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キマイラ
18話 『ヒデヨシは結構恥ずかしがり屋さん』
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メーシャとヒデヨシは、先の戦いで仲間になったバトルヌートリアとデスハリネズミと宿屋に戻り、宴(親睦会)を楽しんだ。
途中のハムオブザスターの灼熱さんの登場には少し場が戦慄としたが、心を入れ替えてメーシャの手伝いをしたいという願いを受け入れられ、宴を共にすることとなった。
ちなみにこの宿屋兼食堂は本来モンスターの入店禁止だが、メーシャは王様から貰った“許可証”を印籠代わりにしてみんなの入店を許してもらった。とは言っても、話の分かるタイプのモンスターはヒトとの同伴ありきで例外的にだが度々入店させていたみたいだが。
そしてバトルヌートリア達は宴の後洞窟に戻り、メーシャ達は2階で休み、1日を終えた。
次の日メーシャ達は依頼達成の報告をする為に城に訪れたが、兵士にカーミラ宅に向かって欲しいと言われて地図の案内の元そちらに足を運んだ。
「すみません。わざわざ出向いてもらって……」
カーミラはテーブルにお茶を置きながらメーシャに声を掛ける。
カーミラは以前着ていた重装鎧ではなく、少しゆったりとした黄色のワンピースを着ている。
「いいって。あーし、体力めちゃあるし」
アレッサンドリーテにあるカーミラ宅。とても豪邸とは呼べないが、大きめの一軒家くらいはあるシンプルな家で、庭には色んな種類の植物が植えられていてちょっとした植物園のようになっている。
メーシャはその客室に通されていた。
「ありがとうございます。実は今日、半年以上ぶりの休みなんですよ」
カーミラがメーシャの前の席に着きながら言う。
「え、やば!? 半年以上ぶり? って事はお姫様が攫われてくらいから休めてないってこと?」
「そうですね。あれからいつも以上に警備を厳重にしていましたし、姫殿下を探したり、ドラゴンのラードロの根城を包囲するためだったり、その間に起きた問題を解決する為だったり、軍を色んなところに送っていて慢性的に人手不足になってしまっていたんです」
「へ~。そんで、なんで休めるようになったの?」
「メーシャ殿が来てくれたおかげです」
「なんで?」
「メーシャ殿が『ガツン!』としてくれたおかげで陛下は他の者達に気を掛けるようになり、ひとまず働き詰めだった者に順に休みを取らせる事にしたようです。他の点についての改善は徐々にしていくようですが」
少し気が抜けた柔らかな表情でカーミラが言った。
「そかそか。おつかれ、カーミラちゃん」
「はい、おかげさまで。それで、洞窟に潜んでいたラードロを始末できたとお聞きしましたが……」
「そうそう! 強そうだったし、3匹もいたけどなんとかなったよ!」
「それは良かった。では西の洞窟は安全になったのですね」
「うん、安全。あ、でも、今もあの子ら住んでっから、あんま近づかないであげてね。プライベートとかあるかもだし」
「住んで……、え!?」
カーミラはメーシャの言葉に思わず目を丸くしてしまう。
「え!? びっくりした~。どったの、カーミラちゃん」
「住んでるという事は、生きているという事ですよね? では、始末できていないのでは?」
「あはっ。カーミラちゃん物騒だ。だいじょーぶ。もうあの子らは人を襲わないって。なんなら、あーしのバトルのお手伝いが休みの日は農家さんと農業するって言ってたし。もうさっそく今日から行ってるよ」
メーシャは薬膳茶を飲みつつ笑う。
「どういうことでしょうか? 情報によるとラードロは、発生したタイプもとり憑かれたタイプであっても狂暴性が異様に上がり、その個体が活動を停止するまでまわりのモノを襲うはずです……」
カーミラは頭が追いつかず、もう困り顔だ。
「あ、そうなの? でもさ、そのラードロの、操る、ナノマシン? みたいなのを引き離せたんだよね。あとヒデヨシもさ」
「ヒデヨシ?」
「そうヒデヨシ。……出ておいで」
メーシャがポケットに手を伸ばすと、ヒデヨシがそれに乗って出てきた。
「こんにちは、カーミラさんですね。いつもお嬢様がお世話になっております。僕はヒデヨシと申します。以後お見知りおきを」
ヒデヨシはテーブルに乗っけてもらうと、恭しく挨拶をした。
「え、ああ、ご丁寧にどうもありがとうございます。私はカーミラ・ルーベリーテ。ここアレッサンドリーテにて王直属の騎士をしております。宜しくお願いします。ひとつお聞きしますが、お嬢様とはメーシャ殿でお間違いないですか?」
カーミラは相手に合わせ、立ち上がって挨拶を返した。
「はい、そうです。ああ、僕に構わず座ってください」
「ふふっ。では遠慮なく」
「ではさっそく。僕はお嬢様のように分離させることはできなかったのですが、デスハリネズミさんの額にあるハリ。それを噛み切ることで洗脳状態を無理やり解除できたようです。とは言っても、お嬢様が怪我を治して下さらなければデスハリネズミさんの命はありませんでしたが……」
ヒデヨシはカーミラが座ったのを確認して話し始めた。
「ほう。その額のハリは、他のハリと何らかの違いはありましたか? 今まで私達が戦ってきた者達は、どう対処してもラードロの呪縛から解放できなかったのです」
「魔力の流れ……」
「魔力の流れ?」
「はい。モンスターの身体を使っている以上、魔力が循環しているんですがそのハリだけは少し違いました。分かりやすく言うと、そのハリには魔力が送られているのに、絶対にそのハリからは魔力が出ていかないんです」
「興味深いですね……」
「そうなんだ、知らなかった。あーしはなんか、モヤモヤみたいなのが見えたから、それを無理やり引っ張たらイケた感じだし」
「モヤモヤ……。出現する時などに出す煙のようなものですかね? でしたら、私達では触れる事はできませんし、“勇者の力”ということでしょうか?」
「え、そうなの?」
「はい。触れようとすれば跳ね返されますし、それでも無理に進めば怪我では済まないケースが。ならばと魔法を当てても、阻害されたりかき消されたりするんです」
「はえ~。思った以上にやばいじゃん」
「はい。狂暴性が上がったり、個体によっては元より強くなったりしますから、戦闘になる時は慎重に、そして多人数で挑まざるを得ないのです」
「そうなんだ。灼熱さんも元のはめちゃちっちゃかったもんね……」
初登場時は3mを越える巨体だったにも係わらず、一度倒されて食堂に現れた時はせいぜい5cmだったのだ。
「ですからメーシャ殿が個人で、しかも1日でラードロを対処してしまうというのは、私達にとって凄く嬉しい報告でした」
「ふっ。まだ本人も実力を把握できていない様子ですが、お嬢様はこんなものではありませんよ……!」
ヒデヨシは得意げに語る。
「そうですか。それは良かった。では、ドラゴンのラードロの討伐の日程を決めてしまって宜しいですか?」
「えと、下手に攻撃するとお姫様が危険かもなんだよね? 作戦はどうすんの?」
「それは、少数精鋭で気付かれないよう侵入し姫殿下を救出。安全確保の後全軍をもって攻め入ります」
「そか。気付かれたらどうすんの?」
「その場合は陽動班と脱出班の二手に分かれて作戦を進めます。詳しくは当日にまた伝えるつもりですが、一応この侵入及び陽動班に私は入るつもりです。これでもこの国では腕の立つ方なので」
「あーしは?」
「救出側をお願いしようかと思っています」
「そか。ま、臨機応変にだね。そんで、いつにするつもりなの?」
「2週間後。遅すぎて姫殿下が“あの方”とやらの元に送られても困りますし、かと言って早すぎては皆の準備が十分にとれませんから」
「おけ。2週間後ね。忘れないようにしないと」
「大丈夫ですお嬢様。僕が憶えておきますので」
「お、ヒデヨシ優秀じゃん! おねえさん、鼻高々だ~」
メーシャがヒデヨシの頭を撫でる。
「やめ、止めて下さい、お嬢様! 僕は子どもではありません!」
そう言いつつも、ヒデヨシはどこか嬉しそうだ。まったく抵抗しない上に、少し撫でられやすいように頭を向けているのが良い証拠だ。
途中のハムオブザスターの灼熱さんの登場には少し場が戦慄としたが、心を入れ替えてメーシャの手伝いをしたいという願いを受け入れられ、宴を共にすることとなった。
ちなみにこの宿屋兼食堂は本来モンスターの入店禁止だが、メーシャは王様から貰った“許可証”を印籠代わりにしてみんなの入店を許してもらった。とは言っても、話の分かるタイプのモンスターはヒトとの同伴ありきで例外的にだが度々入店させていたみたいだが。
そしてバトルヌートリア達は宴の後洞窟に戻り、メーシャ達は2階で休み、1日を終えた。
次の日メーシャ達は依頼達成の報告をする為に城に訪れたが、兵士にカーミラ宅に向かって欲しいと言われて地図の案内の元そちらに足を運んだ。
「すみません。わざわざ出向いてもらって……」
カーミラはテーブルにお茶を置きながらメーシャに声を掛ける。
カーミラは以前着ていた重装鎧ではなく、少しゆったりとした黄色のワンピースを着ている。
「いいって。あーし、体力めちゃあるし」
アレッサンドリーテにあるカーミラ宅。とても豪邸とは呼べないが、大きめの一軒家くらいはあるシンプルな家で、庭には色んな種類の植物が植えられていてちょっとした植物園のようになっている。
メーシャはその客室に通されていた。
「ありがとうございます。実は今日、半年以上ぶりの休みなんですよ」
カーミラがメーシャの前の席に着きながら言う。
「え、やば!? 半年以上ぶり? って事はお姫様が攫われてくらいから休めてないってこと?」
「そうですね。あれからいつも以上に警備を厳重にしていましたし、姫殿下を探したり、ドラゴンのラードロの根城を包囲するためだったり、その間に起きた問題を解決する為だったり、軍を色んなところに送っていて慢性的に人手不足になってしまっていたんです」
「へ~。そんで、なんで休めるようになったの?」
「メーシャ殿が来てくれたおかげです」
「なんで?」
「メーシャ殿が『ガツン!』としてくれたおかげで陛下は他の者達に気を掛けるようになり、ひとまず働き詰めだった者に順に休みを取らせる事にしたようです。他の点についての改善は徐々にしていくようですが」
少し気が抜けた柔らかな表情でカーミラが言った。
「そかそか。おつかれ、カーミラちゃん」
「はい、おかげさまで。それで、洞窟に潜んでいたラードロを始末できたとお聞きしましたが……」
「そうそう! 強そうだったし、3匹もいたけどなんとかなったよ!」
「それは良かった。では西の洞窟は安全になったのですね」
「うん、安全。あ、でも、今もあの子ら住んでっから、あんま近づかないであげてね。プライベートとかあるかもだし」
「住んで……、え!?」
カーミラはメーシャの言葉に思わず目を丸くしてしまう。
「え!? びっくりした~。どったの、カーミラちゃん」
「住んでるという事は、生きているという事ですよね? では、始末できていないのでは?」
「あはっ。カーミラちゃん物騒だ。だいじょーぶ。もうあの子らは人を襲わないって。なんなら、あーしのバトルのお手伝いが休みの日は農家さんと農業するって言ってたし。もうさっそく今日から行ってるよ」
メーシャは薬膳茶を飲みつつ笑う。
「どういうことでしょうか? 情報によるとラードロは、発生したタイプもとり憑かれたタイプであっても狂暴性が異様に上がり、その個体が活動を停止するまでまわりのモノを襲うはずです……」
カーミラは頭が追いつかず、もう困り顔だ。
「あ、そうなの? でもさ、そのラードロの、操る、ナノマシン? みたいなのを引き離せたんだよね。あとヒデヨシもさ」
「ヒデヨシ?」
「そうヒデヨシ。……出ておいで」
メーシャがポケットに手を伸ばすと、ヒデヨシがそれに乗って出てきた。
「こんにちは、カーミラさんですね。いつもお嬢様がお世話になっております。僕はヒデヨシと申します。以後お見知りおきを」
ヒデヨシはテーブルに乗っけてもらうと、恭しく挨拶をした。
「え、ああ、ご丁寧にどうもありがとうございます。私はカーミラ・ルーベリーテ。ここアレッサンドリーテにて王直属の騎士をしております。宜しくお願いします。ひとつお聞きしますが、お嬢様とはメーシャ殿でお間違いないですか?」
カーミラは相手に合わせ、立ち上がって挨拶を返した。
「はい、そうです。ああ、僕に構わず座ってください」
「ふふっ。では遠慮なく」
「ではさっそく。僕はお嬢様のように分離させることはできなかったのですが、デスハリネズミさんの額にあるハリ。それを噛み切ることで洗脳状態を無理やり解除できたようです。とは言っても、お嬢様が怪我を治して下さらなければデスハリネズミさんの命はありませんでしたが……」
ヒデヨシはカーミラが座ったのを確認して話し始めた。
「ほう。その額のハリは、他のハリと何らかの違いはありましたか? 今まで私達が戦ってきた者達は、どう対処してもラードロの呪縛から解放できなかったのです」
「魔力の流れ……」
「魔力の流れ?」
「はい。モンスターの身体を使っている以上、魔力が循環しているんですがそのハリだけは少し違いました。分かりやすく言うと、そのハリには魔力が送られているのに、絶対にそのハリからは魔力が出ていかないんです」
「興味深いですね……」
「そうなんだ、知らなかった。あーしはなんか、モヤモヤみたいなのが見えたから、それを無理やり引っ張たらイケた感じだし」
「モヤモヤ……。出現する時などに出す煙のようなものですかね? でしたら、私達では触れる事はできませんし、“勇者の力”ということでしょうか?」
「え、そうなの?」
「はい。触れようとすれば跳ね返されますし、それでも無理に進めば怪我では済まないケースが。ならばと魔法を当てても、阻害されたりかき消されたりするんです」
「はえ~。思った以上にやばいじゃん」
「はい。狂暴性が上がったり、個体によっては元より強くなったりしますから、戦闘になる時は慎重に、そして多人数で挑まざるを得ないのです」
「そうなんだ。灼熱さんも元のはめちゃちっちゃかったもんね……」
初登場時は3mを越える巨体だったにも係わらず、一度倒されて食堂に現れた時はせいぜい5cmだったのだ。
「ですからメーシャ殿が個人で、しかも1日でラードロを対処してしまうというのは、私達にとって凄く嬉しい報告でした」
「ふっ。まだ本人も実力を把握できていない様子ですが、お嬢様はこんなものではありませんよ……!」
ヒデヨシは得意げに語る。
「そうですか。それは良かった。では、ドラゴンのラードロの討伐の日程を決めてしまって宜しいですか?」
「えと、下手に攻撃するとお姫様が危険かもなんだよね? 作戦はどうすんの?」
「それは、少数精鋭で気付かれないよう侵入し姫殿下を救出。安全確保の後全軍をもって攻め入ります」
「そか。気付かれたらどうすんの?」
「その場合は陽動班と脱出班の二手に分かれて作戦を進めます。詳しくは当日にまた伝えるつもりですが、一応この侵入及び陽動班に私は入るつもりです。これでもこの国では腕の立つ方なので」
「あーしは?」
「救出側をお願いしようかと思っています」
「そか。ま、臨機応変にだね。そんで、いつにするつもりなの?」
「2週間後。遅すぎて姫殿下が“あの方”とやらの元に送られても困りますし、かと言って早すぎては皆の準備が十分にとれませんから」
「おけ。2週間後ね。忘れないようにしないと」
「大丈夫ですお嬢様。僕が憶えておきますので」
「お、ヒデヨシ優秀じゃん! おねえさん、鼻高々だ~」
メーシャがヒデヨシの頭を撫でる。
「やめ、止めて下さい、お嬢様! 僕は子どもではありません!」
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