしながらお酒飲むのどうなんだろうね?
『うむ!これは我もちょっと天に向いそうだの』
アズライトは人間より大きな器で飲む。
「・・・!!」
「ガァ!!」
一気に飲んじゃったらしいケビンとジェイクが喉を抑えてる。
テキーラとか一気するとなるヤツ!!
「パァァ!」
「・・・イカの干したヤツ食べたい」
マギー先生とルルゥは二口で。良い笑顔。
「・・・甘みもあるがスッキリもする」
「プリンパフェと芋のタルトが欲しい」
ロジャー先生はじっくり舐めるように。アランはなぜか甘味を欲してる。
私はペロリと舐めたら舌がビャー!!ってなったよ。
なんだろう。ウォッカをもっとガツーンとしつつ、ほんのりハーブの清涼感と花の香りがある。
スピリタスとかまではアルコール濃度はないと思うんだけど、かなりヤベェのが出来てる気がする。
「これはジュースとかで割った方が良いですね」
私が言うとマギー先生とルルゥ、アズライトが即座に却下して来た。
「せっかく完成されているのに雑味を入れるんじゃないよ」
「そうよぉ~、こんなに染み渡るお酒なんて飲んだことないわぁ」
こんなキツくてヤバそうなお酒をお猪口程度とはいえクイっといったのに全然効いてないー!!!
『主、勿体無いから全部我らに寄越すが良いの』
なんなの、この世界の人たち肝臓がすごいの?
ケビンとジェイクは喉がぁってやってたから全員じゃないみたいだけど、ケロッとしてて怖いよ。
そう言えばニーナが静かだなぁ?って覗いてみたらポムたちが飲むのをサポートしてた。
気を逸らしたらかマギー先生たちが二杯目を狙ってた。コラー。
「これはあまり外に出したくないのであっちのタンクのにしてください」
加護舞なしの方ね。ポムたちの加護がついてるのをずっと飲んでたら本当に他のが飲めなくなるよ。
「「「えー」」」
不服そうだけどほんとダメ!!
「こっちのは全部精霊樹にお供え!!」
「「「「ええー」」」」
全くあげないわけでは無いから納得してよね。
って私だってお酒好きなのに我慢してるんだぞ!
「ゴネたらもうこの酒蔵は閉鎖だから」
大体こんなに頻繁に作る予定じゃなかったよ。
「ふぅ、じゃそっちの貰おうかね。そっちのも十分凄いからね」
マギー先生が折れたらみんな納得してくれた。
「そうねぇ、工場が出来て量産出来るようになってもリーシャちゃんのより美味しくなると思えないしねぇ」
絶対バーカン作るのやめとこう。
って思ってたらニーナとジェイクとケビンがバターンと倒れた。
「「えええええーー!!!!」」
「大丈夫かい!?」
「プーーー!!!」
「キューーーーーーン!??」
ポムたちが倒れた三人の周りをクルクルして、ディディエがパニックになって部屋の中を縦横無尽に飛ぶ。
マギー先生とロジャー先生がすぐ見てくれて、満足しすぎて気持ちよくなって寝てるって。
急性アルコール中毒かと思った!!!
『人間は面白いの?』
倒れるのは面白く無いよ!
ニーナはルルゥが姫抱っこ、ケビンはロジャー先生が肩に担いで、ジェイクはアランに姫抱っこされてみんな使用人棟に。
私はマギー先生に抱っこされて本邸に戻った。
お供えに行けなくなっちゃったけど仕方ないよね。
セバスチャンにニーナとジェイクが今日は早退になったことを伝えて、事情を説明したら、ルルゥとマギー先生とロジャー先生が叱られちゃった。
そう言えばみんなお仕事中だったね。
ロジャー先生もマギー先生も持ち場離れてたらダメじゃん!
お酒は一番最初に仕込んだ加護舞のが全部出来上がった。
一番に瓶に移した分は精霊樹にお供えするよう、次は功労者(獣)なアズライトやポムたちには渡して。
パンパカパーン!
はーい!竜殺し一杯!!
小さなグラスに入れてニーナ、アラン、ジェイク、何かを感じたらしいルルゥ、マギー先生とロジャー先生。
マギー先生とロジャー先生ったら、訓練場の入り口に仁王立ちで待ってたよ。
今日仕上がるとか言ってないのに!
今日は合計三種出来上がってるのでグラスを三つずつ並べる。
「これが一番ヤバいのかい?」
「匂いは結構キツい気がするな」
マギー先生とロジャー先生が私が飲んで良いかチェックをすると言う名目で飲みに来たんだよ。どんだけ。
ポムたちが入れるように言ったハーブのお酒はアズライトによるとすんごい酒精が強い竜殺しのお酒になったそうなので多分人間が飲んだら逝っちゃうヤツだと思う。
一応説明をしたのにチャレンジするからみんな向こう見ずなのだ。
まずは竜殺し以外から行くとリンゴもどきのと同じように天国ふわふわな幸せな気持ちになった。体にスッと染み込んで行ったよ。
「はぁ、アタシはちょっと苦味があるのが好みだけど甘い酒も良いもんだね」
「そうねぇ~、お酒だけで食事がいらない気分になりそうだわぁ」
ヤバい。アル中爆誕するかも。
ロジャー先生は目を瞑って噛み締めるように飲んでる。
いよいよ竜殺しに手を伸ばす。
いやね、このシーンにご機嫌さんなポムたち小動物がいるのはイケナイ気持ちだよね。慣れたけど。
「プキュンキュン♫」
「モッキュモッキュン♪」
「ウギャーォン」
小躍りしながらお酒飲むのどうなんだろうね?
『うむ!これは我もちょっと天に向いそうだの』
アズライトは人間より大きな器で飲む。
「・・・!!」
「ガァ!!」
一気に飲んじゃったらしいケビンとジェイクが喉を抑えてる。
テキーラとか一気するとなるヤツ!!
「パァァ!」
「・・・イカの干したヤツ食べたい」
マギー先生とルルゥは二口で。良い笑顔。
「・・・甘みもあるがスッキリもする」
「プリンパフェと芋のタルトが欲しい」
ロジャー先生はじっくり舐めるように。アランはなぜか甘味を欲してる。
私はペロリと舐めたら舌がビャー!!ってなったよ。
なんだろう。ウォッカをもっとガツーンとしつつ、ほんのりハーブの清涼感と花の香りがある。
スピリタスとかまではアルコール濃度はないと思うんだけど、かなりヤベェのが出来てる気がする。
「これはジュースとかで割った方が良いですね」
私が言うとマギー先生とルルゥ、アズライトが即座に却下して来た。
「せっかく完成されているのに雑味を入れるんじゃないよ」
「そうよぉ~、こんなに染み渡るお酒なんて飲んだことないわぁ」
こんなキツくてヤバそうなお酒をお猪口程度とはいえクイっといったのに全然効いてないー!!!
『主、勿体無いから全部我らに寄越すが良いの』
なんなの、この世界の人たち肝臓がすごいの?
ケビンとジェイクは喉がぁってやってたから全員じゃないみたいだけど、ケロッとしてて怖いよ。
そう言えばニーナが静かだなぁ?って覗いてみたらポムたちが飲むのをサポートしてた。
気を逸らしたらかマギー先生たちが二杯目を狙ってた。コラー。
「これはあまり外に出したくないのであっちのタンクのにしてください」
加護舞なしの方ね。ポムたちの加護がついてるのをずっと飲んでたら本当に他のが飲めなくなるよ。
「「「えー」」」
不服そうだけどほんとダメ!!
「こっちのは全部精霊樹にお供え!!」
「「「「ええー」」」」
全くあげないわけでは無いから納得してよね。
って私だってお酒好きなのに我慢してるんだぞ!
「ゴネたらもうこの酒蔵は閉鎖だから」
大体こんなに頻繁に作る予定じゃなかったよ。
「ふぅ、じゃそっちの貰おうかね。そっちのも十分凄いからね」
マギー先生が折れたらみんな納得してくれた。
「そうねぇ、工場が出来て量産出来るようになってもリーシャちゃんのより美味しくなると思えないしねぇ」
絶対バーカン作るのやめとこう。
って思ってたらニーナとジェイクとケビンがバターンと倒れた。
「「えええええーー!!!!」」
「大丈夫かい!?」
「プーーー!!!」
「キューーーーーーン!??」
ポムたちが倒れた三人の周りをクルクルして、ディディエがパニックになって部屋の中を縦横無尽に飛ぶ。
マギー先生とロジャー先生がすぐ見てくれて、満足しすぎて気持ちよくなって寝てるって。
急性アルコール中毒かと思った!!!
『人間は面白いの?』
倒れるのは面白く無いよ!
ニーナはルルゥが姫抱っこ、ケビンはロジャー先生が肩に担いで、ジェイクはアランに姫抱っこされてみんな使用人棟に。
私はマギー先生に抱っこされて本邸に戻った。
お供えに行けなくなっちゃったけど仕方ないよね。
セバスチャンにニーナとジェイクが今日は早退になったことを伝えて、事情を説明したら、ルルゥとマギー先生とロジャー先生が叱られちゃった。
そう言えばみんなお仕事中だったね。
ロジャー先生もマギー先生も持ち場離れてたらダメじゃん!
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