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ギルド番長
112話 『校長先生的なゾンビと、ガマン強いあーし』
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「圧制政治はんたーい! 我々には権利がないのかー!」
「我々にもジン権をー!」
「圧制政治はんたーい! 我々には眠る場所もないのかー!」
「我々にもジン権をー!」
「…………なにこれ?」
メーシャが目の前で起こっていることを見て、何とも言えない気持ちで言った。
『どっからどう見ても“デモ”ってやつだろ。知らないのか?』
デウスが『やれやれ』といった感じで答える。
「いや、そりゃ見たらわかるっしょ。そういう事じゃなくて、何でスケルトン……つか、アンデッドたちがデモしてんの……?」
そう、メーシャたちは『トゥルケーゼ旧墓にて“スケルトン”の浄化、及びスケルトンの魔石採取』を達成するためにここ、トゥルケーゼ旧墓にやってきたのだ。
しかし、いざ来てみると浄化対象であるスケルトンと、ゾンビ、ついでにゴーストたちが『デモ活動』を行っているではないか。
「圧制政治はんたーい! 我々にはけ────」
「毎晩毎晩、うっせーんだよ! こっちは、あんたらのせいで、3日寝てねーんだぞ!」
リーダーっぽいスケルトンが叫んでいると、ご近所さんらしきおじさんが半泣きで邪魔に入った。
「しかし! 我々にも安住の土地を────」
「じゃあ、あんたらの安住の土地を得るために、俺たちの安住の土地を荒らしまわって良いのか!」
「「「そうだそうだー!」」」
おじさんに呼応して、いつの間にか集まっていた人たちが声を揃えた。
ちなみにトゥルケーゼには墓所がいくつかあり、この旧墓はその中でも一番古くからある場所なのだ。
そして勿論、近くにヒトも住んでいる。
「なんか、思ってたのと違う……。なんか、こう、スケルトンに囲まれて~、っての想像してたのに」
「ああ、キマイラ封印してた神殿ではそんな感じでしたよね。まあ、最後はなし崩し的に戦い終わっちゃいましたけど」
ヒデヨシがリッチのジョンとの出会いを思い出す。
「ふぁあ……。ちょいと、あんたらが今日の冒険者かの?」
メーシャたちが話していると、誰かがメーシャの肩に手を置いた。
「え? 『今日の』って……ぅおっ?」
メーシャが振り返るや否や、驚いて身構えてしまった。
「すまんすまん。若い子には刺激的じゃったかな?」
驚くのも無理はない。声の主は、まごうこと無き“ゾンビ”だったのだ。
「いや、若く無くても驚くっしょ! 油断してる時にゾンビに肩掴まれるとか、ホラーの鉄板じゃん! しかも、あーし昨日丁度ドラマで似たシーンを……」
「はゃ~! お嬢様うらやましいです~……」
メーシャが視線に気付いてポケットの方を向くと、そこには羨望の眼差しを向けたヒデヨシの姿があった。
「なんで?」
「え? だって、ゾンビですよ、ゾンビ! しかも、あのテイラーを追い詰めたゾンビにそっくりじゃないですか!」
ヒデヨシは有名人に会った感覚なのだろう。
ちなみに『テイラー』とは最近見ているゾンビドラマに出てくる強キャラだ。
「ふぁ……。ん? よく分からんが、そんなに人気なゾンビがおるのか。わたしも鍛えてみようかの……?」
ゾンビはあくびをしながら、ぼーっと呟いた。
「ゾンビさん、ねむねむ?」
「ああ、最近あのスケルトンたちが騒ぎよるし、ギルドから送られてくる若い子たちは皆返り討ちにされとるしで、全く眠れておらんでな……。死んだあとくらい、惰眠を貪らせろっちゅうに……!」
「……大変なんだね。アンデッドも」
「なんか、キャストトーク聞いてるみたいで、僕、わくわくしっぱなしです!」
ヒデヨシは話を聞いているのか聞いていないのか、とても嬉しそうに報告してきた。
「うん。よかったねヒデヨシ……」
「はい!! あ、あの、お嬢様、ゾンビさん、僕、他のゾンビさんにも挨拶したいんですけど……」
ヒデヨシがもじもじしながら言った。
「行きたいなら行ってきな。でも、怪我しないように気を付けてね」
「行ってくるとええ。仲間もデモ以外の声なら喜んで聞いてくれるじゃろ……」
ゾンビさんは苦笑いをしながら言った。
それだけデモの声が辛いのだろう。
「行ってきまーす!」
ふたりの許可が出た瞬間、ヒデヨシは飛び跳ねる様に行ってしまった。
「いっぱいの人がメイワクしてるから、とりまデモ止めないとだけど……」
『デモだからな、何か意見があるんだろうな』
「そだね。このデモって、何が原因なの?」
「このデモはな────」
ゾンビさんは、長々と語ってくれた。そう、長々と……。
『校長先生かよ……』
メーシャの心の呟きは、本ニンには聞かせられないだろう。
言っている事がそこまで多くないのも『校長先生感』を増している要因だ。
「────といった感じじゃな。それで────」
「す、すと、ストップ、ストップ! 分かったから、分かったからもういい! お腹いっぱいだし! 朝になっちゃう!」
メーシャは慌ててゾンビさんの話を中断した。
「そうか? まあ、朝になってしまったらデモを止める事もできんからな」
ゾンビさんは渋々納得して口を閉じた。
『あっぶな~。あの流れを許したら、あと30分は増えてたわ』
同じ話を別角度から。ではなく、ゾンビさんは同じ話をリピートしていたのだった。
ちなみにだが、話していた内容はそう多くない。
2時間のお話をまとめるとこうだ。
あのスケルトンたちは元々冒険者で、モンスターと戦っている途中で命を落としたらしい。
そして、蘇生魔法をかけられず、そのまま長い時間が経ち、埋葬されない悲しみからアンデッド化したのだとか。
スケルトンたちの言い分は、
『アンデッドになったとは言え、心はヒトのままだ。
亡くなったのだから、どうか自分たちのお墓を立てて欲しい』
との事だが、国としてはそもそもモンスターの願いを
『はい。分かりました』
と、きくわけにもいかない。国から信用があるヒトから、紹介や身の保証をしてもらわないと、モンスターの権利を認められないのだ。
だから、このスケルトンたちは成仏できず、落ち着ける場所も既に無いため、デモを起こすしかなくなった。
例外を許せば秩序は無くなる。しかし、心ある者を討伐するのは心苦しい。
故に、どうしようもなくなった国がギルドに浄化を頼んだ。
魔石の回収が依頼内容に含まれているのは、関係者以外知らない情報だが“内々に”魔石だけでも埋葬するためだ。
「ま、なんとかなりそうでよかったし」
メーシャは王様にも大臣にも、騎士の皆さんにも顔が利く。故に、スケルトンたちが下手な事をしない限りお墓の面は問題ないだろう。
『メーシャの為のクエストって感じだな。……それはそれとして、灼熱さんと氷河さんはどうした?』
「ほんとだ。よく考えたら、着いた時からいない気がする」
メーシャが足元を探すも見つからず。
『あ、いたわ』
「え、どこどこ?」
『あそこ、スケルトンの方』
キョロキョロするメーシャに、デウスが場所を教えた。
「ほんとだ……」
「圧制政治はんたーい! あっしたちモンスターに、あ! 権利はないのか~!」
灼熱さんが大見得を切り、
「ウチたちにもジン権をー!」
氷河がそれに続いて叫びを上げていた。
「「「そうだそうだー!」」」
アンデッドたちはふたりを持ち上げ、
「こんなに可愛らしいハムスターが、悲しんでいるぞ~!」
スケルトンが灼熱さんと氷河を使って皆の情に訴えかけていた。
「そうだそうだ! あ、いや、あっしらはハムオブザスターだぜぃ」
「ははっ、そうだったそうだった!」
「……いや、なんでいつの間に仲良くなってんだよ」
メーシャは乾いた笑いと共にツッコミを入れたのだった。
「我々にもジン権をー!」
「圧制政治はんたーい! 我々には眠る場所もないのかー!」
「我々にもジン権をー!」
「…………なにこれ?」
メーシャが目の前で起こっていることを見て、何とも言えない気持ちで言った。
『どっからどう見ても“デモ”ってやつだろ。知らないのか?』
デウスが『やれやれ』といった感じで答える。
「いや、そりゃ見たらわかるっしょ。そういう事じゃなくて、何でスケルトン……つか、アンデッドたちがデモしてんの……?」
そう、メーシャたちは『トゥルケーゼ旧墓にて“スケルトン”の浄化、及びスケルトンの魔石採取』を達成するためにここ、トゥルケーゼ旧墓にやってきたのだ。
しかし、いざ来てみると浄化対象であるスケルトンと、ゾンビ、ついでにゴーストたちが『デモ活動』を行っているではないか。
「圧制政治はんたーい! 我々にはけ────」
「毎晩毎晩、うっせーんだよ! こっちは、あんたらのせいで、3日寝てねーんだぞ!」
リーダーっぽいスケルトンが叫んでいると、ご近所さんらしきおじさんが半泣きで邪魔に入った。
「しかし! 我々にも安住の土地を────」
「じゃあ、あんたらの安住の土地を得るために、俺たちの安住の土地を荒らしまわって良いのか!」
「「「そうだそうだー!」」」
おじさんに呼応して、いつの間にか集まっていた人たちが声を揃えた。
ちなみにトゥルケーゼには墓所がいくつかあり、この旧墓はその中でも一番古くからある場所なのだ。
そして勿論、近くにヒトも住んでいる。
「なんか、思ってたのと違う……。なんか、こう、スケルトンに囲まれて~、っての想像してたのに」
「ああ、キマイラ封印してた神殿ではそんな感じでしたよね。まあ、最後はなし崩し的に戦い終わっちゃいましたけど」
ヒデヨシがリッチのジョンとの出会いを思い出す。
「ふぁあ……。ちょいと、あんたらが今日の冒険者かの?」
メーシャたちが話していると、誰かがメーシャの肩に手を置いた。
「え? 『今日の』って……ぅおっ?」
メーシャが振り返るや否や、驚いて身構えてしまった。
「すまんすまん。若い子には刺激的じゃったかな?」
驚くのも無理はない。声の主は、まごうこと無き“ゾンビ”だったのだ。
「いや、若く無くても驚くっしょ! 油断してる時にゾンビに肩掴まれるとか、ホラーの鉄板じゃん! しかも、あーし昨日丁度ドラマで似たシーンを……」
「はゃ~! お嬢様うらやましいです~……」
メーシャが視線に気付いてポケットの方を向くと、そこには羨望の眼差しを向けたヒデヨシの姿があった。
「なんで?」
「え? だって、ゾンビですよ、ゾンビ! しかも、あのテイラーを追い詰めたゾンビにそっくりじゃないですか!」
ヒデヨシは有名人に会った感覚なのだろう。
ちなみに『テイラー』とは最近見ているゾンビドラマに出てくる強キャラだ。
「ふぁ……。ん? よく分からんが、そんなに人気なゾンビがおるのか。わたしも鍛えてみようかの……?」
ゾンビはあくびをしながら、ぼーっと呟いた。
「ゾンビさん、ねむねむ?」
「ああ、最近あのスケルトンたちが騒ぎよるし、ギルドから送られてくる若い子たちは皆返り討ちにされとるしで、全く眠れておらんでな……。死んだあとくらい、惰眠を貪らせろっちゅうに……!」
「……大変なんだね。アンデッドも」
「なんか、キャストトーク聞いてるみたいで、僕、わくわくしっぱなしです!」
ヒデヨシは話を聞いているのか聞いていないのか、とても嬉しそうに報告してきた。
「うん。よかったねヒデヨシ……」
「はい!! あ、あの、お嬢様、ゾンビさん、僕、他のゾンビさんにも挨拶したいんですけど……」
ヒデヨシがもじもじしながら言った。
「行きたいなら行ってきな。でも、怪我しないように気を付けてね」
「行ってくるとええ。仲間もデモ以外の声なら喜んで聞いてくれるじゃろ……」
ゾンビさんは苦笑いをしながら言った。
それだけデモの声が辛いのだろう。
「行ってきまーす!」
ふたりの許可が出た瞬間、ヒデヨシは飛び跳ねる様に行ってしまった。
「いっぱいの人がメイワクしてるから、とりまデモ止めないとだけど……」
『デモだからな、何か意見があるんだろうな』
「そだね。このデモって、何が原因なの?」
「このデモはな────」
ゾンビさんは、長々と語ってくれた。そう、長々と……。
『校長先生かよ……』
メーシャの心の呟きは、本ニンには聞かせられないだろう。
言っている事がそこまで多くないのも『校長先生感』を増している要因だ。
「────といった感じじゃな。それで────」
「す、すと、ストップ、ストップ! 分かったから、分かったからもういい! お腹いっぱいだし! 朝になっちゃう!」
メーシャは慌ててゾンビさんの話を中断した。
「そうか? まあ、朝になってしまったらデモを止める事もできんからな」
ゾンビさんは渋々納得して口を閉じた。
『あっぶな~。あの流れを許したら、あと30分は増えてたわ』
同じ話を別角度から。ではなく、ゾンビさんは同じ話をリピートしていたのだった。
ちなみにだが、話していた内容はそう多くない。
2時間のお話をまとめるとこうだ。
あのスケルトンたちは元々冒険者で、モンスターと戦っている途中で命を落としたらしい。
そして、蘇生魔法をかけられず、そのまま長い時間が経ち、埋葬されない悲しみからアンデッド化したのだとか。
スケルトンたちの言い分は、
『アンデッドになったとは言え、心はヒトのままだ。
亡くなったのだから、どうか自分たちのお墓を立てて欲しい』
との事だが、国としてはそもそもモンスターの願いを
『はい。分かりました』
と、きくわけにもいかない。国から信用があるヒトから、紹介や身の保証をしてもらわないと、モンスターの権利を認められないのだ。
だから、このスケルトンたちは成仏できず、落ち着ける場所も既に無いため、デモを起こすしかなくなった。
例外を許せば秩序は無くなる。しかし、心ある者を討伐するのは心苦しい。
故に、どうしようもなくなった国がギルドに浄化を頼んだ。
魔石の回収が依頼内容に含まれているのは、関係者以外知らない情報だが“内々に”魔石だけでも埋葬するためだ。
「ま、なんとかなりそうでよかったし」
メーシャは王様にも大臣にも、騎士の皆さんにも顔が利く。故に、スケルトンたちが下手な事をしない限りお墓の面は問題ないだろう。
『メーシャの為のクエストって感じだな。……それはそれとして、灼熱さんと氷河さんはどうした?』
「ほんとだ。よく考えたら、着いた時からいない気がする」
メーシャが足元を探すも見つからず。
『あ、いたわ』
「え、どこどこ?」
『あそこ、スケルトンの方』
キョロキョロするメーシャに、デウスが場所を教えた。
「ほんとだ……」
「圧制政治はんたーい! あっしたちモンスターに、あ! 権利はないのか~!」
灼熱さんが大見得を切り、
「ウチたちにもジン権をー!」
氷河がそれに続いて叫びを上げていた。
「「「そうだそうだー!」」」
アンデッドたちはふたりを持ち上げ、
「こんなに可愛らしいハムスターが、悲しんでいるぞ~!」
スケルトンが灼熱さんと氷河を使って皆の情に訴えかけていた。
「そうだそうだ! あ、いや、あっしらはハムオブザスターだぜぃ」
「ははっ、そうだったそうだった!」
「……いや、なんでいつの間に仲良くなってんだよ」
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