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二章
178話
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本邸に戻ったらお着替え。
馬に乗って畑も見たしで埃っぽいかも?だし、チュニックとカーゴだから。
ニーナたちが水色のエプロンワンピースを選んでくれた。
自分に似合う衣装とか思い浮かべる時ってメグミの感覚が残ってるから、ふわふわな可愛い衣装を選ぶのって未だ似合うの?みたいな気持ちがある。
着替えが済んで厨房覗こうかな?って廊下に出たらアズライトを頭に乗せたシエルがいた。
「リーシャさま」
シエルはふにゃっと笑って近くまできてくれる。アランが下ろしてくれたのでシエルを少し見上げて話せる。
・・・私の方が小さいんだよ。とほほ。
「どうしたの?」
「僕のお家ができました」
「お家?」
寝泊まりできるようにするって言ってたやつかな。
「そうなの?一人暮らししちゃうの?」
さすがに13歳ですぐに駆けつけれない池の島のは心配だな。
「泊まりはダメって言われちゃいました」
そうだよねー。
「でもお昼は島の中で自由に過ごして良いって!」
嬉しそうだね~。いろんな植物が増えるだろうし楽しいだろうね。
『収穫をしたり花を育てたいらしいから島を一つ好きにさせるようにしてやったのだ』
ほー!良いな。アズライトのナワバリなら安全だし、何より綺麗だもんねぇ。
(寝床じゃない島にしたの?)
『付き添いの奴らが出入りしてはうるさくてかなわんのでの、寝床はもう主以外は呼ばぬぞ』
(ありゃ、シエルのお家作るのでうるさくしたの?)
『別にもの作りの音はいいがの、好奇心旺盛な奴らじゃ、走り回ってうるさかったの』
出禁になる程騒いだのかー!
(ここの人たちには水場が珍しいから興奮しちゃったんだね~)
『ふん、寝床は静かでないといかん。他の島で遊べば良かろうの』
まぁ、譲歩してくれた方だね。
「リーシャさま、今度お家観に来てくださいね」
シエルが嬉しそう。感応抑制でだいぶ楽なのかな。年相応に可愛い。
アズライトの池と島がいい感じで癒しになるのかも。
「ええ、楽しみにしてるね」
「ポムさまにお花育ててもらったんです!綺麗ですよ!」
「ポムさま!?」
「はい!大地の精霊の加護をお持ちですから!ティムさまも風の精霊の加護ですごいです!!」
何がすごいかはよくわかんないけど、シエル的にはアズライトと共にすごい存在なんだね。
ディディエも実は何かあるのかな。鑑定には出てなかったけど。
「シエル、ハロルドは良くしてくれてる?」
有能執事で優しいおじさまだけど、やっぱり厳しさもあるから子供にはどう受けとられてるか?
「はい!お仕事教えてくれます」
おお、お?お仕事?
「お仕事?」
まだ来たばっかで13歳だし、お金は慰謝料と賠償金とかでお仕事しなくてもいいのよ?
「はい!ハロルドさんかっこいいです!それにこれのお代も払います!」
ハロルドみたいな執事になりたいってことかな?
ってピアスのお代を?
「ピアスのお代はいらないよ?」
元はと言えばクソ親父(伯父だけど)がやらかしたせいだし。シエルの依頼じゃないもんね。
「ダメです!僕はこれを気に入ってます。それにこれに使われてる技術が普通じゃないってわかります」
「普通じゃない?」
「これ失われた古代の技術です」
ン!?
「僕の両親は歴史探究者です。僕も少し勉強してました」
研究や学者ってのとは違うのかしら?って言うか「です」ってのは過去形じゃないから存命ってことかな!?色々聞きたいぞ。
古い魔導書だったから古いのはわかってたけど「失われた」ってなんだろう?
〈感応制御〉はロジャー先生が作れって言ったから普通にあるっぽいよね。参考にすべきは現代の魔導書だったか。
「だから相応の代価を払うのは当たり前です」
しっかりしてるなぁ。
でもお金かけてないし素材も有りものだし、子供に出させるわけにはねぇ。
「うーん?シエル、嫌な言い方だけど私は今お金が要らないのね。だから何か手伝って欲しいことができたら手伝ってもらうってことで良いかなー?」
本当に。ほっといてもお金入るなんてメグミの時代に言ってみたかったよね。
今は使う場がないと言うか使わせてもらえないからねぇ。
「わかりました!たくさんお手伝いします」
何か失敗したかも?めっちゃ力まれてる。
「今はアズライトと島のお手入れしましょう?」
ふう!
『我に押し付けるでない』
あはは。ごめん。
アズライトがシエルの頭をポフポフ尻尾で叩いてる。
話し込んでる間にジュリアスさまの帰宅が知らされたのでシエルを連れて玄関ホールに。
「お帰りなさいませ」
ジュリアスさまがすぐに私を抱き上げる。
「ただいま、リーシャ」
セリウスさまとクラウスさまも一緒に帰ってきてた。
「今夜も森に行ってくる」
ってことでまたも独り寝確定。
「まだ問題が?」
「いや、今後のための調査だな」
街道を作るために魔物の種類と強さ、活動区域を把握して、必要なら殲滅と魔素溜まりを潰すんだって。潰せるのか。
「留守にする前に片付けたいからな」
にゅぅ、そう言われると何も言えないよ。
「流通路の確保は最優先だからねー」
セリウスさまも行くみたい。
みんな寝ないの?
ジュリアスさまに運ばれて部屋に戻ってお着替えを待つ。
「出てくる魔獣ランクは中程度なんだが商人の連れてる護衛では荷が重い。街道沿いにかなり魔物避けを設置することになる」
着替えながらポツポツお話をしてくれる。
「魔物避けはたくさん用意できるのですか?」
「そうだな、たくさんと言っていいのかはよくわからない。一応魔道具だからそれは要所に使って他は魔物避け効果のある木材や石材を使うんだ」
定期的にメンテがいるんだ。効率が良くないなー。
「詰所を置いて警戒はしないと当面は人が来ないだろう」
宣伝しないとそこに道ができてアッガスと行き来が出来るってことも知らないままだよね。しかも魔の森があって怖い地域だし。
「まぁ使われなくともうち専用の街道だと思っておけばいい」
スケールでかいなぁ。めっちゃ予算掛かるのにそれでいいの?
「そう言うものですか?」
「辺境だからな。元々人の動きは少ないんだ」
まぁそう言われればそうか?
「そういえばシエルがハロルドにお仕事を教えてもらうって」
「ああ、執事がかっこよく見えてるようだ」
ほー、確かにカッコ良いけど。
「将来的にシエルに冷たく突っ込まれたり笑顔で威圧されたりしちゃうんですかね」
「ははは、執事のイメージがそうなってるのか?」
やば。ハロルドとセバスチャンに聞かれたらブリザードになっちゃう。
「まぁ今は興味を持ったなら色々やらせてみたら良いだろう」
シエルに限らず、ネオ、ジジ、バンカ、ロック、みんな幸せになる手助けができたらいいな。
クソ親父の贖罪を私がする義理はあるのかわからないけど、一応血縁なんだよね。伯父だから。
ハーボットの祖父さんも伯父も父カイダールと血が繋がってるとは思えないほど似てないけど。
「あの子は頭が良いみたいだから教授たちに魔法学習うのも良いかもですね」
「そうなのか」
着替えが済んだジュリアスさまに抱き上げられて食堂に向かう。
今日はお義父さまとハロルドがシエルとローテーブルに座ってる。
応接のじゃなくなったから新たに用意したみたい。
「森でねーこう角が横に広がってるホースディアがいてね~、自分の角で木に引っかかってドジだなーって見てたらそのまま木を薙ぎ倒したんだよー、めっちゃ角の強度すごくない?その後狩ったけどね!これその時の肉ー」
容赦ないなー。美味しくいただいちゃうけども。
今日の食卓は昨日の成果がいっぱい。
「コング系が結構いたよ。食えないからやる気半減~。でもわりと強いから楽しいよー」
ゴリラいるのか?じゃぁお猿もいるかも?
食べれるかどうかが一番重要みたい。
「コングは魔石が大きいから割りがいいじゃないー」
「鳥が結構いたのも美味しいわよぉ~」
ルルゥがロックバードの唐揚げを運んできた。
「美味しいはお肉的に?」
「いやぁねぇ!狩り的によぉ」
食後のデザートにフルーツゼリーが出てきた。
「果物も結構あったのよぉ」
どうやらアッガスの手前、あまり入ってなかった森はかなり美味しい森だったようだ。
魔物避けの魔法陣、探してみようかな。
古代のじゃないやつで。
色々思いついては他のことして忘れちゃうからきっちり頭のメモに刻もう。
ジュリアスさまはお風呂に入ってから出るとのことだったので一緒にお風呂に入って。
「すまないな。奥に入ってるから人任せにはしたくないんだ」
魔の森の奥は高レベルだって言ってたから危険なのに夜に行っちゃダメでは?
って聞いたら、朝日が出るまでは浅いとこ移動してるそう。
結構広い森なんだね。
「まぁあと一週間もあればいいだろう」
「泊まり込むとかじゃなく出入りで一週間?」
「泊まり込んでもいいんだが仕事が立て込んでいるからな。寝る時間を森に当てる感じだな」
うむぅ。体に悪そう。
「無理しないでくださいね」
今夜はなぜかお義父さまが参戦するとのことで。
「嫁に良いところを見せたいからのぅ」
どうもお義母さまに何かしら戦利品を持ち帰りたいらしい。
お義父さまが出ることでセリウスさまがお留守番。
ジュリアスさま、クラウスさま、お義父さまとで出発した。
ルルゥは今日は料理の仕込み。
今夜はアイテムボックスから魔導書を取り出してベッドで読もう。
アイテムボックスに入れてるのはお母さまがリーシャに教えるように使ってた初級~中級くらいのだからその中に載ってる魔法陣なら普通のやつのはず。
ってパラパラ眺めながらぐっすり寝てしまったのだ。
馬に乗って畑も見たしで埃っぽいかも?だし、チュニックとカーゴだから。
ニーナたちが水色のエプロンワンピースを選んでくれた。
自分に似合う衣装とか思い浮かべる時ってメグミの感覚が残ってるから、ふわふわな可愛い衣装を選ぶのって未だ似合うの?みたいな気持ちがある。
着替えが済んで厨房覗こうかな?って廊下に出たらアズライトを頭に乗せたシエルがいた。
「リーシャさま」
シエルはふにゃっと笑って近くまできてくれる。アランが下ろしてくれたのでシエルを少し見上げて話せる。
・・・私の方が小さいんだよ。とほほ。
「どうしたの?」
「僕のお家ができました」
「お家?」
寝泊まりできるようにするって言ってたやつかな。
「そうなの?一人暮らししちゃうの?」
さすがに13歳ですぐに駆けつけれない池の島のは心配だな。
「泊まりはダメって言われちゃいました」
そうだよねー。
「でもお昼は島の中で自由に過ごして良いって!」
嬉しそうだね~。いろんな植物が増えるだろうし楽しいだろうね。
『収穫をしたり花を育てたいらしいから島を一つ好きにさせるようにしてやったのだ』
ほー!良いな。アズライトのナワバリなら安全だし、何より綺麗だもんねぇ。
(寝床じゃない島にしたの?)
『付き添いの奴らが出入りしてはうるさくてかなわんのでの、寝床はもう主以外は呼ばぬぞ』
(ありゃ、シエルのお家作るのでうるさくしたの?)
『別にもの作りの音はいいがの、好奇心旺盛な奴らじゃ、走り回ってうるさかったの』
出禁になる程騒いだのかー!
(ここの人たちには水場が珍しいから興奮しちゃったんだね~)
『ふん、寝床は静かでないといかん。他の島で遊べば良かろうの』
まぁ、譲歩してくれた方だね。
「リーシャさま、今度お家観に来てくださいね」
シエルが嬉しそう。感応抑制でだいぶ楽なのかな。年相応に可愛い。
アズライトの池と島がいい感じで癒しになるのかも。
「ええ、楽しみにしてるね」
「ポムさまにお花育ててもらったんです!綺麗ですよ!」
「ポムさま!?」
「はい!大地の精霊の加護をお持ちですから!ティムさまも風の精霊の加護ですごいです!!」
何がすごいかはよくわかんないけど、シエル的にはアズライトと共にすごい存在なんだね。
ディディエも実は何かあるのかな。鑑定には出てなかったけど。
「シエル、ハロルドは良くしてくれてる?」
有能執事で優しいおじさまだけど、やっぱり厳しさもあるから子供にはどう受けとられてるか?
「はい!お仕事教えてくれます」
おお、お?お仕事?
「お仕事?」
まだ来たばっかで13歳だし、お金は慰謝料と賠償金とかでお仕事しなくてもいいのよ?
「はい!ハロルドさんかっこいいです!それにこれのお代も払います!」
ハロルドみたいな執事になりたいってことかな?
ってピアスのお代を?
「ピアスのお代はいらないよ?」
元はと言えばクソ親父(伯父だけど)がやらかしたせいだし。シエルの依頼じゃないもんね。
「ダメです!僕はこれを気に入ってます。それにこれに使われてる技術が普通じゃないってわかります」
「普通じゃない?」
「これ失われた古代の技術です」
ン!?
「僕の両親は歴史探究者です。僕も少し勉強してました」
研究や学者ってのとは違うのかしら?って言うか「です」ってのは過去形じゃないから存命ってことかな!?色々聞きたいぞ。
古い魔導書だったから古いのはわかってたけど「失われた」ってなんだろう?
〈感応制御〉はロジャー先生が作れって言ったから普通にあるっぽいよね。参考にすべきは現代の魔導書だったか。
「だから相応の代価を払うのは当たり前です」
しっかりしてるなぁ。
でもお金かけてないし素材も有りものだし、子供に出させるわけにはねぇ。
「うーん?シエル、嫌な言い方だけど私は今お金が要らないのね。だから何か手伝って欲しいことができたら手伝ってもらうってことで良いかなー?」
本当に。ほっといてもお金入るなんてメグミの時代に言ってみたかったよね。
今は使う場がないと言うか使わせてもらえないからねぇ。
「わかりました!たくさんお手伝いします」
何か失敗したかも?めっちゃ力まれてる。
「今はアズライトと島のお手入れしましょう?」
ふう!
『我に押し付けるでない』
あはは。ごめん。
アズライトがシエルの頭をポフポフ尻尾で叩いてる。
話し込んでる間にジュリアスさまの帰宅が知らされたのでシエルを連れて玄関ホールに。
「お帰りなさいませ」
ジュリアスさまがすぐに私を抱き上げる。
「ただいま、リーシャ」
セリウスさまとクラウスさまも一緒に帰ってきてた。
「今夜も森に行ってくる」
ってことでまたも独り寝確定。
「まだ問題が?」
「いや、今後のための調査だな」
街道を作るために魔物の種類と強さ、活動区域を把握して、必要なら殲滅と魔素溜まりを潰すんだって。潰せるのか。
「留守にする前に片付けたいからな」
にゅぅ、そう言われると何も言えないよ。
「流通路の確保は最優先だからねー」
セリウスさまも行くみたい。
みんな寝ないの?
ジュリアスさまに運ばれて部屋に戻ってお着替えを待つ。
「出てくる魔獣ランクは中程度なんだが商人の連れてる護衛では荷が重い。街道沿いにかなり魔物避けを設置することになる」
着替えながらポツポツお話をしてくれる。
「魔物避けはたくさん用意できるのですか?」
「そうだな、たくさんと言っていいのかはよくわからない。一応魔道具だからそれは要所に使って他は魔物避け効果のある木材や石材を使うんだ」
定期的にメンテがいるんだ。効率が良くないなー。
「詰所を置いて警戒はしないと当面は人が来ないだろう」
宣伝しないとそこに道ができてアッガスと行き来が出来るってことも知らないままだよね。しかも魔の森があって怖い地域だし。
「まぁ使われなくともうち専用の街道だと思っておけばいい」
スケールでかいなぁ。めっちゃ予算掛かるのにそれでいいの?
「そう言うものですか?」
「辺境だからな。元々人の動きは少ないんだ」
まぁそう言われればそうか?
「そういえばシエルがハロルドにお仕事を教えてもらうって」
「ああ、執事がかっこよく見えてるようだ」
ほー、確かにカッコ良いけど。
「将来的にシエルに冷たく突っ込まれたり笑顔で威圧されたりしちゃうんですかね」
「ははは、執事のイメージがそうなってるのか?」
やば。ハロルドとセバスチャンに聞かれたらブリザードになっちゃう。
「まぁ今は興味を持ったなら色々やらせてみたら良いだろう」
シエルに限らず、ネオ、ジジ、バンカ、ロック、みんな幸せになる手助けができたらいいな。
クソ親父の贖罪を私がする義理はあるのかわからないけど、一応血縁なんだよね。伯父だから。
ハーボットの祖父さんも伯父も父カイダールと血が繋がってるとは思えないほど似てないけど。
「あの子は頭が良いみたいだから教授たちに魔法学習うのも良いかもですね」
「そうなのか」
着替えが済んだジュリアスさまに抱き上げられて食堂に向かう。
今日はお義父さまとハロルドがシエルとローテーブルに座ってる。
応接のじゃなくなったから新たに用意したみたい。
「森でねーこう角が横に広がってるホースディアがいてね~、自分の角で木に引っかかってドジだなーって見てたらそのまま木を薙ぎ倒したんだよー、めっちゃ角の強度すごくない?その後狩ったけどね!これその時の肉ー」
容赦ないなー。美味しくいただいちゃうけども。
今日の食卓は昨日の成果がいっぱい。
「コング系が結構いたよ。食えないからやる気半減~。でもわりと強いから楽しいよー」
ゴリラいるのか?じゃぁお猿もいるかも?
食べれるかどうかが一番重要みたい。
「コングは魔石が大きいから割りがいいじゃないー」
「鳥が結構いたのも美味しいわよぉ~」
ルルゥがロックバードの唐揚げを運んできた。
「美味しいはお肉的に?」
「いやぁねぇ!狩り的によぉ」
食後のデザートにフルーツゼリーが出てきた。
「果物も結構あったのよぉ」
どうやらアッガスの手前、あまり入ってなかった森はかなり美味しい森だったようだ。
魔物避けの魔法陣、探してみようかな。
古代のじゃないやつで。
色々思いついては他のことして忘れちゃうからきっちり頭のメモに刻もう。
ジュリアスさまはお風呂に入ってから出るとのことだったので一緒にお風呂に入って。
「すまないな。奥に入ってるから人任せにはしたくないんだ」
魔の森の奥は高レベルだって言ってたから危険なのに夜に行っちゃダメでは?
って聞いたら、朝日が出るまでは浅いとこ移動してるそう。
結構広い森なんだね。
「まぁあと一週間もあればいいだろう」
「泊まり込むとかじゃなく出入りで一週間?」
「泊まり込んでもいいんだが仕事が立て込んでいるからな。寝る時間を森に当てる感じだな」
うむぅ。体に悪そう。
「無理しないでくださいね」
今夜はなぜかお義父さまが参戦するとのことで。
「嫁に良いところを見せたいからのぅ」
どうもお義母さまに何かしら戦利品を持ち帰りたいらしい。
お義父さまが出ることでセリウスさまがお留守番。
ジュリアスさま、クラウスさま、お義父さまとで出発した。
ルルゥは今日は料理の仕込み。
今夜はアイテムボックスから魔導書を取り出してベッドで読もう。
アイテムボックスに入れてるのはお母さまがリーシャに教えるように使ってた初級~中級くらいのだからその中に載ってる魔法陣なら普通のやつのはず。
ってパラパラ眺めながらぐっすり寝てしまったのだ。
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