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二章
190話
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ジュリアスさまが自分がいるから大丈夫だとニーナとアラン、ジェイクには休むようにって伝えて、セバスチャンだけ付き添いで池に行くことになった。
ポムたちもうるさいからとアズライトに留守番を命じられてた。不満そうだったけど、ヒエラルキーがはっきりしてるようで諦めてた。
『灯りは極力控えるようにの』
アズライトはジュリアスさま時折セバスチャンにも聞こえるように喋る気分らしい。
セバスチャンが手持ちの魔導灯を出力を最小にして先に進む。
若干肝試し感が出てるよ。
ほのかに虫に声っぽいのが聞こえてるし。
池に着くと点在する島がわずかに発光してて。
これを見せたかったのかな。
今日も星空も月も綺麗で水面もキラキラだから物凄い綺麗さだよ。
『ボートに乗って我の寝床に行くぞ』
違ったみたい。寝床に招いてくれるんだ。
ボートの灯りは使わず魔導灯だけでアズライトに誘導されて進むと。
水面がボートと当たるとキラキラって光る。
これって海のプランクトンで光るとか言うやつ?淡水にもいるの?異世界仕様?
「ほう!」
私を膝抱っこ中のジュリアスさまがちょっと水面を覗き込んだのでぐえってなるけど我慢。
「これは素晴らしいですね」
セバスチャンもキラキラを目に反射させて喜んでる。
『こんなものは序の口ぞ』
随分と期待値を上げてくるなぁ。
途中あの綺麗な青いウミウシ?がピチャンって飛んで。
月の光が当たってキラキラキラって光ってとっても神秘的だ。
「あのような魚も棲んでいるのですか」
遠くの水面でも小さな波紋や水飛沫が起きてるので他にも魚がいるみたい。
音がした場所の水面が一斉に青白く光って。
めっちゃプランクトンおるやん!?
いやプランクトンではないのかもしれない。
水の妖精とかファンタジーな存在が演出してるとか?
「これはいつもなのか?」
『たまにだの。二、三日続いてしばらくはない』
ほえー、どんな仕組みだろう?やっぱり神秘な存在かも!?
アズライトの寝床に着くとボートを固定して案内されるままに奥に進む。
『ほれ!これを見よ!!もうじきじゃぞ』
ビタンビタンと尻尾で地面を叩いて促された先には。
大きな木が発光してた。
『この辺りの土地は膨大な魔素が眠っておったのに使われておらんかったからの。この木を一気に成長させたせいかものすごい勢いで魔素を吸収しての』
う?それは良いの?悪いの?
って言うかまさかの世界樹?
〈鑑定〉さんが、
〔精霊樹(若木)大気中、地中の魔素から新たなる精霊を産む〕
って!うぉーーーい!
なんちゅうもんを植えてるんじゃい?
『ポムの出した種じゃし我に相応しき寝床ぞの』
く!古代種のアクアドラゴンに言われたら何も言えない。
『ほれ、産まれ出ずるぞ』
えええええ!?今!?
ジュリアスさまとセバスチャンもポカーンと木を見上げてる。
枝葉の先にふわふわと色々な色の光が浮き出て四方に飛んでいく。
優しい柔らかな光が空中に舞って行くのを見送るのは壮観だよ。
次々に産まれて飛んでいく。どうなってるんだ?
『眠っていた魔素が還元されるだけぞ。この地は豊穣となろう。良かったの?』
マジで!?
池に地中の水たくさん寄せて、ここらの魔素からいっぱい吸い上げて。バランスとか大丈夫なん!?
『眠っておったのを解放しただけじゃ。問題なぞあるわけなかろ。暴発する前に放出出来たようなものじゃ』
暴発!?
『何を驚く。使われず溜まっておったらいつかは溢れるであろ?』
うん、そうね。
『この辺りは循環が悪いからいずれは地割れや魔素溜まりとなって魔獣の発生などを起こしかねなかったぞ』
うえええ!?
大地震とかスタンピードが起きるとこだったの!?
『まだ百年や二百年先の話だったがの』
マジかー!?確認しようがないけどマジかーーー!?
ジュリアスさまも顔が引き攣っっちゃてるよ。
「他にもこのような場所があるのか?」
『大なり小なりはあるの。だがグレーデンではここが一番溜まっておったの』
ひゃー!
せっかく幻想的で美しい時間を得たのにとんでも情報でそんな情景は霧散しちゃった。
一番危ないからグレーデン家が住んでるわけだけど、衝撃が強すぎる。
アズライトの池が大きくなったとかは逆にありがたかったのね。アズライトの縄張りだと魔獣は出てこれないから。
「・・・」
うーん。とりあえず豊穣になるらしいから良かったよね。
(この精霊樹の精霊?いないの?)
たくさん産み出してるってことはお母さん的な?
この質問には念話で答えてくれた。
『精霊樹の・・・、母体という人間の認識とは違うの。なんと言うか循環させておる状態というのか?何らかの意識を持つと言う意味ならば世界中の魔素から色々情報を得てから・・・そうさの、何百年、数千年と先のことであろうの』
(長生き!!世界には意識を持つ木があるってことかな?)
『地上にはいないと思うぞ』
?
『人の目には触れぬと言うことじゃ』
ポム!!なんちゅうもん出したんだ!?
『さすがは加護持ちと言ったところかの』
(この木、ここにあって良いの?)
『我の領域だからの、問題ない』
ふーん?
ふわふわがまばらに飛ぶくらいになった。
『そろそろ終いじゃの。もう寝る。主たちは帰るが良い』
(マイペースなトカゲだよ)
『誰がトカゲか!?』
(だから怒るなら擬態を別のにしなよ)
『一番楽なのだから仕方あるまい』
ふーん。じゃトカゲでいいじゃんか。
『・・・苛立たしいの』
しばらくアズライトと念和で話してたのでジュリアスさまたちに意識がいってなかった。
「リーシャ、そろそろ戻ろうか?」
声を掛けられて上を見上げるとジュリアスさまが苦笑してた。
しまったしまっただよ。
「はい。アズライトはもう寝るって」
「そうか。アズライト、良いものを見せてもらった。ありがとう」
『何。「でぇと」をシエルに取られて落ち込んでおったのであろ?ちょうど良かったからの』
おおぅ。親切だけどデリカシーがないぞぅ!
ジュリアスさまが無言で耳がちょっと赤くなっちゃったよ。
あ、灯りは最低限だけど、精霊樹が発光してるからわりと視界はいいんだよ。
「・・・それは親切だな」
ジュリアスさまは大人だねぇ。
キリがないのでボートに戻ろうと促して帰ることにした。
「アズライト、おやすみ」
『おやすみ。主』
帰路にも水面がキラキラして。
星空も手に届きそうな近さで天の川が見えているようで。
「ジュリアスさま、綺麗ですね」
「ああ、やっと一緒に見られて嬉しい」
セバスチャンが気を利かせて気配を消してるのが申し訳ない感じだけど。
普段ならクラウスさまかルルゥが乱入してきそうなものなのにそれもなく。
「また夜のデートしましょうね」
ここならすぐ来られるし。
ジュリアスさまが返事の代わりか頭を撫でて髪にキスしてくれたよ。照れるってば。
屋敷に戻ると裏庭からまだ「ヒャッホー」「ふんぬ!!」とか声が聞こえてる。
従者棟から苦情が来そうだな。
「場所移した方が良いですか?うるさくて寝れないとか言われませんか?」
「このくらいなら気にしないだろう」
そうなの!?
「この程度気にしてたら辺境で暮らせませんよ」
セバスチャンも肯定した!本当にか~。
結構うるさいんだけど。良いなら良いか?
部屋に戻って軽く汗を流して。ニーナはもう休んでもらってるのでワンピースの寝巻きを自分で着たよ。いつも自分で着たいけどね。
ジュリアスさまはちょっと考え事してるみたい。さすがにアズライトの話は飲み込むの大変だよね。
なので私は胸元にくっついてサクッと寝ちゃった。
ポムたちもうるさいからとアズライトに留守番を命じられてた。不満そうだったけど、ヒエラルキーがはっきりしてるようで諦めてた。
『灯りは極力控えるようにの』
アズライトはジュリアスさま時折セバスチャンにも聞こえるように喋る気分らしい。
セバスチャンが手持ちの魔導灯を出力を最小にして先に進む。
若干肝試し感が出てるよ。
ほのかに虫に声っぽいのが聞こえてるし。
池に着くと点在する島がわずかに発光してて。
これを見せたかったのかな。
今日も星空も月も綺麗で水面もキラキラだから物凄い綺麗さだよ。
『ボートに乗って我の寝床に行くぞ』
違ったみたい。寝床に招いてくれるんだ。
ボートの灯りは使わず魔導灯だけでアズライトに誘導されて進むと。
水面がボートと当たるとキラキラって光る。
これって海のプランクトンで光るとか言うやつ?淡水にもいるの?異世界仕様?
「ほう!」
私を膝抱っこ中のジュリアスさまがちょっと水面を覗き込んだのでぐえってなるけど我慢。
「これは素晴らしいですね」
セバスチャンもキラキラを目に反射させて喜んでる。
『こんなものは序の口ぞ』
随分と期待値を上げてくるなぁ。
途中あの綺麗な青いウミウシ?がピチャンって飛んで。
月の光が当たってキラキラキラって光ってとっても神秘的だ。
「あのような魚も棲んでいるのですか」
遠くの水面でも小さな波紋や水飛沫が起きてるので他にも魚がいるみたい。
音がした場所の水面が一斉に青白く光って。
めっちゃプランクトンおるやん!?
いやプランクトンではないのかもしれない。
水の妖精とかファンタジーな存在が演出してるとか?
「これはいつもなのか?」
『たまにだの。二、三日続いてしばらくはない』
ほえー、どんな仕組みだろう?やっぱり神秘な存在かも!?
アズライトの寝床に着くとボートを固定して案内されるままに奥に進む。
『ほれ!これを見よ!!もうじきじゃぞ』
ビタンビタンと尻尾で地面を叩いて促された先には。
大きな木が発光してた。
『この辺りの土地は膨大な魔素が眠っておったのに使われておらんかったからの。この木を一気に成長させたせいかものすごい勢いで魔素を吸収しての』
う?それは良いの?悪いの?
って言うかまさかの世界樹?
〈鑑定〉さんが、
〔精霊樹(若木)大気中、地中の魔素から新たなる精霊を産む〕
って!うぉーーーい!
なんちゅうもんを植えてるんじゃい?
『ポムの出した種じゃし我に相応しき寝床ぞの』
く!古代種のアクアドラゴンに言われたら何も言えない。
『ほれ、産まれ出ずるぞ』
えええええ!?今!?
ジュリアスさまとセバスチャンもポカーンと木を見上げてる。
枝葉の先にふわふわと色々な色の光が浮き出て四方に飛んでいく。
優しい柔らかな光が空中に舞って行くのを見送るのは壮観だよ。
次々に産まれて飛んでいく。どうなってるんだ?
『眠っていた魔素が還元されるだけぞ。この地は豊穣となろう。良かったの?』
マジで!?
池に地中の水たくさん寄せて、ここらの魔素からいっぱい吸い上げて。バランスとか大丈夫なん!?
『眠っておったのを解放しただけじゃ。問題なぞあるわけなかろ。暴発する前に放出出来たようなものじゃ』
暴発!?
『何を驚く。使われず溜まっておったらいつかは溢れるであろ?』
うん、そうね。
『この辺りは循環が悪いからいずれは地割れや魔素溜まりとなって魔獣の発生などを起こしかねなかったぞ』
うえええ!?
大地震とかスタンピードが起きるとこだったの!?
『まだ百年や二百年先の話だったがの』
マジかー!?確認しようがないけどマジかーーー!?
ジュリアスさまも顔が引き攣っっちゃてるよ。
「他にもこのような場所があるのか?」
『大なり小なりはあるの。だがグレーデンではここが一番溜まっておったの』
ひゃー!
せっかく幻想的で美しい時間を得たのにとんでも情報でそんな情景は霧散しちゃった。
一番危ないからグレーデン家が住んでるわけだけど、衝撃が強すぎる。
アズライトの池が大きくなったとかは逆にありがたかったのね。アズライトの縄張りだと魔獣は出てこれないから。
「・・・」
うーん。とりあえず豊穣になるらしいから良かったよね。
(この精霊樹の精霊?いないの?)
たくさん産み出してるってことはお母さん的な?
この質問には念話で答えてくれた。
『精霊樹の・・・、母体という人間の認識とは違うの。なんと言うか循環させておる状態というのか?何らかの意識を持つと言う意味ならば世界中の魔素から色々情報を得てから・・・そうさの、何百年、数千年と先のことであろうの』
(長生き!!世界には意識を持つ木があるってことかな?)
『地上にはいないと思うぞ』
?
『人の目には触れぬと言うことじゃ』
ポム!!なんちゅうもん出したんだ!?
『さすがは加護持ちと言ったところかの』
(この木、ここにあって良いの?)
『我の領域だからの、問題ない』
ふーん?
ふわふわがまばらに飛ぶくらいになった。
『そろそろ終いじゃの。もう寝る。主たちは帰るが良い』
(マイペースなトカゲだよ)
『誰がトカゲか!?』
(だから怒るなら擬態を別のにしなよ)
『一番楽なのだから仕方あるまい』
ふーん。じゃトカゲでいいじゃんか。
『・・・苛立たしいの』
しばらくアズライトと念和で話してたのでジュリアスさまたちに意識がいってなかった。
「リーシャ、そろそろ戻ろうか?」
声を掛けられて上を見上げるとジュリアスさまが苦笑してた。
しまったしまっただよ。
「はい。アズライトはもう寝るって」
「そうか。アズライト、良いものを見せてもらった。ありがとう」
『何。「でぇと」をシエルに取られて落ち込んでおったのであろ?ちょうど良かったからの』
おおぅ。親切だけどデリカシーがないぞぅ!
ジュリアスさまが無言で耳がちょっと赤くなっちゃったよ。
あ、灯りは最低限だけど、精霊樹が発光してるからわりと視界はいいんだよ。
「・・・それは親切だな」
ジュリアスさまは大人だねぇ。
キリがないのでボートに戻ろうと促して帰ることにした。
「アズライト、おやすみ」
『おやすみ。主』
帰路にも水面がキラキラして。
星空も手に届きそうな近さで天の川が見えているようで。
「ジュリアスさま、綺麗ですね」
「ああ、やっと一緒に見られて嬉しい」
セバスチャンが気を利かせて気配を消してるのが申し訳ない感じだけど。
普段ならクラウスさまかルルゥが乱入してきそうなものなのにそれもなく。
「また夜のデートしましょうね」
ここならすぐ来られるし。
ジュリアスさまが返事の代わりか頭を撫でて髪にキスしてくれたよ。照れるってば。
屋敷に戻ると裏庭からまだ「ヒャッホー」「ふんぬ!!」とか声が聞こえてる。
従者棟から苦情が来そうだな。
「場所移した方が良いですか?うるさくて寝れないとか言われませんか?」
「このくらいなら気にしないだろう」
そうなの!?
「この程度気にしてたら辺境で暮らせませんよ」
セバスチャンも肯定した!本当にか~。
結構うるさいんだけど。良いなら良いか?
部屋に戻って軽く汗を流して。ニーナはもう休んでもらってるのでワンピースの寝巻きを自分で着たよ。いつも自分で着たいけどね。
ジュリアスさまはちょっと考え事してるみたい。さすがにアズライトの話は飲み込むの大変だよね。
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