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一章

15話 お義父さまと街デートです☆果物の名前が覚えられそうにありません!

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 本日の朝ご飯はひたひたにしたシリアル?と鳥ささみを使ったサラダです。
 机の上にはやっぱり山盛りお肉!
 なんて言うか野菜もっと食え~だよ。

 お義父さまは本日の私とのお買い物デートのお話をしてニコニコです。
 ジュリアスさまは「俺より先にー」って落ち込んでる。なんかごめん。
 そう言うことで食後のお茶が終わってからお義父さまに抱っこされて馬で街に出陣だー!
 ニーナと護衛さんと何故かコックのルルゥも一緒。私が興味を持つ食べ物をチェックしたいんだって。ルルゥとニーナは馬車。
 お義父さま、多分馬車狭いもんね。

 今から行く街は一番近いところでこの領の中心。王都からの街道からの街が北でここは東側らしい。

 街は店舗と露店の並ぶ大通りがあって結構栄えてるなって印象。

 今日のお衣装は良いとこのお嬢さん完璧バージョン。お義父さまと一緒だからグレーデン家に大事にされてるお嫁さまって言うアピールなんだって。領民に顔を覚えてもらうためでもあるらしいけどどう考えてもお孫さまを抱っこして歩いてるお祖父様だよぅ。

 抱っこされながらいろいろ見てるんだけど不思議なことに気がついた。
 目に付いた物で気になったリーシャの記憶にある物はなんとなく名称が浮かんで、もっと情報が欲しいって思うと名称の下に詳細が出てくる。その詳細がリーシャの記憶じゃ無いよう。
 知らない物は最初から名称も詳細も出てくる。
 脳内に辞書がある感じ?

 果物屋さんでイチゴみたいなのを見つけたら【パプ/酸っぱい。キュウイの食感】
 なんでだよ!
 って言うかキュウイって元の世界のだよね?どう言うこと? 
 他の果物も色々見てみたよ。
 オレンジみたいなのは【タパ/甘い。無花果の味、モモの食感】
 いやもう分からん!
 海外の果物みたいに認識して慣れるしか無い。
 食感の後に何科の何って出てくるけど今はどうでもいい。

 とりあえずイチゴ的なの、葡萄的なの、リンゴ的なのと食べやすかった物を買ってもらった。

 王都からの道中でお買い物した時にはこんな情報が頭に出てきたりしなかったから栄養が良くなったからとかそう言う感じなのかな?これ誰かに聞いても良いやつ?

 香辛料は無いのかなって見たら、
【ソル/しょっぱい。塩味】【ニー/苦い。八角味】【ピリリ/辛い。ジョロキア味】みたいなわかりやすい感じ。
 ってピリリ、唐辛子通り越してジョロキアってやばいな!
 他にもなんか隣の屋台にすごい頑張ったらカレーが出来そうな種類があったから少しずつほしいって言ったら5キロずつくらい買われちゃった!ヒエー!

 この香辛料は海の向こうから来てるものが多いけど使い方がわからなくて中々使われないらしい。料理に使ってないなら薬用かな?って看板見てみたら≪東方薬屋みたいなもの≫ってすごい適当な看板!
 店員さんはたしかにこの辺りの人じゃ無いっぽい。たくさん買ったからかニコニコしてるけど中々売れそうに無いもの売ってるの?

 ルルゥがこれ何に使うの?って質問攻めにしてきたので一緒にお料理してくれる?って聞いたら「もちろんよぉ!」って言ってくれたので香辛料ブレンド地獄にご案内だよ!

 お庭用に苗も見せて貰ったらそこに胡椒になるやつとカモミールやラベンダー、庭木になるものの中にサクランボやクリになるのもあったから、ふわーって眺めたら後ろで見てたお義父さまに全部買われてた。
 甘すぎじゃん!?良いの?
 ただね。名前がね、みんなピピパパポポみたいに覚えにくいの!
 もう自分の覚書辞典を絵付きで作るしか無いよね。
 

 日記帳みたいのが欲しくなったので小物屋さんにも。また見てたものをジェイクたちが次々と店員さんに持っていこうとするからいやいやいや!!って止めたり。

 そのあとお義父さまがお義母さまにお土産ってお菓子と宝石を見に行ったんだけど私にも選んでくれて。 
 
 屋台でお義父さまが肉串をたくさん買って。外でも肉串食べるんだ!ってびっくり。
 護衛さんたちも交代でお肉食べてる。
 ニーナと私は果実水にしてもらった。

 思ったよりたくさん買ってもらっちゃったけど、そんなこと関係なくって、なんて言うかお義父さまは超エスコート上手でモテメンだと思った。すごいスマート。おっきな体なのにむっちゃスマート。カッコいい。
 
 いっぱい満喫して夕方に帰宅したら、すんごいものを発見したのよ!
 お義父さまがお馬さんを馬場に帰すのについて行ったらば!ちょうどお馬さんやお乳のために飼われてる牛さんたち、卵のための鳥さんたちのお食事を加工してて!

 その中に稲穂が!!!トウモロコシが!!
 それ!!!!
 ただでさえ鳥の餌ほどの食事だと心配されているのに、それくださいって言って良いものか?でもコメ!!!コメ大事!!
 トウモロコシも好き!!
 すごく葛藤してたら
「動物が好きなんじゃな!可愛いのう」
って抱き上げられてお屋敷に戻った。

 残念な気持ちを抱えつつ、玄関でお義母さまにお出迎えされて、長時間外にいたからとお着替えしてから夕食。
 

 とりあえず柔らかパンに情熱を注ごう。
 リンゴみたいな見た目のカプル【甘酸っぱい/モモ味】の皮で酵母を作るんだ。
 リンゴ味の果物は見た目がバナナで、皮を使うのは微妙な気持ちなのでもうピプルで挑戦。

 もうちょっと栄養が回ったらあの鳥の餌をどうにかして手に入れるぞー。

 
 



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